【ダンジョン飯】センシとグリフィンのスープとは?壮絶な過去は何巻何話?

グリフィンから逃げ出したt理由を語るセンシ ダンジョン飯

漫画『ダンジョン飯』に登場するドワーフのセンシは、迷宮で10年以上魔物食を研究する変わった人物。

魔物食に精通するセンシは果たしてなぜ10年も迷宮で魔物食を研究しているのか、そして、過去に何があったのでしょうか。

今回はセンシの過去についてご紹介したいと思います。

この記事で紹介する内容は?

  1. センシの過去について
  2. センシがグリフィンを苦手とする理由
  3. センシが食べた『グリフィンのスープ』の正体
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センシの過去は何巻何話?

過去を語るセンシ

引用元:九井諒子『ダンジョン飯』 出版:KADOKAWA

センシの過去が明かされたのは、

  • 単行本7巻第48話『使い魔』
  • 単行本7巻第49話『グリフィンのスープ』

になります。

センシと初めて会った時、彼は10年以上島の迷宮で魔物食を研究していると述べていますが、島の迷宮が発見されたのは6年前であるため整合性は取れません。

また、高価な金属の鍋や包丁を所持し古代ドワーフの暗号を解読したこと、訪れたことのない階層の魔物グリフィンを異常に恐れ、ハーフフット族のチルチャックを執拗に子ども扱いすることからそういう種族であると知らないのではないかと予想されており、センシへの疑念は深まり地上の人間ではない説が浮上していました。

そして単行本7巻にてついにセンシの口から過去が打ち明けられるのです。

センシの過去

センシの出身はイズガンダ。

当時最年少のセンシ(36歳)は小さな坑夫団の一員でした。

坑夫といっても鉱石が目当てではなく戦争前の遺跡を探し一攫千金を夢見る一団でしたが、主な収穫は鉱石で、稀に歯車やレンズなどの異物が見つかれば上々。

そんなある日、一団は黄金に輝く古代の城『島の迷宮』を掘り当てたのです。

滅亡したと伝承に残る古代王国の存在を目の当たりに興奮する一団はさっそく探索の準備に取り掛かりますが、当時最年少で臆病だったセンシは一度地上へ帰還し入念な準備をするべきと進言します。

しかし、センシの年齢的に「お前はここで待ってろ」と言われると、センシはムキになり、なおかつここで一人にされるのが怖くて一緒に探索に加わることに。ただ、この時の仲間の様子が両目を爛々と輝かせ吸い寄せられるように奥へ進んでいったため異常だったとセンシは語ります。

そして、探索を続けていると突然仲間の一人がデカい鳥の化け物に襲われて殺されてしまうのです。

魔物の出現と仲間の死による恐怖心でようやく我に返った一団はここがただの古代王国ではなく迷宮化していることに気付きますが、その頃には複雑な迷宮の帰り道がわからなくなり迷宮内にとじ込まれます。

それでも迷宮は必ず地上に繋がっているという掟を信じ、魔物を避けてひたすらさまようのですが、やがて食糧は尽きることに。魔物と戦ってでも食糧を探さなければ飢え死にする未来しかなく、5人と馬一頭の一団は迷宮内で見つけた小部屋を拠点に食糧調達に出かけるのでした。

仲間の死

食糧調達にでかけるのはギリン、インバー、ブリガン、ヌールの4人。センシは戦力にならない若者であるため、馬のアンヌとともに拠点に残り周辺を地図に書きまとめる役割を担います。

しかし、4人が戻ってくるとヌールは鳥の魔物に襲われて重傷を負うことに。ヌールの代わりに次は探索に同行すると息巻くセンシでしたが、センシの同行は認められず、配分された食糧を押し付けられるだけでした。

当時、何もしない癖に腹は減る自分が腹立たしかったとセンシは語っています。

そして、出口よりもその日食べる食糧を探すことに必死になっていくと、鳥の魔物はセンシたちの跡を執念深く追いかけ回し、戦う度に仲間は死んでいくのです。食べる物に困った一団はついに馬をしめて食べることに。

また、自分たちを襲う大きな鳥の魔物は特徴からグリフィンであると予想しました。

インバー、ヌール、アンヌ(馬)が死に、残るはギリン、ブリガン、センシの3人

そんな中、ブリガンは何もせず役に立たないセンシに一番食糧を与えるギリンのやり方に批判的であり、二人はセンシが眠っている間に衝突します。ギリンは大人である自分たちが子供であるセンシの面倒をみる責任があり、センシが迷宮のことを覚えればいつか出口を見つける鍵になると将来性に期待。加えて、次の世代の面倒を見てあげられなくなったら終わりだと言い聞かせました。

しばらくの食糧は迷宮内に集落をつくるオークから盗んできていたようですが、食糧を奪われたオークが警戒を始めたため再び食糧難に追い込まれます。

ある時、あまりに空腹が続いたためセンシが小石を食べられないかと思い拾って舐めていたところ、センシが食糧を隠し持っていると勘違いしてブリガンは掴みかかりますが、ギリンが間に入り、小部屋の外で話し合うために出て行きます。

外へ出て行ったギリンとブリガンの怒鳴り合う声が徐々に激しくなると、部屋の中でセンシは座り込み、ただ怯えて目を瞑ります。しかし、大きく争う物音と悲鳴が何度か聞こえたかと思えば、途端に恐ろしいほど静かになったのです。

しばらく静寂が続くと不意にドアが開き、ギリンが戻ってきますが、センシがブリガンの安否を訊ねるとギリンは「外は見ないほうがいい。グリフィンに襲われたんだ」と肩に手を置きます。

続けて「グリフィンは俺が殺したがブリガンも即死した」と述べたギリンの顔を見上げると、何か鈍器で殴られたように兜に凹みができていたのです。

疲弊していたギリンはグリフィンを調理すれば何日かの食糧になると言い、外で解体してきた肉を使ってグリフィンのスープを作ります。

水で煮ただけのグリフィンのスープは獣臭と肉の硬さで酷い味だったものの、久しぶりの食糧を前に手は止まりませんでした。夢中で咀嚼しゆっくりと長い時間をかけて飲み込んでいると、ギリンは用を足しに外へ出て行きます。

しかし、ギリンが戻ることは二度となかったのです。

センシがケルピーにつけた名前はかつて自分が生きるために食べた馬の『アンヌ』からとったものでした。

センシが迷宮で暮らしていた理由

仲間が全員いなくなり一人迷宮内に取り残されたセンシは、扉一枚隔てた先の光景を見る勇気がなく、部屋の中を動けませんでした。

残りの肉で食いつなぎながら今までに描いた地図を眺め、壁につけられた暗号に法則性を見つけると、ついに意を決して部屋の外に出てみることに。

拍子抜けか、センシが引きこもっている期間に様々な生き物が綺麗に平らげてしまったのか、そこには誰の死体も凄惨な現場もありませんでしたが、仲間たちの遺留品だけが転がっていました。

部屋から出たあとはオークに見つかって彼らの集落で捕虜にされるものの、話している間に打ち解け、古代ドワーフ語を教える見返りに食える茸と食えない茸の見分け方、魔物のあしらい方を習います。

そして、オークの集落から旅立ったセンシは待望の地上へと脱出します。

しかし、センシは自分の身に起きた出来事を考えるととても故郷に戻る気にはなれず、迷宮の付近や浅層で生活することを選択したのです。

そして6年前に地上と町と迷宮が繋がると多くの冒険者が迷宮にやってくるようになり、作中開始時間にてセンシはライオスたちと出会うのでした。

センシとグリフィンを苦手とする理由

センシがグリフィンを苦手とするのは仲間を殺されたトラウマもありますが、最も忌避する理由はあの時食べたものは本当に『グリフィンの肉』だったのかという疑念からくるものでした。

センシはあれから迷宮で魔物料理を研究していますが、何か物を食べるたびに『グリフィンのスープ』の味を思い出し、どんな魔物の肉もあの味からはほど遠かったと語っています。

つまり、センシはあの時食べた肉は仲間の肉(人肉)だったのではないかと疑念を持っていたのです。

グリフィンから逃げ出す理由は真実を知るのが恐ろしいという自己防衛による行動でした。

センシが食べた『グリフィンのスープ』の正体

単行本7巻第49話『グリフィンのスープ』にて、センシは自分が食べた肉の正体を知ります。

ライオス一行はグリフィン討伐後、センシからグリフィンを恐れる理由を聞くと、ライオスは食後の度にそのことが頭を過ぎるのは損だと主張し、討伐したグリフィンを調理してはっきりさせようと提案。

ライオスの提案で腹を括ったセンシは不安を募らせながらも賛同すると、一行は可能な限り当時の調理を再現することにつとめ、『グリフィンのスープ(上半身)』と『グリフィンのスープ(下半身)』が完成。

そしていざ実食してみるとやはり当時食べた味とは程遠かったため、センシは自分が食べたのは人肉だったと深い後悔に襲われるのでした。

しかし、センシが何をしても生き延びて欲しくて人肉を食べさせたギリンの想いを背負い生きていくことを決めた折、ライオスは結論をひっくり返すのです。

本来グリフィンは馬が好物ですが最初にセンシたちを襲撃した際に馬ではなく一団を襲っています。そして、習性としては辛抱強い一方で縄張りから遠く離れて狩りをするタイプではありません。

その理由を模索したライオスが導き出した結論は、ヒポグリフという非常にグリフィンに似た魔物だったのではないかというもの。グリフィンの下半身は獅子ですが、ヒポグリフは馬の近縁種であるため下半身が馬に近く、全体像は似ていても習性は異なります。

ヒポグリフは狩りにそれほど積極的ではないものの、センシたちを執拗に追いかけたのは馬を連れていたせいか、もしくは好奇心や発情期。そして、ヒポグリフの武器は蹄のついた後ろ足であり、あの時ギリンの兜が凹んでいたのはブリガンと争ってつけられたものではなく、ヒポグリフに蹴り上げられたものだろうと推測

つまり、あの時センシが食べた『グリフィンのスープ』の正体がヒポグリフならば、グリフィンで作った料理があの時の味を再現できなくて当たり前なのです。

そして、ライオスはこの階層に『チェンジリングの茸』があることを突き止め、茸の輪にモノを入れるとたちまち姿が変わってしまう特性を利用し、グリフィンの肉をヒポグリフの肉へと変換します。

そうして完成したのが当時の調理を再現した『ヒポグリフのスープ』であり、センシが恐る恐る実食してみると当時の味でした。

当時の味を再び味わったセンシは、自分を生かすために食糧を調達してくれた仲間の姿を思い出し『ずっとこのスープをもう一度飲みたかった』と大粒の涙をこぼしながらお礼を述べるのでした。

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まとめ

  1. センシの過去は単行本7巻第48話と第49話に収録
  2. センシは当時36歳の頃に所属していた坑夫団とともに『島の迷宮』を掘り当てた
  3. 迷宮探索中にグリフィンに襲われて迷宮に閉じ込められると、食糧調達に仲間は次々と死に、最年少のセンシだけは何もせずに食糧を分け与えられていた
  4. センシは仲間が仕留めた『グリフィンのスープ』を食べるが、それは仲間の人肉だと思っていた
  5. センシ以外が全滅した後、センシは勇気を出して迷宮から地上を目指すが、故郷に戻る気が迷宮の付近や浅層で生活することを選択する
  6. ライオスたちと出会いグリフィンを討伐すると、センシが食べた『グリフィンのスープ』は人肉ではなく『ヒポグリフのスープ』と判明し、センシはトラウマを克服する

10年もの間、迷宮の浅層に篭り魔物食を研究していた少し変わった性格のセンシですが、その過去は迷宮で飢えと戦い、次々死んでいく仲間とその人肉を食べて生き永らえさせられたという壮絶なものでした。

しかし、ライオスたちと出会ったことで過去に食べたものが人肉ではなく、ちゃんと仲間が手に入れてきた魔物の肉であったことが証明されると、センシはようやく過去のトラウマから脱却することができたのです。

レッドドラゴン討伐を目標にするライオスたちにとってセンシの知識と料理の腕は無くてはならない貴重な戦力ですが、今回過去を打ち明けたことでより親密になり本当の仲間として下層を目指すようになりました。

ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル

著者:九井諒子
出版社:KADOKAWA

 
 

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