【BLEACH】霊王の正体は滅却師?封印されている理由や霊王のパーツ一覧

霊王大内裏に封印されている霊王 BLEACH

BLEACHには、尸魂界の象徴的かつ絶対的な存在として別の空間・霊王宮に在り続ける『霊王』が存在しています。

霊王を巡って藍染惣右介が謀反を起こし、ユーハバッハが尸魂界を侵攻しましたが、なぜ彼らは死神を憎んだのでしょうか。

今回は霊王について判明していることをご紹介したいと思います。

この記事で紹介する内容は?

  1. 霊王の正体
  2. 霊王が封印されている理由
  3. 霊王がバラバラにされている理由
  4. 霊王のパーツ一覧
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霊王についての前知識

霊王大内裏に封印されている霊王2

引用元:久保帯人『BLEACH』 出版:集英社

尸魂界の真上、霊王宮・霊王大内裏に封印されている『霊王』。

霊王とは、即ち世界の楔であり遍く魂魄の流れる礎そのものであり、その存在が無くなれば尸魂界、現世、虚圏の三界が崩壊すると言われています。

かの正体を知ることは例え四大貴族であっても滅多に踏み込むことは出来ず、霊王が生まれる以前の歴史や、それについて考えることも許されないのが今の尸魂界です。

現在の死神全て、霊王を絶対の頂としてその存在が在り続けることに感謝し敬い奉るのが死神の義務になります。

霊王の正体

霊王とは、森羅万象数多の物が曖昧で生死の区別もなく進展も後退もない万年億年かけて冷えるのを待つだけの世界──虚圏や現世が生まれる前の世界に生まれた救世主です。

その時代、虚が人間を喰らうようになると世界の循環は止まり、このままでは魂魄の全てが一つの巨大な大虚に成り果てて世界が静止する危機を迎えていましたが、世界がそれを拒んだように産み落としたのが初代霊王であり、霊王は虚を滅却する力を持ち虚を霊子の砂と化して再び世界に循環を齎しました。

同じ時代に兵主部一兵衛などの特殊な力を持つ者が現れ始めていましたが、霊王の力をその中でも突出しており、万能、全知全能に近いものでした。

ただし、霊王の力をもってしても虚を滅し続ける程度では世界の停滞を回避できず、ただ穏やかな混沌に溶け合う世界を守り続けることしかできなかったのです。

そのため、ユーハバッハが滅却師の集団の始祖であるとすれば、霊王とは滅却師の力そのものの源流であり、ユーハバッハの力の源流は霊王にあります。ただし、霊王から斬り落とされた力が顕現したのか、ユーハバッハが霊王の血筋そのものなのかは明らかにされていません。

霊王の封印は五大貴族の祖のしわざ

霊王が虚を滅却することで穏やかに世界は混沌に塗れていきますが、現時点の世界の在り方を良し思わぬ者達が声を上げたのです。

それがかつて霊王には及ばないものの強い力を持つ五人の死神──五大貴族と謳われた始祖たちでした。

●- 『五大貴族』の主張 -

  1. 綱彌代家:滅却の力がいつか自分に向けられると怖れる
  2. 対となる一族:後に『地獄』と呼ばれる『あな』を塞ぐ蓋となる世界が必要と主張
  3. 朽木家:世界をより盤石な形にするために新たな規律が必要と主張
  4. 四楓院家:停滞した世界を前に進めるために大きな循環の形が必要と主張
  5. 志波家:虚にも心があるため滅却ではなく浄化の道を探るべき主張

このように、五人の主張はバラバラながらも動機は同じ目的『今ある世界を分離させる』と直結しており、明確な『生』と『死』の世界を分け隔てる三界分立を現実にすることにしたのです。

そして、それを実現できる力を持つのが初代霊王ただ一人。

しかし、当初は穏便に協力を求めようと志波家の祖が霊王を説得に当たろうとしましたが、誰よりも疑り深い綱彌代家の創始者が隙をついて霊王を結晶の中に封じ込めるという強行に出たのです。

こうして世界は尸魂界、現世、虚圏の三界に分離されることとなり、五大貴族は霊王の全能の力を『楔』として新たな世界の基盤を作り上げました。

なお、霊王は全能の力を持ちながらも敢えて抵抗もしていないと兵主部が語っており、その理由がどう足掻いても避けられない未来を視ていたのか、それとも何か新しい世界に希望を見出していたからなのかは不明とされています。

これを綱彌代時灘は「霊王とは神に等しい力を持つ生贄の山羊」と表現。

霊王がバラバラにされている理由

結晶に封じられた段階ではまだ霊王は五体満足の状態でしたが、本編では既に四肢が無い状態になっていました。

その理由もまた綱彌代家の祖が発起者の模様。

綱彌代家の祖は霊王の無抵抗をも疑うと、霊王が自力で封印から抜け出した後に自分達を滅するのではないかと怖れたのです。

その結果、霊王の『前進を司る右腕』と『静止を司る左腕』ともぎ取り、霊王を生かしも殺しもしない生き続け死に続けるという矛盾の螺旋に放り込みました。

また、それでも満足しなかったのか、綱彌代家の祖に続き何人かの祖たちは永い時をかけて霊王の心臓を抉り、両足を削ぎ、臓腑という臓腑を刻んで本体から切り離し霊王の力を刮ぎ堕とすと、自分たちに都合の良い『王』を作り上げたのです。

死神の歴史、尸魂界百万年の歴史は殺人よりも遥かに残酷な罪の上に成り立つとともに、現在時点でもその罪を犯し続けていることになります。

なお、当時の事実を知る次代の祖が綱彌代家が管理する書庫の最奥に歴史の真実が書かれた石碑を遺しており、発見した綱彌代時灘は『我らが祖の犯した罪をここに記す』という書き出しで綴られた暗号文を解読し真実を知りました。

五大貴族が四大貴族になった理由

五大貴族の罪と霊王の犠牲により三界は成り立ちましたが、志波家の祖だけは霊王を無理矢理封印した綱彌代家に反発し「自分たちが為した罪を世に知らしめ、裁きを委ねるべき」と主張しました。

また、志波家の祖は自らの身を霊王の代わりに据える術を探ろうとしましたが、当時は見つからなかった模様。

そんな志波家の祖ですが、綱彌代家にたてついたことで子孫ともども五大貴族の中で冷遇され続けると、志波海燕の戦死と志波一心の失踪が相次いで重なったのを契機に没落してしまったのです。

なお、現代において志波家の末裔である黒崎一護が霊王の代わりとなれる資質を持って現れたことで、兵主部はこれも因果であると一時は一護を『楔』にする予定でしたが、結果はユーハバッハが霊王の力を全て吸収したために一護を『楔』に据える必要はなくなりました。

藍染やユーハバッハが霊王を狙う理由

藍染やユーハバッハが尸魂界を敵に回してまで霊王に固執した理由は以下の通りと予想。

  1. 藍染:霊王の犠牲の上に成り立つ歴史を知ったため、自分が王になり正す
  2. ユーハバッハ:生も死も許されない百万年の孤独から解放しようとした

尸魂界編のラストで藍染が浮竹に向けて「最初から誰も天に立ってなどいない、君も、僕も、神すらも」の意味は、最初から霊王が死んだまま生き続ける生贄だと知っていたからであり、浮竹に霊王の右腕が宿っているのを知っていたからです。

破面篇で蒲原喜助に「何故あんなものに従っているのだ」と発したのは、尸魂界の成り立ちが罪の上の歴史だと知っていたからでしょう。

そして、ユーハバッハが霊王を殺害したのは、そうすることで生贄から解放するためだと思われます。

それが世界を元の形に戻す目的とどちらがついでだったのかは分かりませんが、結果的にユーハバッハは霊王を全て喰らい尽くして自分が新たな世界の楔にされるという皮肉な最期を迎えました。

王属特務・零番隊と神兵

尸魂界の歴史において何かを生み出した者が就く王属特務──すなわち霊王宮を守護する組織を零番隊と言います。

零番隊の構成員に隊士はおらず、全構成員五人が隊長です。

また、霊王宮には霊王を守護する神兵が存在するため、実質零番隊と神兵が霊王宮を守護していることになります。

 

霊王のパーツ一覧

霊王のパーツ・部位 所有者
霊王の心臓 ジェラルド・ヴァルキリー
霊王の右腕 浮竹十四郎
霊王の左腕 ペルニダ・パルンカジャス
霊王の爪 松本乱菊→改造虚ホワイト→黒崎一護(?)
霊王の鎖結 道羽根アウラ
霊王の欠片 完現術者(銀上空吾、井上織姫、茶渡泰虎、産絹彦禰など)

※黒崎一護……霊王の爪が黒崎一護に宿っているのかは確定ではありませんが、藍染惣右介が知らずにして松本乱菊から霊王の爪を回収しており、崩玉から改造虚ホワイトを創り出しているため、少なからず霊王の因子は一護に受け継がれているはずです。

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まとめ

  1. 霊王とは、三界が生まれる以前に存在した虚を滅却する力を持った全知全能の者
  2. 霊王は五大貴族に嵌められて結晶に封じ込められるとその力は三界を分離させ安定させるための『楔』にされた
  3. 霊王の肉体は綱彌代家を筆頭にした始祖たちによって永い時間をかけてバラバラにされて各地に散らばっている
  4. 尸魂界百万年の歴史は霊王の犠牲の上に成り立っている

本編では謎の多いままフェードアウトしていった霊王ですが、その正体は小説『BLEACH Can’t Fear Your Own World』で明かされました。

全知全能でありながら霊王が抵抗しなかった理由は分かりませんが、永い時間をかけて四肢や臓腑を削られ続けるのはかなりの苦痛だったはずです。

藍染が述べたように「あんなもの」を尸魂界の象徴として平然と奉る死神が悪であるという衝撃の真実でしたが、霊王が消滅すれば三界が崩壊するのも事実であるため、BLEACHの世界は最初からどうしようもない環境で構成されていたようです。

 



BLEACH Can’t Fear Your Own World 合本版

原作:久保帯人 著者:成田良悟
出版社:集英社

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