主人公黒崎一護は死神でありながら虚化を使い、更には完現術に目覚めたかと思えば最終章で滅却師の力を宿していることが判明しています。
黒崎一護とはいったい何者なのでしょうか?
今回は黒崎一護の正体と力の根源についてご紹介したいと思います。
この記事で紹介する内容は?
- 黒崎一護の正体
- 黒崎一護の力の根源
- 黒崎一護とユーハバッハの関係
黒崎一護の正体は何者?
引用元:久保帯人『BLEACH』 出版:集英社
これまで霊感が強いだけの普通の高校生だと思われていた黒崎一護ですが、彼のルーツを辿るエピソードが描かれた単行本59巻第528話から単行本60巻第537話にてその正体が判明。
黒崎一護とは、死神の父親と滅却師の母親を持つ人間であると同時に虚と完現術の因子を宿したサラブレットだったのです。
● 黒崎一護のルーツ
- 死神の力:志波一心(黒崎一心)
- 虚の力:黒崎真咲
- 完現術の力:不明
- 滅却師の力:黒崎真咲
では、黒崎一護が目覚めた力の順番でどうしてその力を宿しているのかを解説していきたいと思います。
黒崎一護の『死神の力』は父親から継承
黒崎一護の『死神の力』は、見てそのまま元護廷十三隊十番隊隊長であり志波家分家出身の死神・志波一心から受け継いだ因子となります。
しかし、この死神の力は後述する『滅却師の力』に抑え込まれている状態であり、『死神の力』は『虚の力』と溶け合っている状態で一護の中にあるようです。
黒崎一護の『虚の力』は母親から継承
黒崎一護の力を複雑にしているのが『虚の力』です。
この虚の力の正体は藍染惣右介たちが製造した改造虚『ホワイト』であり、黒崎真咲はホワイトとの戦闘で噛みつかれた傷口が原因で虚化を発症。真崎の虚化を抑え込むためには、滅却師の対極にいる死神の志波一心が特殊義骸に入ることで、滅却師と虚に相反する死神と人間の存在になる必要があり、一心はそれを受けれました。
いわば一心が入る義骸は虚化を抑えるワクチンとしての機能であり、一心が義骸に入り真咲自身の魂魄と内なる虚の両方に霊子の紐付けを行うという手法で解決。つまり、一心が義骸に入っている間はワクチンの効果が適用されるため、一心は現世で人間として暮らすことになりました。(尸魂界では失踪扱い)
しかし、一護が藍染惣右介の計画で空座町に派遣された朽木ルキアとの接触で死神の力を呼び起こされると、蒲原喜助との修業で斬魄刀が呼び起こされ、尸魂界での戦いを通して一護の中の虚が呼び起こされたのです。
この『虚の力』は一護に受け継がれた段階で『死神の力』とも溶け合っているほか、後述する『滅却師の力』とも溶け合っているので少し複雑な感じに。端的に言えば、一護の中の力は全部溶け合っている感じです。
ある意味で藍染惣右介からいただいた力でもありますね。
なお、一護の中の虚が解放されたことで一心の義骸と虚の繋がりが断たれたため、一心は20年ぶりに義骸を脱いで死神の力を取り戻しました。
黒崎一護の『完現術の力』の因子は不明
次に発現したのが『完現術の力』ですが、これは作中でも不明瞭なままです。
完現術とは『霊王の欠片』が作用する力であり、井上織姫や茶渡泰虎も霊王の欠片を宿していることが小説版で判明しています。(BLEACH Can’t Fear Your Own World)
では、黒崎一護も霊王の欠片を宿しているのかと言われれば明確な答えはなされていませんが、同小説で藍染惣右介曰く松本乱菊と思しき少女から回収した魂魄が『霊王の爪』であったと判明しており、藍染惣右介は回収した魂魄を未完成の崩玉に与えています。
そして、改造虚は死神の魂を元に創り上げられた虚と言われていますが、その製造工程は不明。
しかし、改造虚もまた藍染が破面を生み出すように崩玉を使って創り上げていたと考えれば、ホワイトの中にも霊王の因子が作用している可能性はあります。
いずれにせよ一護が完現術を発現した時点で霊王の因子を受け継いでいるのはほぼほぼ確定したようなものですが、これが織姫やチャドのように元から宿していたものなのか、改造虚『ホワイト』から黒崎真咲へ渡り一護に受け継がれたのかは謎のままです。
黒崎一護の『滅却師の力』は母親から継承
最後に『滅却師の力』ですが、これは千年血戦篇で母親が滅却師であると判明しているので黒崎真咲から受け継いだ力になります。
黒崎一護は見えざる帝国が瀞霊廷を侵攻した際に虚圏で星十字騎士団のキルゲ・オピーと交戦していますが、キルゲを撃破した後に黒腔でキルゲの『監獄』に閉じ込めらました。
その際、一護は『監獄』に接触したまま破壊の為に極限まで霊圧を放ち続けましたが、爆発的に解き放たれた霊圧の残滓は体へ還る際に周囲の霊圧を巻き込みます。そのため、巻き込んだキルゲの滅却師としての霊圧が一護の魂の深部へと到達したことで、一護の霊圧の記憶を根源から呼び起こしたのです。
ユーハバッハが一護に「我が息子」と言った理由
単行本60巻第537話で判明した通り、ユーハバッハは滅却師の始祖であり滅却師の歴史はユーハバッハから始まっています。(力の源流は霊王)
そのため、全ての滅却師にはユーハバッハの血が流れているのです。
ユーハバッハにとっては血の繋がった滅却師は全て『子』であるため、黒崎一護を『息子』と指していました。
黒崎一護の精神世界にいるのは千年前のユーハバッハ
黒崎一護の中に黒崎真咲から受け継いだ『滅却師の力』が流れているという事は、全ての滅却師にユーハバッハの血が流れているという設定から当然一護の中の滅却師の力もユーハバッハの血によるものです。
しかし、一護の中のユーハバッハもまた複雑化しており、千年血戦篇で登場した滅却師の首魁としてのユーハバッハとは同一人物でありながらも精神面は別物。
核心に触れるのは単行本60巻第540話であり、一護の精神世界で斬月のおっさんとして斬魄刀のフリをしていたのは『千年前のユーハバッハ』と判明。斬月のおっさんとは死神の力ではなく一護の中の滅却師の力の根源であり、ユーハバッハであってユーハバッハではない者。
一護が命の危機に瀕した際にいつも『虚』が命を救っていたのは、内なるユーハバッハが一護を死神にさせたくなかったから。その理由は、一護が死神になれば否応なしに戦いに巻き込まれるようになり、一護が傷つき苦しむ姿を見たくないというもの。そのため、一護を戦いから遠ざけるために内なるユーハバッハが本来の死神の力を抑え込み精神世界の中心に居座っていたのです。
そして、内なるユーハバッハが中心に居座り続けた最大の理由は一護が死神になればユーハバッハ自身の手でいずれ殺さなければならなくなるというものでした。
しかし、一護が自身のルーツを振り返り力の源流を知った際には、一護が傷つきながらも自らの意志で歩む姿を見て死神から遠ざけるよりも助ける方へ気持ちが傾いていった模様。
また、内なるユーハバッハは一護の中で虚の力とも溶け合っていました。
『虚の力』は『死神の力・滅却師の力』と溶け合っている?
黒崎一護の中の力の根源が『死神・虚・完現術・滅却師』であることは分かりましたが、虚の力がどういう風に一護の中に宿っているのかよく分からないのが現状です。
と言うのも、とある場面では『虚と死神の力が溶け合った』と書かれていたり、違う場面では『虚と滅却師の力が溶け合った』とも書かれています。
● 虚の力と滅却師の力が溶け合っている
- 単行本13巻112話:黒崎一護の中の精神世界で白一護と戦った後、役目を終えた虚の力の白一護が斬月のおっさんへ融合するように戻る。
- 単行本47巻409話:黒崎一護の中の精神世界で登場した斬月のおっさんが天鎖斬月となり若返っている。この時の一護の卍解は斬月のおっさんが死神の力を抑え込んでいたため、魂を分け与える力で虚の力を引き出したものと予想。つまり、滅却師の力と虚の力は溶け合っている…?
- 単行本74巻680話:黒崎一護が「俺の中の滅却師の力が、それと混じり合っていた虚の力が…」と発言。
● 虚の力と死神の力が溶け合っている
- 単行本74巻676話:黒崎一護が「親父から受け継いだ死神の力と溶け合った俺の中の虚」と発言。
- 単行本74巻676話:黒崎一護が「俺の力と溶け合っている」と発言。
黒崎一護の本来の斬魄刀の力が『虚』であり、これまで千年血戦篇の序章まで一護が遣ってきたのは斬月のおっさんが抑え込み切れなかった本来の力の欠片であると判明しています。
つまり、本来の力である『虚の力』は、死神の力とも滅却師の力とも溶け合っているのだと思われます。
黒崎一護は霊王以来の逸材
初代霊王は虚を滅却し全知全能の力を有する万能の存在でしたが、霊王のように万能の力を有する存在は現代まで生まれていません。
そのため、千年血戦篇で霊王を殺害した際には、三界の崩壊を防ぐために次の霊王の器を用意する必要がありましたが、その器として兵主部一兵衛は『死神・虚・完現術・滅却師』の力を宿した最も霊王の存在に近い黒崎一護に目をつけていたのです。
小説で兵主部はこの時のことを「霊王様の代わりとなれる資質を持って現れた時はこれも因果と思うたが…」と語っており、現霊王のように三界を保つ贄となる条件には少なくとも『死神・虚・完現術・滅却師』の中から複数の力を持つ必要がある模様。
なお、銀城空吾もまた『死神・虚・完現術』の力を宿しているため霊王候補として三界を保つ楔の力の手助け程度にはなると言われています。
二代目霊王に霊王の力を全て取り込んだユーハバッハの遺骸が使用されていることからみても、霊王の代わりになれる資質に『滅却師の力』が大きく影響しているのかもしれません。
まとめ
- 黒崎一護は、死神の父親と滅却師の母親の子供
- 黒崎一護は『死神・虚・完現術・滅却師』の力を宿している
- 死神の力は父親の志波一心(黒崎一心)から継承
- 滅却師の力と虚の力は母親の黒崎真咲から継承
- 完現術の力は母親から継承したのか元々宿していたのか不明
- 斬月のおっさんは千年前のユーハバッハ
- 黒崎一護の本来の力は虚であり、斬月のおっさんは精神世界で死神の力を抑え込んでいた
- 虚の力は、死神と滅却師の力に溶け合っている
黒崎一護のルーツを辿ると『死神・虚・完現術・滅却師』全ての因子を宿すサラブレットであり、霊王以来の逸材であることがわかりました。
さすが主人公という感想もありますが、もう少しその力を発揮した戦闘を見たかったですね。
BLEACH カラー版 単行本60巻 作者:久保帯人 出版社:集英社 |
BLEACH Can’t Fear Your Own World 合本版 原作:久保帯人 著者:成田良悟 |
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