漫画『BLEACH』に登場した滅却師の一人、ジェラルド・ヴァルキリー。
ジェラルドは何度致命傷を与えてもより強く巨大化する能力で護廷十三隊隊長格を相手に一人で圧倒する強さを見せましたが、終盤には「どうやって倒すのか」が分からなくなった敵の一人でもあります。
では、原作ではどのようにしてジェラルドを倒したのでしょうか。
今回はジェラルドの能力や最期についてご紹介したいと思います。
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ジェラルド・ヴァルキリーとは
引用元:久保帯人『BLEACH』 出版:集英社
星十字騎士団及びユーハバッハの神赦親衛隊の一人であり、傲慢不遜な剣闘士風の男性滅却師。
肉体派・感覚派よりであるため考えるより先に行動に出る場面が多く、滅却師の中ではやや天然。
自称、最大最強最速の滅却師で、全てを与えられた戦士。
なぜか瞳が描かれておらずつねに白目状態。
ジェラルドの聖文字『M』と能力『奇跡』
ジェラルドがユーハバッハに授かった聖文字は『M』。
能力は奇跡(ザ・ミラクル)であり、傷を負ったものを神の尺度へと交換することが可能。曰く『奇跡とは民衆の想いを形にすることで、破壊できぬ我が体躯は民衆の恐怖で巨大なものとなる』とのこと。
作中で見せた能力はダメージを負う度に巨大化し、その都度回復(腕をもがれても体を両断されても再生)。
簡単に説明すれば、ダメージを負った部位が巨大化し強化することが可能であり、千年血戦篇の霊王宮の戦いでは護廷十三隊隊長格との戦いで一気にヤミー・リヤルゴの帰刃状態を凌駕する巨体へ変貌しました。
また、肉体の強度も跳ね上がっていくようで、最大時には強度と膂力ともに作中最上位クラスに上昇。通常時では負傷していた朽木白哉の千本桜を巨大化後は素手で弾く描写があり、仮面の軍勢の虚化の技にいたっては無傷。日番谷冬獅郎の氷輪丸でも凍り付かず動き出す模様。
奇跡による巨大化と回復は武具にも適用されます。
武器『希望の剣(ホーフヌング)』
ジェラルドが装備している鞘付きの両刃剣。曰く『民衆の希望を束ねて剣となした希望の剣は折れれば即ち絶望となる』とのこと。
ジェラルドの『奇跡』の能力が及ぶ範疇にあり、刃毀れすれば相手に絶望が刻まれるらしく、刃毀れに相応したダメージが相手の肉体に降りかかる仕様。作中では更木剣八が希望の剣を刃毀れさせると、それに相応したダメージが降りかかり、剣八の肉体に傷が生じました。
なお、ジェラルド本体とは違って、日番谷冬獅郎の四界氷結により機能は停止します。
滅却師完聖体『神の権能(アシュトニグ)』
体中に紋様が広がり頭部を覆うような兜を装着し翼が生えた形態に変貌。また、希望の剣の鍔や盾の縁に星の意匠が施されます。
曰く『高潔なる神の戦士であり、死して尚、神の為に剣を振るう者』。
希望の剣や盾は日番谷冬獅郎の四界氷結で凍らされると機能が停止しますが、神の権能状態のジェラルドはこの世の元素に囚われない肉体であるため凍結不可。
また、希望の剣から高出力の霊子の弾を発射可能。
霊子の姿(?)
リジェ・バロ同様に肉体がやられた際に出現した霊子を収束した塊のような最終形態。
おそらくこの状態になると直接攻撃系の能力は有効打になり得ず、鬼道や縛道も大したダメージを与えられない状態。リジェ同様に鬼道や縛道の上位にあたり、敵と傷を共有する京楽春水の卍解『花天狂骨枯松心中』のような特殊な能力でなければダメージにならないと予想されます。
ジェラルドは霊王の心臓
全星十字騎士団の中でペルニダ・パルンカジャスとジェラルド・ヴァルキリーだけは既に力を持っていたためユーハバッハに力を与えられていない滅却師です。
そのため、元々持っていた力になぞらえて聖文字を決められました。
そして、なぜユーハバッハに力を授かる前から力を持っていたかと言えば、ジェラルドは霊王の心臓を回帰させていたからでした
ジェラルドの死亡は何巻何話?
引用元:久保帯人『BLEACH』 出版:集英社
ジェラルドの死亡が描かれたのは単行本74巻680話『THE END 2』です。
- 単行本71巻647話で護廷十三隊隊長格と戦闘開始
- 単行本73巻671話で朽木白哉、日番谷冬獅郎、更木剣八によって一度敗北し復活
- 単行本74巻680話でユーハバッハの聖別によって死亡
以上がジェラルドが死亡するまでの流れになります。
ジェラルドの最期までの詳細
新世界城に乗り込んできた護廷十三隊隊長格を親衛隊がそれぞれ出迎えるがジェラルドは迷子(70巻635話)。
平子真子、朽木白哉、朽木ルキア、阿散井恋次、雛森桃、蒲原喜助(蒲原は途中でアスキン・ナックルヴァールの方へ向かう?ため行方不明)の前にジェラルドが出現し交戦開始。誰一人通らせまいとジェラルドが一人で彼らを足止めします(71巻647話)。
さすがに一人で護廷十三隊隊長格を相手にするのは困難だったため、一度敗北(72巻654話)。しかし、ジェラルドは奇跡の能力を解放──しようとしたところ、白哉の千本桜に頭を潰されるほか胴体をも破壊されてしまい停止してしまいます。ですが、すでに奇跡の能力は発動しており、一気に巨大化に成功してしまいます。そして、平子真子、雛森桃、朽木ルキア、阿散井恋次をそれぞれ撃破しました(72巻655話)。
続いて仮面の軍勢(愛川羅武、猿柿ひよ里、矢胴丸リサ、有昭田鉢玄)が参戦し、虚化して一気に叩こうとしますが、ジェラルドは彼らの攻撃を受けてなお無傷であり、隊長格に続いて仮面の軍勢を撃破。そして、撃破した死神たちに止めを刺そうとしたところで日番谷冬獅郎が参戦し、ジェラルドを凍結させるのでした(72巻658話)。
日番谷が相手にしているところで白哉が復活し二人がかりで応戦。ジェラルドは氷輪丸も千本桜も跳ねのけて襲い掛かりますが、ここで更木剣八が参戦し、ジェラルドの腕を両断(73巻666話)。
しかし、ジェラルドは奇跡の能力で傷を負った部位を更に強く強化し巨大化することが可能であるため、より強くなっていきます。ですが、ジェラルドの能力を意に介さず剣八は始解すると斬り合いに興じることに(73巻667話)。が、剣八はジェラルドにやられて一度倒れてしまいます(73巻668話)。
ところが一度倒れた剣八が卍解を解放するとジェラルドの盾や希望の剣は両断され、ジェラルド自身も腕をもがれてしまうと、最終的にジェラルドの巨体は縦半分に両断されてしまうのです(73巻669話)。
これによりジェラルドは倒れてしまいますが、次の瞬間肉体が再生されて滅却師完聖体へと変貌し、剣八を撃破しました(73巻670話)。
しかし、直後に日番谷が大紅蓮氷輪丸を完成させた大人の姿へと変貌を遂げると、日番谷の氷結により盾と希望の剣が凍結させられ機能を停止。ジェラルド自身も四界氷結によって肉体が凍り付いてしまいますが、すぐに氷を振りほどいて進撃します。が、倒れたはずの剣八がジェラルドの足を掴み進撃を食い止めると、再び日番谷の氷結でジェラルドの肉体が凍結。
そして、ジェラルドの巨体が一時の凍結状態に陥ったところで白哉が奥義・一咬千刃花を放ちジェラルドの頭部を粉砕するのでした。頭部を失ったジェラルドの肉体は、日番谷によって氷漬けにされたままボロボロに砕けてしまいます(73巻671話)。
ですが、ジェラルドが完全に死亡したと思われた矢先、ジェラルドは霊子の集合体のような最終形態となって復活を遂げるのでした(73巻672話)。
ユーハバッハの聖別で死亡
白哉、冬獅郎、剣八によって一度死亡したと思われたジェラルドは肉体を捨てて復活を遂げました。
ジェラルドの最終形態は最早凍結が通用しないのか冬獅郎は『化け物』と認定しており、この状態でダメージを負っている描写は皆無。
しかし、黒崎一護と戦っていたユーハバッハが聖別を発動したことでジェラルドの力や霊子がごっそりと吸い上げられてしまうとたちまち霊子で構成されたような外殻が剥がれ落ちて後には巨大化した骨のみが残されるのでした。
そして、白哉たちも何が起きたのかわからないままジェラルドは完全に死亡してしまうのでした(74巻680話)。
ジェラルドの倒し方は?
ジェラルドの倒し方は不明です。
結局、更木剣八・朽木白哉・日番谷冬獅郎の卍解をもってしても倒しきることは叶わず、最終的にはほぼ不死身状態となったジェラルドをユーハバッハが聖別で吸収することで消滅しましたが、正攻法での攻略は謎のまま。
しかし、ジェラルドが剣八の卍解で身体を縦真っ二つにされたシーンをよく見てみると滅却師十字を起点にジェラルドの巨体が持ち上がり滅却師完聖体へと至っていることがわかります。
滅却師十字(または滅却十字)は石田宗弦から石田竜弦へと引き継がれた正当後継者の証でも知られる代物であり、滅却師が霊子の収束などに用いるものです。
つまり、滅却師十字(滅却十字)がジェラルドの核だったのではと考えられるのです。
ただ、本編で描かれた通り、大紅蓮氷輪丸の凍結や千本桜景厳の一咬千刃花でジェラルドを粉々に砕いても復活を遂げているので、あの巨体から小さな滅却師十字をピンポイントで破壊するのは至難の業かと思われます。ただでさえ、滅却師完聖体前のジェラルドに傷を与えられたのは更木剣八しかいないのも懸念点です。
しかしながら、霊子の集合体に対して効果を持つ斬魄刀であれば倒せる可能性はあるのではないでしょうか。
霊子・霊圧を吸収するタイプの斬魄刀は綾瀬川弓親の『瑠璃色孔雀』。ジェラルドが神あるいは神に近い存在ならば伊勢七緒の『神剣・八鏡剣』もリジェ同様に有効かもしれません。あるいは檜佐木修兵の『風死絞縄』ならば霊子さえも縛り付けるため霊圧が空になるまで追いつめることができるかもしれません。
結論を述べると、ジェラルドの核と思しき滅却師十字(滅却十字)を破壊できる可能性のある攻撃であれば最終形態のジェラルドを倒すことは可能だと考えられますが、護廷十三隊の中で弱点を突ける斬魄刀の所持者が何人存在するのかは不明です。
まとめ
ジェラルド・ヴァルキリーの能力と最期のまとめ
- ジェラルドは霊王の心臓が回帰した滅却師であるため、ユーハバッハが力を与える以前から固有の能力を持つ
- 聖文字は『M』、能力は『奇跡』で傷を負ったものを神の尺度へと交換することが可能
- 『奇跡』の効果を帯びた武器『希望の剣(ホーフヌング)』と盾を使用する
- 滅却師完聖体は『神の権能(アシュトニグ)』であり、死して尚神の為に剣を振るう者
- 肉体を消滅させられると霊子を収束した塊のような姿へと変貌
- ジェラルドの死亡は単行本74巻680話『THE END 2』
- 朽木白哉、日番谷冬獅郎、更木剣八によって一度敗北するが直後に霊子の塊のような姿で復活
- ユーハバッハの聖別で死亡する
- ジェラルドの倒し方は不明だが、核と思しき滅却師十字を破壊できれば倒せるものと考えられている
『BLEACH』の敵史上五指に入る厄介な敵であったジェラルドでしたが、本編ではユーハバッハが倒してくれたおかげで犠牲は最小限で済みました。
また、ジェラルドを正攻法で倒す場合はやはり核と思しき滅却師十字を破壊することが前提だと考えられますが、あれを破壊できるキャラクターがどれほどいるのかわかりかねますので、どちらにせよほぼ無敵だと思われます。
ただ巨大化するだけでなく強化される面はかなり厄介ですが、霊子に直接影響を与える能力ならば勝てる見込みはありそうですね。
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