千年血戦篇では、ユーハバッハから聖文字を授かった滅却師の精鋭部隊『星十字騎士団』が登場していますが、その中でも人気を博したのがバンビエッタです。
しかし、彼女は瀞霊廷第二次侵攻時、早々に命を散らしてしまいました。
今回は、バンビエッタが死亡した経緯とゾンビ化についてご紹介したいと思います。
この記事で紹介する内容は?
- バンビエッタvs狛村左陣の詳細
- バンビエッタの死亡
- バンビエッタのゾンビ化
- バンビエッタのその後
バンビエッタは狛村左陣に敗北して死亡?
引用元:久保帯人『BLEACH』 出版:集英社
バンビエッタの戦闘・敗北・死亡シーンは単行本62巻に収録されています。
第二次侵攻時、バンビエッタは一時侵攻時と同じ相手である狛村左陣と戦い敗北すると、瀕死の状態のところを仲間のジゼルによってゾンビに変えられています。
では、バンビエッタがどのように敗北しゾンビとなったのかを見ていきましょう。
バンビエッタ対狛村左陣の詳細
バンビエッタ対狛村左陣は単行本62巻554話~558話に収録。
単行本62巻554話『Desperate Lights』では、日番谷冬獅郎と砕蜂がそれぞれ星十字騎士団を一人ずつ撃破しており、その際蒲原喜助が各隊長に滅却師に奪われた卍解を取り戻す『侵影薬』を転送し卍解は各隊長に戻っています。
そんな中、バンビエッタは瀞霊廷を舞台に隊士たちを『爆撃』の能力で蹂躙。そして、部下を護るために現れたのが手笠と鎧に身を包んだ狛村左陣でした。
バンビエッタが狛村と対峙すると、すかさず背後を取ったのが平子真子。平子は『逆撫』の能力でバンビエッタの認識を逆さまに誤認させると、バンビエッタは視界が逆さまになり平衡感覚を失います。しかし、バンビエッタは滅却師完聖体になると全周を爆撃することで『逆撫』の能力を突破し平子を撃破しました。
戦闘不能になった平子を心配するように雛森桃が加勢に入るものの、雛森の『飛梅』の火力ではバンビエッタの『爆撃』を相殺できないと見定めた狛村が雛森を制止。狛村は『爆撃』は着弾して破裂するものと分析し自らの鎧で防ごうとしますが、これは誤算に。バンビエッタの『爆撃』は、霊子の爆弾を撃ち込んでいるのではなく、霊子を撃ち込んだものが爆弾になると判明します。
バンビエッタは浮遊して爆撃の雨を浴びせると鉄笠の中身であるワンちゃんの顔が出てくるのを楽しみに。しかし、破壊した鎧から出てきたのは獣の要素を残した人間の男性の姿でした。
狛村は一時侵攻の際にバンビエッタに卍解を奪われた後、恩人である山本元柳斎重國亡き今、瀞霊廷を護るために大爺様と呼ばれる人狼族の長老の元へ足を運んで『人化の術』を授かっていました。『人化の術』とは、己の心臓を差し出すことで一時的に獣として罪を受ける以前の姿へ立ち戻り絶大な力を得る秘術──一時的に不死になる術です。
人の姿に立ち戻った狛村の卍解は鎧を脱ぎ捨てた『黒縄天譴明王・断鎧縄衣』と変貌し、バンビエッタに襲い掛かります。
黒縄天譴明王は元より命を吹き込まれた鎧の卍解ですが、狛村が人化の術を使ったために鎧を脱ぎ捨てて残ったのは力のみがむき出しとなった『霊圧』のみ。また、天譴に与えられたダメージは狛村に共有される仕組みですが、狛村もまた心臓を捧げて不死の肉体となっているためバンビエッタの『爆撃』をいくら浴びようが死ぬことはありません。
バンビエッタにとって戦いとは「負けたら死ぬ、殺されるのが嫌だから戦う」ものであるため、初めから戦いで命を捨てる行為が理解できませんでした。
人の姿でいる内は死ぬことがない狛村と天譴を前にバンビエッタは距離を取るために飛び立ちますが、特攻覚悟の天譴の巨大な一太刀を防ぐために接触する間際に爆撃を放つものの『爆撃』は弾けるよりも早くバンビエッタにねじ込まれてそのまま誘爆し吹き飛んでしまうのです。
こうして不死の肉体を利用した狛村の特攻によりバンビエッタは自爆して丸焦げになると戦闘不能に陥り敗北するのでした。
バンビエッタはジゼルに殺害され死亡
単行本62巻第558話冒頭、狛村に敗北したバンビエッタは誘爆で吹き飛ばされた後、瓦礫の上にあお向けて倒れていました。
バンビーズのメンバーの中で自分が一番最初に敗北するとは思っておらず「許せない…こんなの絶対…許せるわけがない…!」と唇を噛んでいると、そこに現れたのはバンビーズの面々。
「かわいそうなバンビちゃん、助けてあげる」
そう切り出したのは『死者』の聖文字を授かるジゼル・ジュエルでした。
バンビエッタはジゼルがやろうとすることを察知して「…やだ…やめて…、やめてよジジ……」と懇願しますが、その場でジゼルに殺害されてしまうのです。
なお、単行本65巻589話にて、ジゼルが「滅却師同士だと一回死なないとダメだからさ、わざわざキューッととどめ刺して。アノ時のバンビちゃんの顔…」と話していることから首を絞めて殺害した模様。
BLEACH 単行本62巻 カラー版 作者:久保帯人 出版社:集英社 |
バンビエッタはゾンビ化して再登場
引用元:久保帯人『BLEACH』 出版:集英社
バンビエッタはジゼルに殺害された後、単行本65巻588話『The Headlees Star 7』で再登場しています。
ジゼルの『死者』の能力でゾンビ化させられたバンビエッタの体は血の色を失った灰色のようで目に生気はありません。また、思考力の低下とジゼルの血を欲するようになっています。
ゾンビとなったバンビエッタの活躍シーンは以下の通り。
- 65巻589話:班目一角と綾瀬川弓親を撃破
- 65巻590話:涅マユリと戦闘するが、接触した霊子の働きを設定した時間だけ停止させる『霊子固定装置』により爆撃を攻略されジゼルの盾となり負傷
- 65巻591話:涅骸部隊(破面の死体4体)のシャルロッテ・クールホーンと戦闘し、虚閃を浴びて敗北
- 67巻603話:涅マユリに敗北したジゼルがバンビエッタに与えた自分の血を啜り回収。その際、バンビエッタのお腹に食いつき齧るほか、抵抗するバンビエッタの頭を地面に何度も叩きつけると、頭部から流血し視点が定まらない状態で動かなくなるバンビエッタ
ユーハバッハの聖別が発動した67巻以降バンビエッタの登場はありません。
ただ、ジゼルが死ななない限りはゾンビのバンビエッタは何度でも蘇るので肉体(死体)はどこかで待機しているのでしょうか。
バンビエッタのその後
千年血戦篇後を描く小説『BLEACH Can’t Fear Your Own World』で星十字騎士団の生き残りが登場しており、バンビーズが活躍。その中にはもちろん、ゾンビのままですがバンビエッタも含まれています。
本小説の冒頭の時系列は霊王護神大戦直後であり、ユーハバッハに敗れたリルトットとジゼルはハッシュヴァルトの部下の女性滅却師に保護される形で現世のアジトに連れていかれていました。そこで治療を受けたリルトットは、キャンディスとミニーニャが涅マユリの十二番隊の捕虜になっている情報を受け、二人を救出する戦力を求めて虚圏へ。(※バンビエッタはジゼルのゾンビなので一緒に回収されています)
その目的は狩猟部隊として虚圏を統括していた滅却師の残党を破面たちから解放し戦力として迎え入れるためでしたが、その過程で葬討部隊ルドボーンやロリにメノリといった懐かしい破面と交戦しており、バンビエッタも戦闘しています。
その際、ルドボーンの兵士を無限に生み出す『髑髏兵団(ガラべラス)』を前に死を恐れない特攻兵から狛村左陣戦のトラウマを呼び起こすこととなりバンビエッタは戦意喪失。
その真逆として、流魂街郊外で産絹彦禰と対峙した際に已己巳己巴が生み出した白い異形の虚のような生物相手に『爆撃』をかましていたところ、それを見物していた平子真子が大戦でのトラウマを思い出していました。
叫谷での戦いでも已己巳己巴相手に『爆撃』で押し切るなど、もはやジゼルのパートナーポケモンのようにこき使われています。
本作のエピローグには、涅マユリとの交渉が成立しキャンディスとミニーニャを解放してもらったバンビーズ一同は現世のとある喫茶店で今後の身の振り方を話し合っている場面があり、その際、綱彌代時灘にやられたバンビエッタを修復する際血を与えすぎたせいで一時的に元の高飛車な性格に逆戻り。
「まったく!ちょっとボーッとしている間に二人とも捕まってただなんて!やっぱりリーダーの私がしっかりしないとダメね!」と、ゾンビ状態の記憶があるのかないのか、肌の色はゾンビのままなのに目だけは生き生きした状態で取り仕切っていました。
狛村戦のことはあまり覚えていないのか「ええと、私…ワンちゃんと戦ってたら、ワンちゃんじゃなくなってて…それからどうしたんだったかしら…うう…他頭が…」と脳味噌の一部はゾンビのままなのか記憶と言動が迷走。
ただ「まあいいわ、とにかく、陛下がいなくなったって言うなら後を継ぐしかないわ!私が女王って事で、とりあえず適当にその辺の国を爆破して乗っ取りましょう!」と平然と恐ろしい提案をするのでした。
なお、すぐに目から生気が抜け落ちると元のゾンビに戻り「あれ…?私…あれ?うん…ケーキ…美味しいね」と黙々とケーキを頬張るバンビエッタでした。
まとめ
- バンビエッタの戦闘・敗北・死亡は単行本62巻に収録
- バンビエッタは狛村左陣に敗北
- バンビエッタは狛村に敗北後、仲間のジゼルに殺害され死亡
- バンビエッタは死亡後にジゼルにゾンビに変えられて再登場
- バンビエッタは、小説『BLEACH Can’t Fear Your Own World』で再登場し活躍
- バンビエッタは一時的に元の人格に戻るがすぐにゾンビに戻る
星十字騎士団の中でも特に人気だったバンビエッタでしたが、狛村に敗北後はジゼルに首を絞められて殺害されるほか、ゾンビとなった後は欠損は当たり前のように描かれるようになりリョナ枠として扱われています。
そういった意味でもバンビエッタの人気は高くなっていきましたが、一応死人の範疇であるので素直に悲しむべきなのかもしれません。
ただ、小説でジゼルの血の量によっては生前の生き生きとした性格に立ち戻ることが判明したほか、その際には都合の悪い記憶はハッキリと覚えてないみたいなのでバンビーズの面々と今後もうまくやっていけそうですね。
思い出したらブチ切れそうですが。
BLEACH Can’t Fear Your Own World 合本版 原作:久保帯人 著者:成田良悟 |
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