原作及びアニメ版の最後で3年生の平沢唯・田井中律・秋山澪・琴吹紬の四人が卒業し軽音部は2年生のギター担当・中野梓だけになりました。
本編で一度描かれた通り四人以上いないと部は廃部になってしまうため、梓は一人であと三人を勧誘しなければならない状況に陥ったわけですが、後日談を描く「けいおん!highschool」ではどのようにして軽音部を引き継いでいったのでしょうか。
今回は中野梓と軽音部のその後と新メンバーについてご紹介したいと思います。
3年生が引退卒業した軽音部(中野梓)のその後は?
3年生が卒業し部員が一人に…
引用元:かきふらい『けいおん!』 出版:芳文社
3年生の平沢唯・田井中律・秋山澪・琴吹紬の四人は学園祭ライブを最後に軽音部を引退したため、部員は梓一人となりました。一方で、部活を引退した四人は空調完備とお菓子が出てくる部室に入り浸り受験勉強をしているため、実質的には卒業まで部室は溜まり場となっています。
12月24日には梓・憂・純の三人がサプライズでクリスマスライブを部室で披露。大晦日は平沢家で過ごし、唯たちの受験当日には途中まで一緒に登校しています。
受験シーズン中は唯たちが部室に来る頻度が極端に減ったので梓はさわ子と二人になることが多く寂しく思いますが、時々憂と純が様子を見に来ています。また、唯たちの合格発表日2月14日に合わせて三人でバレンタインのプチチョコケーキを手作りして合格祝いとしてプレゼント。
そして、3月1日に3年生の卒業式が行われた後、梓は部室に呼び出されると唯たちから梓のために作った新曲のプレゼントのサプライズ。
こうして3年生は卒業し梓はただ一人の軽音部を引き継ぐことになりました。
新生・軽音部は三人でスタート
3年生が卒業し正式に軽音部は梓部長一人となります。
しかし、唯たちが立ち去った直後に憂と純が部室に顔を出して軽音部への入部を表明。二人の入部によって軽音部は三人体制での始動となり、来年一人以上入部すれば部を継続できるようになりました。
新入生歓迎ライブ
春期、3年生になった梓は「あんなにすごかった軽音部を継いでいけるか心配」と唯たちと自分を比較し自己不信の傾向にありましたが、純に「もう軽音部の部長なんだから梓が出来ることをやればいいだけ」と叱咤され心機一転で臨みます。
しかし、新入生歓迎会の当日にバンド曲を披露しようと意気込む梓でしたが、ここで憂と純の楽器がないことに気付き一人で新入生歓迎ライブを行うことに。
そのため、新歓ライブは梓一人でステージに立ち弾き語りとなりますが、スピーチは上手だったものの本人も気づかぬ音痴を披露するはめに。ライブ後、ギターを弾きながら歌うことの難しさを実感し唯の凄さを思い知る梓でした。
新メンバー加入
新歓ライブを経て新たに二名の部員を確保しました。
- 斉藤菫:金髪碧眼の日本生まれの外国人で琴吹家使用人斎藤家の娘。当初は紬からの指示で部室のティーセットを片付けに来訪していましたが失敗。なりゆきでお茶汲みから馴染み、ドラム担当へ。
- 奥田直:眼鏡をかけた黒髪の新入生で5人姉弟の長女。勉強以外ポンコツの彼女は全ての部活の体験入部を経て一番うまくできたと思った軽音部へ入部。DTM兼PA担当。
二人とも一年生で同じクラスとなります。
バンド名は「わかばガールズ」
引用元:かきふらい『けいおん!』 出版:芳文社
梓部長新体制の軽音部のバンド名は「わかばガールズ」。
命名は顧問のさわ子であり、全員それぞれの担当が一年生(梓もボーカルが初心者)という共通点から名付けました。
パートは以下の通り。
- 中野梓:ギター兼ボーカル
- 平沢憂:ギター(一応初心者)
- 鈴木純:ベース(初心者)
- 斉藤菫:ドラム(初心者)
- 奥田直:DTM(作詞・作曲など担当)
放課後ティータイムのドラムセットは律の私物であるため新たにドラムを購入する必要がありますが手の出せる額じゃないため苦悩。しかし、憂が唯から以前『頼み込んで楽器を安くしてもらった』というエピソードを聞いたと話すと、純のアイディアで憂が唯に変装して値引き交渉を行うことに。すると、店員は唯の姿から琴吹紬を思い出したのは廃人のように白くなり「ははは…ええもういくらでも…」と半ば投げやりの値下げ。
なお、さわ子曰く唯世代では使っていなかった部費が貯まっているらしく資金はそこから出して購入。こうしてドラムセットを新調しました。
また、直が使用するDTMの高価な機材などはさわ子が用意していますが、おそらくバックアッパーは琴吹紬。濁されてはいるものの、部費では賄えない部分は琴吹家が関与している疑いがあります。その他の個人で揃えられそうな楽器などはそれぞれが自費で購入。
軽音部のゆるい雰囲気も継承
紬が卒業したため軽音部のティータイムも終了かと思われましたが、お茶は琴吹家使用人の本物のメイドである菫が担当し、お菓子は時折憂が手作りを持ち込むのでまったりとしたティータイムは健在です。
ちなみに、卒業前に片づける予定だったティーセットはムギの卒業後もそのまま置かれていましたが、実はムギは来年度入学する妹(菫)が使うだろうとさわ子にティーセットをそのまま置かせて欲しいと頼んでおり、消極的な菫を軽音部に向かわせる口実として菫に「ティーセットを片付けてほしい」と頼むことで梓たちと出会うように仕向けていたそうです。
本年度も菫が琴吹家に頼んで一番大きな別荘で合宿しており、例年通りまずは海で遊ぶ軽音部。ですが、今年の梓は厳重に紫外線対策をしていたものの日焼け止めを塗る僅かの間に真っ黒こげに。目一杯遊んだあとは直が作った曲の練習に励んでいます。
以上のように、概ね放課後ティータイムの時と変わらない日程を刻んでいます。
学園祭ライブ当日
学園祭ライブに向けて意気込む梓でしたが、新入生の菫と直は軽音部が毎年学園祭でライブを行うことを知らなかったため緊張で震えることに。なお、梓が二人の緊張をほぐそうと去年の学園祭ライブ映像を見せると、放課後ティータイムの演奏力が高すぎて逆効果に。
この出来事をきっかけに梓は『放課後ティータイムよりいいバンドを──、前の軽音部よりいい軽音部を作ろう』ということに囚われて新入生とちゃんと向き合ってこなかったことに気付くと、二人と他愛ないお喋りをすることで心を通わせるようにしました。
結果、梓は先輩面に目覚めたのか唯顔負けの抱き付き癖を披露し後輩を可愛がる一面が。とはいえ、先輩と後輩で仲が深まり以前に増して一体となったわかばガールズは学園祭に向けて猛練習。
そして学園祭当日、さわ子はとあるバックアッパーから手に入れた音響機材を用意しミキシングが行えるように設置。PAは直が担当することに。梓のボーカルもまだ上手とは言い難いレベルですが、それぞれが初心者ながらに打ち込んだ努力をぶつけるようにライブを開催しました。
なお、曲披露後に声援とアンコールの合唱が響いたため感極まった梓が「ありがとうございます!それじゃあもう一曲『ふわふわ時間』やります!」と観客に向けて宣言したところ、菫から「私この曲一度も叩いたことないですー!」とツッコミを受ける始末。放課後ティータイム譲りのオチをつけた梓を見て呆れるさわ子でした。
しかし、初心者揃いのわかばガールズの最初で最後の学園祭ライブは大盛況の大成功で終わるのでした。
中野梓のその後は?
本作「けいおん!highschool」は、学園祭ライブで終了となっているため梓のその後は不明です。
一応ほんの少し後日談があり、概ね大成功をおさめた学園祭ライブを経て、わかばガールズは初心者マークを卒業し、梓・憂・純の三人は引退。部室で菫と直から軽音部を卒業する三人に宛てたケーキをプレゼントされ感激する姿が描かれています。
一方で、梓たち3年生はこれから本格的な受験シーズンに突入するわけですが、ライブはできなくても演奏関係の個人授業なら可能ということでこれからも部室に顔出しすることを伝えています。
そのため、最後は軽音部の部室で変わらず5人でティータイムをしている様子が描かれました。
ちなみに物語の締めは5人を眺めるさわ子が『来年の軽音部はどうやって私を楽しませてくれるのかしら?』という語りで終了しています。
新3年生の進路は?
本編中はまだ在学なので明確な進路は不明です。
しかし、志望校においては純はセンターの結果次第で決める方針で、憂も純と同じでセンター結果次第であることと3つくらい候補を絞っている段階。梓に関しては「考え中」と濁している状態ですが、さわ子曰く唯たちがいるN女子大へ行く気満々に見える模様。
ちなみに三人とも夏休み中に自主的に受験対策の補習授業を受けているため成績は悪くありません。
なお、三人の中で一番頭がよさそうな憂は「私まだまだ勉強しないと志望校行けそうにないですし…」と発言。謙遜か、N女子大より上を狙っているのかは不明です。
軽音部OBとの再会は描かれていない
本作「けいおん!highschool」は「けいおん!」の後日談的な締めとなる作品ですが、卒業した四人と梓の再会は描かれませんでした。
大学生となった唯は夏休みに実家に帰省していますが梓とは会っていません。しかし、憂が唯が帰省していたことを伝えると梓は「先輩達とは学園祭までは会わないって決めてるもん!ライブでびっくりさせてやるんだ!」と胸の内を吐露しており、「けいおん!college」においても唯は新部長となって忙しい梓の邪魔をしてはいけないと言って会わない意思を表明していることから、互いに思惑があって敢えて会っていないことがわかりました。
しかし、ラストで描かれた梓世代の学園祭ライブにおいて唯たちが描かれていないため学園祭で再会するという梓の目標が達成されたのかどうかわからない結末となっています。
そもそも卒業前の約束通り唯たちが学祭ライブを見に来ていたのかどうかも不明です。
唯とは定期的に連絡はしている
唯たち卒業生との再会が描かれない一方で、梓は何かあった際に唯と連絡を取っています。
例えば新入生加入に向けて悩んでいる時に唯に相談の電話をしており、無事に部員が入った際にも相談に乗ってくれた御礼と報告をしています。また、唯に電話越しに『これであずにゃんの軽音部がスタートするね!がんばれあずにゃん部長』と激励された際には自分の軽音部という自覚が芽生えて嬉し恥ずかしい気持ちで枕に顔を埋める梓が描かれるなど、唯の存在は新米部長梓の支えとなっています。
まとめ
以上「中野梓と軽音部のその後」についての紹介でした。
梓はギターの腕は文句なしですが部長としてボーカルとしては初心者であり、新歓ライブを一人で行ったり、新入部員を勧誘し確保したり、先輩として後輩を可愛がったりと自分の至らなさに気付きながら成長していきました。
バンドメンバー全員が初心者のわかばガールズですが、無事に目標に据えた学園祭ライブを成功におさめ、短い活動期間を終えることに。
学園祭ライブに唯たち卒業生は来たのか、梓は唯たちと再会したのか、来年の軽音部はドラムと裏方しかいないのに新歓ライブができるのか、などなど描かれていない消化不良なところはありますが、梓の物語としてはここで終わりのようです。





