漫画『黒子のバスケ』の登場人物・緑間真太郎。
彼は『キセキの世代』と呼ばれる10年に一人の天才の一角であり、I・HとW・Cの二度にわたり主人公が所属する誠凛高校の前に立ちはだかりました。
では、緑間の能力や強さはどの程度なのでしょうか。
今回は緑間真太郎の能力・弱点・強さ・ゾーンについてご紹介したいと思います。
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緑間真太郎のプロフィール
引用元: 藤巻忠俊『黒子のバスケ』 出版:集英社
名前 | 緑間 真太郎 |
所属 | 秀徳高校バスケ部 |
ポジション | シューティングガード(SG) |
背番号 | 6番 |
身長・体重 | 195㎝ / 79㎏ |
誕生日 | 7月7日 |
星座 | 蟹座 |
血液型 | B型 |
初登場 | 単行本2巻第9話・第10話 |
声優 | 小野大輔 |
緑間は、元帝光中バスケ部『キセキの世代』のNo.1シューター。高校は東京の三大王者の一角・秀徳高校に進学。
本人は『人事を尽くして天命を待つ』の諺を座右の銘に掲げており、まずは最善の努力、そしてそこから初めて運命に選ばれる資格を得るとして常日頃人事を尽くすことに執着。朝の人気番組コーナーおは朝占いのラッキーアイテムを必ず身に着けるルーティンを欠かさず行っています。
また、秀徳高校では実力的に監督から一日三回まで我儘を許されています。
黒子のバスケットスタイルは認めているものの血液型的には相性が最悪とのこと。一方で、同じシューターとして綺麗なフォームで3Pを決める者には素直に賞賛の言葉を送ることもあります。
緑間真太郎の人事
緑間は『人事を尽くして天命を待つ』の諺通り普段から人事を尽くすとともに、試合前にはさらに完璧に人事を尽くして備えています。
- シューディングの感触を欠かさずチェック
- 練習に手を抜かない
- 左手の爪のケアをする
- 当日の占いのチェック
- ラッキーアイテムの所持
- バスケットシューズの紐を右から結ぶ
これらのルーティンを厳守することで洗練された3Pシュートを放つことができます(効果は不明)。しかしながら、普段から爪を整えてテーピングで保護している周到さから運勢以外の努力はキセキの世代の中でも群を抜いています。
緑間真太郎の能力
緑間の得意な分野は『3Pシュート』。
しかし、そのシュート範囲はコート上の全てであり、シュート体勢に入ることができればフォームを崩されない限り百発百中で入ります。黄瀬曰く『蟹座の運勢がいい日は特に調子がいい』らしく、逆に運勢が悪い場合はラッキーアイテムで補正することでけっして落ちない模様。
帝光時代のチームメイトである黒子が「彼が外したとこ見たことがない」と発言しているため、これまでは公式試合や練習試合に関わらず緑間が一度放った3Pシュートは外したことがないと予想されますが、火神によって阻止されました。
また、通常のドリブルやディフェンス能力も全国クラス以上に卓越しており、黒子と火神のコンビネーションからなるアリウープをブロックする跳躍力も披露。そのため、緑間の『3Pシュート』を封じるには最低でも全国クラスレベルが二名以上かキセキの世代クラスが必要となります。
3Pシュートにこだわる理由
緑間が3Pシュートにこだわる理由は3点を獲得できるからです。
通常のシュートや花形のダンクは2点ですが、3Pシュートなら3点入ります。単純ですが2点ずつと3点ずつなら多い方がいいという理由から緑間は3Pシュートを磨くようになりました。
しかし、緑間がより遠くからシュートを決める最大の理由は、バスケットにおいて僅差の接戦の時に残り数秒の逆転劇が起きた場合に必ずブザービーターでとどめを刺すためです。
超長距離(スーパーロングレンジ)3Pシュート
緑間は基本的に相手エリアからハーフラインまでの中からシュートを放ちますが、本来の最大シュート範囲はコート上の全て。そのため、自軍エリアから相手ゴールに向けて放つ『超長距離(スーパーロングレンジ)3Pシュート』が必殺技になります。
普通、シュートのループを高くするほど距離感が掴めなくなりますが、緑間の場合は異常なループの高さで放ちながらもリングにかかることもなくネットを通り抜ける綺麗なシュートを決めます。
この異常なループの高さは着弾までの時間をかけることでDFに戻る時間を作り相手の速攻を潰すメリットを有している模様。
本人曰く運命に従い人事を尽くしているため外すことはないとのこと。
空中装填式3Pシュート
緑間が自分を信じる以上に仲間を信じることで編み出した連携技。
まず緑間が何も持っていない状態でシュート体勢に入ると、緑間の跳躍に合わせて仲間が緑間の利き手にボールをパス。緑間は空中でボールをキャッチしそのままシュートするという離れ技になります。
つまり、空中でボールを取ってそのまま3Pを決めるだけですが、実際にやり遂げるには寸分狂わぬパス技術が必要になるため、緑間の信頼にたるだけの技術力が仲間に課せられます。良い意味で仲間頼りですが、空中で補給しそのままシュートすればブロックされることはありません。
しかし、緑間自体を止めずとも、緑間の利き手方向からのパスや、そもそも緑間以外のボールは運び役をマークすれば緑間にボールが渡ることはないので対策がやりやすいのが欠点です。
緑間真太郎の弱点
一見してどこからでも3Pシュートを打てる緑間にも弱点は存在します。
1)距離が長いほどタメが長くなる
緑間無二のシュート『超長距離3Pシュート』は、重たいバスケットボールを20m以上放るため通常より遥かに長いタメが必要になります。ハーフライン程度であればそこまでのタメはありませんが、ほぼ自軍ゴールエリアから放つ3Pは長いタメが不可欠であるため身長に加えて火神並の跳躍力か青峰並の瞬発力があればブロックが可能となります。
そのため、作中でも跳躍力のある火神は緑間と最悪の相性でした。
また、より遠く打つという性質上、もしブロックされると自軍ゴールはすぐそばになってしまうため、ブロックされた場合は反撃にかなり弱いというのが弱点になります。
加えて、赤司のように『天帝の眼(エンペラーアイ)』持ちがいればシュート体勢に入る前にボールをスティールされてしまいますので、作中では意外とシュートを止められることが多い印象です。
2)弾数制限
『超長距離3Pシュート』は重たいバスケットボールを20m以上も放るため、ゴールに届かせるだけでも全身の力をボールに乗せる必要があります。そのせいか、緑間は『超長距離3Pシュート』を打つたびに僅かながらタメが長くなるというリスクを負っています。
つまり、一見して最強に思える『超長距離3Pシュート』ですが、本人も無限に打ち続けられるわけではないと認めているため、体力の観点から弾数制限があるのです。
とはいえ、誠凛戦では終始火神相手にシュートとブロックの応酬をしながらでも打ち続ける体力があるのであまり弱点という弱点にはなっていません。
3)ソロプレイ
これまで緑間は誰かに頼ることはなく自分のために試合にのぞんでいましたが、単独プレイしかないという状況からいくつかの隙が生じていました。
しかし、この弱点においてはWCまでに克服しているため、むしろチームプレイを身に着けた分、緑間のプレイの選択肢が広がったことから能力アップに繋がっています。
緑間真太郎は最強?強すぎると言われる理由
『黒子のバスケ』で一番強いキャラクター議論でよく名前が上がるのが緑間です。
『3Pシュート』は本来フリーの場合でも7割程度の成功率と言われていますが、緑間の『3Pシュート』はほぼ100%決めることができます。コート全てがシュート範囲であるため、コート上のどこかで一瞬でもフリーにしようものなら即座に3Pシュートを決める──というのが緑間唯一無二の強みです。
また、緑間の『3Pシュート』は100%入るため、着弾までの時間にDFに戻る猶予が与えられます。これにより相手の速攻を潰すことができるため、3点を獲得しつつ速攻を潰せるメリットはかなり大きな恩恵となります。
加えて、緑間の身長は195cmとシューターの中でも高身長。高さが有利のバスケットボールにおいて高身長のシューターはそれだけで打点が高くなるため、並の選手ではシュート体勢に入られると止めるのは困難です。真っ向から止めるには緑間の打点を凌ぐ跳躍力か、そもそもシュートフォームに移る直前にスティールするしかありません。
緑間の株を上げているのが最終回後に描かれた「EXTRA GAME」での一幕。これまでも超長距離(スーパーロングレンジ)3Pシュートに驚く者はいましたが何れも国内の高校バスケでの話でした。しかし、本作で登場したアメリカのバスケチーム・ジャバウォックの面々でさえ「クレイジーショット」と言って驚愕していたため、おそらく、緑間のようにコート上全てをシュート範囲にするシューターはアメリカでもいないのだと思われます。
他のキセキの世代が単純な能力の差で固有能力を封じられる展開の中、緑間だけは順当にダブルチームでのマークに切り替えるなどの対応から、やはり一人だけ技術や実在の技の誇張表現ではなく人間離れした長距離シュートという特性上、メタ的に言えばマンマークかダブルチームで抑えることしか対策はないのかもしれません。
緑間はドリブルやブロック、ディフェンス自体も全国クラス以上に上手いため、そもそも緑間自体を止めるには全国クラスが二名以上かキセキの世代相当の実力が最低条件となります。
また、例え緑間と点の取り合いになっても2点ずつと3点ずつで徐々に差が開いていくため、相手としては緑間がいるだけで超長距離3Pシュート・速攻潰し・マークの全てを警戒しつつ人員を裂かなければいけないため『緑間が強すぎる』と言われる要因となっています。
緑間は最強キャラではない
緑間は紛れもなく全キャラクターの中で最強のシューターではありますが、作中最強キャラかと問われればそうではありません。
明確にフォームを崩せば『3P』に移行できないという弱点があるように、緑間を抑えるにはダブルチームや打点に持ち上げる前にスティールするなど正攻法である程度抑えることが可能です。
とくに赤司のような相手の次の動きを先読みする『天帝の眼』を持つ者、青峰のように瞬発力で潰してくる者、火神のように跳躍力でブロックしてくる者など、作中で語られたように相性の悪い相手はいます。また、ドリブルやディフェンス技術は全国クラス以上ですが、それを極めた頂点と言える青峰や黄瀬と比較すると突破力がないため、マンツーマンを受けるとシュート回数はどうしても抑えられてしまいます。
緑間はチームプレイなら最強
一方で、黒子のように相手選手に悟られないパス回しができる中継役や高尾や伊月のような『鷹の眼』持ち、あるいはそれ以上の目『天帝の眼』を持つ赤司などのポイントガードがいれば緑間は劇的に輝きます。
緑間がフリーでボールを持つ場面が増えれば増えるほど、緑間は確実に3点をむしり取るので後は仲間がディフェンスをしっかり行えば緑間という天才的なシューターを抱えて負けることは早々ありません。
要は洛山高校との対戦中に実渕が述べたように「緑間以外足手まとい」というのが真理であり、緑間と同等の選手と対戦した場合、仲間が相手以下であればシューターとして緑間が機能しないのは必然です。
緑間は青峰や黄瀬のように単身で得点を取ることはできませんし、赤司のように一人で相手を完封することもできませんが、緑間が味方に加わるだけで劇的にチームの色が変わるというのが他の選手にはない強みになります。
味方次第で青峰以上のスコアラーに化けるため、相手チーム目線で言えば一番厄介なのは緑間だと思われます。
緑間真太郎はゾーンに入れない?
緑間はキセキの世代で唯一ゾーンに入っていないキャラクターです。
ゾーンに入る最低条件は以下の通り。
- キセキの世代相当の才能
- その競技に全てを懸けていること(バスケであれば何よりバスケを好きであること)
- ゾーンの扉を開ける集中力
- 扉の鍵となる自分にとっての引き金を自覚
青峰は本能で、赤司は引き金を自覚することで自発的にゾーンに入ることが可能であり、黄瀬や紫原、火神はバスケへの渇望・勝利・仲間への思いがきっかけで発動しましたが、緑間だけは帝光時代から現在まで練習を欠かさず行い人事を尽くしているにも関わらずゾーンに入ることができませんでした。
緑間はゾーンに入るための要件を全て満たしているように思えますし、洛山高校との試合ではチームメイトを信頼する姿、チームメイトに人事を尽くしていないものはいないとまで断言し、覚醒フラグを立てましたがそれでもゾーンに入れなかったため、何かが欠落しているのだと推察されます。
緑間は実はゾーンに入れる
本編終了後に描かれた『黒子のバスケ EXTRA GAME』。そのアニメ化である『劇場版 黒子のバスケ LAST GAME』において緑間がゾーンに入れることが発覚。
というのも、『黒子のバスケ LAST GAME』の円盤特典にある原作者・藤巻忠俊先生のネームにて、本編ラストに描かれた誠凛vsキセキの世代の試合で緑間がゾーンに入っていたと判明したそうです。
しかし、映画の中での誠凛vsキセキの世代はジャンプボールをしたところで終わっているため、試合の内容は描かれていません。したがって、ゾーンに入った緑間がどんな変化をもたらしたのかは依然として不明となります。
しかしながら、これまでゾーンに入ってない状態で最強キャラ議論に名を連ねているため、ゾーン状態の強化次第では一気に最強キャラになる予感も…?
まとめ
緑間真太郎のプロフィール・能力・強さ・ゾーンのまとめ
- 緑間真太郎のプロフィール
- 元帝光中バスケ部『キセキの世代』のNo.1シューター
- 現秀徳高校バスケ部6番シューティングガード(SG)
- 195㎝ / 79㎏、7月7日、蟹座、
- 『人事を尽くして天命を待つ』
- 爪を整えてテーピングで保護
- 緑間真太郎の能力
- 得意分野は『3Pシュート』
- シュート体勢に入ることができればフォームを崩されない限り百発百中
- 「超長距離(スーパーロングレンジ)3Pシュート」=最大シュート範囲はコート上の全て
- 「空中装填式3Pシュート」=空中でボールを取ってそのまま3Pを決める
- 3Pシュートにこだわる最大の理由は必ずブザービーターでとどめを刺すため
- 緑間真太郎の弱点
- 1)距離が長いほどタメが長くなる
- 2)弾数制限=重たいバスケットボールを20m以上も放るため
- 3)ソロプレイ=仲間を頼らないプレイにより隙がある
- 緑間真太郎が「強すぎる」と言われる理由
- コート上のどこかで一瞬でもフリーにすれば即座に3Pシュートを決める
- 身長195cmのシューターの打点をブロックできる選手は少ない
- OF・DF技術はともに全国クラス以上
- 正攻法がマンツーマンかシュートフォームに入る前にカットかスティールするしかない
- アメリカのバスケチーム・ジャバウォックからも「クレイジーショット」と驚愕される
- 緑間真太郎のゾーン事情
- 本編では、キセキの世代で唯一ゾーンに入っていない
- 『黒子のバスケ LAST GAME』円盤特典原作者・藤巻忠俊先生のネームにて、誠凛vsキセキの世代の試合で緑間がゾーンに入っていたと判明している
緑間の能力は確かに唯一無二といっていいほど最強格の能力ですが、他のキセキの世代の能力と比較するとどうにも一人で試合をひっくり返すには力不足な印象です。
結局のところ、緑間を抑えることは得点源を抑えることに繋がるため、同格との試合では仲間の実力差で負けがちであり、3Pシュートの特性上シュートフォームまでのタメ時間がネックです。
一方で、味方さえしっかり機能すれば緑間以上に頼りになる得点源はいません。百発百中の3点確保に速攻潰しはバスケの試合において有利になるため、本来は緑間がいて接戦になるのがおかしいくらいです。
緑間のゾーン状態の能力によってはソロプレイでも3Pシュートを決められるようになるのかもしれませんが、現状の能力では弱点が目立つ印象でした。
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黒子のバスケ 作者:藤巻忠俊 |
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