漫画『BLEACH』に登場する涅ネムは、涅マユリの娘および副官として作中では常に一緒に行動しています。
しかし、最終章である千年血戦篇では、ネムは今までの体験を重ねてマユリの指示を待たず独自の判断で行動するようになっており、ペルニダ戦では率先してマユリを助ける行動を取って命を散らしてしまいました。
では、涅ネムとは一体何者で、どのような最期を迎えたのでしょうか。
今回は涅ネムの正体・最期・その後についてご紹介したいと思います。
◆ この記事で紹介する内容は? |
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涅ネムとは
引用元:久保帯人『BLEACH』 出版:集英社
名前 | 涅 ネム |
誕生日 | 3月30日 |
身長 / 体重 | 167cm / 52kg |
趣味 / 特技 | 実験 / 人体実験 |
好きな食べ物 / 嫌いな食べ物 | 秋刀魚 / ネギ |
休日の過ごし方 | 瀞霊廷通信を隅々まで読む |
涅ネムとは、涅マユリの義骸技術と義魂技術の粋を結集させて造りあげた疑似魂魄であり、自称涅マユリの娘。
初登場時、護廷十三隊十二番隊副隊長にして女性死神協会次期副会長候補。おさげにスカート丈の短い死覇装が特徴で、無表情。マユリに従順であり、時には自身の破損を気にも留めずに戦闘に従事しています。
誕生にあたり涅マユリと同じ血液が使用されているためある種血縁関係があり、尸魂界篇で石田雨竜と対峙した際にマユリが生き延びたことに安堵感を抱く様子から非道な扱いを受けていてもマユリには親のような感情を向けているようです。
なお、趣味や休日の過ごし方はマユリと類似点が多い様子。朽木邸に秘密裡にアジトを建造した犯人です。
涅ネムの正体
ネムの正体は涅マユリが推し進めた『被造魂魄計画』の集大成です。
マユリは自ら進化する魂魄を零から造り上げることが目標であり、無から新たな魂を造る被造死神の誕生はマユリの夢でした。
ネムの本名
マユリは起きたまま見る夢は馬鹿げているという理由から被造死神製造の計画に『眠計画』と命名しており、造り出した被造魂魄の個体には「眠」+「番号」を名付けています。
ネムは七番目の被造魂魄であるため正式名称は『眠七號』。
しかし、いつからかマユリは略して「ネム」と呼ぶようになりました。
被造魂魄計画の寿命
眠七號の誕生までに六体の被造魂魄の製造に失敗しています。
- 眠壱號:糸クズのような段階で進化停止
- 眠二號:壱號と同じく失敗
- 眠三號:壱號と同じく失敗
- 眠四號:脳髄ができあがる(※四號の技術で脳の治療技術確立)
- 眠五號:胎児まで進化(※五號の技術で斬魄刀改造に至り隊長へ昇格)
- 眠六號:二歳相当まで成長
六號でようやく死神として成長しましたが二歳から細胞が分裂せずまもなく死亡したことから、マユリは被造魂魄細胞の寿命を悟ります。
しかし、被造魂魄細胞の寿命を大きく超えて成長していったのが眠七號だったのです。
マユリの歓喜
マユリにとって被造魂魄細胞の寿命を超えて育つ眠七號の成長は喜ばしいものであり、当時を振り返る阿近は「隊長の喜び様は半端じゃなかったな」と語っています。
また、阿近は被造死神を造ることはマユリの夢であるため、眠七號が食事や睡眠をとり日々何かを学び成長していく過程はマユリにとって夢の中にいる感覚であると推察しており、その感情を眠七號に気づかれるかもしれない気恥ずかしさから眠七號のことを「ネム」と略称で呼ぶようになったと考えています。
ネムの最期と死亡
千年血戦篇霊王宮の戦いにて、涅マユリは護廷十三隊とは別行動を取ると、偶発的に同じ門をくぐることになった更木剣八たちと霊王宮を攻略することになります。
その最中、マユリの進路に立ちはだかったのはユーハバッハ親衛隊の一人、ペルニダ・パルンカジャス。
ペルニダの能力は『聖文字C(強制執行)』。対象に自身の神経を通して操ることに特化したもので、神経を通した無機物・有機物を極限まで折り畳んだり、攻撃に転用することが可能です。
この能力の判明前に突っ込んでいった更木剣八がやられてしまうものの、マユリの機転で剣八の死亡は回避されるほか、マユリはペルニダの能力が『神経』であると看破。疋殺地蔵の麻痺能力で剣八に侵入した神経の操作を遮断すると、剣八の身柄を斑目一角や綾瀬川弓親に一任し、自らがペルニダと交戦するのでした。
ネムの参戦
ペルニダの正体が霊王の左腕という衝撃的な事実が判明するも、マユリは依然研究欲を刺激されペルニダを生きたまま捕縛することを実践。改造卍解である金色疋殺地蔵に戦闘データを送り細工を施すと、七万の層に分かれた神経が体表にある金色疋殺地蔵・魔胎伏印症体を産み落としペルニダを丸呑みさせます。
しかし、ペルニダは神経以外にも滅却師の能力も持ち合わせるため、神聖滅矢で魔胎伏印症体を内部から破壊。加えて、『神経』を織り交ぜた神聖滅矢を複数放つことでマユリを袋小路にして仕留めようとしたのです。
その絶体絶命の中でネムは独断で飛び出しマユリを救出すると、マユリに着弾仕掛けた神聖滅矢を掴み自身の腕が折り畳まれる前に自ら切断。
命令もなく飛び出したためマユリに叱られるネムでしたが、ネムが「盾」が必要だと判断したと述べると、マユリは教えてもいないことを独自に学び進化するネムを目の当たりにしてしばし思案。
が、再び『眠七號』と呼び改めると、黒崎一護の一団が現れてからというもの夥しい戦いを経て多くのことを教え過ぎたことを悔やみ、「次のお前を今のお前と同じに育てるのにどれ程の負担が私にかかるかお前に解るのかネ?」と窘めるのです。
そして、ネムに向けて「お前に自らの判断で死ぬ自由など無い!お前が死ぬのは私が死ねと命じた時だ!」と忠告するのでした。
マユリとネムの共闘
元々ネムはマユリが出発の際に忘れていた補肉剤を渡すために前線に出たようで、マユリは補肉剤を使用し欠損部を補修。
しかし、再びペルニダと対峙するマユリはネムとの共闘を作戦に組み込むのでした。
■マユリの作戦
- マユリが囮として三体に分裂したペルニダの攻撃を掻い潜りながら広範囲に渡り超高濃度の麻酔薬を散布し神経の矢を無力化
- 無力化した神経の矢にネムが『神経凝固剤』を直接打ち込む
- ペルニダの血流を凝固させて倒す
神経凝固剤は麻酔のように神経の伝達を阻害し脱力させるものではなく、神経の伝達を凝固させる作用があります。ペルニダに繋がる神経の矢に直接打ち込むことで、その神経の繋がるあらゆる器官を薬剤の到達した瞬間のまま強制的に停止することが可能です。
マユリが散布した麻酔薬によって地表を這う神経も無効化され、ネムは地表に着地し、地表に落ちた神聖滅矢に対しペルニダが神経を切り離すより早く『神経凝固剤』を打ち込みました。
これにより、神経の矢を伝わってペルニダの身体が強制的に停止されていきますが、最後の一体は凝固剤が全身を覆う直前に停止した部位を切断し到達を防ぐのです。
そして、霊王の左腕であるペルニダは神経を繋いだ全てのものの情報を吸い上げて進化する特性をもっていることから、直前でマユリが見せた魔胎伏印症体の能力を使用し体表を脱皮することで『神経凝固剤』の効果を打ち破るのでした。
ネムの死亡
ペルニダの進化を目の当たりにしたマユリは、もし更木剣八との戦いで情報を吸い上げ更木剣八のレベルにまで神経が進化していると仮定した場合、ネムの反応速度では太刀打ちできないと判断し、戦闘の最中でありながら振り返りネムに避難を呼びかけます。
しかし、マユリの背後には魔胎伏印症体の能力を使用して『神経凝固剤』の効果を破り復活したペルニダが攻撃を仕掛けており、マユリは今まさに死に直面していました。
刹那、ネムはマユリが『眠七號』と呼ばなくなった頃の記憶を想起させると、組織崩壊の0.8%手前まで能力を引き出しマユリを救出するのです。
再び命令にない行動を取るネムを怒鳴りつけるマユリですが、ネムは自身の使命はマユリを護ることであると主張。マユリが「お前の使命は成長だ!」と否定すると、ネムは「その成長をマユリ様をお護りすることでお見せできると考えます」と譲らずマユリを安全な場所に置いてペルニダへと立ち向かっていくのでした(※マユリはネムに戦いを預ける日が来たことに屈辱を感じますが、何とも言い表せない表情を浮かべています)。
組織崩壊の0.8%手前までの出力状態は400秒持続可能。加えて、ネムはペルニダに飛び掛かると自身の魂魄を6%切削し放つ『義魂重輪銃』を撃ち込みペルニダを木端微塵に弾き飛ばすのでした。
木端微塵にされたペルニダですが、ペルニダは身体の一部分からでも増殖可能。
力を使い果たし落下していくネムの周辺に舞う肉片に単眼が発生すると、それぞれが神経攻撃を放ち、ネムは逃げ場のない空中で神経攻撃の包囲網を受けて身体が弾け飛んでしまうのでした。
ネムの大脳
一瞬、ネムの死亡を目にして絶望に堕ちてしまうマユリでしたが、ザエルアポロの幻影に自身の怠慢を気づかされて再起すると、再びペルニダに立ち向かいます。
一方で増殖したペルニダはマユリを無視してネムの肉片を貪り始めますが、マユリはネムの『大脳』だけは維持でも取り返すのでした。
なお、ネムの脳下垂体には被造魂魄細胞の分裂限界を突破するための『強制細胞分裂加速器官』が埋め込まれており、理論の限界を突破して成長させ続けるために常時機能を暴走させているこの特殊な器官を大脳基底核を通じ頭頂葉と直結させることで制御していました。
つまり、『強制細胞分裂加速器官』を制御していた『大脳』がなければ成長が止まらなくなります。
したがって、ペルニダはネムの大脳がないため過剰成長を止められず増殖した全ての個体が膨張を繰り返し破裂し自滅する最期を迎えました。
そして、ペルニダとの戦闘後、マユリは一角と弓親に担がれてネムの大脳と一緒に肉体保護瓶に入っています。
ネムのその後
霊王護神大戦より半年後、マユリは死神と滅却師と破面を研究し尽くした今、新たなる技術開拓の対象として完現術者を研究対象に今まで以上に研究に熱を注いでいました。
というのも、阿近曰くマユリなりにネムがいなくなった一時的な喪失感を仕事で埋めようとしているとのことで、やはりマユリとしてもネムの喪失は大きかったようです。
BLEACH Can’t Fear Your Own World 合本版 原作:久保帯人 著者:成田良悟 |
ネムの再生
ペルニダとの戦いでマユリはネムの大脳を取り戻しています。
そして、被造魂魄・眠七號から回収した大脳を元に眠八號を造っており、霊王護神大戦から3年後を描く『BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU』の劇中にてネムは赤ちゃんの状態にまで成長していることが判明しました。
眠七號の大脳が元であるため、身体は違っても記憶と精神は眠七號──すなわちネムのものを引き継いでいるとのこと。
当時、勇音は培養槽の中に浮かんだ肉塊を「眠八號だヨ!」と紹介されて戸惑ったらしいですが、清音曰く最近技術開発局局員の健康診断結果を持って行ったところ、ネムはハイハイで局内を爆走していたとのこと。
また、清音が挨拶したところ、たちまち止まってペコリと頭を下げてくれたそうで、清音は「かわいかったなぁ」と感想を漏らしており、今度女性死神協会の仲間を誘って面会にいく計画を立てています。
なお、一番隊隊舎隊首会議場に呼び出されて朽木ルキアと阿散井恋次の入籍と挙式について報告された際、マユリが帰ろうと立ち上がると平子が「カワイイ八號ちゃんが待っとるからなぁ~」と揶揄ったため一触即発の空気に包まれますが、京楽が取り持ったおかげで難を逃れました。
しかし、マユリはマユリで自慢したくて仕方がない様子を見透かされている模様。
BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU 原作:久保帯人 著者:松原真琴 |
眠八號の成長
霊王護神大戦から10年後、眠八號は小学生程度(低学年程度?)に成長しています。
この年齢になると眠七號の頃のようにマユリの出かけの際には同行するようになっていますが、どういうわけか声が大きく活発な様子から以前の性格とはやや異なるようです。
この変化を前にマユリは「全くお前はどうしてこうなってしまったのかネ…」と呆れているようでしたが、もしかしたら女性死神協会との交流が影響しているのかもしれませんね。
獄頣鳴鳴篇には未登場。
まとめ
涅ネムの正体・最期・その後のまとめ
- 涅ネムの正体
- 涅ネムは、涅マユリの義骸技術と義魂技術の粋を結集させて造りあげた疑似魂魄
- 涅マユリが推し進めた『被造魂魄計画』の集大成
- 正式名称は『眠七號』
- 壱號~六號は死亡
- 七號で被造魂魄細胞の寿命を超えて成長
- 涅ネムの最期と死亡
- 千年血戦篇霊王宮でユーハバッハ親衛隊の一人、ペルニダ・パルンカジャスと交戦
- 窮地に立たされた涅マユリを救助し自らの意志で参戦
- 自身の魂魄を6%切削し放つ『義魂重輪銃』を撃ち込みペルニダを木端微塵に弾き飛ばす
- 肉片から分裂するペルニダの神経攻撃を受けて身体が弾け飛び死亡する
- 涅ネムの『大脳』をマユリが回収する
- 涅ネムのその後
- 涅マユリは、眠七號から回収した大脳を元に眠八號を造る
- 眠八號は眠七號(ネム)の記憶と精神を引き継いでいる
- 霊王護神大戦から3年後、眠八號は赤ちゃんほどに成長しハイハイで局内を爆走する
- 霊王護神大戦から10年後、眠八號は小学生程度(低学年程度?)に成長する
- 眠八號はどういうわけかやや活発な性格に育っている
初登場当時はぞんざいに扱われていたネムですが、千年血戦篇で被造死神がマユリの夢であることが発覚し、マユリはネムの進化を見て夢見心地でいたようです。
ペルニダ戦で死亡したと思われたネムですが、予想できた通り、回収した大脳を元に眠八號を造っていました。
ネムの大脳が元になっているため、ネムの記憶と精神が引き継がれているのは安心できましたが、赤ちゃんの段階ですでに強そうなのが笑ってしまいますね。
10年後の段階で年相応に成長していましたが、成長速度自体は人間と変わらないのかやや気になるところでした。
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