漫画『呪術廻戦』の最終章・新宿決戦編では、ネームドキャラが続々と宿儺に敗れて死亡しています。
そんな中、呪胎九相図の一番目である脹相もまた宿儺との戦いで命を落としました。
では、脹相はどのような最後を迎えたのでしょうか。
今回は脹相の死亡と最後についてご紹介したいと思います。
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脹相の死亡は何話?
引用元:芥見下々『呪術廻戦』 出版:集英社
脹相の死亡は週刊少年ジャンプ 2024年24号・第259話『人外魔境新宿決戦㉛』にて描かれました。
宿儺の領域展開および竈から虎杖悠仁を守る盾となって炭化し消滅しています。
新宿決戦前の脹相の動向
脹相は薨星宮での羂索戦の後、九十九由基に『獄門疆・裏』と『魂の研究記録』を託されており、呪術高専忌庫に保管されている呪胎九相図の残りも回収しています。
そのため、九十九由基に命を拾われた脹相は彼女の意志に報いるべく高専側に必要なものを届けるとともに、虎杖の役に立つと考えた呪物や書物を与えました。
- 『獄門疆・裏』を高専に届ける
- 『魂の研究記録』を虎杖に渡す
- 残りの呪胎九相図(弟たち)を虎杖に食べさせる
虎杖は大事な兄弟を差し出してくれた脹相に対して感謝を述べており、脹相は「いい。オマエの中で生きられるのならそれで」と満足げな表情を浮かべています。
虎杖悠仁の赤血操術指南
虎杖は呪胎九相図を取り込んだため赤血操術を扱える肉体になりましたが、精密なコントロールには修業期間を設ける必要がありました。
しかし、いざ入れ替え修業の隙間に虎杖が脹相に百歛のコツを聞いてみると、脹相は「百歛は…そら…そうよ…そらあれよ…」と素振りする動作を見せつつ的確なアドバイスが出てこない様子。代わりに加茂が百歛の感覚について適切なアドバイスをすることに。
そのため、本来ならば脹相が兄としての威厳を保つ場面でしたが、残念ながら脹相には教える才能はなかったようで、虎杖は京都校の加茂憲紀から指導を受けることになりました。
それでは兄としての面目が立たないからか『超新星』を教えようとしますが、加茂の「虎杖にとって赤血操術は付け焼き刃であり簡単な止血や縫合の仕方を抑える方向に伸ばした方がいい」という至極全うな意見に封殺されてしまい、「ぐぬぬ」と悔しそうに口をとがらせています。
なお、虎杖が「脹相は教えるの下手だから」と述べた際には言葉が出てこなかったのか隣で衝撃的な表情を浮かべています。
反転術式と簡易領域の習得
新宿決戦編では、脹相と虎杖はともに反転術式と簡易領域を習得している状態です。
決戦前、対宿儺においては反転術式と領域対策が参戦の必須条件であり、当然ながら現段階で脹相も虎杖も両方の術を持ち合わせていませんでした。
しかし、反転術式で肉体を再生するとき失った血液はどこから補填しているのか──という問いかけに家入は『呪力を血液に変換している』と答えました。反転術式を使用できても他人を治すことができないのは自身の肉体と勝手が違うのと受け手の拒絶反応が原因です。
そのため、赤血操術を扱える脹相は元々呪力を血液に変換できる体質であり、虎杖も呪胎九相図を取り込むことで弟たちの術式とともに呪力を血液に変換できる体質が出現するのではないか、というのが脹相の予想でした。
また、技術を体質でカバーできる分、反転術式のネックである膨大な呪力消費というデメリットが脹相と虎杖にはないと考えられました。
そして、憂憂による入れ替わり修業で反転術式と簡易領域を使える人物と組むことでそれぞれを短期間で習得するに至ったのです。
簡易領域に関しては虎杖が日下部からシン・陰流を教わっている描写があるため、脹相も入れ替わり修業で日下部もしくは三輪と組んで習得したものと考えられます。
【新宿決戦編】脹相の動向・活躍
対宿儺において、五条悟の敗北を念頭に次善策をとった結果、日車寛見の術式で宿儺を裁いて彼の『処刑人の剣』で決着をつけることが最善だと高専側は判断しました(術式で死刑判決を受けるのが宿儺であれば処刑人の剣で斬られても伏黒恵の魂は無傷で取り戻せるため)。
そのため、脹相は日下部ら高専陣営とともに戦線に立ちますがあくまでも日車のサポートとして戦うことになります。
日車寛見のサポート
先述通り、高専陣営の頼みの綱は日車寛見の術式であり、鹿紫雲一の敗北後は日車と虎杖が先陣を切り、日下部、猪野、脹相は日車を死守するために投入されました。
しかし、宿儺と対峙して早々に脹相は穿血を放ったところ回避されるとともに腹部を腕で貫かれて倒れてしまい一時的に退場。
当然即死はしていませんが、しばらく反転術式での回復時間がかかるようで少しの間だけフェードアウト。その間、宿儺と戦う日車が窮地に陥りますが、術式を使用できる程度に回復した脹相は遠くから穿血を放つことで宿儺の動きを阻害すると日車が反転術式で肉体を回復する時間を稼ぐのでした。
しかし、残念ながら高専陣営の奮闘もむなしく日車は宿儺に敗北したため残る戦力で戦うことになります。
虎杖悠仁のサポート
日車の敗北後、次に投入されたのは羂索を倒してきた乙骨でしたが、その乙骨も敗北したところで禪院真希が宿儺を奇襲し参戦します。
その際、虎杖は覚えたての反転術式のせいで治療できていない箇所があり膝をついてしまいます。
その時、虎杖の側に現れたのは脹相。
脹相は虎杖の背中に手を添えると根を張るように体の隅々まで血を巡らせ血管で体の輪郭を形成するイメージを持つようにとアドバイスをして、宿儺討伐に逸る虎杖を落ち着かせ快癒に専念させました。
真希や夏油一派と共闘
虎杖が反転術式で肉体の快癒に時間を割いている一方で、宿儺が禪院真希と戦いながら日下部を下すと、次に夏油一派のミゲルとラルゥが参戦しました。
そして、ミゲルたちが宿儺と戦う最中に脹相は戦線に戻ると穿血で再び宿儺を急襲。
穿血を回避されると再び『解』を受けて負傷しますが、虎杖も戦線に復帰したことで真希・ミゲル・ラルゥ・虎杖・脹相で宿儺を畳みかけることに。
しかし、宿儺は度重なる黒閃を決めて呪力を取り戻していくと、真希に黒閃を決めると同時に出力が上がった斬撃で追撃。その際、脹相は『超新星』を打ち込むことで真希への更なる追撃を妨害しますが、宿儺に背後を取られて黒閃を受けてしまいます。
が、脹相は宿儺の拳が直撃する寸前に赤血操術で血の鎧を形成しダメージを最小限に押しとどめるのでした。
なお、それでもダメージ量は相当な印象。
虎杖に自身の『血』を預ける
宿儺の黒閃を受けた脹相はそれなりにダメージを負ってしまいますが、自身の血液を手掴みすると虎杖へ渡します。
そして、そのまま一時的に座り込んでしまう脹相でしたが、脹相は反転術式で回復をはかりながら「世話が焼ける…」とまんざらでもない様子。
実は虎杖は呪胎九相図の兄弟の呪物を取り込んだものの修業で百歛を完璧に習得できていませんでした。そのため、脹相はいざというときの切り札として使えるように自身の血液を虎杖に渡したのです。
結果、脹相が渡した血液によって虎杖は宿儺に穿血を打ち隙を作ることができました。
脹相の最後と死亡
宿儺は、黒閃による覚醒状態で特異な反転術式回路を構築し通常とは異なる脳の部位へその運用と負担を分散し失った反転術式を取り戻す予定でしたが、高専陣営と夏油一派との連戦の末に虎杖から七度の黒閃を打ち込まれたことによって反転術式復活の契機を逃すことになりました。
しかし、宿儺の領域展開はすでに回帰していたため、宿儺はこの局面で『伏魔御廚子』を使用。
結界を閉じない領域によって新宿が伏魔御廚子の効果で切り刻まれていく中、虎杖たちはシン・陰流簡易領域で防御します。
一方で、宿儺は渋谷と同様に効果範囲と外界を結界で分断しない領域を使用していましたが、宿儺と言えども今の状態でこの高度な領域を維持し続けるのは99秒が限界でした。そのため、99秒簡易領域で伏魔御廚子の斬撃を耐えることができれば高専陣営に反撃のチャンスがやってくる見込みでした。
そして99秒後、伏魔御廚子が崩壊すると虎杖たちは見事に宿儺の領域展開を耐え抜いたのです。
──が、伏魔御廚子が崩壊した刹那、宿儺は『竈・開』の構えを取ると『領域展開中を除く多対一での竈の実行禁止』という縛りをつけて伏魔御廚子の術式を拡張し粉塵化した全ての物質が『竈』と同様の爆発性の呪力を帯びるように調整すると、加えて結界の仕様を『生物以外の出入りを制限』と一時的に変更することで伏魔御廚子の出力を下げずに効果範囲内を密閉。
そして、サーモバリック爆薬と化した粉塵が領域内の隅々に散らばると『竈』の熱によって領域内は刹那的に高温となり衝撃波や減圧と超過圧で領域内の生物を死に至らしめるのでした。
脹相の死亡
宿儺の最終奥義によって領域内は高温で焼けつくされてしまいますが、東堂葵の術式によって高専陣営のメンバーはギリギリで領域の外へと移動することができました。
しかしながら、宿儺の伏魔御廚子の中心にいた虎杖と脹相に限っては東堂の術式で捕捉することは叶わず、二人は『竈』の直撃を受けてしまいます。
しかし、脹相は『竈』の直前に赤血操術でボール状の壁を形成すると虎杖と自分を囲っており、虎杖に関しては脹相が作り出した壁によって『竈』によるダメージがほぼ皆無で済みました。
が、脹相は『竈』の火力をモロに受けたらしく肉体が徐々に炭化しひび割れが発生。
それに気づいた虎杖は脹相の名前を呼びますが、脹相は「修業では役立たずで済まなじゃったな。俺は感覚派だから」と言葉を遺すと虎杖の目の前でボロボロと肉体が崩壊してしまうのでした。
脹相との別れ
脹相の肉体が炭化していく最中、脹相と虎杖がいたのは渋谷事変で脹相が見た存在しない記憶に登場した兄弟たちが食事をしていた空間場所。渋谷事変時と異なるのはテーブルには脹相と虎杖しか席にはついておらず、壊相や血塗、残りの呪胎九相図もいません。
しかし、二人は対面の席について最後の対話を始めるのでした。
反転術式は虎杖の方が飲み込みが早かったと脹相は言いますが、虎杖は宿儺が自分の体で反転術式を使った経験値の差と述べます。しかし、脹相は弟はいずれ兄を超えるものだと誇らしげに目を細めます。
そして、虎杖が「だからっていなくなるこたねぇだろ」と零した際には、脹相は虎杖を独りにしてしまうことを謝罪しますが、虎杖は「一番しんどい時隣にいてくれたろ、それだけで十分だ」と伝えます。
虎杖の言葉で脹相の脳裏に過ぎったのは脹相たち呪胎九相図が互いの存在を頼りに150年もの間生きていた当時の記憶。
つまり、脹相にとって一番しんどい時とは呪物として150年間保管されていた時期を指しており、脹相たちの150年は虎杖にとっての渋谷事変の数日に相当するのです。
そして場面は再び新宿に戻ると、脹相の肉体は完全な焼死体のように炭化が進んでおり、脹相は最後に振り絞るように「ありがとう、悠仁。俺の弟になってくれて」と伝えると虎杖は脹相の言葉を噛み締めるように俯いて「…ありがとう、兄貴」と応えるのでした。
脹相は最後に虎杖から『兄貴(残念ながらお兄ちゃん呼びではない)』と呼ばれましたが、それが届いたのか否か、脹相の肉体はすぐに朽ちていくと赤血操術の壁も崩壊し完全に消滅しました。
なお、なおも続く宿儺との戦いの最中には虎杖が脹相を脳裏に過ぎらせている場面があるため、死して尚も脹相の存在は精神的に虎杖を支え続けているようです。
まとめ
脹相の死亡と最後のまとめ
- 脹相の死亡が描かれたのは週刊少年ジャンプ 2024年24号・第259話『人外魔境新宿決戦㉛』
- 決戦前に虎杖に呪胎九相図4番~9番を取り込ませる
- 決戦前に虎杖に赤血操術と百歛の修業をつける(脹相は教えるのが下手だったため加茂が担当することに)
- 決戦前に反転術式とシン・陰流簡易領域を習得
- 新宿決戦では高専陣営とともに宿儺と戦う
- 宿儺の領域展開『伏魔御廚子』を耐えきるが、続く『竈・開』と縛りを付け加えた領域の高熱が発生すると赤血操術で血の盾を作って虎杖を守り炭化する
- 深層心理で虎杖と最後の対話をすると完全に炭化し消滅する
- 最後に虎杖に「ありがとう、悠仁。俺の弟になってくれて」と伝えると虎杖から『ありがとう、兄貴』と返される
本作において脹相の存在は東堂と同様に虎杖が辛い時にそばにいてくれる精神安定剤の役目であり、作中では何度も虎杖が苦しい時に兄弟として支えていました。
そのため、渋谷事変での悪行はあるものの、「脹相には死んでほしくない」という感想もあり、多くの読者から支持されるキャラクターに昇華しました。
死滅回遊編で羂索と戦った際に九十九由基によって生き永らえさせられた脹相は死亡フラグが折られたかのように思いましたが、残念ながら新宿決戦編で虎杖を庇い死亡してしまいました。
脹相が退場したのは寂しいですが、脹相らしい最後でした。
呪術廻戦 画集 Vol.1 原作:芥見下々 出版社:集英社 |
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