漫画『チェンソーマン』に登場した武器人間の一人・レゼ。
2023年には劇場版『チェンソーマン:レゼ篇(単行本5~6巻収録内容)』が制作決定されたばかりですが、レゼはデンジの前に現れると彼に好意を抱かせ一緒に逃亡しようと言わしめるほど心を虜にした女性です。
では、レゼは何の目的でデンジに近づき、どんな最後をむかえたのでしょうか。
今回はレゼの最後・死亡・再登場についてご紹介したいと思います。
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レゼは死亡した?
結論から述べるとレゼの生死については第一部では不明ですが、武器人間が不死身であること、そしてレゼ以外の武器人間は第二部で再登場しているためレゼも生存していると考えられます。
では、なぜレゼが第一部で生死不明となったのか、
- 【第一部】レゼ編
- 【第一部】マキマ編
以上、各章でのレゼの動向を見ていきたいと思います。
【第一部】レゼ編の概要
引用元:藤本タツキ『チェンソーマン』 出版:集英社
レゼとは、かつてソ連の秘密の部屋に集められた子供の実験体の一人であり、デンジと同じく悪魔と融合した武器人間です。ソ連が国家に尽くすために作った戦士=モルモットですが、本編登場時にもソ連に所属していたのかは不明。
レゼ編ではデンジの心臓を狙う刺客の一人として登場。
とある雨の日に偶然を装って電話ボックスでデンジと出会い、デンジを見て死んだ犬に似ていると泣き出し同情を誘うとデンジは募金した際に貰った一輪の花をプレゼント。そのお礼にバイト先のカフェでお礼をしたいと言って、レゼは一気に距離を詰めていきました。
レゼの笑顔やスキンシップからデンジは「確定で俺のコト好きじゃん」と思い、レゼとマキマの間で心が揺れ動く中、一週間もレゼが働くカフェに通い続けます。
そんな中、デンジは漢字は読めるようになりたいと打ち明け、レゼは少しだけ漢字の読み方を教えてあげますが、デンジは「レゼとなら学校行きたかったかな、なんか楽しそう」とポロっと本音が零れてしまうのでした。
するとレゼは夜の学校に忍び込むことを提案すると、二人は夜間に校舎に侵入して教室で授業の真似をして学生生活を満喫。そして、プールでデンジに泳ぎ方を教えてあげた後、夜の祭りを二人で回り、花火が一番よく見える誰も来ないマル秘スポットで二人きりになると、レゼは真剣な話を切り出します。
16歳なのに学校に通わせないで悪魔と殺し合いさせている状況を国が許していることはおかしい──。
レゼはデンジの手を握りデビルハンターの仕事を辞めて一緒に逃げないかと誘うのでした。デンジが好きだ、知り合いに頼めば公安に見つからない場所がある、そうすればいつか一緒に学校に通えるようになる、自分がデンジを幸せにして一生守る──と告げました。
しかし、デンジはレゼのことが好きであるものの最近仕事を認められるようになり監視がなくても遠出できるようになったこと、アキやパワーとも少しずつ仲良くなり始めたこともあり、今の生活が楽しく思えていたため、仕事を続けながらレゼと会いたいと答えます。
するとレゼは少し逡巡した後、デンジの答えをノーと受け取り正体を現すのでした。
レゼvs.デンジ(チェンソーンマン)
デンジの答えが思っていたものと違ったため、レゼは少し逡巡した後にデンジに接吻するとそのまま舌を嚙み千切り隠していたナイフで首を切り裂きます。
すぐに紐を引いてエンジンをふかそうとするデンジですが、レゼはすかさず左手を切断しデンジの心臓を奪い取ろうとしました。
しかし、寸前でビームがデンジを掻っ攫うとそのまま逃亡。レゼは首元のピンを引き抜くと爆弾の悪魔に変身し、デンジを追いかけるのでした。その際、ビームが逃げ込んだのは公安対魔特異2課の訓練施設であり、そこにはアキや天使の悪魔も偶然居合わせていました。
すぐにレゼが到着すると2課はデンジをアキに任せてレゼの相手を請け負いますが、レゼによってその場にいた2課の職員は全滅。アキの運転で逃亡中、あっという間にレゼに追いつかれますが、復活したデンジがチェンソーマンに変身し「俺が知り合う女がさあ!全員オレん事殺そうとしてんだけど!」とレゼと戦うことを決意。
しかし、レゼの強さはデンジの予想を凌駕するもので大敗。
レゼは胴体だけとなったデンジを連れ帰ろうとしたところ、アキに不意を突かれて腕を切断されデンジを手放すことに。が、直後にレゼの部下である台風の悪魔が参戦するとレゼと共闘開始(暴風によって街は壊滅し、アキたちも戦闘どころではなく吹き飛ばされないように何かにしがみつくのに必死のため戦線から離脱)。
一方で天使が民間人の死体の血をデンジに与えてエンジンをふかしたことでデンジは肉体を再生。そして、完全に鮫化させたビームに跨りレゼと台風の悪魔の下へ向かうと、台風の風向きに身を任せながらチェンソーで台風の悪魔を斬り刻むのでした。
台風撃破後、ビームがレゼの爆破からチェンソーマンを庇ったことで傷を負い脱落。
再びレゼと一騎打ちになるデンジですが、気づけばすぐ後ろには海が広がっており、デンジは「俺に泳ぎ方を教えたのは間違いだったな~」と声明。片腕を爆発で吹き飛ばされたデンジとレゼが向き合う中、レゼは「いい加減面倒だからさっさと死んでくれないかな?」と煽りますが、デンジは「だったら初めて会った時にさっさと殺しとくんだったな…!」と返答したためレゼは口を紡ぐことに。
そして、両者がほぼ同時に動き出すとレゼの着火のほうが数瞬早く発動しデンジのもう片方の腕を爆発し吹き飛ばします。
しかし、デンジの千切れた腕からはチェーンが伸びており、気づけばレゼはチェーンで雁字搦めにされている状態でした。
そして、デンジはチェーンで絡め取ったレゼを引き寄せると一緒に海へと飛び込み水中深くまで沈んでいくのでした。
決着と約束
暗い海の底に沈んでいく最中、学校のプールで遊んだこと描写が差し込まれると、気が付けば朝焼けに染まった浜辺でレゼは目を覚ましました。
体を起こすと横にはデンジが座って黄昏ており、その隣に疲弊して爆睡するビーム。また、レゼは悪魔化状態では基本裸に近かったので人間の姿に戻ると裸になるため、デンジは自分のシャツをレゼに着させる──という小さな気配りがうかがえます。
しかし、レゼは自分が生きているということはデンジが自分を復活させたと判断し、目覚めて開口一番「どうして私を蘇らせたの?」と疑問を投げかけます。
デンジは確かにレゼに酷い目に遭わされましたが、何回酷い目に遭って殺されても次の日美味しい物を食べればそれで帳消しになるという考えの持ち主。しかし、レゼに関してはこのままレゼを捕まえて公安に引き渡したとすれば魚の骨が喉に突っかかるような感覚をずっと持ち続けることになると思った──というのがデンジの本音でした。
それに対してレゼはこの場で殺されても同じことを言えるのかと敵意を示しますが、デンジが「殺されるなら美人にってのが俺の座右の銘」と切り返したことで不意に笑いがこみ上げてくると、デンジを好きだと言ったのも最初に会ってからの表情や仕草も全て訓練で身に付けた嘘であると明かすのです。
そして、ショックを受けるデンジを見据えつつ、今回任務を失敗したことからこの場から逃げることを宣言しその場から立ち去ろうとするのでした。
しかし、背中を向けたレゼに対してデンジは「一緒に逃げねえ?」と逃走を提案。
今回の戦いでリゼは多くの民間人を殺害したため、レゼを逃がすだけでもデンジは人殺しに加担することになりますが、デンジはそれでもレゼを好きな気持ちは変わらないままであり、例えデート中のレゼの姿が全て訓練で身に付けた演技だったとしても泳ぎ方を教えてくれたのは本当だったと好意を向けるのでした。
そんなデンジにレゼは顔を寄せると首を折って神経を遮断。
そして、「もう少し賢くなったほうがいい」と忠告すると、止めを刺すことはせず踵を返して立ち去っていきます。
動けなくなったデンジは遠ざかっていくレゼに向かっていつものカフェで今日の昼に待っていると叫びますが、レゼは一度も振り返ることなくどこかへ消えていくのでした。
レゼの最後とマキマによる捕獲
デンジから心臓を奪うことに失敗したレゼはその後新幹線で山形へ逃亡を図ろうとしますが、直前で募金活動に協力すると偶然にも雨の日にデンジがくれた花(デンジも募金してスタッフからもらった花をレゼに渡した)をスタッフから受け取って思案します。
そして、新幹線を見送ったその足でどこかへ向かいます。
レゼが向かったのはデンジが待つと約束したアルバイト先のカフェであり、レゼは路地を通って道路を挟んだ反対側の路地までやってくると、カフェを見据えて心が浮足立つような感覚で歩を勧めました。
──が、突然足元を無数の鼠が走り抜けると眼前にマキマが登場。すぐに首元のピンに指をかけるレゼですが、頭上から槍が飛んできてピンに触れた腕を切断されます。
不測の攻撃を受けたレゼはマキマの背後に回りナイフを構えますが、今度は背部から左胸部にかけて鎗が貫通。槍の攻撃を仕掛けたのはビルの屋上に佇んでいた天使の悪魔でした。
レゼは弱った状態でもピンを引こうとしますが、彼女の手はマキマに握られてしまうと、再生も悪魔になることも叶わずその場に血だまりを広げて倒れてしまうのでした。
その際、レゼの脳裏を過ぎったのは『なんで初めて出会った時に殺さなかったのか』というデンジにも言われた問いかけであり、レゼは心の中で本当は自分も学校にいったことがなかったと独白。つまり、デンジを殺さなかったのは彼が『レゼとなら学校行きたかったかな、なんか楽しそう』と言ってくれたことと同じ感情を抱いたからだと推察されますが、レゼは薄れゆく意識の中でそんなことを考えながらデンジが待っているであろうカフェに視線を映しながら事切れるのでした。
なお、レゼは武器人間なのでここでマキマに回収されて支配下に置かれたようです。
レゼの目的
レゼの目的はチェンソーマンの存在を他国に知らしめることでした。
デンジのような悪魔でも魔人でもない存在は貴重なため、存在を知ればアメリカや中国はまずデンジを所有しようと考えます。では、なぜわざわざ派手な戦闘までして報道カメラに映りデンジを欲しがる敵国に彼の存在を公にしたのかと言えば、マキマにチェンソーマンを所有させないためだと考えられます。
マキマが所有するくらいならばデンジ争奪の敵を増やしたほうが得策──だと考えた誰かの指示を遂行したのではないでしょうか。
マキマ自身「デンジ君が私の手にさえなければいいって事だろうね」と述べているため、おそらくそういう思惑が働かせた何者かがレゼに依頼したのかもしれません。
【第一部】マキマ編で再登場
引用元:藤本タツキ『チェンソーマン』 出版:集英社
単行本10巻86話、マキマがチェンソーマンと対峙すると、マキマはこれまでに支配下に置いた武器人間を召喚。マキマの支配下となった武器人間は公安対魔特異5課に配属されており、その中にはレゼの姿もありました。
支配の能力で洗脳あるいは記憶の改竄されているのかレゼはチェンソーマンを眼前に控えても眼中になく、マキマのために戦う意思を表明。また、マキマ相手に頬を染めるなどの仕草を披露し、完全にマキマの支配を受けている様子。
一方でデンジはチェンソーの悪魔が表に出ている状態だったため、レゼを前にしても一切コメントしませんでした。
お互いに正常ではないせいか、レゼは『チェンソーマンを倒した人はマキマとデートができる』という条件の下、他の武器人間たちと一緒にチェンソーマンと戦います。
チェンソーマンに敗北
チェンソーマンとの戦闘開始直後、武器人間たちは協調性があってないようなチームワークで攻撃を仕掛けますが、チェンソーマンに一切傷を負わせることもできずに全員が敗北。レゼも三分割程度に斬られて一度死亡しています。
その後、チェンソーマンに一度やられてからしばらく武器人間は舞台から退場していましたが、チェンソーマンが弱体化した際にマキマは再び武器人間たちや悪魔といったその他大勢の人間を従えた万全な態勢を整えて登場。
しかし、弱体化しているとはいえ武器人間たちは再びチェンソーマンにやられてしまうと、レゼもチェンソーで斬られて再び戦闘不能もしくは死亡状態にされたのか舞台から退場しました。
武器人間全滅後、マキマがデンジに敗れた際にはマキマが支配して連れて来ていた有象無象はすべて倒れていますが武器人間たちの姿は描かれていません。そして、そのまま第一部終了までレゼを含めた武器人間たちがどうなったのかは描かれなかったため、レゼが死んだのかどうかは不明のままとなっています。
第二部での再登場は?
第一部『公安編』が終了して、2022年7月から第二部『学園』編がスタートしました。
そして、第二部ではマキマ戦で登場した武器人間(仮)の一人・須郷ミリ(ソードマン)が再登場。連載時から考察されていた通り、武器人間はデンジと同じように血液を飲んで悪魔化のモーションを行えば復活する不死身人間と思われ、「マキマを殺して自由をくれたのはお前だからな」とデンジに述べていることからマキマの死後は支配の力から逃れているようです。
また、須郷ミリはこれまで道具のように使われてきた人生だったものの今ではデンジのように悪魔になれる人間のコミュニティに所属しています。
加えて単行本17巻までには火炎放射器の悪魔・長剣の悪魔・槍の悪魔・鞭の悪魔・弓矢の悪魔・刀の悪魔が再登場を果たしています。
つまり、マキマが支配下に置いていた武器人間はレゼ以外再登場を果たしているわけですが、現時点でレゼの再登場はまだありません。
マキマに支配されていた武器人間たちが続々と再登場しているため、レゼもチェンソーマンとの戦闘で死亡しておらずどこかで生きていることはほぼ確定しているようなものですが、レゼの登場は17巻まで確認されていません。
レゼの所在は不明
第一部でチェーンソーマンにやられてから第二部でも未登場であるためレゼの所在は不明のままです。
しかしながら、須郷ミリが半自由に生きていることを踏まえると、レゼはどこかで生きていることは間違いないでしょうが、所在については他の武器人間と事情が異なる可能性があります。
レゼは元々ソ連の実験体であり、第一部レゼ編では何者かの依頼でデンジの心臓を狙っていました。
しかし、レゼの所属が第一部時点でもハッキリされていないためデンジがマキマを倒してマキマの支配から逃れられたとしても、その後どの組織に遺体が回収されたのかが不明なのです。
したがってレゼの所在に限っては、
- ロシアに回収された
- 公安に捕獲されている
- どこかで生きているが日本にはいない
などの候補が挙がります。
ただ、レゼ以外の武器人間が普通に登場していることからレゼの再登場は割と近いかもしれませんね。
まとめ
レゼの目的・最後・生死・再登場についてのまとめ
- レゼはかつてソ連の秘密の部屋に集められた子供の実験体の一人で、デンジと同じ悪魔と融合した武器人間──爆弾の悪魔
- 何者かの依頼および仕事を引き受けてデンジの中のチェンソーマンの心臓を狙って来訪しデンジと戦うが、デンジに敗北
- 敗北後、デンジによって蘇生され「一緒に逃げよう」と提案されるも、デンジの前から姿を晦ます
- 失踪後、気が変わってデンジが一方的に待ち合わせに指定したカフェに向かうものの道中でマキマの襲撃を受けて捕獲される
- レゼの目的はチェンソーマンの存在を他国に知らしめることで、爆弾の悪魔とチェンソーマンの戦闘が報道されたことで目的は果たしている
- マキマ編でマキマの支配に置かれて再登場しチェンソーマンと戦うも敗北し退場するが、第一部最終話まで生死不明
- 第二部ではレゼ以外の武器人間は再登場を果たしているがレゼは17巻まで再登場なし
単行本5巻~6巻に収録されたレゼ編で登場した敵キャラですが、印象に残るエピソードの一つだったこともあり、レゼは人気キャラです。
しかしながら、マキマ編で再登場しデンジと再会したものの、レゼはマキマの支配に置かれ、デンジはチェンソーマンが表に出ていたこともあり、残念ながら二人の会話はとくにありませんでした。
第二部でレゼも再登場するとは思いますが、再会の反応が楽しみです。
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