漫画『鬼滅の刃』に登場した新上弦の陸・獪岳は我妻善逸の因縁の相手です。
かつて同じ育手に師事していた二人はどうして道を分かち戦うことになったのでしょうか。そして、決着はどうなったのでしょうか。
今回は我妻善逸と獪岳の関係や決着についてご紹介したいと思います。
この記事で紹介する内容は?
- 我妻善逸と獪岳の戦闘が何巻何話なのか
- 我妻善逸と獪岳の関係
- 我妻善逸と桑島慈悟郎の関係
- 我妻善逸と獪岳の戦闘の詳細と決着
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我妻善逸と兄弟子・獪岳の戦闘は何巻何話?
引用元:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』 出版:集英社
善逸と獪岳の戦闘は単行本17巻に収録。
単行本16巻で産屋敷耀哉死亡後、鬼舞辻無惨の下に柱たちが集結。そして、鳴女の血鬼術で鬼殺隊隊員は否応なく無限城へ落とされました。
その後、善逸は無限城内で鬼となった獪岳と再会を果たし、戦闘になります。
- 第143話『怒り』…善逸と獪岳が対峙
- 第144話『受け継ぐ者たち』…善逸と獪岳の戦闘開始
- 第145話『幸せの箱』…獪岳の回想、善逸の回想、決着
- 第146話『誇り』…善逸の精神世界に桑島が登場
我妻善逸と獪岳の関係
善逸と獪岳の関係は桑島慈悟郎に師事する弟弟子と兄弟子です。
善逸が桑島の弟子となった頃より以前から獪岳は桑島の弟子であり、一番弟子でした。しかし、獪岳は修行中にピーピー泣きわめく善逸を疎ましく思っており、かつて『柱』だった桑島を尊敬していたためか善逸のような人間に割く時間がもったいないと言及。
また、鬼殺隊最強の称号を貰った桑島のことを獪岳は『先生』と呼び慕っていましたが、桑島のことを『じいちゃん』と呼ぶ善逸には不快感を示しています。
そのため、善逸には厳しく当たっており、桑島が善逸に稽古をつける時間は無駄と言いのけ、善逸を追い出そうとしていました。
善逸と桑島の関係性
善逸は女性に騙されて借金を背負い万事休すだったところを桑島に助けられており、その流れで『育手』の桑島の弟子となりました。
しかし、本人の女性に執着する性格、臆病な性格により、厳しい剣士の修行についていけずに泣き言を言う始末。自分の才能に気付かず、自分には鬼と戦う剣士の腕はないと逃げ出すことが多かったのです。
一方で桑島は善逸の剣士としての才能に気付いており、泣き言を言って修行から逃げる善逸を説得する日々。善逸も桑島のことは大好きで期待に応えようと努力はしていましたが、自分の強さに気付くこともなく、二人のすれ違いは平行線でした。
また、桑島は壱ノ型しか使えない善逸に対して『一つのことしかできないならそれを極め抜け、極限の極限まで磨け』と指導しており、泣いても逃げてもいいから諦めることだけはするな、鍛錬は必ず報われると教え込むのです。
桑島慈悟郎の死亡
桑島の死亡時期は明確に描かれていませんが、善逸が桑島の訃報を知ったのは単行本16巻第135話『悲鳴嶼行冥』であり、柱稽古編の最中にチュン太朗から知らせを受けて桑島の死(および獪岳の鬼化)を知ります。
切腹理由は雷の呼吸の使い手(それも継承権を持った)の弟子が鬼になったためであり、本来楽に死ぬために介錯を付けるところを一人で腹を切り長い時間苦しんで死亡しました。
お館様および現在の柱で罪を追求するような人物が思い浮かばないため、おそらく介錯どころか自発的に単独で決行したものと予測されますが、真実は不明。善逸の回想には誰もいない敷地で切腹の儀を果たした桑島が描かれています。
獪岳が鬼になった理由
獪岳が鬼になった理由は生きるためです。
と言うのも任務の途中で上弦の壱・黒死牟と対峙したため、圧倒的強者を前に獪岳は命の危機を感じて跪きました。生きてさえいれば何とかなる──というのが獪岳がこれまで生きて来れた指針であり、結論。死ぬまでは負けではないというのが獪岳の考え方でした。
しかし、黒死牟は獪岳に血を与えることに。血を受け入れて無惨に認められれば鬼の仲間になれる、という賭けのようなものでしたが、一滴たりとも零せば首と胴を斬ると言われたため、獪岳にとっては血を飲み込んで鬼になるしか生きる選択肢はありませんでした。
その結果、獪岳は上弦の鬼となったのです。
我妻善逸と獪岳の戦いの詳細
獪岳と再会した善逸は真面目な形相で獪岳を兄弟子と思わないと吐き捨て、戦いを決意。
善逸の容姿を貶し、雷の呼吸の壱ノ型しか使えない善逸を煽る獪岳ですが、善逸は適当な穴埋めで上弦の下っぱに入れたのが随分嬉しいようだなと煽り返すと、獪岳は悪口を言われても言い返せるようになった善逸を見て「言うようになったじゃねぇかお前…」と余裕の笑み。
しかし、善逸の怒りは頂点へ。
無論、怒りの理由は雷の呼吸の使い手から鬼を出したせいで桑島慈悟郎が切腹、それも介錯もつけずに一人で長時間苦しんで死ぬという最期を迎えたのが獪岳のせいであるためで、善逸は獪岳に鬼になった理由を問い詰めます。
しかし、獪岳は悔い改めることもせず、かつ獪岳と善逸の二人で共同して後継者という桑島の決定に不満を漏らしており、自分を正しく評価しない桑島を否定。むしろ、苦しんで死んだのならば清々する、耄碌した爺に用はない、と恩人で師匠でもある桑島の死を冒涜。
それを聞いた善逸は拳を握りしめて獪岳の言葉を否定。
そして、「俺がカスならアンタはクズだ。壱ノ型しか使えない俺と壱ノ型だけ使えないアンタ、後継に恵まれなかった爺ちゃんが気の毒でならねぇよ」と激怒し、煽られて怒り心頭の獪岳は抜刀。
善逸と獪岳の戦いの火蓋が切られます。
善逸と獪岳の戦い
初手は獪岳の雷の呼吸・肆ノ型『遠雷』から始まります。
遠雷は離れた間合いから素早く斬り込む技ですが、善逸は獪岳以上の速度で首付近にカウンターで斬り返します。その動きは獪岳知る善逸のものとはすでに別物。
鬼となった今なら上弦には及ばない善逸など小物だと考えていた獪岳。そんな善逸が鬼となった自分よりも早く動けることに憤怒した獪岳は怒りが臨界点をむかえ、「死んで当然なんだよオオ!爺もテメェもォオ!」と斬り込みます。
獪岳の実力から善逸は獪岳がすでに大勢の人間を食べたと予測。また、善悪の区別もついていないと分析しますが、獪岳曰く自分を正しく評価し認める者は『善』で、低く評価し認めない者が『悪』と述べる始末。
そして、怒涛の波状攻撃を続けて善逸を押していくと伍ノ型『熱界雷』で上空へ打ち上げます。
善逸の覚悟
無限城内の奈落に落下していく善逸。
善逸を見下ろすような恰好で「俺は特別だ、お前らとは違うんだ!」と有頂天になる獪岳でしたが、落ちていく善逸は獪岳を見て回想へ。
修行している頃はしょっちゅう桑島に『獪岳を見習え!兄弟子のようになれ!』を怒られていました。鬼殺隊入隊後は他の隊員が「雷の呼吸は壱ノ型が基本であり、壱ノ型だけ使えないっては結局…」「柱になんかなれねぇよ」「どうせすぐ死ぬだろ」と獪岳の悪口を言っている場面に遭遇した際には、兄弟子を馬鹿にした相手を殴り飛ばすほどには、まだ獪岳を兄弟子として尊敬していました。
しかし、獪岳は善逸が弟弟子になった頃から善逸を嫌っており、善逸が上の階級の隊員を殴った際には問題を起こすなと激怒し、善逸のことを恥と吐き捨てます。
善逸も獪岳のことは嫌いでしたが獪岳のひたむきな努力は心から尊敬しており、善逸はいつも獪岳の背中を見て歩いていました。善逸や桑島にとって、獪岳は特別で大切な存在だったのは確かだったのです。
ですが、耳の良い善逸は獪岳の音がどんな時も不満の音を奏でていたことを知っており、心の中の幸せを入れる箱に穴が空いていてどんどん幸せが零れていると形容。
つまり、獪岳が真に満たされることはないと考え、今回の一件を通してようやく獪岳を連れ返す道を諦めるのでした。
善逸と獪岳の決着
獪岳を連れ戻すことを諦めた善逸は『爺ちゃん、ごめん。俺たちの道は分かられた』と訣別を決意。
落下中、身を翻して態勢を整えると壁面に着地し「(ごめん、兄貴)」と独白し一呼吸。
そして、次の瞬間、閃光が走るが如く早き究極の一撃、雷の呼吸・漆ノ型『火雷神』を放ち獪岳の頸を両断するのでした。
突如として頸を斬られた獪岳は当惑。太刀筋すら見えなかった自分の知らない型を前に、やはり桑島が善逸にだけ技を教えていたと発狂。しかし、火雷神は善逸が考案した善逸だけの型であり、いつか獪岳と肩を並べて戦うための技。
それを聞いた獪岳は自分が壱ノ型しか使えない奴に、それも劣った奴が編み出した七つ目の技でやられたという事実に耐えられないとして歯ぎしりするのでした。
獪岳の最後
獪岳の頸を落とした善逸ですが、二人は無限城内の奈落で空中戦をしていたためなおも落下中。
そのため、獪岳はこの勝負は結局善逸も落下して死ぬため負けではないと考えます。
しかし、突如背後に現れたのは愈史郎。愈史郎は「独りで死ぬのは惨めだな」と獪岳に突き付けると、落下中の善逸を回収。煽られた獪岳は何か文句を言っているようですが、善逸を担いで壁を蹴り登っていく愈史郎に声は届かず、そのまま一人落下していくのでした。
善逸と桑島の再会
善逸は獪岳撃破後に気を失っていました。
その状態の善逸が見た景色は三途の川のようなもの。その対岸にいたのは恩師の桑島慈悟郎であり、善逸は獪岳と仲良くできず、結果道を違えたことを謝罪。これまでに手紙を書いたこともあった模様。
そして、自分がいなければ獪岳はあんなふうにならなかったかもしれないと謝ると、涙を浮かべながらも桑島が生きている内に恩返しも柱になれなかったことを謝り倒しますが、何も言ってくれない桑島に近づくために川へ飛び込もうとします。
が、なぜか足元の彼岸花が足に絡まり進めない善逸。
焦る善逸でしたが、そんな善逸に向けて桑島は涙を零しながらも「善逸、お前は儂の誇りじゃ」と伝えます。
すると、善逸は現実で目を覚ますことに。そこには愈史郎と鬼殺隊の仲間たちに介抱されている善逸の姿があり、桑島の姿はどこにもありませんでした。
しかし、善逸の目には涙があふれており、桑島から認められた余韻を味わうように呆然としていました。
善逸は愈史郎の治療を受ける
獪岳の血鬼術を受けた善逸の体は今も罅割れたような傷跡が進行中でした。
しかし、愈史郎が珠世が開発した血鬼止め(血鬼術の進行を止める効力)を使って善逸に治療を施したため生き永らえることに。
愈史郎曰く、獪岳はまだ自分の術や能力を使いこなせていなかったためこの程度で済んだらしく、仮に戦いが一年後であれば即死だったとのこと。とはいえ、血鬼止めがなければ顔の傷の罅割れが眼球まで裂けるほどの致命傷でした。
まとめ
- 我妻善逸と獪岳の戦闘は単行本17巻に収録
- 第143話『怒り』…善逸と獪岳が対峙
- 第144話『受け継ぐ者たち』…善逸と獪岳の戦闘開始
- 第145話『幸せの箱』…獪岳の回想、善逸の回想、決着
- 第146話『誇り』…善逸の精神世界に桑島が登場
- 善逸と獪岳の関係は桑島慈悟郎に師事する弟弟子と兄弟子
- 獪岳が鬼になったため、雷の呼吸の使い手から鬼を排出したことで桑島慈悟郎は切腹し死亡
- 無限城内の戦いにて、我妻善逸と獪岳が邂逅し因縁の対決
- 善逸は自身が編み出した雷の呼吸・漆ノ型『火雷神』を放ち獪岳の頸を両断
- 善逸は獪岳戦後、愈史郎に治療されて生き延びる
- 善逸は今際の際に桑島慈悟郎と再会し、「善逸、お前は儂の誇りじゃ」と認められる
獪岳は生前からクズではありますが、黒死牟と邂逅したのは不運としか言いようがありません。
その後は鬼の血のせいか元々のクズさが引き上げられただけなのかはわかりませんが、人間時代にはそれなりに尊敬していた桑島のことも貶していたため、鬼となった段階で手遅れの状態でした。
善逸は自分がいたせいで獪岳があのような結果になったと自責の念に駆られていますが、まがりなりにも兄貴として尊敬していた獪岳を討つことで桑島に報い、桑島にも『儂の誇りじゃ』と言われるまでに成長を遂げました。
鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺見聞録 作者:吾峠呼世晴 |
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