漫画『ダンジョン飯』の中盤から登場する西方エルフから派遣されたカナリア隊。
カナリア隊は迷宮の調査が仕事であり、異変が生じた島の迷宮にも半ば強行な手段を用いて潜入しましたが、その一段の隊長がミスルンでした。
ミスルンがカナリア隊に所属し迷宮に潜る理由とはいったいなんなのでしょうか。
今回はミスルンのプロフィールと過去についてご紹介したいと思います。
この記事で紹介する内容は?
- ミスルンのプロフィール
- ミスルンの性別
- ミスルンの声優
- ミスルンの家族と家柄
- ミスルンの過去|迷宮の主になった理由
- ミスルンが生きている理由
- ミスルンと兄の関係性
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ミスルンのプロフィール
引用元:九井諒子『ダンジョン飯』 出版:KADOKAWA
【名前】 | ケレンシル家のミスルン |
【誕生日 / 年齢】 | 5月12日 / 185歳 |
【人種】 | エルフ |
【出身地】 | 北中央大陸 |
【家族構成】 | 父・母・兄 |
【身長 / BMI】 | 155cm / 21 |
【好物 / 苦手】 | なし / なし |
西方エルフの迷宮調査隊、通称『カナリア隊』の現在の隊長を務めるエルフ。及びオッタとシスヒスの担当看守。
食事や睡眠といったあらゆる欲求を感じない体であることから、普段の生活習慣は誰かが介助しなければ自分からやろうとしない(欲求がないからできない)模様。基本的にはカナリア隊の隊員やカブルーがサポートをしています。
出生は329年。(※ライオスが誕生したのは488年で、ファリンがレッドドラゴンに飲み込まれたのは514年)
名前が『ケレンシル家のミスルン』というのは、エルフはファミリーネームの代わりに家名が名前の冠としてつく構成という設定であるため。
ミスルンの性別
ミスルンの性別は男性。
エルフは現代人の美的感覚で皆一様に美形であり、中性的な外見を持つのが特徴です。ミスルンも小柄で中性的ですが、男性と明かされています。
ミスルンの右目と耳
ミスルンは右目と耳を欠損していますが、右目は後述の理由で悪魔に潰されたため義眼が入っているそうです。
両耳も同じ理由で欠損しており、現状はそのまま。
ミスルンの能力
ミスルンの能力は『転移術』。
物体を移動させたり入れ替えることが可能で、接触の可否は不要。劇中では格闘術に応用し、殴ったり蹴ったりしたさいに対象を石壁の中に転移させています。距離の離れた対象に向けて板や石を転移させ、肉を断裂、または内部破壊を行うこともできます。
入れ替える場合は視認できない場所でも問題はありませんが、本人も見えていないため何と入れ替えるかは完全な運。劇中では巨大な歩き茸を転移術で飛ばした際に、迷宮地下4階の水場と入れ替えたため、洪水が発生。
転移術は迷宮の主であるシスル相手にも有効打になるレベルで強力。作中登場人物の中ではおそらく最強格ではあるものの、現在では本人は隻眼であるため、中距離以上の対象に物を飛ばす際には照準がブレてしまうなど不安定な様子。
また、あらゆる欲求を感じない体であるため、自身の魔力量をコントロールすることもできず、唐突に魔力切れで気絶するなど弱点は多く存在。
しかし、接近されればほぼほぼ転移術で完封されてしまうため、やはり弱体化した今も最強格ではあります。
ミスルンの声優は『内山昂輝』さん
- 名前:内山 昂輝(うちやま こうき)
- 出身:埼玉県
- 生年月日:1990年8月16日
- 職業:声優、俳優
- 事務所:劇団ひまわり
- 『ソウルイーター』… ソウル=イーター
- 『遊☆戯☆王ZEXAL』… 天城カイト
- 『絶園のテンペスト』… 滝川吉野
- 『HUNTER×HUNTER』… メルエム
- 『ハイキュー!!』… 月島蛍
- 『僕のヒーローアカデミア』… 死柄木弔
- 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』… べネディクト・ブルー
- 『鬼滅の刃』… 累
- 『呪術廻戦』… 狗巻棘
ミスルンの家族構成と家柄
ミスルンの家族構成は『父・母・兄』で4人構成。
生まれは投資などを行うケレンシル家であり、西方エルフでは有名な家系の出自です。
ミスルンの過去の判明は何巻何話?
ミスルンの過去が明かされたのは単行本9巻第61話『焼き歩き茸』~第62話『6日間』でのこと。
迷宮内に異変が生じた際にカナリア隊とカブルーは迷宮地下1階にて狂乱の魔術師と戦闘になりますが、ライオス一行に希望を託したカブルーはカナリア隊の暴挙を阻止し、ミスルンとともに迷宮深層へ落下。
ミスルンとのサバイバル生活が始まる中、カナリア隊から連絡用妖精に通信が入り、彼女らと合流するまでミスルンの世話を任せられることになったカブルーは、あらゆる欲求を無くしたミスルンの世話をこなすためにミスルンからそうなった理由を訊ねます。
そして、ミスルンはサバイバル生活の中で自身の過去について語っていくのでした。
ミスルンが迷宮の主になった経緯
ミスルンは40年前の元迷宮の主です。
144歳の頃にカナリア隊に派遣されたミスルンは任務で仲間とともに港町近くの小さな迷宮へ赴きます。何てことはない小さな迷宮故に誰しも脅威を感じていませんでした。
当時一隊員だったミスルンは内部でひとつの鏡を発見。それは見た者の欲望を映し心を奪う魔法の鏡で、普段のミスルンならば気にも留めない鏡でしたが、その日のミスルンは鏡に目を止めてしまったのです。
そこには自分の兄と思い人が食事をしている姿が映っており、その光景にミスルンはひどく動揺。兄の代わりにカナリア隊に入隊したせいで叶わなかった恋の末路がそこに映っていたのです。
ミスルンが怒りに任せて鏡を叩き割ると割れた鏡から現れたのは一匹の子ヤギ。そして、ヤギは「入隊させなければ一緒になれるはずだった。今からでもそんな未来を見たくないか」と言うのです。
その言葉に惹かれたミスルンはカナリア隊に入隊しなかった自分の人生を欲してしまうのでした。
この子ヤギこそ現在の翼獅子であり、悪魔と呼ばれる存在。そして、ミスルンと悪魔の邂逅であり、ミスルンが迷宮の主になった瞬間でした。
ミスルンは悪魔に全ての欲求を食い尽くされる
迷宮の主となったミスルンは迷宮内で生活を始めました。
欲したものは叶う。悪魔はミスルンに何でも与え、ミスルンは故郷の風景、仲間、愛する者、穏やかな暮らしを満たし、迷宮内に屋敷を構え幸せな日常を謳歌。
やがて少しずつ影が落ちていくと、ミスルンは問題の排除をしていくことに。また、侵入者の排除に力を入れると迷宮内には魔物が跋扈し構造も複雑化する一方、子ヤギだった悪魔もミスルンの願いを叶えるほど力を増して成長。
そして、この変化によって仲間はひとりまたひとりと消えていくのです。
次第に自分の気力も少しずつ失せていく感覚に落ちるとミスルンは気力を無くして寝たきりになることが多くなります。
そんなある日、寝室で愛する者に見守られながら寝台で休んでいると巨大化したヤギがヌッと顔を覗かせたかと思えばミスルンを鷲掴みにして持ち上げます。すでに抵抗する意欲もなかったミスルンは無言で持ち上げられますが、ヤギは涎を零しながらミスルンの体を舐め、次の瞬間には体の内部に入り込むように口を入れて『欲望』を味わい始めるのです。
途端に青褪めたミスルンは「やめろ!私の何を食ってる」と初めて抵抗しますが、ヤギはミスルンを固定、さらには右目を潰しながら『欲望』を食べ尽くすのでした。その過程で両耳も潰された模様。
ミスルンは悪魔に食べ残された
ミスルンが迷宮の主となった期間は145歳から150歳までの約5年間。
その間にこの迷宮はカナリア隊に攻略されると、ミスルンが鏡を見つけた部屋で悪魔に全ての欲求を食べ尽くされた見るも無残な姿のミスルンが発見されます。発見した隊員は欲求を食べ尽くされた者は生存欲もなくしているため先は長くないと判断し、ひと思いに処分を決めますが、ミスルンは辛うじて意識はありました。
隊員が口元に耳を近づけるとミスルンは「殺してやる」とブツブツと繰り返していたのです。
驚くことにミスルンは悪魔への復讐心だけは食い残されているいる状態であり、隊員は復讐心だけでも残っていれば復帰できると判断し救助、介抱することにしました。なお、これからのミスルンは悪魔を殺すためだけに食べたくもない飯を食べ、生きたくもない生を生きることになります。
なお、この時ミスルンを救助した隊員の一人はミルシリル。ミルシリルはミスルンがこの迷宮に訪れた際のカナリア隊にも所属していました。
ミスルンのカナリア隊復帰
ミスルンは迷宮から救助された後、肉体は完治しましたが未だ死体も同然でベッドで横になり続けていました。
しかし、ミルシリルが見舞いに訪れた際にウタヤの迷宮で悪魔を見たと話すと、ミスルンの意識が反応し開眼。悪魔への復讐心で体を起こしたミスルンにミルシリルは「悪魔に復讐したい?」と確認をとると、悪魔を倒すためにはまずは体を快復させる必要があるため、食事を食べさせます。
ミスルンを奮起させたのはウタヤの一件であり、ミスルンは自分がそこにいれば悪魔をどうにかできたはずと思い、現場復帰を決意したとのこと。
ミスルンはミルシリルに言われるがまま食事を始めると、151歳からリハビリを始め、171歳にようやくカナリア隊隊長に就任し迷宮調査隊へ復帰するのでした。
なお、ウタヤの一件で多くの隊員が死亡または引退を迎えたためカナリア隊は人員不足だったことから、ミスルンは復帰後すぐに隊長に就任したという事情もあります。
ミスルンと兄の関係性
ミスルンの兄は一族の特徴である銀から程遠い髪と目の色、おまけに体も弱く頭も悪かったことから、両親は兄を無視し、誰もがミスルンと兄を比較しまったく似ていないために兄を不義の子と噂していました。
何もかも劣っているのに兄弟面をすること、身の程を弁えない恋心を抱いていること、あまつさえ両親はそんな劣っている兄ではなく自分をカナリア隊へ差し出したことの全てをミスルンは許せませんでした。
しかし、実際には不義の子はミスルンの方であり、両親がミスルンをカナリア隊へ差し出したのもそれが理由と思われます。
また、悪魔がミスルンの目と耳を奪ったのはミスルンのその心を見抜いたからと予想されています。
ミスルンが迷宮の主となった原因の一つが幸せそうな兄の姿を鏡で見てしまったことですが、ミスルンが瀕死の重傷を負いながらも救助された後は5年に一回程度は会っているようで、兄からは「いつでも帰って来い」と言われているそうです。
過去のミスルンの性格
カブルーは欲求を無くす以前のミスルンのことを傷一つない両耳に銀の瞳、家柄もいいのにそれを鼻にもかけない、他の隊員からも好かれた完璧な青年だっただろうと想像しています。
が、実際の当時のミスルンは知人・罪人・看守仲間を含めた全ての人間を見下した人間性だったとのこと。
中でも兄は最たるものであり、何もかも劣っている兄をミスルンは見下していました。
また、現カナリア隊の罪人たちが短命種への差別語について話している際には過去には「劣等種」と呼んでいたことを事もなげに言い放ったことから、カナリア隊全員に「ご、傲慢……」引かれています。
まとめ
- ミスルンは現在のカナリア隊の隊長で『転移術』のスキルを有している
- ミスルンの性別は男性で、右目と両耳は悪魔に潰されたままである
- ミスルンの家族構成は『父・母・兄』の四人家族で、投資などを行うケレンシル家の出自だが、ミスルンは不義の子
- ミスルンの過去は単行本9巻第61話『焼き歩き茸』~第62話『6日間』に収録
- ミスルンはカナリア隊一隊員時代に小さな迷宮調査に赴き、『カナリア隊に入隊しなかった自分の人生を欲した』ことで迷宮の主になる
- 迷宮の主となったミスルンは徐々に気力が落ちていき、最終的には悪魔に全ての欲求を食べ尽くされて廃人となったところをカナリア隊に救助される
- 全ての欲求を失ったかと思いきや『悪魔への復讐心』だけは食べ残されていたため、ウタヤの一件をきっかけに『自分がそこにいれば悪魔をどうにかできたはず』と思いリハビリを開始しカナリア隊へ復帰
- ミスルンが迷宮の主となったのは145歳から150歳までの約5年間で、カナリア隊復帰は171歳の頃
- 現在のミスルンは兄と良好の関係を築いている
カナリア隊隊長のミスルンは約40年前に迷宮の主だったことが判明しました。
現在、悪魔への復讐心のみで動き、その他のことに無関心なのは悪魔に復讐心以外の全ての欲求を食べ尽くされた後遺症によるものでした。
そのため、食事や睡眠、生理現象さえも誰かが促さなければならない状態であるため、劇中ではカナリア隊がミスルンのサポートを。途中からはカブルーがミスルンの世話していました。
悪魔に欲求を食べられる以前のミスルンは完璧な青年でしたが、残念ながら性格は全てを見下すほどに屈折していたので、性格だけは今の方がいいですね。
ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル 著者:九井諒子 |
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