超人気漫画『ONE PIECE』の主人公モンキー・D・ルフィ。悪魔の実の一つゴムゴムの実を食べたルフィが大台を100巻を超えた和の国を舞台としたカイドウ戦で遂に覚醒しました。
その覚醒しらた姿はヒトヒトの実幻獣種モデル『ニカ』──、ドンドットットと鳴る解放のドラム。
カイドウに敗北した筈のルフィがゴムゴムの実を覚醒したことで和の国編は終わりを迎えました。
そこで今回はルフィのゴムゴムの実の覚醒や伏線、そのふざけた能力について紹介したいと思います!
※伏線の考察などではありませんので予めご了承ください。
ルフィのゴムゴムの実の説明
引用元:『ONE PIECE フルカラー版』1話 作者:尾田栄一郎 出版:集英社
ルフィがゴムゴムの実を食べたのは記念すべき第1話冒頭。赤髪のシャンクスが敵船から奪った『悪魔の実』をルフィは知らずに食べてしまったのです。
シャンクスが腕を引っ張るとびよーんと伸びるルフィの腕。ゴムゴムの実を食べたことで一生泳げない体になってしまいましたが、ルフィはゴム人間になれたことの方が嬉しかったと言っています。
長所としては、ゴムの性質により覇気を纏っていない打撃技はほぼ無効。ただし、気管を圧迫されたり熱などの攻撃は通るので、例えば喉を狙われたら苦しいですし、熱を帯びたモノで殴られれば火傷します。
海に嫌われる以外の弱点としては、刃物は無効化できない点。格闘技の多いルフィにとって剣士と戦うのは少し分が悪いように思えます。しかし、ウイスキーピークでゾロと戦った時は草履で刀を押えていたので対処は可能なようです。
ゴムゴムの実はヒトヒトの実幻獣種モデル『ニカ』
引用元:『ONE PIECE』1044話 作者:尾田栄一郎 出版:集英社
1044話「解放の戦士」で五老星がゴムゴムの実のもう一つの名を動物系『ヒトヒトの実』幻獣実モデル『ニカ』と明らかにしました。
その体はゴムそのものの性質を持ち空想のままに戦うことができる──そして人々を笑顔にしたという『解放の戦士』、またの名を『太陽の神ニカ』。
ゴムゴムの実の覚醒はゴムの体に更なる腕力と自由を与えるとされており、世界で最もふざけた能力だそうです。
ニカの名前が初めて登場したのは1018話「ジンベエVSフーズ・フー」。フーズ・フーは護送中のゴムゴムの実をシャンクスに奪われて投獄されましたが、牢獄でそれに祈れと笑われたと言います。
それこそが『太陽の神ニカ』であり、太古の昔に奴隷達がいつか自分達を救ってくれると信じた伝説の戦士。人を笑わせ苦悩から解放してくれる戦士でした。
ニカの存在は政府が秘匿する不都合な真実らしく、フーズ・フーにニカの話をした看守は後日消されたそうです。
ゴムゴムの実は政府が回収を試みた実
世界政府は800年もの間いつの時代もゴムゴムの実の回収を試みて来たそうですが、まるで悪魔の実が世界政府から逃げるかのように手中に収まることはありませんでした。
そのため五老星ですらゴムゴムの実の覚醒の能力については「聞いている」と発言。したがって五老星は800年は生きておらず、ゴムゴムの実の覚醒を目の当たりにしたことが無いということになります。
ルフィの覚醒は何話?
ルフィがゴムゴムの実を覚醒させたのは和の国編のカイドウ戦(1043話~1044話)です。
カイドウに三度敗れたルフィはいつもの白目で気絶。と思いきや『ドクン…』と脈打つ擬音とルフィの目が黒いトーンに。更に和の国の近くに接近していたズニーシャがモモの助に念話で「解放のドラムが聞こえる。800年振りに聞く……‼間違いない、そこにいるぞ」と発言。
ドンドットット♫ ドンドットット♫ (※解放のドラムの作中の擬音)
そして、ズニーニャがジョイボーイが帰ってきたと発言した直後、気絶していたはずのルフィの容姿が変化し「にかっ!」と口許が笑顔に。(ここまでが1043話)
1044話冒頭では既にルフィは起き上がっており、自分でもどうして立てるのか不思議に思いながらも気分は楽しくなり「アハハハハ」と笑い声が。同時にバリバリと黒い覇王色の覇気を纏いながらルフィはゴムゴムの実を覚醒させました。
カイドウによると「お前の心身が能力に追いついた時に起きるのが覚醒」とのこと。
太陽の神は空島編で伏線がはられていた?
太陽の神ニカ、和の国のそれもカイドウとの最終決戦に突如と現れたゴムゴムの実の真の名前『ヒトヒトの実幻獣実モデル”ニカ”』。確かに後付け感がすごいですが、『太陽の神』や『太陽』については度々ストーリーに出てきています。
特に太陽の神に関係していると思われるのは空島編。単行本31巻288話収録のノーランドとカルガラの過去回で『太陽の神』というワードが出ています。
村では奇病が蔓延しており、神官がカシ神様に生け贄を捧げれば村は救われる──シャンドラはそういった未開の島でしたが、問題の生け贄の祭壇に生け贄を捧げるシーンではシャンディアの部族達が『ドンドットット』と手太鼓を叩くリズムが。
更に「太陽の神…、雨の神…、森の神…、大地の神…」と言霊を述べています。
また、単行本27巻253話にて麦わらの一味が雲ウルフを手なずけてアッパーヤードでキャンプファイアーをする回。ここでも『ドンドットット』のリズムで宴をする一味の姿が描かれており、心なしか太陽の神ニカが登場したシルエットとルフィのポーズが少し被っているようにも……。
何れにせよ空島編から太陽の神の設定と『ドンドットット』という擬音は定まっていたようですね。
タイヨウの海賊団はニカを信仰?
1018話でフーズ・フーが発言した『人を笑わせ苦悩から解放してくれる戦士』。太陽の神ニカは奴隷達が信じる伝説の戦士だそうです。
そしてタイヨウの海賊団は探検家フィッシャー・タイガーが解放した奴隷の魚人や人魚のために旗揚げした海賊ですが、名前の由来は明かされていませんでした。しかし、和の国編でニカの話が出ると、どうやら奴隷の歴史をジンベエは知っているようにも思えます。
魚人島の歴史の本文にはジョイボーイが当時の人魚姫に宛てた謝罪文が彫られていましたので、ジョイボーイ=太陽の神ニカ、もしくはルフィの前のゴムゴムの実の能力者ならば魚人島に太陽の神ニカに関する情報が眠っており、フィッシャー・タイガーがニカを知っててタイヨウの海賊団と名付けたのかもしれません。
空島には古代兵器が魚人島にあることを示した歴史の本文があり、昔のシャンディアが解放のドラムを奏でたり『太陽の神』などを信仰していました。空島と魚人島に繋がりがあるとすると、やはりフィッシャー・タイガーも太陽の神ニカを知ってるっぽいですね。
ニカについては他にも伏線が?
ニカについての伏線はこじつけに近いものもありますが、一応紹介したいと思います。
- 和の国編でも出てきたワード『夜明け』。これはワンピース第1話のタイトル『ROMANCE DAWN – 冒険の夜明け – 』を意味しており、太陽が昇ることを示唆しているのではと言われています。
- 単行本62巻の表紙に乗るルフィと頭上を泳ぐメダカの人魚の五つ子。ちょうどルフィの真上にいるのが『ニカ』という名前。
- 単行本58巻571話扉絵には鏡の前でカニに散髪してもらうナミの姿が。鏡に映ったカニをひっくり返すと『ニカ』。
他にも「え、それも?」といった考察があるみたいですね。
ギア5の強さと太陽神ニカの能力は?
引用元:『ONE PIECE』1044話 作者:尾田栄一郎 出版:集英社
ゴムゴムの実を覚醒させたルフィの容姿は髪や眉毛が白い雲のような形に変化。目もいつもの黒点から瞳孔と虹彩が描かれています。更に特徴的なのが雲のような羽衣を纏っていること。
そしてルフィのその姿は『GEAR5』と字幕が。
ゴムゴムの実の覚醒の影響とふざけた能力
ゴムゴムの実の覚醒は他の超人系のように『他』に影響を与えています。
足場となる大地をトランポリンのようにしたり、相手の体そのものをルフィと同じゴムの性質に変えることができます。
ただ五老星が『ふざけた能力』と言ったように、ルフィの影響で相手の目玉が飛び出したりと描写がギャグマンガのように変わっていきます。
カイドウ曰く武装色と覇王色を纏いながら『他』に影響を与える自由な戦闘らしく、これまでに見たことがない戦闘スタイルだそうです。
ふざけた能力の数々でカイドウを手玉に
- ギア3のように部分的に巨大化してカイドウを振り回す
- 振り回されたカイドウの目玉がギャグマンガのように飛び出たり、気絶のエフェクトが描かれる
- カイドウの熱息をゴムの壁で跳ね返す
- カイドウが獣型でルフィを呑み込むもルフィが胃袋でゴムゴムの風船発動。自身の体がゴムの性質になり気球みたいに膨らむカイドウ
- カイドウの体内にいるルフィがカイドウの目玉から腕を出す
- カイドウの獣型と並ぶ巨体『ゴムゴムの巨人ギガント』になり、カイドウで縄跳び
- 熱息を浴びて真っ黒焦げになり鬼ヶ島から落とされるが、すぐに回復して足を回転させ空を走る
- 人獣型のカイドウの『引奈落ラグならく』で叩きつけられると、屋上から屋内に向けて目玉と舌が飛び出したギャグ顔を披露
- それを見たローやキッドなどの周囲の人物も目玉が飛び出すギャグ顔に
- 雷雲から雷を掴んで投げる
なお、ギア5はこれまでのギア以上に消耗が激しいのか効果が切れるとシワシワのお爺ちゃんのようにだらしなく老け込みます。思わずカイドウも「誰だ貴様」と突っ込むほどの変わり様。
もう一度ギア5を発動するときには「上がれ心臓の音…‼」と言っているので、『ドンドットット』のリズムが鍵なのでしょうか。
ギア5ルフィの必殺技『猿神銃』
これまでにもルフィは章のボスを倒す際に必殺技を繰り出してきました。
ギア5状態での必殺技名は『猿神銃』。見た目は象銃や大猿王銃を更に強化し肥大化させた拳の形態。拳の大きさは獣型のカイドウの頭を優に超えます。
技自体はこれまでと同様に殴るのみ。
武装色、覇王色、流桜を纏う現状最強の技。
ルフィのゴムゴムの実とニカについてのまとめ
- ルフィのゴムゴムの実はシャンクスがゴムゴムの実を護送中の政府の船から盗んだもの
- ゴムゴムの実のもう一つの名はヒトヒトの実幻獣種モデル『ニカ』
- ニカとは、人々を笑顔にしたという『解放の戦士』
- ニカは、体はゴムそのものの性質を持ち空想のままに戦うことができるふざけた能力を持つ
- ルフィがゴムゴムの実を覚醒させたのは1043話~1044話のカイドウ戦
- ゴムゴムの実を覚醒させたルフィの形態は『GEAR5』で、白い髪と眉毛に羽衣を纏う
- ゴムゴムの実の覚醒の影響は周囲や相手をゴムの性質に変えることができるが、ギャグマンガのような演出になる
- 『GEAR5』はこれまでのギア以上に体力や寿命の消耗が激しい…?
- ゴムゴムの実は800年もの間世界政府が回収を試みたが失敗している
- 解放のドラムの音は『ドンドットット』であり、空島編で使用されている
- 太陽の神ニカは、シャンディアや魚人島と関わりがある(?)
ルフィのゴムゴムの実はヒトヒトの実幻獣種モデル『ニカ』と判明したことで、一気に物語が終わりに向けて動いていることを実感します。
太陽の神ニカが登場したことでニカが今後の重要人物となるのでしょう。空島編で登場したシャンディアやタイヨウの海賊団、そして魚人島とどう繋がっていくのか楽しみですね!
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