漫画『葬送のフリーレン』の4巻から導入が描かれた一級魔法使い選抜試験。
一級試験編は数多くの魅力的な魔法使いが登場しましたが、中でも高い人気を得ているのが三級魔法使いのユーベルです。
今回はユーベルの能力や強さ・一級試験の結果などをご紹介したいと思います。
この記事で紹介する内容は?
- ユーベルについて
- ユーベルの能力や強さ
- ユーベルの一級試験の内容と結果
- ユーベルのその後と再登場について
- ユーベルの声優情報
ユーベルとは?
引用元:原作・山田鐘人 / 作画・アベツカサ『葬送のフリーレン』 出版:小学館
【名前】 | ユーベル |
【年齢】 | 不明 |
【等級】 | 三級魔法使い→一級魔法使い |
【魔法】 | 大体なんでも斬る魔法 |
【声優】 | 長谷川育美 |
ユーベルは、三年に一度開催される一級魔法使い選抜試験(通称:一級試験編)に登場した三級魔法使いの女性キャラクターです。
年齢は不明ですが、外見はフェルンとさほど変わらない印象で、基本的には好戦的かつ饒舌。黒を基調としたゴスロリ風ファッションに若干癖毛のあるポニーテールなど、キャラクターデザインの良さは本作品の中でもトップ。
名前はドイツ語で『Übel』。意味は『邪悪、悪、不快、吐き気』など。
漫画版ではベタ塗りされているため黒髪に見えがちながら、実は表紙のカラー絵にて栗色に近いヘアカラーと判明しています。(※単行本6巻表紙参照)
ユーベルがかわいいと人気の理由
胸元や太ももの露出の高いゴスロリ風衣装、癖毛のあるポニーテール。ジト目に口数の多さはユーベルの人間性を示すには充分な属性です。
加えて、正当性のある戦いにおいては相手を殺すことの躊躇いのなさ、一瞬の命の取り合いよりも長期戦での殺し合いを好むといった思想は戦闘狂さながら。試験中ではその性格から「殺しむを楽しむ変態」と揶揄されることも。
殺生を何とも思わない感覚の持ち主故に危険視されることもあるユーベルですが、試験中はパーティーと協力的だったり、興味のある相手にはとことん話しかけたりと戦闘面とのギャップがユーベルの魅力の一つだと思います。
フェルンが『服が透けて見える魔法』を使えると知ったさいに、すかさず身を屈めて体を隠すという行動から一般的感覚の羞恥心があることがわかったシーンは印象深いでしょう。
ユーベルの能力
物体を切り裂くユーベルの魔法名は『大体なんでも切る魔法』。
魔法としては単純な部類ながら軌道の見えない危険な魔法であり、射程は凡そ5m。
大体なんでも斬るの定義は、ユーベルが切れると思った物はなんでも切れるし、切れないと思った物はまったく切れないという大雑把なもの。通常であれば防御魔法で簡単に防げる程度の魔法であるものの、ユーベルが防御魔法を切れないのは防御魔法は魔法を防ぐものであるため切れるイメージがあんまりないため。
一方で、防御術式を組み込んだ外套はユーベルにとっては切れる『布』という当たり前のことなので簡単に切れてしまうとのこと。この要領で試験官ゼンゼの髪もまた作中では簡単に切ってしまうのでした。
ユーベルのこのイメージは幼少期に姉が裁縫をよくしているのを見ていた生い立ちから備わったもので、布を裁断するとき鋏を入れてシャーっと切る音が好きだとのこと。ユーベルの感覚のままに切り裂くイメージを構築する様は最早人として成立している精神状態ではなく才覚の領域と言われています。
共感する相手の魔法を使える条件
ユーベル曰くその人が得意とする魔法は人生や人間性に大きく関わっているらしく、ユーベルは昔から共感することでその人物の魔法が使える体質。ただし、共感できない魔法は使えない模様。
作中ではヴィアベルとの戦闘中に彼の半生を聞くことで共感し、ヴィアベルが得意とする『見た者を拘束する魔法』を会得しました。
また、第一次試験で同パーティーだったラントの魔法を得るために彼に執拗に接触し、ラントのことを知るために試験中ほとんどの時間を彼と過ごしています。
ユーベルは過去に試験官を殺害
ユーベルは2年前に二級試験に挑戦していますが、その際、一級魔法使いの試験官を殺害し失格処分を受けています。
大陸魔法協会の規定では試験中の殺害も失格処分以上の罰則はないようなので、三級魔法使いのユーベルは今回一級試験に挑戦しにきたわけですね。
ちなみにユーベルが殺害したのは2年前に二級試験の第二次試験を担当していたブルグ一級魔法使いであり、彼は一級魔法使いに昇格してから一度たりとも手傷を負ったことがない『不動の外套(あらゆる攻撃魔法を通さない防御術式が組み込まれた外套)』を纏い、外套を纏ったブルグに受験者が攻撃魔法を放ち一歩でも下がらせたら合格という試験を行っていました。
しかし、ユーベルは『大体なんでも斬る魔法』でブルグを斬り過ぎてしまったために殺害し失格したのです。
三級魔法使いになったばかりの少女が鉄壁の守りを持つ一級魔法使いをあっさりと殺害してしまったため、ユーベルは問題児扱いされることに。
ユーベルの強さ
ユーベルの強さは二級試験時に一級魔法使いの試験官の防御魔法を貫通していることから三級魔法使いの枠に収まりません。
しかし、それはユーベルの抱く魔法のイメージが切れると思う物は切れるという特殊な前提があるからに過ぎません。そのため、切れないと思った物はまったく切れないので、要は使いどころ、または相性次第で有利不利が明確になりやすい魔法です。
一級試験編では二級魔法使いのヴィアベルとは相性が悪く何度も拘束されてしまうほか、二次試験で自分の複製体と戦ったときにもどちらが先に相手の全身を視覚に収めて『見た者を拘束する魔法』を発動するかという運勝負を仕掛けていたところ、本人のスペック的にはせいぜい二級魔法使い程度でしょう。
ただし、二級試験で殺害したブルグ一級魔法使いや二次試験官のゼンゼ一級魔法使いのように衣服や身体の一部を魔法に転用する者に対しては絶大な力を発揮するため、相性次第では格上の一級魔法使いにも簡単に勝ててしまうのです。
作中でメトーデが述べたように魔法使い同士の戦いは手数が無数にあるジャンケンのようなものなので、ユーベルの強さはまさしく相性次第で上下します。
ユーベルの試験結果
ユーベルは一級試験に合格して一級魔法使いになっています。
以下は第一次試験から第三次試験までの試験結果。
第一次試験
第一次試験は識別機能つきの腕輪を装着して組み分けするパーティー戦で、ユーベルは第4パーティーに配属(フェルン三級魔法使い、ユーベル三級魔法使い、ラント二級魔法使い)。
試験区域は北側諸国グローブ盆地。合格条件は試験区域に生息する隕鉄鳥の捕獲とパーティー全員が終了時刻に揃っていること。
試験開始早々に第4パーティーは隕鉄鳥を発見し、フリーレンから鳥を捕獲する魔法を習っていたフェルンが隕鉄鳥を捕獲。しかし、先に隕鉄鳥を捕獲していたことが仇となり、第8パーティーの襲撃を受けます。
3対3のパーティー戦で、ユーベルはヴィアベルと交戦。
ヴィアベルの『見た者を拘束する魔法』で自由を封じられてしまったユーベルは、相手の要求通り隕鉄鳥を渡そうとするものの、『見た者を拘束する魔法』が焦点の合った一つの対象にしか効力を発揮できないと見抜くと、隕鉄鳥が入った籠を放り投げてヴィアベルの視線を誘導。『見た者を拘束する魔法』の効力が解除された隙に接近し『大体なんでも斬る魔法』で目を狙うも、ヴィアベルが後退したため鼻筋に斬り傷を与えるだけにとどまります。
強襲が失敗するとまたすぐに『見た者を拘束する魔法』で拘束されたユーベルは絶体絶命の窮地に立たされますが、離れた場所でエーレと戦っていたフェルンが勝利し戻って来たため、形勢逆転。エーレが敗北し、なおかつ死亡した(フェルンの嘘)と知るとヴィアベルは無用な殺しを避けるために撤退することになりました。
そのため、ユーベルvsヴィアベルは痛み分けで終わってしまいますが、パーティー戦として完全勝利になります。
その後は第4パーティー全員無事に合流し、終了時刻まで生き残り一次試験を突破しました。
第二次試験
第二次試験は北側諸国零落の王墓で行われる迷宮攻略試験。
多くの冒険者が帰らぬ人となった未踏破の迷宮を舞台に、合格条件は零落の王墓を攻略し最深部まで辿り着くだけ。一次試験と違い、安全性が考慮されており、脱出用ゴーレムという脱出アイテムが配給されます。
今回はシングル・パーティーどちらでも自由意志にゆだねられるもので、受験者は各自自由に行動開始。ユーベルはラントとペア(ほぼ一方的についていく形)で迷宮へ入りました。
零落の王墓のボスは水鏡の悪魔と呼ばれる神話時代の魔物。水鏡の悪魔は迷宮に入り込んだ人物の記憶を読み取り対象者の複製体を作りだす力を持っており、ユーベルたちはさっそくユーベルの複製体と遭遇し交戦。ラントはユーベルに重傷を負わされると同時に支給された脱出用ゴーレムを奪われてしまいます。
しかし、ユーベルは奪われたラントの脱出用ゴーレムを奪い返すために単身で自分の複製体と交戦。その理由はラントのことを理解し共感するためであり、元々重傷を負わされたラントが彼の作り出した分身であると知っていたにも関わらず、ラントの性格を考慮し、複製体と無茶な戦いをしてラントのせいでユーベルが死んでしまう状況を作り出して本物のラントをこの場に誘い出そうとしたのです。
結果、ユーベルが複製体の『見た者を拘束する魔法』で拘束されると、見かねたラントの本体が駆けつけて複製体の気を逸らすことでユーベルが拘束から解放。そして、複製体が油断した間に『大体なんでも斬る魔法』でとどめを刺すことができました。
その後、デンケンと遭遇すると、現在最深部の扉前でフリーレンとフェルンがフリーレンの複製体と交戦し、他のメンバーが一丸となりその他の複製体の足止めを行っていると聞き協力することに。
その際、第二次試験官ゼンゼの複製体と交戦しますが、ラントやデンケンが倒すのを不可能と判断したゼンゼの複製体をユーベルは『大体なんでも斬る魔法』で一閃。ユーベル曰く切れる物は切れて当たり前の物という認識であり、魔法はイメージの世界故に、ユーベルにとって試験官ゼンゼの魔法は髪を媒介とするため切れて当たり前という認識。そのため、ゼンゼにとってユーベルは天敵であり、ゼンゼの複製体はあっという間に両断されてしまうのでした。
ゼンゼの複製体討伐後はラントとデンケンとともに続々と湧いてくる複製体(ユーベル、ラント、ラヴィーネ、カンネ、ラオフォン)と交戦しますが、フリーレンとフェルンがフリーレンの複製体と水鏡の悪魔を討伐したため迷宮内の複製体が全て消滅。
無事に零落の王墓の最深部まで辿り着くと二次試験を突破しました。
第三次試験
第二次試験が全員協力型の試験であったために第二次試験の合格者が12名という異例の合格者数になってしまい、このままでは実力以下の者が第三次試験に挑み命を落としかねないと判断した大陸魔法協会創始者ゼーリエは自分が三次試験の面接を行う試験官になると言い出します。
そのため、三次試験は急遽ゼーリエによる面接試験となり、合否判定は彼女の判断に一任されることに。
一人ずつゼーリエと面接する方式でユーベルもゼーリエと面接を行いますが、ユーベルの場合は入場して少し見つめただけで「合格だ」と告げられました。まだ何も話していませんが、ゼーリエが「会話が必要なのか?」と述べると「それもそうだね」と納得しユーベルの三次試験は呆気なく終了しました。
よって、ユーベルは三次試験を突破し一級魔法使いになりました。
ユーベルのその後や再登場の可能性
単行本7巻第60話『旅立ちと別れ』にて、一級試験編で合格した受験者へ特権の授与が行われています。
残念ながらフェルン以外の受験者がゼーリエからどんな魔法を授かったのかは不明となっているため、ユーベルの新魔法も不明。(※デンケンは後に判明)
そして、それぞれの新たな旅立ちを描いた一コマにて、ユーベルが魔法都市オイサーストから出立し一人で辺鄙な街道を歩いている姿が最後の出演となり、以降は一切登場していません。(※単行本12巻時点)
ただ、一級魔法使いは基本的にゼーリエの弟子となるため魔物の討伐任務を協会から依頼されることが多いと判明しているため、もしユーベルがゼーリエの弟子になっていればメトーデやゲナウのように北部のどこかでかち合うこともあるかもしれません。(※フェルンは弟子入りを断っています)
ユーベルの声優
◇ 長谷川育美さんの情報 ◇
- 出身:栃木県
- 生年月日:5月31日
- 職業:声優
- 事務所:ラクーンドッグ
- 『弱キャラ友崎くん』… 七海みなみ
- 『ウマ娘 プリティーダービー』… ミホノブルボン
- 『現実主義勇者の王国再建記』… アイーシャ・ウドガルド
- 『ぼっち・ざ・ろっく!』… 喜多郁代
- 『私の推しは悪役令嬢。』… レーネ=オルソー
- 『ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する』… リーシェ・イルムガルド・ヴェルツナー
まとめ
- ユーベルは一級試験編で登場したフェルンと同年代くらいの女性で三級魔法使い
- ユーベルは2年前に二級試験を受験し一級魔法使いの試験官を殺害したため失格処分を受けている
- ユーベルの魔法は『大体なんでも斬る魔法』
- ユーベルは共感できる人の得意とする魔法を使うことができる
- ユーベルの強さは二級魔法使い程度だが、魔法の相性次第では格上に簡単に勝利できる
- ユーベルの一級試験の結果は『合格』
- ユーベルは一級魔法使いになった
一級試験編で登場したユーベルですが、個性が強すぎるキャラクターでした。
今回一級魔法使いに昇格したキャラクターは今後の再登場もありそうですが、ユーベルは果たして再登場できるのか楽しみですね。
また、試験後にユーベルが向かっている場所も少し気になるので、その辺りもどこかで消化してもらえると嬉しいですね。
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