元王下七武海の一人ゲッコー・モリアは偉大なる航路の前半の海で登場しました。
しかし、頂上戦争以降モリアの消息は断たれたままであり、安否が気になります。
今回はゲッコー・モリアのその後と生死についてご紹介したいと思います。
この記事で紹介する内容は?
- ゲッコー・モリアとは
- ゲッコー・モリアが消息を断った頂上戦争
- ゲッコー・モリアの戦死記事
- ゲッコー・モリアのその後と黒ひげ海賊団
- ゲッコー・モリアの生死
ゲッコー・モリアとは
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』 出版:集英社
ゲッコー・モリアは元王下七武海の一人で、悪魔の実『カゲカゲの実(超人系)』を有する海賊。
若い頃は新世界にて百獣のカイドウと戦ったこともある海賊ですが、2年前に偉大なる航路の前半の海・怪奇の海『魔の三角地帯(フロリアン・トライアングル)』を拠点にした超巨大船スリラーバークにて麦わらの一味と交戦し敗北しています。
しかし、敗北後は白ひげ海賊団二番隊隊長ポートガス・D・エースの公開処刑にさきがけ海軍より王下七武海の召集が行われて再登場し、白ひげ海賊団と激闘を繰り広げました。
モリアは頂上決戦で消息不明
単行本54巻第524話『もう誰にも止められない』にて、ポートガス・D・エースの公開処刑6日前に白ひげ海賊団が海軍の監視船を全滅させたことにより海軍は全ての戦力を海軍本部に集結。
そして、聖地マリージョアでは召集された王下七武海に戦闘陣営が伝えられることとなり、その中には麦わらの一味にやられた傷の治療痕と思われる包帯を巻いたゲッコー・モリアの姿も。
単行本57巻から開戦した頂上戦争では、モリアは死体が入手し放題の戦場に歓喜しつつ因縁のルフィと対峙。しかし、狭海のジンベエに立ちはだかれるとともに海流攻撃による塩でモリアのゾンビ兵は影を抜かれることに。その後も死体を集めながらも戦場で戦う姿が描かれました。
また、単行本59巻第579話『勇気ある数秒』での頂上決戦終了時、四皇赤髪のシャンクスが登場し、海軍本部元帥仏のセンゴクが終戦宣言を発した際には負傷しつつも生存し笑っている姿が小さく描かれています。
しかし、同59巻第581話『忍びよる未来』の最後の方では、何とマリンフォード裏町にてドフラミンゴが数体のパシフィスタを使いモリアを追い込んでいる描写が。ドフラミンゴ曰く上からの指示で既に麦わらの一味に敗北したモリアは七武海の称号を背負うには力不足として『頂上戦争にて戦死した』と発表した方が政府に消されたというよりは恰好がつくと説明しています。
この時点でモリアはパシフィスタにやられたのか地面に伏して血だらけの様子でしたが、直接モリアが殺害される描写はありません。
その後、単行本60巻第592話『エール』では、頂上決戦の新聞にてゲッコー・モリアが戦死したという記事が掲載され、シッケアール王国跡地の古城にて頂上決戦の新聞を読んだペローナが「モリア様が戦争で死んだなんてェ~~~~!!!」と号泣。
一方でシッケアール王国に帰還したミホーク曰く少なくともモリアは戦場ではまだ生きていたと記憶しているため、モリア死亡の記事は信憑性にかけると話しています。
果たして本当にモリアはドフラミンゴに消されてしまったのでしょうか。
モリアの戦死記事の真相と生死の安否
モリアの戦死記事の真相が語られたのは単行本61巻第595話『宣誓』。
頂上戦争後の世界情勢が語られる中、赤い土の大陸上にある聖地マリージョアのとある一室にてドフラミンゴと世界政府のお偉いさんが対話。そこでゲッコー・モリアの消息について話し合っています。
センゴクの終戦宣言後にドフラミンゴはパシフィスタを率いてモリアを消そうとしていましたが、ドフラミンゴ曰くものの譬えではなく本当に目の前でその場からパッと姿を消して逃げられたとのこと。
命が尽きかけた状況で消えたためにドフラミンゴは例えマリージョアから逃げおおせても既に手遅れだと判断しありのままに報告していますが、実はモリアを助けた人物で浮かび上がるのが部下のアブサロムなのです。
アブサロムはスリラーバーク海賊団の幹部スリラーバーク四怪人の一人でドクトル・ホグバックの移植手術を受けた半獣の容姿をした部下であり、悪魔の実『スケスケの実』を食べた透明人間です。
アブサロムはスリラーバーク編でサンジが撃破して以降そのままですが、2年後となる単行本70巻第700話『奴のペース』にてキッド海賊団・オンエア海賊団・ホーキンス海賊団の海賊同盟を新聞社にリークしたのがフリーライター・アブサと判明したため、アブサロムが生きていることがわかります。
作中で明言されていませんが、ドフラミンゴが述べたようにパッとその場から姿を消したとあれば十中八九アブサロムがスケスケの実の能力でモリアを救出したということでしょう。
モリアの再登場と黒ひげ海賊団との交戦
モリアはアブサロムに救出されたまま長い間消息不明でしたが、頂上戦争以降久しぶりにその姿が描かれたのが単行本92巻第925話『ブランク』。
ワノ国に上陸したルフィが九里にてカイドウに敗北し兎丼に収容された頃、世界情勢ではゲッコー・モリアとゾンビ軍団の襲撃事件が新聞の一面を飾り、モリアの生存と復活がようやく描かれました。
しかし、モリアは超巨大船スリラーバークで新世界の海賊島『ハチノス』に上陸して黒ひげ海賊団と接触。その理由はティーチに連れ去られたアブサロムを探しに来たというもので、端的に言えば仲間を取り返すために黒ひげ海賊団が縄張りにするハチノスまで助けに来たのです。
ハチノスに上陸後、ゾンビ軍団を率いて港を突破。黒ひげ海賊団の下っ端を掃除しながら内陸へ進行すると、元気に女性を侍らせるアブサロムと対面し「アブサロム!?よかった、生きていたか!!」と笑顔に。(なお、このアブサロムはカタリーナ・デボンが『イヌイヌの実・モデル九尾の狐』で変身した姿)
モリア曰くこの頃の黒ひげ海賊団は能力者狩りとして有名になっているらしく、アブサロムのスケスケの実を欲しがる者が多いため、黒ひげ海賊団がアブサロムの能力を求めて拉致したものと危惧していた模様。
アブサロムの安否を確認して安堵するモリアでしたが、次の瞬間、アブサロムのスケスケの実の能力である透明化を使用したシリュウが奇襲しモリアの横腹を斬り裂きます。シリュウ曰く「悪い予感は的中だ。いい能力を得た」とのことなので、アブサロムはエドワード・ニューゲートのように能力を奪われてスケスケの実はシリュウにわたった様子。
シリュウが透明人間の能力を使ったことからモリアは青ざめたように「てめェ今透明に…!?それはアブサロムの能力…!!」と当惑。
その後、カタリーナ・デボンが変身を解除すると、モリアは青筋を立てながら「てめぇらアブサロムを…!!!」と激怒。
デボン曰く、どうやらアブサロムの方からティーチと一緒にノコノコとやって来たそうなので、おそらくフリーライター・アブサとして何かの情報を得るためにティーチの話に載ってハチノスに来た様子。しかし、デボンが「死体ならあるけど」と述べているので死亡説が濃厚です。
その後、ハチノスにティーチの声が響き渡ると、ティーチはモリアに「俺の船に乗れ!!」と交渉しており、ここでハチノスでの出来事は一旦終わることに。
モリアがティーチの勧誘を受けたのか、それとも報復で戦闘になったのかは分かりません。
モリアは死亡した?
アブサロムを助けるためにハチノスに乗り込んだモリアでしたが、その場で既にアブサロムが死亡しスケスケの実の能力が奪われたことが発覚。そして、ティーチ自ら黒ひげ海賊団の仲間になるように勧誘を受けましたが、モリアの返事はどうだったのでしょうか。
その答えが描かれたのが第1080話『伝説の英雄』。
世界会議にて七武海制度が撤廃された後、女ヶ島を舞台に九蛇の戦士vs海軍vs黒ひげ海賊団の交戦が勃発し、戦いの末にコビー大佐が黒ひげ海賊団に拉致されましたが、第1080話ではハチノスを舞台にコビー大佐の様子が描かれています。
コビーは牢屋から脱走して黒ひげ海賊団に捕まった人達を解放して逃げ回っていましたが、何と牢屋に入れられたコビーを助けたのがペローナだったのです。
ペローナはスリラーバーク四怪人の一人で、悪魔の実『ホロホロの実』の能力者です。霊体を自在に扱えるペローナであればハチノスの潜入もお手のものでしょうが、ペローナがコビーを助けたのはコビーが収監された牢屋の更に奥の牢屋にモリアが投獄されていたからであり、ペローナは「おい!お前を助けるから、お前の奥の牢屋のモリア様を解放しろ!」と鍵を渡して交渉しています。
コビーの性格上、ペローナの交渉を受け入れてモリアを解放したと考えられますが、現段階ではモリアやペローナのその後の描写はありません。
ただ、モリアが牢屋に入れられているということはティーチに誘われたさいの返事は『断る』だったのでしょう。つまり、黒ひげ海賊団の仲間になることを拒んだモリアはその後黒ひげ海賊団に敗れて捕まったものと考えられます。
まとめ
- ゲッコー・モリアは頂上戦争の終戦宣言の後、上からの命令を受けたドフラミンゴによってパシフィスタの襲撃を受けて消されそうになる
- 実は、アブサロムは頂上戦争に来ておりドフラミンゴに消されそうになったモリアを救出し逃亡している
- 2年後、アブサロムはフリーライター・アブサとしてティーチに連れられてハチノスに行くが殺害されて『スケスケの実』の能力を奪われる
- モリアはアブサロムを取り戻すためにハチノスに乗り込み黒ひげ海賊団と交戦するが、アブサロムが殺害されたことを知り激怒
- ティーチに黒ひげ海賊団に入るように勧誘を受けるも、おそらく拒否して戦闘し黒ひげ海賊団に敗北
- その後、牢屋に入れられて捕まっていたところ、ペローナに救出されている
頂上戦争でドフラミンゴに消されそうになったモリアは、部下のアブサロムに救出されましたが、2年後では今度は捕まったアブサロムを救出するためにモリアは単身ハチノスに乗り込んでいきました。
アブサロムの死亡が匂わされたのは残念ですが、モリアは部下を助けるために黒ひげ海賊団と戦い捕まったようですね。
一先ずモリアが捕まっていると分かったので生きていて安心しましたが、今後、モリアがアブサロムの敵討ちとして黒ひげ海賊団と戦うのか、それとも第三勢力と共闘したりするのか非常に楽しみです。
生存が匂わされているので再登場は期待できそうですね。
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ONE PIECE 作者:尾田栄一郎 |
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