聖地マリージョアで行われる今年の世界会議に参加したネフェルタリ・コブラは「政府に問いたいことがある」と含みをもたしていました。
しかし、世界会議の真っ只中、コブラは五老星そしてイムと玉座の間で対談を果たすものの殺されてしまう結末を迎えてしまうのです。
はたして、なぜコブラは殺されてしまったのか。また、コブラは何を質問したのでしょう。
今回はネフェルタリ・コブラの死亡経緯についてご紹介したいと思います。
この記事で紹介する内容は?
- ネフェルタリ・コブラの死亡話数
- ネフェルタリ・コブラが世界政府に聞きたいこと
- ネフェルタリ・コブラが殺された理由
- ネフェルタリ家とDの一族の関係
コブラの死亡確定は何話?
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』 出版:集英社
コブラの死亡が描かれたのは週刊少年ジャンプ2023年27号(6/5発売)1085話『ネフェルタリ・コブラ死す』。
世界会議開催中に五老星との面会が叶ったところ、コブラはとあることを質問し殺害されることになりました。
コブラが世界政府に聞きたいこととは?
コブラが世界政府、つまり五老星に質問したかった内容は以下の二つ。
- 『ネフェルタリ家の女王リリィの詳細』
- 『Dとは何か』
ネフェルタリ家の女王リリィの詳細とは
コブラの質問の前に、まず世界政府について知る必要があります。
800年前に誕生した世界政府という組織は20人の王達によって作られました。20人の王達は世界の創造主として聖地マリージョアに移り住み、やがて『天竜人』と呼ばれ世界のトップに君臨しています。
20人の王達はあくまでも平等であり1人の独裁者など生まれないようにあえて空っぽの玉座を作りそこに誰も座らない誓いを立て20本の武器で玉座を囲っています。
一方で王族を失った20の国々では新たな王が選出され現在に至りますが、800年の月日の流れで最初の20人に名を連ねた王族の名は祖国には残っていないといいます。
しかし、アラバスタに限っては当時のネフェルタリ家の女王リリィが最初の20人に名を残しつつも天竜人にならずアラバスタに戻っており、そのため、現在までもアラバスタにはネフェルタリの名が祖国に残り続けていたのです。
つまり、実際にはネフェルタリ家の女王リリィが移住を拒んだため空っぽの玉座を囲む武器は19本しかありません。
そしてコブラの本題はここからであり、アラバスタに残る古い書物を読み漁ったコブラは空白の100年以降の文献に書かれた歴史しかないこと、そして文献にネフェルタリ・リリィ女王の名がないことに気付いたのです。
ネフェルタリ家の女王リリィはアラバスタに帰国していない。さらに、その後のアラバスタを治めたのはリリィの弟であるとコブラは告げています。
したがって、コブラの一つ目の質問は『アラバスタ王国に帰ってきていないネフェルタリ・リリィの詳細』でしたが、五老星は800年前にネフェルタリ家の王だけがマリージョアに移住しなかったことは認めたものの、リリィの行方についてはその動向も理由も大昔のことなので知らないと答えています。
Dとは何か
イム曰く『D』とは、かつて世界政府(最初の20人の王達?)と敵対した者達の名。
そして、近年各地に湧き出て来た『D』は己の名の意味も知らない抜け殻だそうです。
しかし、空白の100年をかぎ回る学者や宝目当てに歴史の本文を求める海賊が現れたのも、それらは全て800年前のネフェルタリ家の女王リリィの大失態に起因しているらしく、リリィのミスが無ければ歴史の本文が世界中に散らばることは無かったそうです。
また、リリィの失態として語られる歴史の本文の解放が本当にミスなのか、それとも計画的なものだったのか、イムはそこに焦点を当てています。
コブラが殺された理由と経緯
コブラは二つ目の質問に入る前に実は800年前のネフェルタリ家の女王リリィの短い手紙が代々王家に受け継がれていることを打ち明けると、突如、電伝虫でコブラと五老星の会話を聞いていたイムが虚の玉座に入場し玉座につくのです。
思わずコブラは驚愕。玉座に誰かが座っていいはずがない。そして誰かの一存で世界を動かすことは許されないと独白。
しかし、玉座に座る人物を『イム様』と呼び止める五老星から、コブラは最初の20人の王達の中に『イム』という名の王が居たことを思い出しますが、イムから詮索しないように圧をかけられます。
イムは『Dとは何か』という質問に答えると、歴史の本文の解放というリリィの大失態が本当にミスなのかそれとも計画的だったのか、その答えが当時アラバスタに届いたという『リリィの手紙』に記されていると結論付けます。
その瞬間、五老星は武器に手を掛けると、イムはなぜコブラが頑なに『ネフェルタリ家の女王リリィ』と遠回しに彼女の名前を呼ぶのか、その意味を理解しながらもリリィ女王が残した手紙の送り主の名前(つまりフルネーム)を言うようにコブラに迫ります。
コブラはイムと呼ばれる玉座に座る人物がわざわざ自分に姿を見せたこと、そして五老星が武器に手をかけたことから、彼らがもう自分をこの部屋から生きて返すつもりがないことを悟り覚悟を決めます。
そして、覚悟を決めたコブラは手紙の送り主である800年前にアラバスタ王国を治めていた女王のフルネーム『ネフェルタリ・D・リリィ』の名前を口にします。
コブラから『D』の名が出た途端、イムが目を細めて「D…」と呟くと、五老星の一人が謎の触手(先端が△に尖ったもの)を放ちコブラを射抜きます。しかし次瞬、マリージョアに潜伏し聞き耳を立てていた革命軍参謀総長サボが乱入。
すかさず『火拳』で牽制しますが、五老星は各々特殊な形態に変異(現時点で能力名は不明。それぞれ何かの悪魔もしくは神のシルエットに変異し黒く塗りつぶされている)。
横たわるコブラは一目見てサボがルフィの兄と気づくと、サボはなぜルフィを知っているのか質問。コブラは「彼は恩人だ」と答えると、サボはコブラに毒気を抜かれたのか「…ハハ、ルフィらしい」と一人納得。
短い会話の最中に五老星が躍りかかってくると、サボはコブラを背負い一息に逃げ出しますが、コブラはサボ一人なら逃げきれる、そしてサボには生きてルフィとビビに伝えてほしいことがあると述べるのです。
コブラがサボに託した言葉は『我々もDである』。
コブラは今回の一件でやっとアラバスタの進むべき道が見えたと告げると、直後、五老星の触手がサボごとコブラを貫通。サボは転げ、コブラは致命傷を負うことに。
しかし、コブラは重傷の体で立ち上がりサボの盾になるとサボに向けてネフェルタリ・D・リリィが残した手紙の内容を読み上げて五老星の攻撃を受けてしまうのです。
コブラの最期の言葉は「頼んだぞ、サボ君!!生きのびろ!!」でした。
また、コブラの身を挺した抵抗によりサボは五老星から、そしてマリージョアからの脱出に成功し、後に革命軍と合流を果たすとマリージョアで見た真相をドラゴンたちに語っています。
したがって、ネフェルタリ・コブラが殺された理由はイムの姿を見たこともありますが、ネフェルタリ・D・リリィの質問をした時点でコブラがDについて知り過ぎたために生きて返すつもりがなかったように思います。
ネフェルタリ家はDの一族
リリィ王女の手紙に『ネフェルタリ・D・リリィ』と書かれていた通りネフェルタリ家もDの一族であることが判明しました。
つまり、ネフェルタリ・コブラとネフェルタリ・ビビも正式名称は『ネフェルタリ・D・コブラ』と『ネフェルタリ・D・ビビ』となるようです。
コブラのその後
コブラはサボを逃がした後、五老星に囲まれる形で虚の玉座の床にうつ伏せに倒れていたため、おそらく本当に死亡している模様。もしくは生かされている可能性もなくはないですが、現時点でこれ以上の描写がないため、正確な生死は不明。
今回の一件は95巻で『世界会議で事件が起きた』と触れられ死者が出たとだけ情報が開示されていましたが、104巻1054話にて革命軍参謀総長サボがアラバスタ王国国王ネフェルタリ・コブラを殺害したと新聞の一面に掲載されているため、全ての罪はサボになすりつけられています。
また、世界会議に同行していたネフェルタリ・ビビもパンゲア城に待機していたCP0に拉致されていましたが、虚の玉座でコブラが五老星およびイムに殺害される現場を目撃していた悪ブラックドラム王国国王ワポルが逃走の傍らに監禁部屋を通過したところ、ハプニングに乗じてビビがワポルに飛びつき脱走したため、現在は『ビビ王女は失踪』扱いにされています。
なお、ワポルは伝手で大手新聞「世界経済新聞社」モルガンズ社長に今回の情報をリークする約束で匿ってもらっており、ビビも現在モルガンズとともに姿を隠している段階です。
まとめ
- ネフェルタリ・コブラの死亡は、週刊少年ジャンプ2023年27号(6/5発売)1085話『ネフェルタリ・コブラ死す』
- コブラが世界政府に聞きたいことは『ネフェルタリ家の女王リリィの詳細』と『Dとは何か』の二つ
- ネフェルタリ家の当時の女王の名は『ネフェルタリ・D・リリィ』であり、リリィは最初の20人の王達の一人だったが一人だけマリージョアに移住せずアラバスタにも帰還しなかった
- ネフェルタリ・D・リリィの大失態で歴史の本文が世界中に解放された
- アラバスタ王家には代々リリィ王女の短い手紙が受け継がれており、コブラは世界政府に不都合となる情報を知り過ぎた
- コブラは世界会議の最中に五老星と虚の玉座の間で対談し二つの質問をするが、イムが入場し玉座につくと、リリィ王女の手紙について尋問しコブラを殺害
- コブラと五老星そしてイムの対談の場を盗み見していたサボが乱入するが、コブラはサボに『我々もDである』そして『リリィ王女の手紙の内容』をルフィとビビに伝えて欲しいと頼み、サボを逃がすために犠牲となっ
- 世界会議後はコブラ暗殺はサボに仕業と捏造され報道されるが、サボはコブラのおかげでマリージョアを脱出し、革命軍に真実を伝える
ワンピースの古参読者としては、コブラはアラバスタ編で登場した懐かしいキャラであり、なおかつ再登場で湧いていたこともあり彼の死は非常に残念でありません。
しかし、コブラの最期の言葉でネフェルタリ家が『Dの一族』であることが判明したり、イムと の関わりなど、今後重要な情報が開示されるとともに、コブラの遺言を託されたのがサボというのが運命的でしたね。
また、コブラの死を目撃したワポルがいつビビに真相を話すのかも注目ですし、イムに目をつけられたビビが再び危機に立たされるのか、それとも麦わらの一味と合流するのかも見逃せません。
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ONE PIECE 作者:尾田栄一郎 |
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