【るろうに剣心】緋村剣心の過去や生い立ちは?人斬り抜刀斎から流浪人になった理由

誰もが安心して暮らせる新時代を目指して人斬りになる緋村剣心 るろうに剣心

人斬り抜刀斎こと緋村剣心は、本編開始時点では温厚で『不殺』を誓うすこしぬけたところがある剣客ですが、どのような生い立ちをしてきたのでしょうか。

なぜ、緋村剣心が人斬りを辞めて流浪人になったのか。

今回は緋村剣心の過去や人斬り抜刀斎についてご紹介したいと思います。

この記事で紹介する内容は?

  1. 緋村剣心の本名
  2. 緋村剣心の生い立ち
  3. 緋村剣心の人斬り時代
  4. 緋村剣心が流浪人となった理由
  5. 人斬り抜刀斎の後継者・志々雄真実
  6. 緋村剣心が逆刃刀を使う理由
  7. 緋村剣心の師匠・比古清十郎
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緋村剣心の本名は『心太』

比古清十郎に「剣心」と名乗るように言われる子供時代の心太

引用元: 和月伸宏『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』 出版:集英社

緋村剣心あらため緋村抜刀斎の本名は心太(しんた)です。

緋村剣心の生い立ち

剣心の両親は虎狼痢(コレラのこと)により他界

本編開始明治11年より19年前、親がいない幼少時代の剣心は人買いに遭っています。(連れ去られたのか売られたのかは不明)

黒船来航以来、幕府の治安系統が乱れたため剣心の故郷はとくに浪人崩れの野盗が頻出することとなり、剣心を連れた人買いの団体も野盗の襲撃を受けました。

たまたま野盗に襲われているところに比古清十郎が遭遇したため野盗は彼によって討伐されたものの、その場で生き残ったのは剣心のみでした。

当初、比古は剣心の面倒を見るつもりは無く、近くの村の方角を教えるだけに止めて立ち去りますが、その後、剣心が村を訪れていないと知り盗賊と打ち合った場所へ。そこには、剣心が死者を弔うために枝木で作り上げた墓標が人数分立てられていたのです。

その墓標の中でも特別な三つの墓石(その辺の大きな石ころ)は、『霞、茜、さくら』という三人の女性のものであり、借財のかたに親元から無理矢理引き離されてきた人たちでした。

野盗の襲撃を受けた際、剣心は男が自分一人で、かつ既に天涯孤独であることから彼女たちを守ろうと思い立ちますが、結果は燦燦たるもの。そのため、せめて墓標くらいはと思い良い石を探したものの周辺には丸っこい石しかなく仕方なくそれを墓標に。また、花を探したものの一輪も見つからなかったところに比古が戻ってきたのでした。

この時、比古は男でも女でも酒の味を知らずに成仏するのは不幸として、彼女たちの墓標に酒を手向けています。

そして、比古は剣心に名を訊ねると「心太…」と返答。比古は、その名前は優しすぎて剣客にはそぐわないとして本日から『剣心』と名乗るように言われると、飛天御剣流の弟子として迎え入れるのでした。

こうして剣心は比古清十郎と出会い古流剣術飛天御剣流ひてんみつるぎりゅうを身に付けることになります。

ちなみに剣心が飛天御剣流の苛烈な修業を始めたのは10歳から。

緋村剣心の過去『人斬り抜刀斎時代』

天誅の繰り返しに病んでいく緋村剣心

引用元: 和月伸宏『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』 出版:集英社

剣心が人斬り抜刀斎(緋村抜刀斎)と名を馳せたのは元治元年(1864年)の京都

黒船来航から明治維新までの15年の間、尊皇・佐幕・攘夷・開国と様々な野望や理想が渦巻く中、徳川幕府と維新志士は二つに分かれて闘いを繰り広げており、剣心は長州派維新志士として人斬りを行っていました

剣心が維新志士として勤めたのは14~19歳の5年間

5年間の内、前半は裏方として要人暗殺を務める『人斬り』として。後半は幕府方の剣客集団新選組なから仲間を守る『遊撃剣士』として表舞台で活躍しています。

その思想はあくまでも『天誅』を理念としたものであり、剣心が与する長州藩には実質的な藩の指導者である若き筆頭・桂小五郎が在籍。維新の新たな力となる奇兵隊を募る高杉晋作が執り行う試験場に現れた剣心を見て、桂小五郎が目を付けたという経緯。

しかし、人斬り稼業を引き受けて約1年。

自分の穢れた血刀と犠牲になった命の向こうに誰もが安心して暮らせる『新時代』があると信じて人を斬ってきた剣心でしたが、次第に料理は喉を通すたびに不味く血の味しかしない、人斬りという現在の自分に激しい落差を感じて様子が変わっていくのです。

それでも心の中は『新時代』を信じ続けています。

そんな最中に出会ったのが雪代巴でした。

また、過去の回想冒頭では京都所司代重倉十兵衛を暗殺した際に清里明良を殺害しており、江戸幕府直属の暗殺組織『闇乃武やみのぶ』、新選組などを相手に活躍し新時代への一助を担いました。

天下分け目の戊辰戦争の第一戦・鳥羽伏見の役に勝利した後は同志達の前から姿を消して『流浪人』として生きるようになりました。

なお、人斬り抜刀斎時代の剣心の強さは噂や評判だけで『鳥肌が立つ程の強さ』として知れ渡っており、その名だけで恐れられるほど。


緋村剣心と雪代巴についてはこちら

『抜刀斎』の意味

『抜刀斎』とは剣心の志士名

志士名の由来は抜刀術の全てを知り極めた男

反りの腹側に峰がくる逆刃刀では十分な鞘疾りができずにわずかばかり抜刀速度が鈍ると言われていますが、当然、剣心は逆刃刀での抜刀術の向き不向きも承知の上で対策済み。

人斬り抜刀斎が流浪人『緋村剣心』として生きる理由

幕末を人斬りとして生きた剣心は、新時代を迎えた後は『もう二度と人を殺めない』という誓いを立てて一度は刀を手放そうとしますが、流浪人になる直前に新井赤空から逆刃刀を与えられると『明治維新の犠牲になった人々の償い』として剣を振るうことを決めました。

また、その際には不殺ころさずを誓っています。

人斬り抜刀斎ではなく緋村剣心として流浪人となった理由は人斬り時代に殺めた人たちへの償いを目的とした人助けであり、10年間(逆刃刀を手にしてから)流浪人として全国を歩いて人助けをすることで15年も時間を遠回りしてようやく飛天御剣流の真の理に辿り着くのです。

ただ、人斬りに身を窶しても15年前に比古清十郎の元を離れる際に言い放った『目の前の人々が苦しんでいる、多くの人が悲しんでいる、どんな理由があろうとそれを放っておくなど俺はしたくない』という気持ちは変わらずに持ち合わせていた模様。

人斬り抜刀斎の後継者・志々雄真実

かつての緋村抜刀斎が人斬りとして『遊撃剣士』の役を担い新選組などと闘うため裏側から表に姿を現した際、『影の人斬り役』を引き継いだもう一人の長州派維新志士が志々雄真実です。

曰く『人斬り抜刀斎の後継者』

当時、完全に影に徹していたために前任者の剣心ですら直接の面識はなく、明治11年(本編開始時)より10年前に戊辰戦争で死亡したと言われています。

その真相は戊辰戦争での戦死ではなく同志による暗殺(外部漏洩を恐れて裏の所業の実行者を更に秘密裡に抹殺)であり、表向きは戊辰戦争の混乱に乗じて殺害し死体に油をまいて火炙りにしたものの生存し国を二つに割る復讐戦争を決起。

志々雄は剣の腕も頭の回転の速さも剣心と同等で有能な実力者だったものの、その思想は到底常人には理解できない功名心と支配欲でできたもので危険視されていた模様。

緋村剣心が逆刃刀を使う理由

制作者は幕末に多くの殺人奇剣を打った名工・新井赤空あらいしゃっくう

逆刃刀とは、その字の如く通常の刀とは違って刃が逆に打たれた刀のこと。

剣心が流浪人としてさすらう直前に「剣に生き剣にくたばる、それ以外にてめえの道は無えはずだぜ」と述べて、旅立ちの選別に逆刃刀を贈った直接の人物です。

また、逆刃刀を腰に据えて剣客をやってみるよう促したのも彼であり、『人を斬ることなく新時代に生きる人達を守れる道を探す』という剣心の罪の償い方を実現させる一助を担いました。

剣心は、不殺の精神を貫いているため逆刃刀以外の抜刀は禁忌としています。

 緋村剣心の師匠・比古清十郎

比古清十郎は第十三代目の飛天御剣流の正統後継者でありながら現在は京都で新津覚之進にいつかくのしんと名乗り注目を浴びる陶芸家として活動する人物。陶芸家にこだわりはないものの、人付き合いをせずに暮らすには芸術家が一番とのことで、性格はかなりの自信家。

比古清十郎という名自体も本来開祖の名前であり、代々流儀の全てを会得した伝承者がその名を受け継いでいるため、彼の本名は不明。

比古の教えは『剣は凶器、剣術は殺人術』。これは流浪人となった剣心の戒めの言葉でもあり、現在も口癖のように唱えています。

剣心の幼少期、野盗に襲われているところを助けたのをきっかけに弟子にとっており、剣心が飢えからワタイタケを食べて笑い死にしかけたことや、最後におねしょをしたのが11歳の秋と知っている唯一の人物。

しかし15年前(本編開始明治11年時点から)、比古の元で飛天御剣流を習っていた剣心は『時代時代の苦難から人々を守る飛天御剣流の理』を信条に比古と決別し幕末の動乱の時代に身を投じることに。その結果、人斬り抜刀斎として多くの命を奪った上で残ったのは頬の十字傷と罪の重さだけでした。

志々雄真実が台頭した『京都編』では、幕末の亡霊・志々雄真実を打ち倒すために再び比古の元へ訪れると、15年前にやり残した飛天御剣流奥義の会得を願い出ています。

たしかに飛天御剣流は『時代時代の苦難から人々を守る』ことを理にしていますが、比古は、剣心が与した維新志士は動乱を収めて明治政府を築いたものの自分達がしでかした裏事を隠すために都合の悪い存在を一方的に葬ったとして、剣心の飛天御剣流は間接的に権力に利用されてしまったと説教。

飛天御剣流の継承者が江戸300年に渡り『比古清十郎』を隠し名としてきたのもどの権力や派閥にも利用されないためでしたが、剣心がそれを破ってしまったために志々雄真実という亡霊を生み出す結果となったことを窘めました。

なんだかんだ言っても命を賭して剣心に飛天御剣流の奥義を伝授させるなど、弟子の剣心を可愛がっている模様。

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まとめ

  1. 緋村剣心の本名は『心太(しんた)』
  2. 幼い頃に両親は虎狼痢(コレラ)で他界
  3. 人買いにあったところを野盗に襲われて自分以外皆殺しにされるものの、比古清十郎が通りがかったことで命を救われる
  4. 比古清十郎が身寄りのない剣心を弟子として引き取る
  5. 十代半ばの頃、『目の前の人々が苦しんでいる、多くの人が悲しんでいる、どんな理由があろうとそれを放っておくなど俺はしたくない』を信条に比古と決別し幕末の動乱へ身を投じる
  6. 長州派維新志士として人斬り抜刀斎の名を馳せる
  7. 明治維新を成し遂げた後は『流浪人』として人斬り時代に殺めた人たちへの償いを目的とした人助けに生きる

剣心が人斬り抜刀斎になった理由は、苦しんでいる人々を救うためという立派な志でしたが、結果は本編で語られたように数多の不幸を産み落とすこととなりました。

そのため、維新を成し遂げた後はその手で殺めた人たちへの償いと、目の前で苦しんでいる人々を救うために流浪人となりました。

『人誅編』はまさに剣心がやってきたことへの恨みに直接繋がりますので、まだ未読の方は読んでみるといいかもしれません。

 

 







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作者:和月伸宏
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