偉大なる航路後半の海・新世界を支配する四つの大海賊『四皇』の一角である赤髪海賊団大頭の赤髪のシャンクス。
シャンクスはルフィが海賊を目指すきっかけとなった恩人ですが、ワノ国・エッグヘッド・エルバフを経て明らかとなった『ゴムゴムの実の正体』や『五芒星(アビス)』の登場によって、ただルフィを助けるために近海の主に左腕を食べられただけではないのではないかと考察されているようです。
今回はシャンクスが左腕を失った理由と考察をご紹介したいと思います。
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シャンクスの左腕とは?
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』 出版:集英社
現在のシャンクスは隻腕となっていますが、12年前にルフィを助けた際に近海の主に左腕を食べられて失ったという事情があります。
しかし、最新のワンピースでは『シャンクスが天竜人』であったり『五芒星(アビス)』や五芒星を通るための『マーク』が登場したことで、シャンクスはわざと左腕を近海の主に食べさせたという考察が盛り上がっています。
シャンクスが左腕を失った理由
シャンクスが左腕を失ったのは本編1話(12年前)になります。
フーシャ村に現れた山賊とその棟梁であるヒグマは赤髪海賊団相手に酒場で騒ぎを起こしますが、シャンクスは酒を掛けられたにもかかわらず笑って流しました。
その後、再び酒場に現れたヒグマら山賊がシャンクスを馬鹿にしたことでルフィは激怒。が、歯向かったことで殺されそうになります。そこへ、騒ぎを聞きつけてやってきた赤髪海賊団は友達を傷つけたヒグマら山賊を容赦なく撃退します。
しかし、油断した隙にヒグマは煙幕を撒いてルフィを人質に小舟で海へ逃走をはかると、用なしとなったルフィを海へと蹴り落とすのです。悪魔の実を食べていたルフィは金槌となり溺れてしまいますが、その最中に近海の主が登場しヒグマを一飲みし捕食。
次にルフィが狙われますが、ルフィは泳げないため格好の的となっていたところ颯爽と現れて救出したのがシャンクスでした。「失せろ」の一言と一睨みで近海の主は力量差を感じ取りそそくさと撤退していきますが、この時、シャンクスはルフィを庇ったことで近海の主に左腕を嚙みちぎられていたのです。
自分のせいで片腕を失うことになったシャンクスを見て号泣するルフィに対し、シャンクスが「安いもんだ、腕の一本くらい…。無事でよかった」と優しく声をなげかける屈指の名シーンの一つとなりました。
シャンクスが腕を失ったのは計画的?
シャンクスと言えば登場のたびにルフィに対して特別な想いを抱いている発言をしています。
45巻434話では、赤髪海賊団が白ひげ海賊団と接触した際に白ひげが「おめェ程の男が東の海で腕一本落として帰って来た時ァ…誰もが驚いたもんだ。どんな敵にくれてやったんだその左腕…」と訊ねると、シャンクスは「…新しい時代に懸けて来た」と返答しています。
52巻506話では、麦わらの一味はレイリーから様々な話を聞かされており、その中に10年前程にシャボンディ諸島でシャンクスと会った際のやり取りも話しています。レイリーは、トレードマークの麦わら帽子と左腕を失くした理由を訊ねると、シャンクスは嬉しそうに「東の海にロジャー船長と同じ事を言うガキがいたんだ。船長のあの言葉を…」と語っていました。
これまでの展開からシャンクスが左腕を失ってまでルフィを助けたのは、ルフィがシャンクスの友達であり、かつてのロジャー船長の面影を感じさせる少年だったからと考えてしまいますが、ワノ国編で判明した『ゴムゴムの実』の正体発覚にて意味合いが大きく変わることに。
ゴムゴムの実を守るためにルフィを助けた?
ワノ国編の戦闘真っ只中を描く101巻1017話では、ジンベエとフーズ・フーの戦闘が描かれますが、何とフーズ・フーの口からゴムゴムの実は13年前に政府の船で護送中に奪われた悪魔の実であることが判明。
また、103巻1044話では、ゴムゴムの実のもう一つの呼び名が動物系ヒトヒトの実幻獣種モデル「ニカ(太陽の神ニカ)」であることが発覚。ニカとは、その体はゴムそのものの性質を持ち空想のままに戦いに人々を笑顔にしたという解放の戦士であり、覚醒はゴムの体に更なる腕力と自由を与えると言います。
そして、104巻1054話にて、ニカとなったルフィの手配書を見てシャンクスが回想を浮かべると13年前にフーズ・フーら当時のCP9が護送する悪魔の実を奪ったのが赤髪海賊団であることが発覚。シャンクスはCP9が相手でも構わず『ゴムゴムの実』を強奪するために護送船を襲撃し奪いました。
シャンクスはニカとなったルフィの手配書を見て近海の主に腕を食いちぎられた回想と腕の痛みを覚えて左腕を抑える仕草をしますが、ルフィがニカに覚醒しカイドウを討ち取ったタイミングでひとつなぎの大秘宝を奪りに行く意志を表明しています。
そのため、シャンクスがルフィを近海の主から助けたのは、ただルフィが友達だからという理由以外にもルフィがゴムゴムの実の能力者であり近い未来にニカに覚醒する展開を読んでいたからではないかと予想されるようになりました。
シャンクスの腕にアビスマーク?
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』 出版:集英社
2025年の週刊少年ジャンプ30号掲載の第1152話にて、ギャバンの回想でまだ腕を失う前のシャンクスが風呂に浸かるコマでシャンクスの左腕にマークが刻まれていることが確認されました。
このマーク、形は太陽十字(円の中に十字を描く太陽のシンボル)に酷似しています。ワンピース世界においての太陽は太陽神ニカやその信仰を彷彿とさせるもので、作中でも様々な場面で太陽十字を確認できます。
- 【46巻449話~】スリラーバークの墓石(いくつか確認)
- 【76巻762話】フレバンスのシスターが持つ十字架(ローの過去編)
- 【76巻763話】天竜人一家を探す市民が持つ十字架(ドフラミ過去編)
- 【77巻765話】ミニオン島の建物(ローとコラソンの過去編)
- 【108巻1098話】ソルベ王国の教会(くまの過去編)
左腕を近海の主に喰わせたのはアビスマークを取るため?
アビスとは、作中で『五芒星(アビス)』を指し示すものであり、エルバフ編でキリンガム聖が「マークのねェ奴ァ五芒星を通れねェ」と発言したことで、体にマークが刻まれていると五芒星(アビス)を通って召喚できるようです。
エッグヘッド編で五老星が一堂に会したように、エルバフ編でも神の騎士団が五芒星(アビス)を通り遠い地に召喚されているあたり、仮にシャンクスの左腕に刻まれた印がアビスマークであればシャンクスの意志に反して召喚されるリスクを背負いこむことになります。
シャンクスが左腕を近海の主に食べさせたのは、例えば自分の意志ではマークを消せなかったり、意図して切断できないという理由から事故に見せかけて食べさせたのではないかと一部で考察されています。
他人に切断してもらえるなら仲間に斬ってもらえばいいとも思いますが、単純にタイミング的にゴムゴムの実を食べたルフィを助けるという場面に遭遇したため、あえて覇気を纏わずここでアビスマークを取り払おうと考えたのでしょうか。
また、ギャバンには『運命の子』と強調されていたり、シャンクス自身がロジャーの死後にバギーと気楽な海賊をやるつもりだったが人生が一変した──と意味深なことを述べているため、左腕のマークは天竜人やイム様関連、あるいはニカに関係するものであると推察できます。
シャンクスの左腕欠損理由についてはまだまだ謎が多いです。
シャンクスが左腕にマークを刻まれたのはいつ?
第1138話にて、神の騎士団団長フィガーランド・シャムロックがシャンクスの生き別れの双子の兄であることが発覚したことで、シャンクスが世界貴族フィガーランド家の血筋であるとわかりました。
シャンクスがロジャー海賊団に拾われたのはゴッドバレー事件の一件ですが、そこからロジャー海賊団解散までロジャー達と過ごしています。一方で、シャムロックの話ではシャンクスは一度聖地に戻ったものの下界に戻ったとのことなので、マークを刻むには出生の際か聖地に戻った際のどちらかだと思われます。
なお、構図やマークの位置の問題なのか、3巻のバギーの回想や95巻~96巻のロジャー海賊団の回想の少年時代のシャンクスの左腕にはマークらしきものは確認できません。
そのため、ロジャー海賊団解散後、何歳の頃か分からないものの一度聖地に戻った際にマークを刻まれた可能性が濃厚です。
まとめ
以上「シャンクスが左腕を失った理由と考察」の紹介でした。
エルバフ編で神の騎士団とイムが降臨したことで五芒星(アビス)やマークについて少しずつ情報が開示されていっている段階であり、ギャバンの回想で左腕に太陽十字らしきマークが刻まれていることが判明しました。
シャンクスの左腕のマークがイムによるアビスであるのか、それとも太陽十字を模しているためニカに関係するものなのか、エルバフ編で明らかになるのでしょうか。
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