漫画『ONE PIECE』に登場した敵キャラ『ロブ・ルッチ』は政府の諜報機関CP9のメンバーであり、現CP0の一員です。
2年前にルフィに敗北したロブ・ルッチですが何と『エッグヘッド』編でルフィと再会することに──。
今回は再会したロブ・ルッチとルフィの共闘や覚醒したルッチの姿について紹介したいと思います。
※本記事は2023年2月現在までのネタバレを含みますのでご注意下さい。
ロブ・ルッチとは?
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』カラー版36巻 出版:集英社
【名前】 | ロブ・ルッチ |
【年齢】 | 28歳 → 30歳(2年後) |
【身長】 | 212cm |
【所属(2年前)】 | CP9(世界政府直下暗躍諜報機関 サイファーポールNo.9) |
【所属(2年後)】 | CP0(サイファーポール”イージス”ゼロ) |
【誕生日】 | 6月2日 |
【悪魔の実】 | 動物系ネコネコの実 モデル『豹(レオパルド)』 |
【声優】 | 関智一 |
ウォーターセブン編に登場したガレーラカンパニー1番ドック『木びき・木釘職』職長の船大工で、くせ毛のある黒い長髪に特徴的な眉と顎鬚の成人男性。
その正体は世界政府直下暗躍諜報機関『サイファーポールNo.9』の一員であり、アイスバーグが隠し持つプルトンの設計図の回収のために5年間潜入。人体を武器に匹敵させる武術『六式』を極限まで高めた戦闘能力は2年前ルフィを圧倒し一度勝利しますが、エニエスロビーでギリギリの戦いの末に敗北しました。
ルフィに敗北した後はCP9上官スパンダムから全責任を押し付けられたため、CP9メンバーに抱えられてエニエスロビーを脱出。扉絵連載で傷を癒し復活するところまで描かれたあとはドレスローザ編の決着後にCP0として再登場しています。
ロブ・ルッチの再登場は?
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』102巻 出版:集英社
50巻491話~54巻528話 | 扉絵連載 | エニエスロビーの後のCP9の様子が描かれておりルッチも復活。CP9に全責任を押し付けてCP9抹殺を目論むスパンダムに電伝虫で「いずれ必ず戻ります」と連絡。 |
80巻801話 | ドレスローザ | ドレスローザ王宮で密売リストの回収にやってきたカクと電伝虫で連絡する姿。既にCP0。 |
90巻907話 | 世界会議 | チャルロス聖の警護として登場。 |
102巻1028話 | 和の国 | 和の国に潜入するCP0と電伝虫で通話し『ニコ・ロビンの連行』を通達。 |
ルッチの生存は50巻~54巻(インペルダウン編)の間に判明しましたが、いつの段階で政府の役人に復帰しCP0になったのかは分かりません。
そして、次にロブ・ルッチ(CP0)が動き出すのは『エッグヘッド』編です。
『エッグヘッド』でロブ・ルッチとルフィは再会
次にロブ・ルッチ(CP0)が登場したのは1062話の未来島『エッグヘッド』。そこは天才科学者ベガパンクの研究施設がある島でした。
そして、CP0の任務はベガバンクの暗殺。
しかし、ロブ・ルッチは世界一役に立つ男を消すという内容に先日サボの一件で滅ぼされたルルシア王国との関連性を見ますが、仲間のステューシーとカクに詮索を禁じられていました。
1067話でエッグヘッドに到着したロブ・ルッチは政府の役人と新型パシフィスタ『セラフィム』のセラフィムS-ベア(バーソロミュー・くまの複製)を連れて開港を要求しますが、サテライト『正』がセラフィムを置いて帰れと要求を拒否。
対してロブ・ルッチは『エッグヘッド失踪事件』──2ヵ月前にCP№5、1ヵ月前にCP№7、2週間前にCP№8の船がエッグヘッドを訪れて1隻も帰還していない──について訊ねます。ただ、サテライト側は何れも全ての船の出航を確認していると見解にすれ違いが。
開港を拒否されたロブ・ルッチは乗ってきた船を破棄してセラフィムS-ベアの能力で島へ飛び移ることに。それに対してサテライト側は迎撃のためにセラフィムS-スネーク、セラフィムS-ホーク、セラフィムS-シャークを出撃させ、指揮に戦桃丸をつけました。
いの一番に侵入者の迎撃に来たのはサテライト『暴』。ロブ・ルッチはネコネコの実の人獣型に変身し『六王銃』で『暴』を破壊。そしてまだ息のある『暴』に追撃をしようとした直後、CP0の上陸でパニックになった島民の群衆の中に走るルフィを見つけ、ついにロブ・ルッチとルフィが再会するのでした。
ロブ・ルッチの悪魔の実の覚醒
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』1069話 出版:集英社
1069話でルフィと再会したロブ・ルッチ。ですが、ステューシーとカクから四皇に手を出すには上の許可が必要だと諫められ、ルッチ自身も許可なく四皇と戦闘するのはマズイと理解しているようでした。
しかし、ルフィは破壊されたサテライト『暴』を見て一食の恩があるため激怒。政府の問題に口を出すなと制止するルッチですが、ルフィは『GEAR5』を発動しルッチも人獣型に変身して結局戦闘へ──。
そして、その時に見せたルッチの人獣型が少し違っており、そのシーンにネコネコの実モデル・豹(レオパルド)『覚醒フォルム』との字幕が。
覚醒フォルムの姿は生命帰還で引き締まった時のようなスリムな体系に黒く燃えるような羽衣のエフェクトが出現。
インペルダウンで登場した獄卒獣は覚醒した動物系の能力者と説明されていましたが、今回のエッグヘッド編でサテライト『正』が動物系の覚醒は人格を取り込まれてしまう事が多いと発言しているため、人格を支配されずに覚醒すると羽衣のエフェクトが出現するのかもしれません。
するとカイドウはどうなのかという疑問が生じますが、今のところ龍が生み出す『雲』が覚醒の証なのかと分からないことだらけなので、本編で説明されるのを待つしかないでしょう。
ロブ・ルッチとルフィの再戦はウォーターセブン編のオマージュ
ロブ・ルッチの覚醒フォルムとルフィの『GEAR5』が拳を交えた1ページは、ウォーターセブン編のルッチとルフィがエニエスロビーの地下で衝突した時のシーンを彷彿とさせます。
更にルフィのふざけた能力の数々に翻弄されるルッチは『ゴムゴムの白いロケット』をまともに受けて「何だこの威力!意識が飛びそうだ……!」と、かつて『GEAR3』の攻撃を正面から受けた時の感想と似た感想を抱きました。
そのためこのセルフオマージュは読者のネタにされることに。
ロブ・ルッチの目的と動向は?
CP0の目的はあくまでもベガパンクの暗殺であるため、麦わらの一味と無理に戦う必要はありません。
ただしベガパンクは世界政府の動きに感づいてCP0の上陸を拒否しており、ルッチは独断で強硬手段に出ている状況。そのため本部にいるサカズキは宣戦布告に近いCP0の問題行動に「相談してほしかったのう…」と苦悩。
サカズキは黄猿がエッグヘッドに出航したのを確認してルッチたちには海軍の到着まで麦わらの一味との戦闘を避け待機を命令します──が、ルッチはルフィと再戦。
そこに戦桃丸がセラフィムS-シャーク、セラフィムS-スネーク、セラフィムS-ホークを連れて登場すると、ルッチたちが連れてきたセラフィムS-ベアの指揮権を戦桃丸が上書きして役人の一掃を命令。CP0と役人はセラフィムと戦うことになりますが、ルッチはルフィとの戦闘中にセラフィムの『威権順位』を切り替えるために戦桃丸を『手銃』で貫き撃破。
セラフィムの威権順位は?
- 五老星
- ベガパンク
- 戦桃丸
- 威権チップ所有者(おそらくCP0など)
戦桃丸が気を失うとセラフィムの威権順位がルッチたちに移動してしまうため、戦桃丸は気力を保ちながらルフィたちを真空ロケットに向かわせ研究層へと見送り、ベガバンクを連れてエッグヘッドからの脱出をルフィに託します。ルフィは破壊されたベガバンク『暴』を抱えて研究層へ。
残った戦桃丸をルッチが撃破し威権順位をCP0に移すと、サカズキの命令通り海軍の到着をこのまま待つべきか検討。一先ずセラフィムを従えてエッグヘッドからアリ一匹逃さない覚悟でルフィたちが避難した研究層の周囲を固め、ベガパンクを引きずり出す策を練ることに。
ステューシーが海軍の言う事を聞く気はないのかと訪ねるとルッチは「麦わらを四皇と認めていない」と発言。
そんな折に研究層を守るフロンティアドームの『バリア』が解除されるアクシデントが発生。中にサウザンドサニー号が隠されているのを見てルッチは罠を警戒しながら研究層に突入して船の破壊を決行。
しかし、船にはゾロとブルックがいたため阻止されます。ルッチはベガパンクが出てくる前に研究所の破壊をセラフィムに命令すると、セラフィムは研究所の破壊を始めました。
そんな中、突然ステューシーがカクに噛みつくとカクは昏倒。何とここでステューシーがMAOSクローン実験成功体第1号と字幕で発覚。状況が飲み込めないルッチは驚愕の表情を浮かべますが、すぐさま敵と認識し『指銃』で強襲するもステューシーに回避されると、海楼石のリップを押し当てられ力が弱まった隙にカクと同じように噛みつかれて眠らされることに。(※セラフィムはCP0より威権順位の高い『想』が停止させた)
そして、ルッチとカクは海楼石の手錠で拘束されるのでした。
ロブ・ルッチとルフィが共闘する展開に?
研究所にCP0とセラフィムが侵入する騒ぎの中で当のベガパンクが姿を晦ませる事態に。研究所に居るメンバーがベガパンクの捜索に出ると、ルフィとゾロの二人が拘束し眠ったままのルッチとカクの見張りとして残ることになりました。
しかし、突然『想』との連絡が途絶えると研究所のカメラ映像が相次いで何者かに次々に壊され通信も途切れていく事態に。『正』は研究所内に何者かが潜んでいると推理しますが、その犯人の正体はまさかのセラフィムたち。
『想』を襲いカメラを破壊して通信を妨害したのは、突如命令が聞かなくなったセラフィムたちであり、ルフィたちの許にもセラフィムS-ベアとセラフィムS-ホークが進軍。そして、ルッチとカクがいるにもかかわらず問答無用に襲い掛かってきます。
ルフィとゾロがルッチたちを抱えてセラフィムたちの攻撃を回避しますが、全ては躱しきれず海楼石で拘束されたルッチとカクも被弾。
『正』が何者かがセラフィムを操り研究所内にいる人間を皆殺しにしようとしていると推理すると、ちょうど目を覚ましたルッチとカクが起き上がり「皆殺しだと…!?」と状況を把握。
そして、ルッチとカクは過去の因縁を休止して「一時手を組まねェか?錠を外してくれりゃ役に立つと思うが…!」と共闘を申し出るのでした。
ただしルフィとゾロは物凄く嫌そうな顔をしています。
ロブ・ルッチの再登場や覚醒とルフィとの共闘のまとめ
ロブ・ルッチの要点
- ルッチは政府の諜報機関CP9の元一員で2年前にルフィに敗北
- ルッチは現在CP0に所属しエッグヘッド編に登場してルフィと再会している
- ルッチは悪魔の実を覚醒させている
- ルッチvsルフィの再戦はルフィが圧倒
- セラフィムの命令権が誰かに奪われてその場の全員を皆殺しにしようとするため、ルッチはルフィと共闘を提案
2年後に突入してからドレスローザ編で復活を遂げたロブ・ルッチでしたが、世界会議や和の国編でほんの少し姿を見せるだけでした。
しかし、和の国編に続くエッグヘッド編でようやく本編に絡む再登場をするとルフィと再会し再戦することになり、二人の対決がウォーターセブン編のセルフオマージュとなっていたことから懐古ファンは盛り上がりました。
そこへ何者かがセラフィムに「皆殺し」を命令したことでセラフィムの矛先はCP0にも向かう事になり、ピンチに陥ったルッチはまさかの共闘を提案。過去のボスが共闘するのは少年漫画の熱い展開ですが、まさかルッチが自分から共闘を持ち掛けるとは思いもよりませんでした。
はたしてセラフィムに命令したのは誰なのか、ルッチは共闘した後はどうするつもりなのか、目が離せない展開です!
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