世界政府に反抗する勢力『革命軍』を率いている革命家ドラゴン。
ローグタウン編で初登場し、ウォーターセブン・エニエスロビー編の世界情勢パートでその素性が明かされる古参キャラですが、なぜ革命家になったのかは不明のままでした。
しかし、エルバフ編で描かれたゴッドバレー事件の真相においてドラゴンの若い頃の姿が描かれることに。
今回は革命家ドラゴンの若い頃とゴッドバレー事件の関係をご紹介したいと思います。
革命家ドラゴンとゴッドバレー事件の関係
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』 出版:集英社
ドラゴンの本名はモンキー・D・ドラゴンであり、ルフィの実の父親。
世界政府を直接倒そうとする勢力『革命軍』の頂点に立つ男であり、世界中の色んな国々でその思想が広がり王国に反乱を招いていくつもの国が倒れています。そのため、政府の怒りを買った世界最悪の犯罪者として追われる立場ですが、現状彼の素性の片鱗すら全くつかめていない状況です。
しかし、彼の実の父親であるガープによって麦わらの一味並びに直属の部下は革命軍の謎の男の正体を知ることに。
現時点でも未だにドラゴンの素性を知る者は限られていますが、ゴッドバレー事件で元海兵だったことが明かされました。
青年時代|元海兵のドラゴン
38年前(55歳設定なので17歳の頃)、ドラゴンは若き海兵でした。
当時、未加盟国ゴッドバレーに世界政府の海軍船が送り込まれると、麻酔弾を使った原住民の捕縛作戦が決行されドラゴンも一兵士として参加していました。作戦の意図を上官に訊ねても『訓練』の一言だけで詳細は伏せられてしまいますが、どことなく違和感を覚えていたようで、原住民を捕縛する際も「普通の市民にしか見えねェ!」と幾度も進言していました。
しかし、軍隊の意思に個人の考えは邪魔であると言われた後は作戦の完遂に集中するよう勧告され、殺すわけではなく麻酔弾で眠らせるだけだと割り切り任務に集中。
が、任務中に勝手に島に立ち入ったドラゴンは一人の女性と赤子に出会ったことで世界政府の在り方に疑問を抱くことになるのでした。
ゴッドバレー事件|世界政府の真実を知る
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』 出版:集英社
ゴッドバレー事件当日の先住民一掃大会の真っ只中、ドラゴンはとある住宅内で死にかけの女性を発見します。
女性はガーリング聖との間に双子を出産しましたが、ガーリング聖は女性を斬りつけ双子の赤子のみを回収。女性は死に掛けでしたが見ず知らずのドラゴンに『あの子達は心の温かい誰かに育てて欲しい…お願い…あいつに渡さないで…』と最期の願いを託します。
ドラゴンは女性の最期の願いを引き受けるように戦場を駆けだしますが、命令に背けば自身が在籍する小隊は全員打ち首になるのではないかと寒気を覚えます。しかし、まだ希望を捨てていない奴隷達の姿を遠目に見て援護射撃をしてしまい、ついに天竜人に麻酔弾を撃ち込むことに。
タイミングが良いのか悪いのかロックス海賊団とロジャー海賊団が上陸したことで島内がパニックになると、ドラゴンは女性が言っていたであろう双子の赤子を奪取し逃走。そのまま戦場を駆け抜け秘密裏に海軍船に乗り込む目論見でしたが、不運にも赤子の捜索にあたっていた神の騎士団マッフィー宮と会敵してしまい、赤子の片割れを奪い返されてしまいます。
しかし、マッフィー宮が回収した直後にロックス海賊団の幹部達が他海賊や海兵をなぎ倒しながら進行してきたため戦火に巻き込まれる形でドラゴンは逃走の機会を得ることに。また、運良く赤子の片割れが転がっていたため、一人だけでもと思い抱えて逃げ出しました。
が、ロックス海賊団に加えてイムの降臨及びイムと交戦するロックスやロジャーにガープなどの激闘の余波に巻き込まれた際に再び赤子を手放すこととなり、赤子のことは諦めることに。
一方で、海軍船へ向かう最中に大勢の奴隷達を救出し共に乗船すると、上官に銃を突きつけ「何に加担してるか知ってたのか!?彼らを船に乗せろ!救出する!それに反対する奴は今おれが処刑してやる!!」と反逆を起こし、幾人かの奴隷達と共にゴッドバレーを脱出することに成功しました。
海軍本部から逃走
ゴッドバレー事件後、ドラゴンは海軍本部地下留置所に収容されます。
何日間拘留されていたのかは定かではありませんが、ある日、ガープが留置所に顔を見せると「オヤジ、おれは…海軍をやめる。アンタを軽蔑する!!」と睥睨。おそらく、ドラゴン視点ではガープも世界貴族や政府がやっていることを知ってて黙認していると捉えているため、ゴッドバレーで全てを知ってしまったドラゴンからの印象は最悪の様子。
しかし、ガープは何も語らず留置所の鍵を投げ渡すのでした。そのため、ドラゴンを留置所から逃がしたのはガープとなります。
その後どのようにして海軍本部から脱走したのかは不明ながら、この出来事をきっかけに海軍を辞めるほか、ゴッドバレーの悲劇を体験した当事者であるエンポリオ・イワンコフと邂逅し革命軍の前進となる自勇軍を率いて世界に反抗する勢力を拡大していくことになります。
なお、ゴッドバレー事件当日にドラゴンが助け出した奴隷達がどうなったかは描かれていません。
まとめ
以上「ドラゴンの海兵時代とゴッドバレーの関係」の紹介でした。
時折描かれる重要人物の回想で登場することの多いドラゴンでしたが、ゴッドバレーの回想でついに若い頃の姿と革命家に至る出来事が描かれました。ベガパンクがドラゴンに向けて言った『戦争を嫌っていたお前がか』という台詞は、ゴッドバレー事件に起因しているようです。
当時のドラゴンは2年前時点のルフィよりも弱そうに見えましたが、実際のところ戦闘力は現時点でも不明のまま。能力も未知数のため、ゴッドバレー事件後に悪魔の実や覇気などの類を身に着けたのかもしれません。
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