【鬼滅の刃】伊黒小芭内の過去が壮絶?鬼と利害関係を結ぶ醜い一族とは?口元や女性に苦手意識を持つ理由について

鬼滅の刃

漫画『鬼滅の刃』に登場する柱の一人、伊黒小芭内は那田蜘蛛山編後の柱合会議で初登場しましたが、最終章までは目立った活躍はありませんでした。

しかし、鬼舞辻無惨との戦いの最中に彼の過去や生い立ちが判明します。

今回は伊黒小芭内のプロフィールと過去についてご紹介したいと思います。

この記事で紹介する内容は?

  1. 伊黒小芭内のプロフィール
  2. 伊黒小芭内の声優
  3. 伊黒一族と鬼の関係について
  4. 伊黒小芭内の過去と生い立ち
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伊黒小芭内のプロフィール

女ばかり生まれる家系に生まれ座敷牢で育つ伊黒小芭内

引用元:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』 出版:集英社

【名前】 伊黒小芭内いぐろおばない
【年齢】 21歳
【身長 / 体重】 162cm / 53kg
【出身地】 東京府八丈島八丈富士
【趣味】 川柳、俳句、飴細工を作っているところをずっと眺める
【好きなもの】 とろろ昆布
【声優】 鈴村健一

人を信用しないネチネチとした口調で責め立てる猜疑心の強い鬼殺隊の蛇柱。

初登場では、鬼の妹を匿う竈門炭治郎の言葉をすべて疑いかかり、竈門禰豆子の処刑に賛同した一人であり、甘露寺蜜璃と親しくなった炭治郎を嫌っています。

生まれながら右目は弱視でほとんど見ることはできませんが、蛇の鏑丸が死角を補っています。

女性は苦手ですが、甘露寺蜜璃だけは例外の模様。

伊黒小芭内の声優『鈴村健一』さん

鈴村健一すずむらけんいちさんの情報 ◇ 

  • 出身:新潟県生まれ、大阪府豊中市出身
  • 生年月日:1974年9月12日
  • 職業:声優、ナレーター、歌手
  • 事務所:インテンション(代表取締役)
  • 配偶者:坂本真綾
代表的なキャラ
  • 1999年『KAIKANフレーズ』… 桐生敦郎
  • 2001年『キャプテン翼(第3作)』… 若林源三
  • 2004年『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』… シン・アスカ
  • 2006年『銀魂』… 沖田総悟
  • 2010年『NARUTO -ナルト- 疾風伝』… ウタカタ / 重明 / スケア
  • 2012年『黒子のバスケ』… 紫原敦
  • 2014年『ポケットモンスター XY』… ツワブキ・ダイゴ
  • 2016年『タイガーマスクW』… 棚橋弘至 / イッツザエース
  • 2019年『炎炎ノ消防隊』… 武久火縄
  • 2024年『勇気爆発バーンブレイバーン』… ブレイバーン

伊黒の一族

伊黒の一族は強奪した金で屋敷を構え、飯を喰らい、する必要もない贅沢を行い、恥を恥とも思わない業突く張りの一族です。

人を殺して私腹を肥やす一族に生まれた伊黒は、このことから己には汚い血が流れていると嫌悪しており、伊黒一族を『汚い血族・醜い一族』と貶しています。

伊黒一族と蛇鬼の関係

伊黒の一族が強奪した金で暮らしていた背景には鬼の存在が密接に関わっていました。

実は伊黒一族は下肢が蛇のような女の鬼と利害関係にあり、一族は蛇鬼が大好物の赤ん坊を生贄として捧げることで、蛇鬼が殺した人間の金品を貰い生計を立てていたのです。

伊黒の一族の恐ろしいところは、自分で産んだ赤子を生贄にしているところであり、蛇鬼への生贄にするために生んで育てるという行動力かもしれません。

伊黒の家系図

伊黒は8人家族になります。

両親と6人兄弟(姉2人、妹3人)であり、伊黒は3番目で長男に当たります。なお、女系かつ女性しか生まれない家系であるため、作中での父の出自や所在は不明。

妹3人に関しては生後間もなく蛇鬼に献上されて食べられています。

その他、叔母や従姉妹など伊黒家は多くの親族がいる模様。

伊黒の過去・生い立ち

伊黒が生まれた一族は女性ばかり生まれる家系であり、伊黒はその長い歴史の中でも370年振りに生まれた男児でした。

伊黒は生まれた時からずっと座敷牢に軟禁されて育てられていますが、一方で母や姉妹、叔母は皆、猫撫で声で伊黒には親身になって世話を焼いており、毎日大量の食事(絵的に豪勢な食事)を与えていました。

ただ、伊黒は換気もままならない座敷牢に充満する油の匂いに吐き気を催しており、多くの食事を残しています。

13歳で伊黒一族の真実を知る

座敷牢では夜になると何か巨大なものが這い回る不気味な音が天井から聞こえていました。

伊黒は粘りつくような視線を感じつつ、毎夜この不気味な音が止むまで汗を拭き出しながら耐えていました。

そして、伊黒が13歳になった頃、伊黒は唐突に座敷牢から引きずり出されるとまるで御神体のように鎮座する蛇鬼の部屋へと招き入れられることとなり、一族の真実を知るのです。

夜中の視線と不気味な音の正体を知った伊黒は、自分が伊黒一族に珍しく生まれた男児であるほか、風変わりな目をしていたために蛇鬼に気に入られて成長して喰える量が増えるまで生かされていたことを知らされることに。

本来13歳で食べられる予定でしたが、成長した伊黒が思いのほかまだ小さかったため、さらにもう少しだけ生かして肥えさせる方針になり、命拾いします。

伊黒の口が裂けている理由

蛇鬼の指示で伊黒はまだ生かされることになりますが、蛇鬼は伊黒の口の形を自分と揃えると言いのけます。

そのため、蛇鬼の言葉に従った一族の女たちは伊黒を抑えつけると口の形を蛇鬼に似せるために刃物で切り裂いたのです。

また、切り裂いた際に出血した血は盃に溜めて蛇鬼が飲み干しました。

つまり、現在も伊黒が口元を布で覆っているのは口元が避けているためです。

伊黒の逃亡|炎柱に助けられる

再び座敷牢に戻された伊黒ですが、彼は真実を知ったその日から逃げることと生きることだけを考えていました。

一族に気付かれないように神経を擦り減らしながら盗んだ簪で木の格子を削り続けることに没頭し、数日(もしくは数ヵ月)後についに脱走に成功。

伊黒は木々に囲まれた夜の道を駆け出しますが、脱走に気付いた蛇鬼に追いつかれて殺されそうになりました。

しかし、伊黒が蛇鬼に捕まって殺される寸前に当時の炎柱が駆けつけ蛇鬼を討伐。伊黒は当時の炎柱によって命を救われたのです(年代的に煉獄槇寿郎?なお、炎柱が駆けつけた理由は不明。元々担当区域で探っていたのか、鬼の気配を辿ったのか、描写はなし)。

鏑丸と出会う

伊黒が座敷牢の格子を削っている際にどこからか迷い込んできたのが蛇の鏑丸でした。

憔悴していた伊黒にとって鏑丸は唯一信用できる生き物であり、心の支えでもありました。

伊黒の逃亡で一族は皆殺し、従姉妹から罵詈雑言を浴びる

伊黒は脱走を企てていた頃から自分が逃げれば親族がどうなるか考えて及んでいましたが、それでも伊黒は生きるために座敷牢から逃げ出しました。

しかし、伊黒の考え通り、伊黒が座敷牢を脱走した直後に蛇鬼は一族を皆殺しにしたらしく、炎柱が蛇鬼を討伐した後に伊黒を唯一生き残ったという従姉妹に引き合わせると、伊黒は従姉妹から親族が皆殺しにされたことを聞かされます。

また、従姉妹は伊黒が逃げたせいで50人が殺されたと激昂しており、「生贄のくせに!大人しく喰われてりゃ良かったのに!」と罵詈雑言をぶつけるのです。

憔悴しきっていた伊黒にとってこの出来事は心を抉る体験であり、従姉妹の発言に正当性はないものの、伊黒は屑の一族に生まれた俺もまた屑だと抱え込むようになりました。

伊黒が逃げた際に姉2人は蛇鬼に殺害されています。
従姉妹のその後にショック

伊黒は従姉妹のことをずっと気にしていたらしく、その後の様子を調べてもらっています。

しかし、従姉妹が残された財産(蛇鬼が人間を殺して奪った金品)で悠々自適に暮らして結婚し子どもにも恵まれて幸せに暮らしていると知ると、自分たちの血筋のことなど何事もなかったかのように惨劇が起きた屋敷で贅沢三昧するしたたかさに羨ましくも怖ろしさを覚えました。

伊黒は鬼殺隊へ

本編では伊黒が鬼殺隊へ入隊するまでの描写はありません。

しかし、炎柱に救出され従姉妹に罵倒された直後、伊黒は『背負う業が深すぎて普通の人生は歩めなかった』『やり場のない思いは全て鬼に向けた』『ひたすら鬼を恨み憎んだ』と独白しているほか、炎柱と向き合って何か話しているコマが描かれているので、その場で炎柱について行った、もしくは鬼狩りへの道を聞くあるいは示されたのだと考えられます。

その後、鬼狩りとなって人に感謝されることが増えると、誰かのために命を懸けると自分が何か少しだけでも『いいもの』になれた気がしたと救われた気分にもなりますが、一方でいつまでも恨みがましい目をした50人の腐った手がどこにも行けないよう体を掴んで爪を立ててくると悪夢に魘されているようで、当時のトラウマを払拭することはできませんでした。

伊黒が女性を苦手とする理由

伊黒が女性を苦手とする理由は、蛇鬼と利害関係を築き強奪した金で屋敷を構えて悠々自適に暮らす親族を間近で見てきたからだと考えられます。

また、蛇鬼が支配する座敷牢という過酷な環境下でまるで家畜のように生贄として生かされてきた伊黒の世話をしていたのは、彼を肥えさせるためだけで愛情を一切もたない家族あるいは親族の女性であり、伊黒はそれらの視線を受けて生きてきました。

加えて、従姉妹のその後の暮らしぶりを知ったことも合わさり、女性そのものが一族の女性を彷彿とさせ苦手になったのではないでしょうか。

ただ一人、甘露寺蜜璃だけは訳ありばかりが集う鬼殺隊において普通の女の子という第一印象が衝撃的であり、唯一苦手意識を持たず接することができた女性になります。

彼女と過ごす間は自分もまた普通の青年になれたようで幸せだったと綴っています。

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まとめ

  • 伊黒小芭内が生まれた一族は女性ばかり生まれる家系で、伊黒は370年振りに生まれた男児
    • 両親と5人の姉妹がいる(姉2人、妹3人)
  • 伊黒一族は下肢が蛇のような女の鬼と利害関係を結んでいる
    • 一族は蛇鬼が大好物の赤ん坊を生贄として捧げる
    • 蛇鬼は殺した人間の金品を与える
    • 伊黒の妹3人は生後間もなく蛇鬼に献上されて故人
  • 伊黒は一族に珍しく生まれた男児であり、風変わりな目をしていたために蛇鬼に気に入られ、成長して喰える量が増えるまで座敷牢で育てられる
  • 伊黒は13歳の頃に座敷牢から出て蛇鬼と対面し、自分が生贄と知るが、まだ痩せて小さかったため延期される
  • 伊黒は生きるために脱走を決意し盗んだ簪で座敷牢の格子を削り脱走する
    • 格子を削る作業中に迷い込んだ蛇・鏑丸と出会う
  • 伊黒は脱走後、蛇鬼に見つかり殺されかけるが当時の炎柱によって救出される
    • 伊黒の脱走によって一族50人は蛇鬼に殺害される
    • 伊黒の姉2人もこの時殺害される
    • 唯一生き残ったのは従姉妹が1人
  • 伊黒は炎柱が引き合わせてくれた従姉妹に「生贄のくせに!大人しく喰われてりゃ良かったのに!」と罵詈雑言を浴びせられて心を抉られる
  • 伊黒は己の生い立ちから鬼を恨むようになり鬼殺隊へ入隊する
  • 伊黒が女性に苦手意識を持つのは、蛇鬼と利害関係を結んで私腹を増やす女系の親族を見て育ったからだと考えられる

最終章まで出番がなかった伊黒ですが、生い立ちに関しては中々に壮絶で酷な体験をしています。

伊黒が人を信用せず疑い深くなったのは鬼と利害関係を結んで富を得ていた一族を見て育ったほか、生贄として育てられた背景にあるようです。

そのせいで女性には苦手意識を持っていますがただ一人甘露寺蜜璃だけは例外であり、伊黒の救いでもあるようでした。

アニメ化の際には、伊黒を助けた炎柱が煉獄槇寿郎なのかしっかり描いて欲しいですね。

 



鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺見聞録

作者:吾峠呼世晴
出版社:集英社

   

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