漫画『呪術廻戦』に登場する夜蛾正道は、呪術高専東京校の学長です。
夜蛾は己の呪力を篭めた人形を操る傀儡操術を術式に持ちますが、実は夜蛾の術式はただの傀儡操術ではありません。
今回は夜蛾正道の術式や死亡についてご紹介したいと思います。
この記事で紹介する内容は?
- 夜蛾正道のプロフィール
- 夜蛾正道の術式『傀儡操術』について
- 夜蛾正道の特級認定について
- 夜蛾正道の死罪理由と死亡について
呪術廻戦 画集 Vol.1 原作:芥見下々 出版社:集英社 |
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夜蛾正道のプロフィール
引用元:芥見下々『呪術廻戦』 出版:集英社
【名前】 | 夜蛾 正道(やが まさみち) |
【年齢】 | 47歳 |
【等級】 | 一級呪術師 |
【術式】 | 傀儡操術 |
【趣味】 | グラサン集め、カワイイ物が好き |
【好きな食べ物】 | いぶりがっこ |
【苦手な食べ物】 | 甘い酒 |
【ストレス】 | 五条に直接言えや案件 |
【声優】 | 黒田祟矢 |
東京都立呪術高等専門学校学長でグラサンをかけた呪術師で傀儡呪術学の第一人者。モデルはプロレスラーの蝶野正洋さん。
また、元五条(夏油や家入)の担任であり数少ない五条の理解者。
初登場時には例外的に虎杖悠仁の面談をして『何しに呪術高専に来たのか』を問い、祖父の遺言と述べる虎杖に自分が呪いに殺された時も祖父のせいにするのかと厳しい詰問をしました。
呪術師に悔いのない死などない──夜蛾の口癖であるこの台詞は現在の五条にも刻まれており、呪術師の課題でもあります。
夜蛾正道の術式『傀儡操術』
夜蛾正道の術式は『傀儡操術』と呼ばれる、自らの分身のように呪骸を自在に遠隔操作する術。
本来、呪骸は内側に呪いを宿し自立可能な無生物の総称であり、人工的な呪骸には心臓となる核が存在します。
夜蛾は自身の呪いを篭めた自作の人形を自在に操る傀儡操術の使い手であり、初登場時のように人形を遠隔操作して戦わせることが可能。
なお、彼が作ったパンダは感情を持って生まれた突然変異呪骸とのこと。
突然変異呪骸(完全自立型の呪骸)の真相
人工的な呪骸は他の操術より自立して行動することが可能──というのが呪術界の認識ですが、あくまでも動力である呪力は術師(この場合は夜蛾)から与えられたものを消費するのが前提です。
しかし、夜蛾が作った突然変異呪骸は己の呪力で自己補完しています。
実は完全自立型の呪骸の製造方法は肉体の情報から魂の情報を複製しその情報を呪骸の核に入力するというもの。加えて、相性の良い三つの魂を宿した核を一つの呪骸にいれてお互いの魂を常に観測させることで初めて魂が安定して自我が芽生えるのです。
その後、生後3ヵ月を過ぎたあたりで呪力の自己補完が始まり、完全自立型の呪骸が完成します。
したがって、夜蛾は意図的に完全自立型の呪骸を製造することが可能でした。
パンダは夜蛾の息子の魂の情報を使用している?
完全自立型の呪骸の核に必要なのは肉体の情報から複製した魂の情報と相性の良い二つの魂(ようするに三つの魂が必要)です。
夜蛾は死罪となった際に『息子に会いに』いくために脱走していますが、公式ファンブックで夜蛾とパンダの関係性が『親子みたいな』と書かれているため、夜蛾が指し示す息子とはパンダのことだと考えられます。(実際にパンダは同時期に総監部に拘束されていたため、夜蛾が会いに(助けに)行く理由としては正当)
日下部の妹の子供の情報を宿した呪骸を作ったように、夜蛾もまた自分の息子の情報をパンダの核に使用している可能性があります。
その場合、相性の良い二つの魂は誰のものなのかという疑問がありますが、パンダのお兄ちゃんとお姉ちゃんの魂の情報の元については一切触れられていないため、不明。
夜蛾は特級認定
夜蛾はパンダについて呪術界には突然変異呪骸と報告していますが、先述通り実際には完全自立型の呪骸を意図的に作成できます。
したがって、夜蛾の術式は呪力を自己補完する一級呪術師程度の呪骸を容易に生産できる──軍隊を所持するのと同義の力がある──と呪術総監部に特級認定されたのです。
本人の強さや現段階で作れる呪骸が一級呪術師程度だとしても、それを簡単に大量生産できるとなれば夜蛾は一人で国家転覆できるわけですから、当然の判断でしょう。
特級の定義
- 単独での国家転覆が可能であること
夜蛾の死罪理由
渋谷事変の後、呪術総監部は五条悟の封印をいいことに夜蛾正道を五条悟と夏油傑を唆し渋谷事変を引き起こしたとして死罪に認定しました。
なお、死罪の本当の理由は──呪術総監部の狙いが完全自立型人工呪骸の製造方法の獲得にあるようで、夜蛾から情報を引き出すために無期限拘束。その尋問役として楽巌寺嘉伸が選任されます。
また、夜蛾が大人しく捕まっているのは餌としてパンダが呪術総監部の別場所に拘束されているため。
渋谷事変後から夜蛾は呪術総監部に拘束されていたようですが、最後まで(一人を除き)秘匿を貫きました。
夜蛾の死亡
夜蛾の死亡が描かれたのは単行本17巻第147話『パンダだって』。
死罪となった夜蛾は呪術総監部に拘束されていましたが、息子に会いにいくために脱走。その際、夜蛾の脱走に気付いた監視と楽巌寺嘉伸と対峙し敗北し殺害されました。
夜蛾の最期と楽巌寺に遺した呪い
息子に会いにいくために施設を抜け出した夜蛾は監視と対峙。
監視は夜蛾が唯一助かる方法として完全自立型人工呪骸の製造方法を求めますが、夜蛾は拒否。
これまで保守的だった総監部は五条悟が封印されたため、強気に出ることができる模様。加えて、監視が強気な態度なのは後方に楽巌寺が控えていたためであり、戦闘装束に着替えた楽巌寺の姿を夜蛾は捉えます。
そして、夜蛾は楽巌寺と戦闘し敗北するのでした。(戦闘シーンはなし。次のコマには上体に×印の傷を負って外壁にもたれかかるように座り込む夜蛾の姿)
しかし、楽巌寺が後の始末を引き受けて監視が立ち去ると、夜蛾はつらつらと完全自立型人工呪骸の製造方法を楽巌寺に話します。
なぜ突然詳細に語るのか、なぜもっと早く話して生き延びなかったのかと戸惑いを見せる楽巌寺でしたが、夜蛾は「呪い…ですよ、楽巌寺学長。私からアナタへの呪いです」とだけ伝えると眠るように息を引き取るのでした。
楽巌寺は完全自立型人工呪骸の製造方法を秘匿
単行本25巻第223話『人外魔境新宿決戦①』では、獄門疆の封印から解放された五条と楽巌寺の回想が収録されています。
楽巌寺は五条に自分が夜蛾を殺害したと打ち明けますが、五条は「…そ」とそっけない返事。楽巌寺はパンダも五条も夜蛾を殺した自分に呪いの言葉一つかけないことをいぶかしんでいましたが、パンダは楽巌寺を『落ちてるナイフみたいもの』、五条は楽巌寺『潔癖マニュアル人間の成れの果て』と評しており、二人は楽巌寺という人間は上の命令で夜蛾を殺害しただけだと割り切っていました。
また、五条に関してはそもそもの発端が自分が獄門疆に封印されたことにあると自覚しているぶん責める気にもなれないと語っています。
そして、楽巌寺は夜蛾を殺害した後にパンダの秘密という特級案件(完全自立型人工呪骸の製造方法)を誰にも報告していないことが明らかになりました。
五条は楽巌寺から夜蛾の最期を聞くと、楽巌寺が夜蛾の術式の神髄を秘匿していることを確信し「上に報告しないなんて今までのアンタならあり得ない。変わったね、お爺ちゃん」と笑っています。
そのため、五条は楽巌寺の年齢でも人は変われることを実感し、総監部のトップに楽巌寺が立てば呪術界はマシになると述べました。
したがって、今のところパンダが総監部に追われることは無くなったようです。
まとめ
- 夜蛾正道は東京都立呪術高等専門学校学長で傀儡呪術学の第一人者
- 夜蛾の術式『傀儡操術』は、自らの分身のように呪骸を自在に遠隔操作する術であり、夜蛾の場合は人形を呪骸にするもの
- 夜蛾は意図的に完全自立型の呪骸を製造することが可能
- 完全自立型の呪骸の製造方法
①肉体の情報から魂の情報を複製しその情報を呪骸の核に入力
②相性の良い三つの魂を宿した核を一つの呪骸にいれてお互いの魂を常に観測させる
※①と②を合わせて初めて魂が安定して自我が芽生える
③生後3ヵ月を過ぎたあたりで呪力の自己補完が始まる - 夜蛾は完全自立型人工呪骸を製造できるという理由で特級認定された
- 夜蛾は渋谷事変の後に『夜蛾正道を五条悟と夏油傑を唆し渋谷事変を引き起こしたとして死罪に認定』され、完全自立型人工呪骸の製造方法を自白させるために呪術総監部に拘束される
- 夜蛾は軟禁状態から逃亡(息子に会いにいくため施設から出脱出)すると、監視と楽巌寺嘉伸と戦闘し敗北
- 夜蛾は楽巌寺にのみ呪いとして完全自立型人工呪骸の製造方法を話す
- 楽巌寺は完全自立型人工呪骸の製造方法を上層部に報告しなかった
夜蛾の術式は傀儡操術ですが、意図的に一級呪術師相当の完全自立型の呪骸を製造できるという危険性から特級認定を受けました。
パンダの核に使われた魂の情報が誰のものなのかは既刊26巻時点で明らかにされていませんが、夜蛾が最期に息子(パンダ)に会いにいこうとしていたことから夜蛾自身の息子の魂ではないかと予想されています。
パンダが回収した夜蛾の遺体もどこに埋葬したのか疑問は尽きませんが、連載中に夜蛾とパンダの関係についてはもう一度触れて欲しいですね。
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