漫画『呪術廻戦』の劇中では呪詛師に情報を流している内通者の存在が疑われていましたが、疑いをかけられたのが京都校のメカ丸でした。
今回は、メカ丸の裏切りから死亡までの結末をご紹介したいと思います。
この記事で紹介する内容は?
- メカ丸の裏切りと縛りの内容について
- メカ丸の最後と死亡について
- メカ丸が裏切った理由と三輪について
メカ丸は内通者の一人で裏切り者?
引用元: 芥見下々『呪術廻戦』 出版: 集英社 掲載誌: 週刊少年ジャンプ
メカ丸が裏切り者と判明したのは単行本9巻第79話。
当初、五条悟の推察では、呪詛師に通じる内通者が内部に2人以上おり、一人は学長以上の上層部、もう一人は上層部の内通者に情報を流している人物と、考えていました。
そして、その上層部の内通者に情報を流している裏切り者が『究極メカ丸』です。
傀儡躁術の傀儡の捜査範囲は天与呪縛の力で日本全土に及ぶもので、呪術高専に登録していない傀儡があれば内通者としての仕事はやり易いということもあり、誰も怪しくないのなら消去法でメカ丸しか情報を流せる者がいないという理由であぶり出されました。
メカ丸が真人と交わした縛りは?
先天的な身体の不自由と引き換えに高い呪力を得る『天与呪縛』の持ち主であるメカ丸は、魂に触れその形を変える真人の術式『無為転変』で健常な肉体を手に入れようと考えていました。
その結果、メカ丸は夏油達に協力し情報を提供する対価として真人の『無為転変』で体を治すという縛りを結びます。
しかし、その中に『京都校の人間に手を出さない』という縛りも含んでいましたが、メカ丸と縛りを結んだのは夏油と真人のみであるため、姉妹校交流会では花御が京都校に手を出しメカ丸との約束を破りました。
他者間との『縛り』は自らが自らに科す『縛り』とは違って『罰』の不確定さがあるため、真人と夏油はメカ丸との縛りを遂行するまでは手を出せませんでしたが、今回、メカ丸との今後の友好が断たれたので縛りの達成後に殺害を決意します。
メカ丸の最後の戦いと死亡は?
引用元: 芥見下々『呪術廻戦』 出版: 集英社 掲載誌: 週刊少年ジャンプ
メカ丸の最後の戦いは単行本10巻第80~83話。
真人が無為転変でメカ丸の肉体を人間に戻すとそこ瞬間に縛りが解消され両者が臨戦態勢となり、メカ丸はすかさず傀儡躁術で傀儡の集団を召喚。
そして、真人が傀儡に気を取られている間に『究極メカ丸絶対形態(装甲傀儡)』に搭乗し、真人と相まみえるのでした。
メカ丸としては真人たちと戦う必要性はありませんが、夏油が帳を降ろし外界との電波を断ったため交戦は必至。そんなメカ丸の勝利条件は五条悟への連絡手段を見つけ夏油達の渋谷の計画を伝え保護してもらう、というもの。
そのためには帳を降ろした夏油を対処しないといけませんが、真人を危険視していたため優先順位は真人。夏油はそもそも参戦する気もないため、メカ丸は真人と戦うことになります。
メカ丸vs真人の決着
メカ丸はこれまで傀儡を通して呪術高専の仲間が真人たちと戦ってきた情報を持っており、自身を縛った年月で得た呪力を出力に転用するという奥の手がありました。
自身を縛ってきた年月を消費する代わりに強力な攻撃を放つも、それだけでは真人の魂までは傷つけることはできないため、真人もそれを理解して攻めの姿勢に出ます。
劣勢だったメカ丸でしたが、無情にも真人は領域展開『自閉円頓裹』を放つと必中効果によりメカ丸は呆気なく敗北──と思いきや、メカ丸には真人および領域の対策があったのです。
ある呪術が封じられた4本のストック。その小さな筒の中に封じられていたのは平安時代蘆屋貞綱が考案した領域から身を守るための弱者の領域、シン・陰流『簡易領域』でした。
領域はあらゆる術式を中和する効果を持っており、簡易領域とは言えども内側から領域を発生させられたら真人でも術式関係なくダメージを負ってしまいます。メカ丸は自身の術式で攻撃をしつつここぞというタイミングでシン・陰流『簡易領域』を装填させた攻撃を混ぜることで真人にダメージを与えることができました。
そして、真人の領域展開もストックを1本消費することで回避すると、決着したと思い背を向けた真人の背後から術式を装填させた『究極メカ丸絶対形態』の指を突き刺し真人を打ち倒すのでした。
これにより真人の領域は解除され、残すは夏油のみ。
シン・陰流『簡易領域』のストックは1本、自身を縛った年月で得た呪力は9年分。
メカ丸は「勝てる!!皆に会える!!」と高揚すると、夏油に術式を撃ち込もうと構えます。
しかし、突然『究極メカ丸絶対形態』の操縦席が破壊されると目の前に現れたのは倒したはずの真人。真人はメカ丸に反撃された瞬間に術が発動するタイミングで自ら弾け飛び領域を解除することで死亡したと思わせ潜んでいたのです。そして、自身の肉体を改造して『究極メカ丸絶対形態』の装甲をよじ登り操縦席までやってきていました。
咄嗟に残り1本のストックを持ち反撃に出るメカ丸。真人の手がメカ丸に触れるのが先か、メカ丸の簡易領域が真人に打ち込まれるのが先か、先に触れた方が勝利する──そんな極限の戦いの軍配は真人に上がるのでした。
メカ丸の死亡
真人との戦いでメカ丸の死体は直接描写されていません。
しかし、真人との決着後、停止した『究極メカ丸絶対形態』の操縦席から大量の流血が滴る様子が描かれていたことからメカ丸は真人に殺害されています。
また、渋谷事変で自ら真人に殺害されたことを語っています。
メカ丸の死亡後はミニメカ丸になって情報の共有
単行本10巻で死亡したメカ丸ですが、渋谷事変に突入した単行本11巻第91話でミニメカ丸となって再登場しています。
ミニメカ丸とは、インカムのような小さな傀儡で通話できる物であり、虎杖悠仁の耳に張り付き五条悟が夏油一派に封印されたことを伝えました。
そしてミニメカ丸は、
- メカ丸本体は既に10月19日に真人に殺害されている
- ミニメカ丸は生前のメカ丸が遺した保険で、発動条件は五条悟封印後
- 虎杖悠仁は高専所属術師の中で最も内通者の可能性が低い
- 不発のリスクを低減するため事前にミニメカ丸を3ヵ所に忍ばせている
などを要約し、現在渋谷に4枚の帳が降ろされていることとその詳細な縛りを虎杖に教えます。
五条悟が消えれば呪術界も人間社会もひっくり返ることになるため、ミニメカ丸は最期に虎杖悠仁と、虎杖と同行していた冥冥に的確な指示をおくるのでした。
そして、ミニメカ丸の呪力が持ち続ける間、虎杖をサポートし呪術師全体に現状を伝えるなどの貢献をします。
メカ丸が裏切った理由
メカ丸は京都姉妹校交流会でパンダと戦った際に、何を叶えたいのかと問われて「いつか…皆と一緒に…」と触りだけを話しており、真人戦では「会うんだ!!皆に!!」と話しています。
そして真人戦の決着間際では時折三輪を思い浮かべながら勝利を確信し「勝てる!!皆に会える!!」と湧きだっていました。
これらの描写から見てもメカ丸はいつか本当の自分の体で京都校の皆に会いたいという思いが強かったのは確実です。
これまでのメカ丸視点での思い出は何れも傀儡を通したものばかりで、与幸吉として直接隣で触れ合ったものは一つもありません。
そんな中で唯一天与呪縛による肉体から解放され本来の姿に戻れる手段が特級呪霊の真人だったため、夏油達の誘いに乗ってしまったのだと思われます。
縛りに『京都校の人間に手を出さない』としているのがメカ丸の本心なのでしょう。
メカ丸が京都校メンバーに話さなかった理由は?
夏油と特級呪霊が企てる来たる日は、彼らを除き凄腕の呪詛師が絡んでくるため既に一級程度の京都校が対処できる次元ではありません。(劇中で七海建人も最低条件と発言)
そのため、メカ丸は来たる10月31日に、事前に京都校の仲間が京都以南の任務に就くように細工をしていました。
しかし、メカ丸は東堂葵においては戦力として申し分なく9割9分死なないと考えるほか、新田新は術式の関係上役に立つと踏んで渋谷の情報を事前に伝えて向かわせています。
今回の一件でメカ丸の裏切り兼内通が露見しましたが、残された京都校のメンバーは新幹線で東京に向かう道中、メカ丸の遺言を聞いた後、その想いを汲んで夏油達の許に打って出るのでした。
メカ丸と三輪の別れ
メカ丸が事前に残した3つの傀儡(ミニメカ丸)の内の一つは京都校メンバーの下にありました。
メカ丸の裏切りと渋谷の惨状を聞かされた三輪は何も相談されなかったことや、戦力外通告されたことに落ち込みますが、メカ丸はそれをメカ丸自身の弱さのせいだと否定。
メカ丸は、弱いのはやり方を間違えた自分自身だと罪を懺悔すると、ただどんな世界になろうと自分が側で守ればいいと思える大好きな人がいたと語ります。
そして、その人が守られたいのは自分じゃないかもしれないがと付け足すと、呪力が底をついて消える直前、三輪に「幸せになってくれ」と本心を伝えました。
「どんな形であれオマエが幸せなら俺の願いは叶ったも同然だ」
メカ丸の最期の言葉を聞いた三輪は号泣しながらミニメカ丸を抱きしめると、メカ丸が残した呪力は消えてしまうのでした。
メカ丸の裏切りと死亡のまとめ
- メカ丸は、夏油達に協力し情報を提供する対価として真人の『無為転変』で体を治すという縛りを結んだ
- 『京都校の人間に手を出さない』という約束を夏油達は破ったため、メカ丸は縛りを達成した後に二人と交戦
- メカ丸は、天与呪縛による縛りの年月分の呪力をチャージして呪力出力を上昇させたり、シン・陰流『簡易領域』のストックを携帯して真人対策をしていた
- しかし、真人との戦いで敗れ敗北し死亡した
- 死亡後はミニメカ丸になって虎杖悠仁を通して情報の共有をする
- メカ丸が裏切った理由は、いつか本当の自分の体で京都校の皆に会いたいと願っていたから
- ミニメカ丸は消える直前に三輪に思いの丈をぶつけ、三輪の幸せを願う
メカ丸が呪詛師に内通する裏切り者でしたが、彼が夏油達に協力した理由は真人の無為転変で体を治し京都校の皆に会うためでした。
生まれながらにして欠損や下半身の感覚が無いことで自由に動けなかったメカ丸が唯一体を治す手段が真人だったのが災いし、メカ丸は判断を間違えてしまったわけですが、彼の生い立ちを考えると同情してしまいます。
夏油達と手を切った後一人で真人と戦いましたが、メカ丸は一時的に特級クラスの呪力出力を可能にするなど、夏油に褒められる程度には強かったことがわかり驚きです。
あの能力を味方として発揮していればと思うと残念ですが、メカ丸のそうした弱みに付け込んだのは夏油たちなのでしょうね。
メカ丸が京都校メンバーと一緒に過ごす日常回を見てみたかったですね。
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