鹿紫雲一は死滅回遊に参加する千年前の術師です。
鹿紫雲は特級呪術師にも引けを取らない圧倒的な強さの持ち主ですが、願望は最強の術師である宿儺と戦うことであり、一度きりしか使えない術式を宿儺との戦いに温存していました。
今回は鹿紫雲一の術式と宿儺戦についてご紹介したいと思います。
この記事で紹介する内容は?
- 鹿紫雲一とは
- 鹿紫雲一の呪力特性と一度限りの術式
- 鹿紫雲一vs完全体宿儺
- 鹿紫雲一の死亡
鹿紫雲一とは
引用元:芥見下々『呪術廻戦』 出版:集英社
鹿紫雲一とは、死滅回遊編の東京第2結界の泳者であり、まっさきに100点を獲得して『全泳者の情報の開示』をルールに追加しました。
鹿紫雲自身は羂索と契約した千年前の術師であり、死滅回遊にて千年前に羂索によって呪物化したものを現代の人間を使って受肉。数日で200点を獲得している事実から少なくとも結界内で40人は殺害しているとみられています。
呪力の特性と操作だけで戦った秤金次とは接戦の末に敗北しましたが、秤と取引したことで一時的に味方側の仲間として合流しました。取引内容は『宿儺と戦う』ことであり、秤はその邪魔をするものを止める約束をしています。
鹿紫雲一の呪力の特性と操作
鹿紫雲は伏黒の『鵺』と同じく呪力が電気のような性質を持ち常に帯電しています。また、鹿紫雲の攻撃動作はとてつもなく速く・重い一撃で、呪力の性質上防御不可能。
更に電気と同質の呪力を電荷分離する打撃とともに対象にプラス電荷を移動させ、自身に蓄えたマイナス電荷を地面方向への放電をキャンセルしつつ対象へ誘導することで必中の稲妻を当てることができます。
なお、稲妻の発生場所はある程度狙った部位で炸裂させることが可能。しかし、電荷を溜める若干のタメ動作が必要な模様。
加えて、物に溜めた電荷を帰還電撃で引き戻して自身と物の線上にいる対象に直撃させることもできます。その威力は領域展開中の秤金次の脇腹に風穴を空ける威力。
また、鹿紫雲の呪力特性上、シンプルな呪力による肉体強化では防ぎづらいのも特徴ですので、鹿紫雲の特性を無視するには相応の呪力量と出力が必要です。
因みに、シン陰流「簡易領域」の原型『彌虚葛籠』も使用可能。
※ここまでが呪力の特性と操作による戦い方になります。
一発限りの術式『幻獣琥珀』
宿儺にしか使う気がないとい一発限りの術式『幻獣琥珀』。
幻獣琥珀は鹿紫雲が呪力から変換できるあらゆる現象を実現するために肉体を作り変える術式であり、脳内の電気信号の活性による敏捷性の向上、物質の固有振動数に最適化・同調する音波、照射されたものを蒸発させる電磁波などを実現。
上記の現象を実現する鹿紫雲の肉体はすでに人の域を超えているため術式終了後には自身の肉体が崩壊してしまうのです。
一発限りとは自身の肉体の崩壊故に使えば自分も死んでしまうためでした。
鹿紫雲一の過去と目的
千年前、鹿紫雲は圧倒的強さゆえに愛を知りませんでした。どの戦いも圧倒的な勝利を掴んできた鹿紫雲は強者故の孤独の中におり、楽しめる対戦相手がいなかったことから強い相手を望んでいました。
しかし、千年前の回想時点ではすでに老齢で病に侵されているのか吐血。強い相手と生涯出会うことなく没することを悔やんだのか、すでに交流のあった羂索が述べる最強の術師『宿儺』と戦いたいがために羂索と契約を交わして呪物化すると現代にて受肉。
死滅回遊に参加後は他の泳者を殺害しながら強い相手を求めると同時に千年前の願望を叶えるために宿儺の居場所を聞いて回っていましたが、パンダとの戦闘後に秤と戦闘し敗北すると、宿儺との戦いを叶えるという条件で一時的に主人公側の仲間になりました。
五条悟vs宿儺の開戦時には他の面々と一緒にモニター室で鑑賞しており、五条が敗北した場合は鹿紫雲が出撃するという条件で待機しています。
鹿紫雲一vs完全体宿儺
五条死亡後、虚式『茈』で右手損壊・右目負傷・呪力もかつかつ状態の宿儺の下に鹿紫雲が出撃し対峙。
同時に戦場の上空から巨大な氷塊とともに裏梅が登場し氷塊の中から万が絶命の縛りで構築した呪具『神武解』を取り出して受け取る宿儺。(※裏梅は上空で秤の領域展開に捕まって分断。宿儺と戦うという願望の邪魔をさせないように秤が邪魔だて)
『神武解』を受け取った宿儺は雷を発生させて鹿紫雲に叩き込むものの、鹿紫雲は自身の呪力の特性上電撃に耐性があり無傷。
そして、『神武解』を意に介さず鹿紫雲は『弱さを知らずにどうやって他人と関わる、どう他者を慈しむ』『俺にはできなかった。自分以外の人間は脆い土塊でしかなかった』『強さとは孤独なのか、際限なく力の発露を求め彷徨い続けることが強者に課せられた罰なのか』その答えを宿儺に求めると、宿儺は「贅沢者め」と笑いながら「五条悟もそうだったのだろうな、強欲なことだ。教えてやる、来い亡霊」と鹿紫雲にその答えを教えるために迎え撃つのです。
宿儺が了承したことで鹿紫雲は笑顔に。同時に宿儺に躍りかかると遂に一度きりの術式『幻獣琥珀』を解放。
敏捷性の向上により一段と早くなった鹿紫雲は打撃を宿儺に与えると、電荷を溜めて稲妻を宿儺に打ち込みますが、ここで宿儺は意図的に中断していた受肉による変身を進めて全盛期の真の姿に戻ると五条戦で傷ついた肉体を修復し完全復活。
四つ目に四本腕、顔と腹部の二つの口。掌印を結んでいても両腕が空手となり、心配に負担をかけずに呪詞を詠唱を絶え間なく続けられる肉体。腕と口が常人の倍もあるという優位性を持つ完全無欠の宿儺の真の姿を前に鹿紫雲は「…なんて美しんだ」打ち震えました。
身体能力も桁外れに強い宿儺との打撃の打ち合いは宿儺に軍配。弾き飛ばされた鹿紫雲は遠くから電撃を放ちますが、宿儺は腹の口で呪詞を詠唱し五条悟を両断した世界を断つ斬撃『解』を放ちます。なお、鹿紫雲はかろうじて回避して右手親指の第一関節あたりから切断されるだけでとどめました。
そして宿儺は同格が不在のために孤独であるとして自分に『愛』とは何かを説いた万の話を持ち出すと、愛を語るべき相手はそれを知らない五条悟や鹿紫雲一のような相手にこそ語るべきだったと告げます。
宿儺曰く自分は『愛』を知っているが、五条や鹿紫雲のような奴は知らないのではなく理解できていないとのこと。
語り終えた宿儺は『神武解』の電撃で隙を作ると鹿紫雲の背後に回り込んで殴打。咄嗟に防御する鹿紫雲でしたが、防御の上から殴られてダメージを負うほか、投げ飛ばされてしまいます。
飛ばされた鹿紫雲は右手を構えて電撃を発生させようとしますが、鹿紫雲が視線を向けると宿儺は広範囲の網目状の斬撃を展開させており、逃げ場のない広範囲の斬撃が鹿紫雲に向かい迫っている直前でした。
そして直撃する間際、場面は唐突に精神世界のような場所に変わると、鹿紫雲は生前の年老いた姿で長閑な山々を眺めて黄昏ており、鹿紫雲に宿儺が語り掛ける演出が始まるのでした。
鹿紫雲の死亡
宿儺が言うには、生前多くの猛者たちが鹿紫雲に全身全霊で挑んだ結果敗れても誰もが鹿紫雲を呪わなかったのは、鹿紫雲に認められたい・自分が何者なのか確かめたいという気持ちがあったため。そして、鹿紫雲はそれらの挑戦者を手ずから屠っていますが、それが『慈愛』であると宿儺は教えるのです。
鹿紫雲が先刻問いかけた『どう他者と関わり慈しむのか』の答えはまさに生前の鹿紫雲自身の行動そのものであるとして、宿儺は『俺たちは強いというだけで愛され、愛に答えている。それでも尚孤独を憂うから贅沢者だと言ったんだ』と教えました。
ではなぜ宿儺は魂を切り分けて呪物となってまで時を渡ったのかと鹿紫雲が問いかければ、宿儺は愛を理解した上で他者に満たしてもらうという考えを抱くことなく愛は下らないと見解をしめしており、殺しも遊びも自分の身の丈に合った生き方をしているだけだと返すのです。
なお、そういった生き方は「飽きるだろ」と苦笑いする鹿紫雲でしたが、宿儺は「死ぬまでの暇つぶしとしては啜る分には丁度いい」と語っています。
そして精神世界の話は終わると場面は現実へ引き戻されますが、既に鹿紫雲の姿はなく、上空では秤の領域の結界の破壊とともに中にいた秤と裏梅が出現。さらに虎杖と日車がタッグで登場して宿儺に挑むカットで終了するのでした。
そのため、鹿紫雲の明確な死亡シーンはありません。宿儺の斬撃で描写できないほどに細切れにされたか、宿儺の斬撃で死亡もしくは致命傷を受けた後に自身の術式の後遺症で崩壊して消滅したものと思われます。
また、宿儺と戦ったこと、宿儺に『愛』の答えを教えてもらって最期は満足したように思えます。
まとめ
- 鹿紫雲一は千年前の呪術師であり、宿儺と戦いたいがために羂索と契約して呪物化し死滅回遊で受肉
- 鹿紫雲一の呪力特性は電気の性質で、術式は鹿紫雲が呪力から変換できるあらゆる現象を実現するために肉体を作り変える『幻獣琥珀』
- 鹿紫雲一の目的は最強の術師・宿儺と戦うこと
- 鹿紫雲一vs宿儺は鹿紫雲の敗北
- 宿儺は鹿紫雲に強者故の孤独の答えを教え、鹿紫雲は答えを知って満足して死亡した
鹿紫雲の強さは正直よくわかりませんでしたが、術式解放後は間違いなく特級相当は超えているように思えます。
とは言え、やはり五条悟レベルには届かない印象ですが、受肉による肉体の修復という宿儺の手を一つ潰しただけでも大健闘でしたね。
死亡シーンがあっさりしていたのはちょっと残念でしたが、宿儺と対話が成り立っている時点で結構恵まれたキャラクターだったように思えます。
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