【GANTZ】加藤勝が死亡して復活した経緯は?弟や山咲と最後はどうなった?

加藤勝を支える加藤歩 GANTZ

漫画『GANTZ』の初期登場キャラクター・加藤勝は、主人公・玄野計と小学校のころの幼なじみですが、ひょんなことから一緒に死亡しガンツの世界へ誘われました。

加藤は正義感が強いものの優しい性格で少し臆病、しかし、勇気を出して他人を助けるために動く、後の玄野計がお手本にする人格者でしたが、残念ながら三回目のミッションで死亡してしまうのでした。

では、そんな加藤が死亡し、その後復活することになった経緯はどのようなものだったのでしょうか。

今回は加藤勝の死亡と復活、そして最後についてご紹介したいと思います。

この記事で紹介する内容は?

  1. 加藤勝の死亡
  2. 加藤勝の復活
  3. 加藤勝のその後の活躍
  4. 加藤勝の最後

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加藤勝の死亡は何巻何話?

加藤勝の死亡

引用元:奥浩哉『GANTZ』 出版:集英社

加藤勝が死亡したのは単行本8巻第88話『意思の勝利』。

三回目のミッションでのあばれんぼう星人・おこりんぼう星人編のラストになります。

加藤勝と千手観音の戦い

加藤勝以外すべての参加者が死亡または戦闘不能(玄野計のみ)したため、加藤は玄野が死ぬ前にボスを倒すことを決心し、玄野と戦った場所に落ちていた千手観音の刀を拾ってボスを探します。

そして、羅鼎院正面広場にて千手観音(ボス)と対峙後、宮藤を捕食して人語を得た千手観音と対話することになりますが、加藤は完全スルー。千手観音のレーザーを回避しつつ、所持していたYガンで本体をロックオンするとレーザーで刀を持っていた左腕を切断されるものの、Yガンを射出して千手観音を捕獲。

千手観音を上に転送します。

が、千手観音の首が落ちると首の断面からエイリアンのような本体が登場し第二ラウンド開始。

複数の腕に物理的に殴られて意識が飛びかける加藤ですが、自分を生かしてくれた岸本の最後の姿を想起すると、弟の歩の下に帰るため、子供の頃の玄野が言っていた『おまえは、どっかで負けるかもって思ってんだよ。そーゆー奴は負けんだよ』という言葉を思い出し、落ちていた自分の腕が握っている刀を見つけて拾い上げ、千手観音の腕を一つ斬り落とします。

調子を取り戻した加藤は勝って戻る──玄野を助け、弟の下に帰ると凄み、千手観音の腕をすべて斬り落とすと、そのまま千手観音の首を両断してついに勝利するのでした。

加藤勝の死亡

ついに千手観音を倒した加藤は息も絶え絶えに「帰れるッ帰れるぞッ待ッてろッ」と感激します。

しかし、首を落としたはずの千手観音の胴体が突然動き出すと、鋭い尻尾が鞭のようにしなり、そのまま前方に放たれるのです。

咄嗟に右手を前に出して掴もうとする加藤でしたが、尾の先端を掴んだかと思った刹那、千手観音の尾は加藤の胸部を貫いてしまいます。

その後、すぐに千手観音は息絶えて倒れてしまいますが、尻尾が引き抜かれると胸部からは大量の出血。加藤の足取りはふらつき呼吸もままならなくなると、胸を押さえたまま膝をつき前のめりになって倒れてしまうのでした。

そして、死を目前にしつつも加藤は「神…さま…願わく…ば…アイツが…一人で…強く…生きて…幸…せになれます…ように」と弟の幸せを願って息を引き取るのでした。

なお、加藤のおかげで玄野は死亡する前に部屋に転送され助かりましたが、今回のミッションで生き残ったのはただ一人という現状に絶望してしまいます。

しかし、後々に新規メンバーを統率する際に玄野が参考にするのは加藤勝の姿でした。

一方で歩は虫の知らせか就寝中に嫌な予感がして目を覚ますと、叔母が不機嫌の中外へ飛び出します。

きっと兄は自分を驚かせるつもりなのだと淡い期待を寄せて加藤が借りていたアパートを訪れますが、何度ドアを叩いても加藤が出てくるはずもなく、涙を流しながら雨の中叔母のいる家へ帰っていくのでした。

加藤勝の復活は何巻何話?

自分を生き返らせてくれた鈴木良一に頭を下げる加藤勝

引用元:奥浩哉『GANTZ』 出版:集英社

加藤勝が生き返ったのは単行本19巻第218話『カムバック』。

前話217話のオニ星人編終了後に100点を獲得した鈴木良一(通称おっちゃん)は、玄野がこれまでお手本にしていた生き返らせたいヤツの名前を聞いて100点メニューから3番『MEMORYの中から人間を再生する』を選択。

そして、鈴木が「加藤勝君を…再生して下さい…」と名指ししたことでガンツは加藤を再生し加藤は復活しました。

加藤勝の涙

加藤の最後の記憶は千手観音との戦いであり、千手観音の尾に刺されてから視界が暗転して終わっています。

しかし、視界が暗転したかと思ったら次に見た光景はガンツの部屋。そこには自分を出迎えてくれる玄野計と知らないメンバーがいました。

涙ぐむ玄野を前に「計…ちゃん…、千手は…?」と不思議に思う加藤ですが、ガンツの画面に表示された0点という自分の点数、まったく身に覚えのないメンバーを見渡し「どうなッてるんだ…」と状況を飲み込めず困惑気味。

そんな加藤に玄野は羅鼎院の戦いから数ヵ月経過していること、他のメンバーは死んだこと、ガンツは100点を獲得すれば死んだメンバーを生き返らせることができると説明。

そして、加藤を生き返らせてくれたのは鈴木良一と教えます。

加藤は自分が死んだことを理解しますが、なぜ面識のない鈴木が自分を生き返らせてくれたのか問いかけると、鈴木がただ玄野の親友らしいからと返答したため加藤は唖然。

が、鈴木のおかげでもう一度弟の下に帰れるとして「俺は今から帰ることができる…生きている…ありがとう…、ありがとうございます」と涙を流しながら頭を下げるのでした。

加藤と歩の再会

鈴木のおかげで生き返った加藤ですが、死後数ヵ月経過しているため自分の私服がなくガンツスーツのまま帰宅することに。

メンバーと別れて帰路につく加藤は、だんだんと足取りが早くなり駆けだします。涙を滲ませながら「どうしてるかなッ元気かなッ」と歩のことを思い浮かべて叔母家族のいる団地前までやってきますが、チャイムを鳴らす直前に思い止まります。

そのまま引き返すと、次に弟と暮らすために借りていたアパートに向かって走り出し、「まさかこのアパートで一人でなんて…」と不穏に思いながら部屋に入りますが、当然歩はいませんでした。

その晩、加藤は電気の通っていない部屋に仰向けになりながらも「どこかで堪えぬいて生きているのだろうか…」と歩のことを想いながら疲労感からそのまま寝てしまい、気づけば朝に。

そして、目覚めた加藤はもう一度叔母家族が住む団地に行ってみようと考えガンツスーツのまま外を散策すると、通学路で歩を発見するのです。

歩は靴紐を結ぼうとする動作で鞄の中身を地面に巻き散らすというおっちょこちょいな姿を見せているところでしたが、加藤は歩の無事を確認し涙。

しかし、加藤が歩の下へ駆け寄って歩が顔を上げると、歩の顔は加藤が居なくなる頃よりも瘦せこけており隈もできている状態でした。

そんな歩の姿を見て加藤は「今まで…つらかッた…か」と声を掛けると、歩は「うん…」と涙。

そして、加藤は「アパートで今度こそ…一緒に…住もうぜ…」と大粒の涙を零すと二人は以前のように仲睦まじく語らいながら歩いていくのでした。

加藤勝は最後どうなる?

何年かかっても玄野計を生き返らせると決意する加藤勝

引用元:奥浩哉『GANTZ』 出版:集英社

鈴木良一のおかげで生き返り弟と一緒に暮らすことができた加藤ですが、その後も『ぬらりひょん編、ラストミッション編、カタストロフィ編』と過酷なミッションを繰り返し幾度も死線を乗り越えています。

まや、その間にはシングルマザーの山咲杏との出会いなどいろいろありましたが、果たして加藤は最後どうなったのでしょうか?

玄野計の死亡

オニ星人編終了から次のミッション開始直前までの間、吸血鬼が玄野計を襲撃。

玄野計が記憶を消して解放された後、新たなリーダーとなったレイカを筆頭に玄野から救援要請を受けたガンツチームは集結して玄野の自宅へ向かいますが、間に合わずに玄野は吸血鬼に殺されてしまいます。

加藤は「ケイちゃんが…死んだ…!?」と当惑しますが、玄野が死亡した直後に転送が開始してガンツの部屋へ。

しかし、加藤は「俺が…ケイちゃんを再生する。俺がされたように…何年かかッても!!」と玄野計を生き返らせることを誓うのでした。

ぬらりひょん編|山咲杏との出会いと別れ

玄野計死亡後に開始された大阪を舞台にしたミッション。

加藤は今回、自分たちの姿が大阪道頓堀の人間に認識されている事態を不穏に思いながらも、マップ表示された星人の数の多さに100点の可能性を見ます。

そんな中、加藤は一般人を見殺しにする大阪メンバーと衝突しつつも、一般人を助けることに躍起。ただ、一般人の救助は東京チームの誰かが死ぬ可能性が高くなるほか、死人の再生はキリがないとして、レイカたちと意見が対立し別行動をとることに。

そして、一人で一般人を助けているとその姿を見ていた大阪チームの山咲杏(23歳)と出会うこととなり、加藤はなぜか自分に興味を持つ山咲と行動をともにします。当初、山咲は一般人を助けるのは点数を稼ぐためか強い武器の所望あるいは早く解放されたい一心だと邪推し、加藤の目的が親友の再生と聞いて『ギゼンシャ星人』と揶揄うものの、自分の命を顧みず利益もないのに他人を助ける姿に次第に胸を打たれていきます。

また、加藤の生い立ちを聞いた山咲は絶対に死ねわけにはいかないと一層加藤に興味を持ちます。

道中ではメガネ君を救助したり、自衛隊相手に「公安直属部隊、部隊名GANTZ」とでまかせを述べて時間を稼いだり、敵幹部の天狗や犬神と対峙するなど要所要所で奮闘。

そして、大阪チームが今回のボス・ぬらりひょんに壊滅させれたところで岡八郎が登場するも、岡はぬらりひょんの特性に気付いて止めを刺さずに逃亡。そのため、岡に代わってぬらりひょんに止めを刺そうとする加藤でしたが、ぬらりひょんの遺体と思われた肉体から小さな球体の集合体が拡散し東京チームを襲撃。

加藤を含め東京チームや加藤についてきていた山咲のスーツがオシャカになってしまいます。

風の奮闘でぬらりひょんを追い詰めますが、ぬらりひょんは最終形態に変身し風も敗北。

そんな中、ぬらりひょんが逃亡した岡八郎を追って姿をくらませると、加藤は岡が最後に言っていた『意識外の攻撃』をヒントに残っている東京チームと山咲と作戦を組み、各々がぬらりひょんの意識外から狙い撃ちできる場所へと散会し配置につきます。なお、加藤はその場にとどまりぬらりひょんの意識を向ける役を担うことに。

そして、危険な役目を担う加藤に抱きついた山咲は「きみのこと好きやねん」と告白すると、生き残ったら加藤の弟と自分の息子の四人で一緒に暮らすことを約束するのです。加藤は山咲の気持ちを受け取ると、山咲は絶対に加藤を死なせないと決意します。

そして、岡を殺害したぬらりひょんが戻ってくると、作戦通り加藤が囮となり意識を自分に向けている間に狙撃ポイントについた各メンバーがぬらりひょんを意識外から狙撃しダメージを与えていきます。しかし、ぬらりひょんもガンツチームの意図を読んで狙撃先を予想しレーザーを照射して街を破壊。

その最中、加藤はぬらりひょんの攻撃を受けて両足を失ってしまうのです。

加藤が吹き飛ぶ姿を目の当たりにした山咲は嗚咽を漏らしながら加藤の下へ駆け寄り、その一方で加藤は死に物狂いで落ちていたZガンを拾ってぬらりひょんに照準を定めます。

ぬらりひょんが気づく前に撃とうとする加藤ですが指に力が入らず気付かれてしまうものの、加藤の目の前に飛び出してきたのはXショットガンを構えた山咲でした。

山咲はぬらりひょんの意識を自分に向けつつXショットガンを連射し突進。ぬらりひょんを何度も撃ち抜いていきますが、意識が向いている間はダメージは皆無。

そんな無茶をする山咲の姿を前に加藤は「4人で暮らすんじゃないのかッ」と悲痛の声をあげますが、無慈悲にもぬらりひょんのレーザーが山咲の胴体を撃ち抜くのでした。

山咲が死ぬ間際、加藤と山咲は視線を交わし、加藤は号泣。悲しむ暇もなく加藤はZガンを構え直すものの、ぬらりひょんはすでに加藤を捕捉しレーザーを放つ寸前。

しかし、ぬらりひょんがレーザーを放つ直前に意識外からぬらりひょんを斬り伏せたのは今回から参加していた吸血鬼の一人・氷室。氷室がぬらりひょんを斬り伏せたことでぬらりひょんの攻撃は中断され意識は氷室に向き、氷室とぬらりひょんが交戦。また、散会したメンバーの狙撃も合わさり再び勝機が近づいてきました。

そして、ぬらりひょんの意識が完全に加藤から反れたタイミングで加藤はZガンのトリガーを引くと、ついに今回のボス・ぬらりひょんを討伐することに成功するのです。

また、転送される間際、失った両足からの失血で意識が遠退いていく加藤に向けて、メガネ君が「僕が絶対!山咲さんを再生しますから!!」と誓いを立てると、加藤は「ありが…と…う…」と返すのでした。

ミッション終了後は再び突然姿を消したことで歩は兄を探し回っていたようで、加藤がアパートに戻ってみるともぬけの殻。街中で歩を見つけた加藤はまた心配させたことを謝罪し、一緒にアパートに戻っています。

100点獲得|玄野計の再生

復活後の加藤が参加した大阪編で獲得した点数は100点です。

鈴木良一が弟のために1番を選んでいいと説得しますが、加藤は3番を選んで「計ちゃんを、玄野計を生き返らせてくれ…」と述べます。

復活した玄野はオニ星人討伐後100点を選んで解放されたところまでの記憶を持っていましたが、自由になった後にミッションとは関係のないところで吸血鬼に殺害されたことを知り、オニ星人編から一ヵ月経過している事実に驚愕します。

そして、自分を生き返らせたのが加藤と知り、加藤には弟を養わなければならない事情があるのにと罪悪感に苛まれますが、加藤は「また最初からだけど、計ちゃん…一緒に自由になろうぜ」と握手を交わすのでした。

岸本恵と再会しナンパ

ある時、加藤は駅で岸本恵のオリジナルとすれ違います。

思わずまったく同じ顔立ちから羅鼎院で自分を庇って死亡した岸本を思い出して立ち止まってしまうと、岸本は自分を見つめたまま立ち止まる加藤を不思議に思い振り返ります。

そして、岸本が「あの…もしかして…ナンパ…ですか?」と問いかけると、加藤は気恥ずかしそうに否定。それならば何の用があるのだろうと怪訝な表情を浮かべる岸本はその場を立ち去ろうとしますが、岸本が少し離れたところで加藤は「あの、ちょッと待って!」と声を張り上げます。

そして、振り返った岸本に向けて加藤は「ナ…ナンパです、すいません…」と顔を赤らめて不格好な告白をするのでした。

なお、これ以降加藤が岸本オリジナルと会う描写がないため、この後二人がどうなったのかは不明。

ラストミッション編|玄野と共闘しダヴィデと交戦

最後のミッションの舞台はイタリアで、ターゲットはダヴィデ星人(ダヴィデ像を含む数多の石像が出現)。

いつものガンツの様子とは明らかにおかしな状況であり、バグ表記された画面が表示されたかと思えば、東京チームは唐突にイタリアに転送されます。

イタリアにはすでに世界中のガンツチームが転送されており、街中に湧く星人たちは何れもスーツの耐久度を無視した攻撃を仕掛けることから幾多の死体が散らばっていました。中にはハードスーツを着用した者の死体も。

転送後しばらく街を歩いていると世界中のガンツチームが石像たちと戦っている広場に行きつき、加藤たちも石像の襲撃を受けて応戦することになり、死闘の最中に東京メンバーは散り散りに。

加藤は玄野とともに石像たちを何体か倒していきますが、ボスと思しきダヴィデと遭遇。

加藤と玄野は規格外の強さを誇るダヴィデと交戦しますが、そのタイミングでミッション終了の転送が開始されると、周囲のガンツメンバーが次々と転送されていきます。しかし、ダヴィデと奮闘している最中に加藤の方が転送されてしまい、玄野は一人でダヴィデと戦い続けるのでした。

なお、このミッションで東京メンバーは鈴木と稲葉が死亡。

転送後、加藤はガンツの部屋で玄野の帰りを待ちますが、無常にもガンツの採点開始の音が鳴ったため玄野の死亡を察し涙を流します。

しかし、遅れて玄野が転送されてきたため、一気に歓喜するのでした。

また、採点表示の蘭に『おわり。』と綴られていたため、これが本当に最後のミッションだったと察すると「あゆむ…終わった…ぞ」と感涙。一方で、これで死んだ人間はもう二度と再生できないという現実を突きつけられ、自分を生き返らせてくれた鈴木の死を悼むのでした。

何と大阪編で登場したメガネ君もイタリアに転送されており、ミッションクリア後に100点を獲得。そして、100点メニューで山咲杏を再生し加藤との約束を果たしました。

カタストロフィ編|加藤勝の動向

ラストミッション終了からしばらく経つと、上空が赤く染まり飛行物体が出現。人類は巨人の侵攻を受けることに。

世界が混沌と化す直前に加藤は新宿駅前広場で西と遭遇すると、地上へ降り注いだ物体が巨大歩行兵器に変形し東京の街を蹂躙する光景を目の当たりにします。人類が終わる始まりを目の当たりにして立ち尽くす加藤でしたが、混乱する人波の中から歩の声を聞きつけて振り返ると、人混みの中に歩の姿を発見

加藤は歩に駆け寄り何とか歩の手を握って助けますが、新宿駅内に避難した後、Yガンを取り出して覚悟を決めます。

不安そうに見守る歩や、親とはぐれた子供たちに駅内に隠れているよう指示すると、Yガンを片手に巨大歩行兵器に単身突撃し捕獲。また、転送時に巨大歩行兵器の中には巨人が入っていたことを知り、自分を見つめる巨人を見て戸惑います。

新宿駅周辺の巨大歩行兵器を倒した加藤は周囲の人々から声援を受けますが、その後は歩と子供たちを引き連れて宛もなくさまよっており、加藤を頼りその後ろをついて進む集団の姿が。(各地の東京チームも同じ状況。自分を頼りついてくる人たちに戸惑う表情を浮かべています)

しかし、夜中になると加藤は日本を取り仕切るガンツチームによって一ヵ所に強制転送されたため歩と離れ離れになり、転送先で再会した玄野や東京チーム、そして日本中のガンツチームとともに敵陣営の宇宙船へ強制転送されると巨人たちと交戦することになります。

その後、日本を取り仕切るガンツチームの目的が果たされたことで一度地球へ転送されるものの、加藤を含めたガンツチームはすべてランダムに転送されることとなり、元々新宿周辺に居たはずの加藤は千葉の幕張に転送されてしまうのでした。

一般人の救出作戦|山咲との再会

日本を取り仕切るガンツチームはまた準備が出来次第に日本中のガンツチームを強制召集する意向を示しており、加藤は幕張に転送された後、東京のガンツが置かれたマンション前で玄野たちと合流し、強制召集される前にガンツを利用して対策を練れないか検討

部屋の中にはすでに西が居座っており、西から地球が置かれている現状と世界情勢を教わると、巨人の宇宙船に囚われた東京や日本中の人間を救出できないかと考え、ガンツを操作して日本中のガンツチームに救援を呼びかけ数名の協力者を獲得。

東京へ来てくれた協力者の中には大阪のメガネ君がおり、メガネ君は涙ぐみながら加藤との再会を歓喜。そして、メガネ君の次に転送されてきたのが大阪編で死亡したはずの山咲だったのです。(ラストミッションでメガネ君が100点を獲得し再生)

山咲との再会を喜び涙する加藤はメガネ君の手を握って「ありがとう…ありがとう」と感謝を伝えると、山咲と抱擁を交わしました。

しかし、状況は一変。すでにガンツは転送と通信(各ガンツへの通信)しかできなくなっていたため、以後は死人の再生(怪我の完治など)ができない状態。が、地方から協力者を得た東京チームはアメリカチームと通信し巨人の宇宙船の地図情報を獲得すると、拉致された人間の救助活動を開始します。

東京チームを宇宙船へ転送→宇宙船に囚われた人間たちを救助→ガンツに地球の地上へ転送してもらう、の繰り返しで多くの人間を救出。その割合は巨人に拉致された人間の約60%であり、救助活動は徹夜で行われました。

しかし、加藤たちが再び宇宙船へ転送し救助活動にあたっていたところ、巨人側が東京のガンツの所在地を逆探知して生物兵器を派遣したことで、東京のガンツの部屋は生物兵器で飽和。部屋に残っていた西とタケシが応戦するも、生物兵器の攻撃で部屋は吹き飛びガンツの中の男も死亡し転送と通信ができなくなってしまうのでした。

宇宙船|生物兵器との戦い

宇宙船に囚われた人間たちを救出した加藤たちでしたが、そのタイミングで突然ガンツと通信できなくなり途方に暮れることになります。

しかし、不幸は重なり、加藤たちはガンツではなく敵陣営の操作によって別場所へ転送されてしまうのです。

東京チームが不穏に思っている中、救助した人間たちが自由奔放に移動し始めたため大阪の二人(山咲とメガネ君)が追いかけると、その間、加藤たちが周囲を散策することに。

すると、工場跡地のような場所で他にも強制転送されてきたガンツチームと邂逅すると、多くの人間の死体も同時に発見。そこには無数の光の玉を生み出す生物兵器がおり、光に触れると体内に侵入され大小の自分自身が身体を引き裂いて増殖する仕組みらしく、一度でも触れられれば助ける術はないと言います。

光の玉と遭遇した加藤たちは協力者のメンバーの一人を失うことになるも、続々と出現するその他の生物兵器と乱戦となり、加藤もガンツソードで応戦し工場内の生物兵器を一掃。

一方で大阪の二人の場所でもさまざまな生物兵器の襲撃に遭い、二人のスーツはオシャカに。しかし、加藤たちが駆けつけたことで山咲とメガネ君は一命を取り留めます

その後、まったく動かない生物兵器の最後の一体を前にすると、あきらかにヤバそうな雰囲気に一同は避難を検討。しかし、玄野のみが一人で残ってその生物兵器を倒すことを決意すると加藤は玄野の覚悟を受け止めて「計ちゃん、待ッてるかンな!」と再会を約束し他のメンバーとともに救助した人間たちを安全なところへ誘導します。

他のメンバーが心配する中、加藤は玄野ならきっと倒せると信じて走り出すのです。

工場跡から脱出した加藤たちは外で巨大生物兵器と遭遇したのか、最後の一体を倒した玄野が戻った際には巨大生物兵器と戦っている様子が描かれており、加藤たちのほうは犠牲者を出さずに何とか討伐。

無事に勝てた喜びを山咲と分かち合いますが、一方で玄野の方は玄野を心配し一人戻ったレイカが犠牲となり、玄野はレイカの遺体を抱えて戻ってきたのです。

そのため、東京チームはレイカを埋葬して死を悼むのでした。

敵母船|真理の部屋|岸本恵との再会

依然、宇宙船からの脱出ルートを探して散策する東京チームですが、死体から回収した携帯電話の一つから他のガンツチームと連絡を取れることになり、連絡がとれた九州チームから世界情勢を知らされます。

彼ら曰く、すでに敵の母船に世界中のガンツチームが集結しアメリカチームが追い込みをかけている状況らしく、彼らが所有するガンツによって転送が可能とのこと。

東京チーム代表として通話していた加藤は救助した人間たちは地上の安全な場所に転送してもらうと、歩を心配する一方で東京チームを率いて敵母船へと転送を頼みます。

宇宙空間を漂う敵母船に転送してきた加藤たちがまず目にしたのは、捕虜にした巨人を弄ぶ海外のガンツチームの姿であり、激昂した加藤は巨人を弄ぶ海外のガンツチームを殴打しちょっとした乱闘に。(加藤以外にも激昂し殴り込む東京チームの仲間が数名)

その後、敵母船にいたガンツチームから真理の部屋と呼ばれる空間に転送されると、そこでは何故ガンツと呼ばれる部屋に何度も呼ばれて宇宙人と戦わされてきたのか──その質疑応答が中央に佇む真理を知る異星人によって行われていました。

そんな中、異星人は人間は本質的に塵と変わらない只の物質であると口上すると、加藤は人間には感情があると否定。しかし、異星人は感情や思考は微弱電気の流れによる現象であり、電化製品と何ら変わらないただ複雑な情報に過ぎないと高説。

対して、異星人の回答を聞いた玄野が人間の命は価値があると号泣すると、加藤も玄野に続いて「人生は深いンだ…、あんたにはわからない。人間はチリやホコリとは違うンだ…」と訴えます。

しかし、異星人は人間が只の物に過ぎないということを証明するために目の前で死亡したはずの下平玲花、鈴木良一、桜丘聖、そして岸本恵を生み出すのです。

生き返った岸本は千手観音に殺されるまでの記憶があり、加藤の胸に頭をうずめると「加藤君…ここ…天国…?生きてるの…?あたし」と戸惑いつつ、もう一度加藤に会えた喜びを噛み締めますが、異星人は「証明しよう、人間が只のモノであることを」と無慈悲に告知。

加藤や玄野が「やめてくれ!」と懇願しますが、岸本を含めた生き返った四人は目の前で肉塊へと分解され再び死亡してしまうのでした。

また岸本を失った哀しみに打ちひしがれて号泣する加藤でしたが、ふと視線を向けると、玄野が異星人に飛び掛かっている姿が飛び込み、加藤の目の前で玄野もまた異星人によって木端微塵に分解されて殺害されてしまうことに。

岸本に続き玄野まで目の前で殺害された加藤は涙を流しながら叫び異星人へと飛び出しますが、東京チームが総出で加藤にしがみついて抑え留めたため異星人に殺されることはありませんでした。

ただ、加藤は何もできずに仲間を失った悲しみで泣き崩れるのでした。

しかし、異星人曰く人間の魂は死後は次元の異なる個体に入り生まれ変わるらしく、岸本恵や玄野計の魂はいずれも今いる次元の中で関係のあった者を巡るように生まれ変わり続いていくと知ると、加藤は大粒の涙を流しながらも怒りを沈めて受け入れます。

なお、死亡した玄野計はレイカが再生した玄野のクローン。本物の玄野は東京チームとは別行動をとって小島多恵を救助するために動いています。
岸本恵のオリジナルは、地上で中継を観戦している姿が描かれています。服装も私服のようなので今回の巨人の侵攻被害を切り抜けているようなので、無事生存しています。

敵母船|最後の戦い

真理の部屋から再び敵母船へ転送された加藤たち。

しかし、敵母船に搬入したガンツのうち、稼働している玉は一つだけであり、そこには大勢のガンツチームが列をなして自分の順番を待っている状況でした。

東京チームも列に並ぶと、加藤は「歩…今…帰るから…」とやっと地上へ帰還できる目途がつきます。

一方で、列付近では人類と巨人の勝敗を決めるべく決闘が行われており、その光景は世界に中継されていました。

地上では大型ビジョンでその様子が放送されており、そこには新宿駅付近で離れ離れになった歩と他の子供たちの姿が。歩は大型ビジョンに映る人類と巨人の戦いの端に小さく写り込んだ列の中から加藤勝の姿を発見し「兄ちゃんだ」と兄の生存を知り大粒の涙を流します。

しかし、ようやく東京チームに順番が回ってきたところで巨人の英雄イヴァ・グーンドは敗北を認めつつ玄野計を指名し、玄野計が来なければ母船を地球に落下させると宣言。そのため、小島多恵を救出し地上へ脱出していた玄野(本物)は名乗りをあげると、再び敵母船へと転送され最後の戦いに望みます。

本物の玄野計が敵母船に現れると加藤は「計ちゃん」と心配そうに見つめますが、玄野がイヴァ・グーンドと互角に渡り合う姿を見て昔憧れた子供の頃の玄野を想起

が、玄野がイヴァ・グーンドに一撃入れられて吹き飛ばされたところで東京チーム(前嶋龍二)が加勢に入ったため、感化された他の東京チームも加勢。一方で加藤は山咲に引き止められ二の足を踏んでしまいますが、仲間が次々と死んでいく姿を見て戦うことを決断。

転送係に山咲を大阪へ転送するように頼むと「生きてたらまた会おう!」と別れを告げてイヴァ・グーンドへと向かっていくのです。

そして、玄野計ならばどう動くかと考えながら果敢にもイヴァ・グーンドへと飛び掛かりガンツソードを振りかぶると、自分を囮にイヴァ・グーンドの隙を作ることに成功。加藤は弾き飛ばされてしまいますが、玄野はガンツスーツの強力なパワーを用いて跳躍するとイヴァ・グーンドの頭を突き抜けて倒すのでした。

巨人の英雄を倒したことで事実上人類の勝利は確定しますが、巨人側は敗北を認めつつも結局自爆を選択したため、敵母船に残された加藤たちは自爆する艦内から自力で脱出するしかなくなります。

加藤勝の最後

幸い敵母船に搬入していたガンツは死んだ人間も転送できるらしく、加藤はイヴァ・グーンド戦で死んだメンバーを地上へ転送してもらいます。

そして、生き残ったメンバーも続々と地上へ転送してもらいますが、加藤と玄野の直前に自爆に巻き込まれてガンツは機能停止。その他にも多くのガンツチームが敵母船に取り残されることになりますが、加藤と玄野は爆発から逃げるように艦内を駆け抜けると誰かが乗り捨てていたガンツバイクを見つけて艦外──宇宙へと脱出します。

その後、敵母船は完全に爆発すると加藤と玄野も爆風に煽られたのか目をつぶっているような描写。

しかし、次のコマでは少し時間が経過したようで、加藤と玄野は地球の海に着水し水平線が見える海上でその身一つで仰向けに浮かんでいる姿が描かれます。どうやら海に落下してからすでに2~3日が経過しているらしく、ガンツバイクを無くしスーツはオシャカになっている模様。

体力の限界も迎えており、加藤と玄野はただ海の流れに身を任せて顔だけを水面から覗かせ漂っていました。

体温低下により身震いが止まらず涙を浮かべる二人ですが、すべてが終わったこと、多くのメンバーが死んだこと、自分たちがこれまでやってきた行いに意味があったのかなかったのか、この行いで誰かが救われたのかなど、こんな状況でも考え事は尽きません。

そんな中でも加藤は一人残してきた歩のことを心配していましたが、やがて意識を失います。

しかし、次に目を覚ますといつの間にか陸地が見えており、数台のヘリコプターの音がけたたましく鳴っていることに気付くと、加藤と玄野は残った体力で浜辺に上陸。すると、大勢の人々が歓声をあげて押し寄せてくるのです。

そこには歩や小島多恵の姿、風や玄野の知り合いの姿もあり、二人はやっと戻ってこれた安心感から体力が尽きて倒れ込んでしまいます──が、倒れる寸前に玄野は小島多恵に、加藤は歩に体を支えられるのでした。

そして、大勢の感謝の声を受けてながらも加藤と玄野は安心したように眠るのです。

そのため、最終的には敵母船を脱出し数日の遭難を経て日本へ戻り、加藤は歩と再会することができました。

加藤勝と山咲杏のその後は?

残念ながらGANTZの最終回は玄野と加藤が日本へ戻ってこれたところで終了しているため、その後の様子は描かれていません。

しかし、山咲が生存していることは明らかなので、無事に敵母船から帰還できた加藤は体力回復後にでも山咲と再会しているはず──だと考えられます。ただ、連絡先などの交換は状況的にできていないでしょうから、再会するまでには一苦労ありそうですね。

なお、岸本恵のオリジナルに関してもナンパ後にどのような進展があったのか描かれていないので、カタストロフィ編で山咲の生存が発覚した後はおそらく岸本とは会っていないかもしれませんね。

この辺りは最後まで不明です。

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まとめ

  • 加藤勝の死亡は単行本8巻第88話『意思の勝利』
    • ボス・千手観音と相打ちの形で死亡
  • 加藤勝の復活は単行本19巻第218話『カムバック』
    • オニ星人編で100点を獲得した鈴木良一によって再生される
  • 加藤勝は大阪編でぬらりひょんを倒し100点を獲得
    • 玄野計を再生する
  • 加藤勝はラストミッションを生き残る
  • 加藤勝はカタストロフィ編で歩と離れ離れになるが東京チームと一緒に巨人に拉致された人間の救助活動を行う
  • 加藤勝は巨人の英雄・イヴァ・グーンド戦に参戦し、玄野計の勝利に貢献
  • 加藤勝は玄野計とともに敵母船の自爆から宇宙へ脱出し地球の海に着水
    • その後、陸地に流れ着くとたくさんの人たちの声援を受ける中、駆け付けた歩と再会している
  • 加藤勝は最終回後、山咲杏や岸本恵のオリジナルとどうなったのか描かれていないため不明

全37巻の中、加藤は8巻で早々に退場してしまいますが、19巻で復活してその後は準主人公として大活躍しました。

玄野がガンツの部屋に行くことになったのは元はと言えば加藤の善行のせいですが、結果、玄野は加藤のおかげで人類を救う能力に目覚めたため、加藤が物語導入のキーマンだったのは間違いないでしょう。

一方で気になるのは加藤のその後ですが、高校生が小学生の弟と二人暮らしをすることの問題や、山咲杏との再会、そして駅でナンパした岸本恵のオリジナルとの後日談などはどうなったのでしょうか。

 

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