NARUTOの続編漫画『BORUTO-ボルト-』は現在「人神樹」と呼ばれる勢力が出てきています。
人神樹とは、コードの神術「爪痕」を十尾に施した際に誕生した爪アカが人間に噛みつくことで「木」に変容し、その人間のチャクラを基に「棘魂」といった核から誕生した生命体です。
そして、我愛羅の養子であるシンキが爪アカに噛みつかれて結果、シンキと同じチャクラを持つ人神樹・粒(りゅう)が誕生してしまったわけですが、木に変容したシンキを助けようとヨドたち砂隠れとサラダたち木ノ葉が人神樹と戦うことになります。
しかし、その戦闘中、ヨドは倒れてしまうことになりました。
今回はヨドの生死についてご紹介したいと思います。
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ヨドとは
引用元:岸本斉史・ 池本幹雄『BORUTO』 出版:集英社
ヨドは中忍試験編で初登場した砂隠れの里の忍であり、シンキとアラヤの二人とスリーマンセルを組むくノ一です。
クールな面立ちと束ねた前髪を垂らしたウルフロングヘアーが特徴で、趣味は音楽鑑賞。中忍試験では第三次試験まで進みますが、シカダイに敗北しました。
ヨドはシンキには特別な感情を抱いていますが、シンキはそれに気づいていながらも我愛羅最優先な様子。そのため、アラヤがヨドにも目を向けるように言いますが、逆にアラヤの方こそ口を開けばヨドの事ばかりだと言い返されてしまうという絶妙な関係性となっています。
【第二部】人神樹の襲撃
人神樹・十羅と左が木ノ葉隠れの里を襲撃した頃、同じく人神樹・祭はボルトとその協力者の痕跡を追っていたところ、砂隠れの里の風影・我愛羅とシンキ・アラヤ・ヨドの計4名と交戦します。
祭と複数体の爪アカを相手に我愛羅は満身創痍となり、部下である三人を逃がす行動をとりますが、我愛羅が爪アカに食べられそうになった際にシンキが自身の磁遁で我愛羅を封印し代わりに爪アカに食べられてしまうことに。
爪アカに食べられたシンキはみるみるうちに「木」に代わっていきますが、完全に「木」になる前にアラヤとヨドを逃がしカンクロウに伝えるよう頼むのでした。
そして、この時爪アカに食べられたシンキのチャクラを基に新たな人神樹・粒(りゅう)が誕生してしまいます。
木ノ葉への協力要請
人神樹からの敗走後、アラヤとヨドはカンクロウにこの事を伝えると、カンクロウは木ノ葉を訪ねます。
カンクロウ曰く、シンキが仕掛けた封印術のおかげで我愛羅は封印の中で辛うじて生きている状態であるものの、術を掛けたシンキが「木」にされているため解除する術がないとのこと。そのため、まずは「木」にされたシンキを助けるために先んじて爪アカに「木」にされた被害者が出ていた木ノ葉のシカマルに助ける方法がないか聞きに来たわけですが、シカマルは果心居士の指示を受けてシンキと我愛羅を助けるために木ノ葉丸・サラダ・ミツキの三名を風の国へ派遣させました。
こうして三人は風の国へ向かうと、風の国の僻地でアラヤとヨドと合流します。
人神樹・粒と祭の分断
砂漠の僻地でボルトの痕跡を追って再び現れた人神樹・粒と祭を発見した一同。
「木」になったシンキを助けるにはシンキと同じチャクラを持つ人神樹・粒を撃破し「棘魂」を入手する必要があるため、木ノ葉丸たちは『反逆者ボルトの追手』のフリを演じて二人に接触し反撃のチャンスを窺います。そんな中、シンキを助けるためにピリつきムードのヨドにアラヤは「無茶はするなよ…」と気遣いますが、ヨドは「無茶でも何でもやるっての…あいつを助けるためならね…!」と険悪。
何はともあれ、木ノ葉丸はヨモギのチャクラで生まれた人神樹・祭を倒し「棘魂」を入手すべく、祭と敵対せず一時協力関係を築きボルトの痕跡を探る段階に進むことに成功。そして、残るサラダたちも粒を連れて木ノ葉丸たちとは別方向を探すようにうまく誘導し分断させます。
割と社交的な粒と一通り挨拶を交わすサラダたちですが、ヨドだけは「…よろしく」と挨拶はするものの、シンキのチャクラで生まれた人神樹・粒に対する怒りが抑えきれずにひたすら睨めつけます。
そのため、さすがのマイペースな粒も「クッソ睨まれてません?俺」と反応しますが、サラダは「あぁ…ゴメンね、彼女人見知りでさ…」と何とかごまかすのでした。
人神樹・粒(りゅう)との戦闘
建前上、粒とともに砂漠の中からボルトの痕跡を探すことになったサラダたちですが、シンキのチャクラで生まれた粒は『砂鉄』を操り周辺を探知開始。しかし、砂鉄を広げることで色んな事が分かるらしく、改めてヨドの「殺気」に反応を示すことに。
そんな中、ミツキが人神樹達がボルトを追う理由を訊ねると、粒はボルトが「棘魂」のことなど色々と都合の悪い情報を知りすぎているため十羅が始末したいと考えていると答えます。それを聞いて、サラダは逆に「棘魂」を使えばボルトをおびき寄せる囮になるのではないかと提案すると、粒はサラダの提案に乗って自身の「棘魂」を空中に出現させます。
その瞬間、ヨドはシンキを元に戻すための「棘魂」に向かい飛び出しますが、予め空中に舞わせた小さな砂鉄によってヨドの身体は空中で硬直。また、サラダたちの周辺にもいつの間にか砂鉄が舞っており動きを封じられてしまいます。
粒はサラダたちと挨拶した段階で彼女たちの思惑や誘導に気付いていたようで、砂鉄で探知を始めることで先手を打っていたのでした。
粒vsサラダ、ミツキ、アラヤ、ヨド
粒の砂鉄は攻撃や探知に動きを封じるだけにとどまらず、体中に付着させた砂鉄で傀儡のように相手を操ることも可能。しかし、傀儡のようにヨドとサラダを同士討ちさせようとしたところ、アラヤがシンキと開発した協力技である「磁鉄粒封刃」で粒の砂鉄を無力化させました。
アラヤの刀は予めシンキのチャクラを刀に込めており、自身の風遁剣術を併せることで砂鉄をある程度操れることができます。そのため、アラヤの一振りで仲間を縛っていた砂鉄を吹き飛ばし傀儡の術を解除することができました。
こうして、アラヤが粒の砂鉄を引き受け残り三人が攻撃に専念するフォーメーションが完成。感知タイプのヨドが的確に砂鉄が降りかかる方向を指示し、サラダとミツキがそれぞれ猛攻をしかけますが、粒は自身を砂鉄に変えて身を潜めます。
しかし、感知タイプのヨドが僅かに砂同士の摩擦音が大きな方角を捕捉し指し示すと、そこ目掛けてアラヤが磁鉄粒封刃で逆に砂鉄を集めることで粒の姿を視認できるようにし、実態が現れたところで仙人化したミツキが蛇で粒を攻撃。そして、サラダが千鳥でトドメをさします。
が、傷は浅かったようで粒は再び砂鉄に変化し姿をくらませるのでした。
交渉失敗とヨドの負傷
再び同じ手法で粒の姿をあぶり出すアラヤでしたが、顕現した粒は肉体の爪痕から無数の「爪アカ」を放流。サラダたちはすぐに何体か仕留めるものの、数が多すぎて4人は囲まれてしまいます。
そして、ヨドが爪アカに捕まったところすぐに駆け付けるアラヤでしたが、振り被った刀が爪アカの胴体から引き抜けないばかりか、粒はアラヤの刀を喰い込ませた爪アカを別の爪アカの爪痕に取り込ませて奪ってしまいます。
粒が爪アカを呼び寄せたのは厄介なアラヤの刀を封じるためであり、これでサラダたちは砂鉄を防ぐ術がなくなりました。
一気に形勢逆転したサラダたちは砂鉄攻撃になすすべもなく敗北すると、砂鉄を纏わせて操るミツキとアラヤを人質に取ります。しかし、粒の目的はあくまでもボルトの捜索であるため、ボルトもしくはその協力者の『居所』あるいは『弱点』か『情報』を提供すれば見逃しても良いと交渉を始めます。
一見して罠のように見えますが、どうあがいても全滅する道しかないためヨドはサラダにボルトの居所もしくは情報を提供するよう呼びかけます。しかし、サラダは「悪いけど仲間を売ってまで助かろうとは思わない」と拒否。また、そもそもボルトの情報を知らないと述べます。
ヨドは重罪を犯して里を追われた抜け忍をなぜサラダが庇うのかずっと疑問に思っていましたが、サラダの反応から「たとえ世界中を敵に回しても自分だけは味方でいてやりたい…そう思える男なんだろ…?」と納得します。
そして、自分にとってその相手がシンキであると伝えます。
サラダの気持ちに理解を示したヨドは、代わりに自分の索敵能力で人神樹に協力すると交渉します。ボルトに関する情報は持ち合わせていないが、これからボルトの情報を手に入れることを約束すると、その条件で自分以外の3人を見逃して欲しいと交渉するのでした。
しかし、次の瞬間、粒は砂鉄を鋭利状の触手のようにしてヨドの胴体を貫くことに。唖然とするサラダ、ミツキ、アラヤを余所に、粒は倒れたヨドに向けて単純にムカつくから却下と返事をします。
サラダがヨドに駆け寄ると、ヨドは吐血をしながら「…うまく…いかない…モンだな…」と息も絶え絶え。ヨドの傷跡を確認したサラダは「…そんな…」と息を呑みますが、ヨドは自分の状態を理解しているのか「いいよ…分かってる…もう駄目だ…あたしは…」と淡々と喋り続けます。
そんな絶体絶命の中、さらにサラダまでもが粒の砂鉄に捕まり自由を奪われてしまうのでした。
ヨドの最期
粒の一撃で胴体を貫かれたヨドですが、サラダに対して「…何だろ、今頃ンなって…よく…聞こえてくる…」と、サラダが自覚していない本人の気持ちについて言及します。
ヨドは「あんた…分かってなさすぎだよ…自分の事…」と切り出すと、サラダが無意識に自分自身の気持ちを騙して本来持ってる力を腐らせていると指摘。例えその力が必ずしも皆のためのものではなくても、サラダにとって特別な誰かを守るために使っても良いと、何か遠慮していたサラダを奮起させるのです。
会話中、粒は砂鉄でサラダを操りヨドに止めを刺そうとしましたが、ヨドの言葉でサラダは覚醒。2年半前、ボルトとカワキの立場が逆転した際に無自覚に開花させていた万華鏡写輪眼・ 大日孁(おおひるめ)を使用し粒の傀儡を打ち破ると圧倒的な瞳術の力で粒を撃破するのでした。
ヨドは死亡した?
サラダの万華鏡写輪眼で粒を撃破した4人ですが、ヨドの生死は現段階(第二部・第21話時点)で不明です。
劇中では、サラダの覚醒以降完全に気を失い倒れているヨドをアラヤが抱き抱えている描写はありますが死亡を確定するものはありませんでした。
しかしながら、粒との戦闘を観測していたエイダの『ヨドちゃんの事は残念だったけど』という台詞と、果心居士の『彼女の犠牲は今回の結果に大きく寄与した要因だ。決して無駄ではない』という予めヨドの結末を十方で知っていたと思われる発言、そしてその発言を聞いて『知ってて黙ってやがったな…?ヨドがこうなる事をオレに…』と不服そうにするボルトの発言から、ヨドが死亡する確率は高いと思われます。
ヨドの生存の可能性
ヨドの傷は本人も理解できるくらいに手の施しようのない重傷であるため、仮に医療忍者がこの場にいたとしても回復の見込みはないと考えられます。
一方で、現在はつい最近九尾(九喇嘛)の人柱力となったヒマワリが重傷を負ったいのじんを快癒させた描写があるため、ヒマワリがいれば助かる見込みじゃ充分にあります。
そして現在、ボルトが避雷針の術で木ノ葉丸と祭の戦闘に駆けつけたため、ボルトが祭を始末かつその後追跡してくるであろう十羅を振り切ることができれば、ボルトの避雷針の術でヨドをひまわりのところに送り届けることはできるかもしれません。
もし、ボルトが駆けつけた段階でヨドがまだ生きていると仮定すれば、避雷針の術で木ノ葉のひまわりか、サクラや綱手クラスの医療忍者のところへ飛ばせば助かるかもしれませんね。
まとめ
以上「ヨドの死亡について」のまとめでした。
人神樹・粒との戦闘で重傷を負ってしまったヨドですが、腹部にがっつり貫かれているので人柱力や綱手やサクラクラスの医療忍術が使えなければまず助かることはないと思われます。
一方で、現在では九喇嘛の人柱力となったヒマワリが他人を回復させる力を持っているので、ボルトの避雷針の術で転送できればまだ助かる見込みはあるかもしれません。
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BORUTO-ボルト- -TWO BLUE VORTEX-
作家:岸本斉史 / 池本幹雄
出版:集英社 立場が逆転したボルトとカワキ。ボルトがナルトを殺した反逆者として追われて3年、木ノ葉隠れの里をコードと「爪アカ」が急襲、サラダ達が対応に追われる最中、成長したボルトが現れ!? 運命の渦が再び動く!! |
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