【BORUTO】うずまきボルトの現在は右目を失って里抜け?大筒木化やカワキとの『逆転』について

右目を失ったボルト BORUTO

『BORUTO』の主人公であり、うずまきナルトと日向ヒナタの息子のうずまきボルトは、現在大筒木モモシキの器として『カーマ』を刻まれてしまい、現在は大筒木化が進行し完全に大筒木の体になってしまいました。

そして、大筒木化したボルトはカワキに命を狙われることとなりとある理由で里抜けするハメになりましたが、なぜそのようなことになったのでしょう。

今回はうずまきボルトと大筒木モモシキの関係からカワキとの『逆転』についてご紹介したいと思います。

この記事で紹介する内容は?

  1. うずまきボルトが大筒木モモシキの『器』とは?
  2. うずまきボルトの大筒木化
  3. うずまきボルトの右目の喪失
  4. うずまきボルトとカワキの『逆転』とは?
  5. うずまきボルトの里抜け
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うずまきボルトは大筒木モモシキの『器』

大筒木モモシキに意識を乗っ取られるボルト

引用元:岸本斉史・ 池本幹雄『BORUTO』 出版:集英社

うずまきボルトは単行本3巻で大筒木モモシキを倒した直後、静止した時間の中でモモシキに接触を受けると『神を倒した者は只人ではいられない』として自身の転生の器にボルトを選び左手に『カーマ』と呼ばれる印を刻みました

モモシキは戦いの最中に自身をデータ化して複製すると、自分が消滅する直前にボルトの体に『カーマ』を打ち込んだとのこと。

そして、モモシキは『その青き瞳はいずれ貴様から全てを奪い去る』と予言するのです。

この時のボルトは運命や呪いといったものに怯むことなく自分の忍道を突き進むことを誓っていますが、モモシキに刻まれた『カーマ』によって状況が一変します。

 『カーマ』とは

カーマ』とは大筒木が転生するための『器』に刻む印を指し示すものであり、圧縮された大筒木のバックアップファイルと言われています。

カーマ』を刻まれた者は時間経過により大筒木の肉体へと進行を始めます。これを『解凍』と呼び、刻まれた楔の中には大筒木の意志が存在しています。

そして、解凍が終わると大筒木のデータに上書きが完了され器の存在は完全に消滅し大筒木が復活するのです。

カーマ』の能力

基本的には身体能力の大幅な向上が見込めるもので、忍術の威力も向上。また、チャクラのようなエネルギー体に限り吸収が可能であり、物質の吸収は不可能

身体能力の大幅な向上は蓄積された大筒木の戦闘経験が上乗せされるため。

力を使用した場合は左手の紋様が体全体に広がる仕組み。

うずまきボルトの大筒木化と現在の進行率

単行本17巻ではコードを倒すためにボルトは自我を保った状態で初めてモモシキの『カーマ』の力を活用しましたが、やはりモモシキに意識を乗っ取られてしまうことに。そして、モモシキボルトがナルトを殺しかけた際にアマドが仕組んでいたカワキの『カーマ』が覚醒しモモシキボルトの螺旋丸を吸収、モモシキボルトとカワキが交戦します。

そのままカワキと攻防を繰り広げるうちに自力で自我を取り戻したボルトでしたが、ここでボルトは予めカワキと話し合いで決めていたようにカワキの手で殺してもらうように頼み込むのでした。

が、カワキがボルトの胸に風穴を空けて殺害した直後、モモシキは『カーマ』の一部を使ってボルトを蘇生させたのです。

ボルトの『カーマ』はモモシキの構成要素全てをデータ化し圧縮したものを刻まれていますが、現時点でボルトの体に解凍し溶け込んだモモシキのデータは82%。残り18%の解凍が完了すればモモシキの転生が叶うはずでしたが、器の損失と自身の完全消滅を鑑みたモモシキは転生を断念すると、残り18%をボルトのデータに変換して失った細胞組織を新たに作ることでボルトを助けました。

18%をボルトのデータに変換したせいでモモシキの転生計画は頓挫してしまいましたが、変換したとはいえ大筒木のデータを基に作り直した細胞組織であるため、現在のボルトは純度100%の完全な大筒木となったのです。

また、ボルトの破損した肉体の一部をモモシキのデータで補完したため『思考の混線』現象がおきており、稀にお互いの思考が筒抜けになっています。

うずまきボルトは十尾の生贄

大筒木の目的である『チャクラの実』を実らせるには生きたままの大筒木を十尾に食べさせる必要があります。

作中では『カーマ』により大筒木化が8割方進行したボルトやカワキも充分に十尾への生贄に活用できる範疇でした(チャクラの実の大きさが左右する)が、ボルトが大筒木のデータを100%解凍し完全な大筒木となったということは、図らずも現在のボルトが十尾の生贄として成熟したことを意味します。

そのため、モモシキの『転生』の心配がなくなったボルトでしたが、今度は十尾の生贄としてコードに付け狙われることになったのです。

また、すでに『カーマ』は100%解凍されているので次に致命傷を負えば回復する手段がなくなったため復活は二度と起こらないとモモシキに忠告されています。

なお、純度100%の大筒木の肉体になってしまったボルトは『転生』としての機能はありませんが、モモシキはこれまで同様に常に精神の中で共生しているため、モモシキがボルトの精神と肉体を乗っ取れば結果として転生と同じ意味を持ちます。

うずまきボルトは右目を失う

ボルトの右目はモモシキの器にされた後、モモシキがボルトの意識を乗っ取った場合にのみ白眼に変異しています。モモシキは『青き瞳』と呼んでいる模様。(※原作準拠。アニメ版では特殊なチャクラを見通す青白く発光する目『淨眼じょうがん』)

単行本19巻第75話『神の領域』では、右目の能力の片鱗かボルトはモモシキが視ていたこの先自身に降りかかるであろう不吉な未来を見通しています。

単行本20巻第78話『大馬鹿野郎』では、七代目火影ひいてはナルトが大切にしている木ノ葉の里を守るためには現存する大筒木を葬るほかないと決断したカワキは神術『大黒天』でナルトとヒナタを封印。その後、異変を察知して帰宅していたボルトを奇襲し封印しようとしたところ、モモシキの『カーマ』により大黒天は打ち破られて失敗。

カワキのやり方に反発したボルトは応戦に出るものの、仲裁に入ったサラダをカワキが攻撃しようとしたためボルトはサラダを庇い負傷。

この時、カワキの能力で生成された鋭利な腕の攻撃でボルトは右目を斬られて失明してしまうのです。

なお、『BORUTO』冒頭の青年ボルトが『カーマ』を使い右目を開くと白眼を覗かせているので、カーマ』発同時に限り右目(白眼)が復活するものと予想されています。

うずまきボルトとカワキの『逆転』

単行本20巻第78話『大馬鹿野郎』にてボルトの封印もしくは暗殺に失敗したカワキは神術『少名碑古那』や『大黒天』の度重なる使用でチャクラの消耗が著しい中、逃亡。

うずまきボルトの所在が不明の今、奈良シカマルの指揮の下、カワキを木の葉の敵として認識し始末する方針でカワキの捜索が開始されますが、カワキはチャクラを消して潜伏できるために捜索は難航。

そんな中、潜伏するカワキにエイダが接触すると、カワキは『大筒木の器にされた七代目の息子を殺せる人間は自分しかいない』『モモシキが自由になってからでは全てが遅い』『どこの誰でもない自分のような死んでも誰も悲しまないよそ者だったならば殺せるのに』と辛い心境を吐露。

すると、このカワキの悲痛な思いを聞いたエイダは制御不能かつ無意識の神術『全能』の能力を発動すると無自覚の内にうずまきボルトとカワキの立ち位置を逆転させてしまったのです。

『全能』は大雑把に言えば神が創生に用いる何もかもを具現化する絶対の意思であり、大筒木ではないエイダが制御できる術ではありません。そのため、エイダは意図してやったわけではなく、発動後もしばらく何が起きたのか理解できなかったが以前にも似たような現象を体験していため順応は早かった模様。(※魅了の能力は全能によりエイダの潜在的な願望を無意識に具現化させた結果)

エイダの『全能』がカワキの願望を具現化させた結果、うちはサラダと筧スミレを除く木ノ葉隠れの里の全員が『カワキ=木の葉隠れの里で生まれ育った火影の息子うずまきカワキ』そして『ボルト=恩を仇で返し木の葉に命を狙われる孤独なよそ者のただのボルト』という共通認識を植え込まれたのです。

うずまきボルトは全てを失う

エイダの全能による『逆転』現象の最中、消息不明のナルトはカワキの指示により死亡したものとしてエイダの口からシカマルに伝達されました。

これによりボルトは『火影殺しの大筒木』という汚名を着せられるとともに、木ノ葉の忍、ひいては第十班やミツキにまでも恩知らずの裏切り者として命を狙われることに。

こうしてモモシキがボルトに取り憑いたさいに述べた『その青き瞳はいずれ貴様から全てを奪い去る』という予言の通り、ボルトは両親と仲間そして信頼や半生といった全てを失いただのボルト・・・・・・になったのです。

ただ、どういうわけかエイダの魅了が効かないうちはサラダがサスケに『ボルトを助けてほしい』と懇願したため、サスケは己の記憶を疑いながらもボルトがサスケの額当てを所持していること、さらに記憶通りならばカワキに取り憑いているはずのモモシキがボルトと共生している事実からサラダの言葉を信じてボルトを救出するのでした。

うずまきボルトはうちはサスケと里を抜けて修行期間に入る

火影と日向と火の意志を受け継ぐ忍と名乗るボルト

引用元:岸本斉史・ 池本幹雄『BORUTO』 出版:集英社

サスケの協力で木ノ葉の追撃から脱したボルトは、謝罪にやってきたエイダの接触を受ける最中にもかかわらず『今感じている不安や孤独感はカワキが今まで生きてきた環境』として現状を受け止めており、これまで何不自由なく生きてきた自分にカワキはムカついていたのではないかとカワキのことを思いやります。

しかし、エイダは少なくともカワキ自身はボルトを兄弟だと認めていることを伝え、そしてサスケはナルトは今のボルトのように何も持っておらず多くの者から疎まれる存在でありながら自らの努力で火影に上り詰めたとして本当にナルトの息子であるならナルトと同じように自らの努力で認めさせてみせろとボルトに発破をかけるのです。

サスケの言葉を受けて覚悟を決めたボルトは自分には七代目火影の血・日向家の血・四代目火影の血・木ノ葉の火の意志が流れているとして、サスケから授かった額当てを締めなおすと、今一度自分が『忍者』であると改めて自覚。

現状は全て自分の弱さのせいだと思い知ったボルトは、この悲劇を兄弟殺しで終わらせないためにもっと強くなって兄弟喧嘩にしておさめる──うずまきナルト・・・・・・・ならそうするはずだと決意表明するのでした。

ボルトの決意を聞いたエイダはせめてもの罪滅ぼしにボルトが木ノ葉に戻るまでの間に限り『千里眼』でボルトとサスケの居場所を探さないように約束。

こうしてエイダの千里眼の監視から解放されたボルトはサスケとともに里を抜けて修業期間に入るのでした。

なお、モモシキはボルトが全てを失ったことで居場所をなくし生きる気概が湧かなくなったところを乗っ取る算段でしたが、ボルトの意志の強さとサスケやエイダの存在により計画は頓挫した模様。
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まとめ

  1. うずまきボルトは大筒木モモシキを倒したさいに『カーマ』を刻まれており、モモシキの転生の器として『カーマ』の解凍が進められていた
  2. うずまきボルトがカワキに殺害を頼んださいに、モモシキはボルトの体に解凍し溶け込んだモモシキのデータの残り18%をボルトのデータに変換し失った細胞組織を新たに作り出して蘇生させた
  3. 生き返ったうずまきボルトの体は純度100%の大筒木の体となる
  4. うずまきボルトは大筒木を根絶やしにするというカワキの強襲を受けると、カワキの攻撃からサラダを庇い右目を失う
  5. カワキの願望を具現化させるためにエイダの『全能』が無意識に発動してうずまきボルトとカワキの立ち位置が『逆転』。
  6. 『カワキ=木の葉隠れの里で生まれ育った火影の息子うずまきカワキ』に、『ボルト=恩を仇で返し木の葉に命を狙われる孤独なよそ者のただのボルト』となる
  7. うずまきボルトは、『全能』の影響を受けないサラダにボルトを助けて欲しいと頼まれたうちはサスケにより救出されると、全てを失った状況を何とかするために修業期間に入る

ボルトは大筒木モモシキを倒した時点でモモシキの転生用の器として楔を打ち込まれてしまいましたが、モモシキはモモシキでボルトの精神を追い詰めて肉体を乗っ取ろうと画策するも、ボルトの強靭な精神力により何度も失敗しています。

そして、エイダの『全能』によりボルトはカワキと立場が逆転してしまったため全てを失ってしまいましたが、またもや強靭な精神力とサスケのおかげでカワキに立ち向かい『兄弟喧嘩』でおさめる決心を固めました。

現状モモシキも完全に消滅したわけではないので乗っ取りの脅威は去っていませんが、この修業期間でより楔を自分のものに変えることができれば大筒木一族に匹敵する強さになって戻ってくると思われます。



BORUTO-ボルト-
-NARUTO NEXT GENERATIONS- 単行本20巻

原作:岸本斉史 作画: 池本幹雄
出版社:集英社

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