平子真子といえば仮面の軍勢を束ねるリーダーとして破面篇で登場した元護廷十三隊五番隊隊長であり、破面篇終了後には五番隊隊長に復隊したキャラクターです。
本編中は始解しか開示しなかった平子ですが、実は千年血戦篇後の尸魂界を舞台にした小説で卍解を披露しました。
今回は、本編では明かされなかった平子真子の卍解についてご紹介したいと思います。
この記事で紹介する内容は?
- 平子真子の卍解の登場
- 平子真子の卍解『逆様邪八宝塞』の能力
- 平子真子の始解『逆撫』の能力
- 平子真子の卍解がアニメで登場?
平子真子の卍解は小説で判明
引用元:ゲームアプリ『BLEACH Brave Souls』 原作:久保帯人『BLEACH』 開発:KLabGames
平子真子の卍解名は『逆様邪八宝塞(さかしまよこしまはっぽうふさがり)』。
初披露は小説『BLEACH Can’t Fear Your Own World』の第2巻の最後のあたりで、能力説明は第3巻の冒頭あたり。綱彌代時灘が逃げ込んだ叫谷にやってきた京楽春水が結成した連合部隊。そこには産絹彦禰の斬魄刀『已己巳己巴』の能力で産み落とされた無数の白い異形の分身が解き放たれて京楽たちを待っていました。
白い異形の分身たちは叫谷の霊子を吸い込んで自己増殖を繰り返し京楽たちの進行を妨げますが、そこで名乗りを上げたのが平子真子。平子は「しんがりは俺や言うた筈やで。とっとと先に行きや」と白い異形たちを相手に一人残ることを宣言。
伊勢七緒が引き留める中、京楽は「……『アレ』やる気なのかい?」と確認を取ると、平子は「ああ、こないな状況でもあらな、でけへん事やしな」と意味深に返しており、京楽は皆を連れて時灘が控える空中楼閣へと向かっています。
そして、平子は逆撫を解放すると、逆撫の能力に翻弄された白い異形たちは徐々に知恵をつけてその場に留まり再び増殖することで逆撫の能力にあてられてない仲間を増やして対抗。更に増殖していく白い異形たちを前に、平子は詐欺師の微笑を浮かべながら遂に卍解を行うのでした。
ちなみに卍解を使用する際は「この状態から逆転できたら、まるで奇跡」とかつて真世界城で対峙したジェラルドの言葉を持ち出しています。
卍解『逆様邪八宝塞』の能力
逆様邪八宝塞の能力は『敵』と『味方』の認識を倒に流転させるもの。
発動後は撫子の花を思わせる形状の美しく巨大な台座が出現し、使用者の平子が台座に乗ることで蕾が閉じていきます。すると、あとは蕾の外にいる『敵』と『味方』の認識を逆さまにされた相手が仲間同士殺し合うとのこと。平子は蕾の外で事が終わるまでただ鎮座して待つのみ。
この能力の特性上影響範囲内の敵味方に適用されるため、周りに味方がいることがデメリットとなり、また敵とサシで対峙すると認識を入れ替える対象が居ないので意味がない能力となっています。つまり、使用条件は『平子が大勢の敵陣のど真ん中で孤立した場合』のみ。
そういった理屈から千年血戦篇では、滅却師が瀞霊廷の内側から進軍したために使用できませんでしたが、仮に瀞霊廷の壁の外からやってきた場合はこの卍解で大半は片づけられたそうです。
平子曰く『始解は強敵用』で『卍解は雑兵掃除』。
卍解『逆様邪八宝塞』の弱点は霊圧差?
平子の始解を小細工なしで破ったのは作中で藍染惣右介ただ一人ですが、それは同じ催眠系の斬魄刀を所有していたことや、特に五感に作用する能力に藍染が順応できたからです。
しかし、平子は卍解使用後に「ま、藍染やユーハバッハレベルの奴が来よったら、そもそも効かへんかもしれんしな」と呟いています。
つまり、砕蜂の弐撃決殺同様に霊圧差で逆撫の認識を入れ替える効力が無効化される可能性があるかもしれないと示唆していました。
例えば、月島秀九郎が完現術で朽木白哉の過去を改変したにも関わらず敗北したように、もしかしたら『逆様邪八宝塞』の認識の入れ替えを受けながらも攻撃してくる敵も存在するかもしれません。
そうなるとただ『敵』と『味方』の認識を流転させる卍解は強敵には通用しない能力になります。
平子の天敵はバンビエッタ
こちらは単行本62巻で描かれた平子対バンビエッタの一幕の通り。
平子の始解『逆撫』は見えているモノの上下左右前後を逆様にするため、能力を受けた相手は通常認識の違いや視覚酔いからまともに戦えなくなります。
そう、バンビエッタも例外なく能力自体は有効です。有効なのですが、厄介なのがバンビエッタの能力『爆撃(ジ・エクスプロード)』。爆撃は、バンビエッタの霊子を撃ち込んだものを爆弾に変えて爆発する能力ですが、彼女は滅却師完聖体になるとこれを全周に展開できるのです。
つまり、バンビエッタは上下左右前後の認識が全て逆さまになっても全方向まとめて吹き飛ばせば即時解決という思考から平子の逆撫を突破してみせました。
また、バンビエッタ自身、たとえ味方であっても躊躇いなく殺害できる性格であるため『逆様邪八宝塞』も彼女には通用しないのではと予想されています。
もしかしたら平子の天敵は圧倒的な範囲攻撃能力を持つ相手全般かもしれませんね。(例、山本元柳斎重國、日番谷冬獅郎など)
始解『逆撫』と能力のおさらい
始解は、頭金(かしらがね)が円環の形状をなし小さな穴が等間隔で空いている刀身に変化。
『逆撫(さかなで)』の能力は、刀を振り子のように揺らすことで特殊な匂いを分散し匂いを嗅いだ者の上下左右前後の認識を逆にするというもの。
見えている方向・斬られる方向・聞こえる音の方向も逆。
また、平子は他にも言葉を逆再生する特技も練習している模様。もう少し鍛えて『熱い』と『冷たい』の感覚も逆さまになるようにしたいと考えているようですが、覚えるのに難儀しそうと愚痴をこぼしています。
平子曰く、逆撫の能力はコントローラーの操作を逆に扱うようなもの。
平子の卍解はアニメ第2クール『千年血戦篇-訣別譚-』で解禁される?
引用元:アニプレックス チャンネル YouTubeより
2023年5月28日TVアニメBLEACH千年血戦篇第2クール『千年血戦篇-訣別譚-』の告知PVがアニプレックスチャンネルにて公開されました。
わずか2分20秒という映像の中に何と平子真子の姿が。
そして、原作には無かった追加シーンにより、平子は聖兵たちに囲まれて神聖滅矢の包囲網に晒される状況下にて「お前らの常識もこの状況もみんなまとめてひっくり返したるわ、…卍解」と確実に卍解をすると思われるシーンが描かれているのです。
もしかしたら小説で述べていたように瀞霊廷の壁の外からも聖兵が襲撃してきたのでしょうか。
第2クールは原作で描き切れなった描写を盛り込んでいるそうなので、平子以外の活躍も楽しみになってきましたね!
第2クールの放送日は2023年7月8日毎週土曜23:00~テレビ東京系列ですのでお見逃しなく。
まとめ
- 平子真子の卍解は小説『BLEACH Can’t Fear Your Own World』で初登場
- 卍解『逆様邪八宝塞(さかしまよこしまはっぽうふさがり)』は、『敵』と『味方』の認識を倒さかさまに流転させる
- 始解『逆撫(さかなで)』は、匂いを分散し匂いを嗅いだ者の上下左右前後の認識を逆にする
- 平子真子の斬魄刀は藍染やユーハバッハのような次元が違う相手には通用しない可能性を示唆している
- 平子真子の斬魄刀の天敵はバンビエッタのような全周攻撃を得意とした相手
- TVアニメ千年血戦篇第2クールのPVで平子が卍解を使用するシーンが描かれている
勿体ぶった平子の卍解は小説で判明しましたが、その能力は雑兵掃除にしか活用できない不便な能力でした。
しかし、相手が多数で平子単身であればある程度は同士討ちさせることで数を減らせる能力には違いないので、総力戦やしんがりといった孤立無援に陥りやすい環境では頼もしい能力です。
そしてアニメ第2クールのPVで平子の卍解シーンが描かれるサプライズがあったので第二次侵攻時に平子の卍解が映像化される期待が高まっています。
一方で、千年血戦篇後の小説が映像化されないのではという不安の声もありますが、一先ず平子の卍解が描かれる第2クールを楽しみに待ちましょう!
BLEACH Can’t Fear Your Own World 合本版 原作:久保帯人 著者:成田良悟 |
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