2007年にまんがタイムきららで連載開始した女子高生軽音部の高校卒業までを描く漫画「けいおん!」。
2009年には京都アニメーション制作でアニメ化第一期が放送し、2010年に第二期、2011年に最後となる劇場版が製作されました。
アニメ二期の最終回では部室で中野梓へ向けた曲を披露したところで、劇場版ではオリジナルエピソードである卒業旅行を経てアニメ二期の最終回の演奏から原作最終回に繋がるエンディングが描かれましたが、平沢唯たち四人の卒業後はどうなったのでしょうか。
今回は放課後ティータイムの進路や大学編についてご紹介したいと思います。
放課後ティータイムの進路と卒業
引用元:かきふらい『けいおん!』 出版:芳文社
四人ともN女子大学を受験し合格
唯・澪・律・紬の四人は年明けにN女子大学を受験しています。
受験当日に唯がちゃんと起きれるか心配した四人は平沢家を訪問し、連載三年目にして平沢家の両親が登場。梓と憂と途中まで登校を共にし、N女子大へ向かって入試を受けました。また、合格発表までの受験シーズン中に唯は滑り止めのR大学を受験した模様。
2月14日のN女子大学合格発表日、四人は音楽室を訪れると待機していた梓・憂・純・さわ子に全員合格したと報告。感極まった梓が唯に抱き付くと唯は感激の声を上げます。なお、一人一人に祝福を送る梓ですが、律に対しては「でも律先輩本当によく受かりましたね。裏口入学ですか?」と冷静にツッコむ模様。その後、梓・憂・純で事前に用意していたチョコレートの手作りプチケーキをプレゼントしました。
一方で、さわ子は「みんな合格おめでとお~」と号泣の様子。
ちなみに、和も進路指導の先生に第一志望に合格した報告をした後に音楽室を訪れると、地が出た憂(ほぼ唯と同じリアクション)におめでとうのチョコをプレゼントされています。
四人の高校卒業
3月1日、卒業式が滞りなく終了。
卒業式後に部室に来てほしいと言われた梓が音楽室へ向かうと通常通りお茶会を始める軽音部。あっという間にに過ぎ去った三年間を振り返ることで、梓は自分が知らなかった唯たちが知り会ったエピソードを知ります。なお、梓は唯がお菓子に引きずり込まれたと的中させる模様。
一方で、梓が軽音部に入った理由を訊ねられると恥ずかしそうに小声で「不覚にも新歓ライブに感動してしまって…」と返答。が、律に揶揄われるといざ入部してみれば部長は適当だしお菓子ばかり食べててがっかりしたと言い返しました。
しかし、喋っている内に感情が高まった梓は実際にバンドを組むと楽しかったと綴ると「もう歌詞忘れても抱き付いて来ても怒らないから卒業しないでよぅ…」と涙腺崩壊。唯は梓を抱き締めハンカチで涙を拭うと、今日梓を呼んだのは梓のために作った曲を聞いてほしかったからと伝え、内緒で四人で練習した最後の演奏を梓に披露します(※この辺りはアニメ版と同様、および劇場版で捕捉)。
そして演奏後に律が「ほら泣いてる場合じゃないぞ、今度は梓が部長なんだから」と活を入れると、梓は涙を拭いて「今の軽音部より全然すごい部にしてやるです!」と意気込むのでした。なお、さわ子は置いていくから好きに使ってよいと言われるも、梓は「それはあんまり…」と拒絶感を示す模様。
こうして四人は高校生活最後を終えるように部室を立ち去ろうとしますが、音楽室には彼女らが持ち込んだ私物が溢れていたため、さわ子に新学期始まるまでに持って帰るように注意されるという締まらない最後となります。
四人が去った後、梓は一人部室でアルバムを広げて感傷に浸りますが、憂と純がやってくると「実はねー、軽音部に入りたいって人がいるの」「しかも二人だよ」と発言。純は以前から約束したため、憂は唯が一人暮らしするので暇ができるという理由で軽音部入部を決意すると、梓は律顔向けのテンションで二人を確保し、四人の卒業後も軽音部は継続することになりました。
一方で、四人は帰路中に高校卒業の実感があるようなないような感覚に。そんな中、澪は後輩がいた手前我慢していましたが堰を切ったように泣き出しており、律が慰める構図。しかし、唯も紬も切り替えが早いのか泣いてる暇はないと励ますと、唯が澪の手を取り四人は共に歩き出します(※ラストシーンは劇場版で捕捉)。
以上が原作での最後となりました。
放課後ティータイムの大学生編
引用元:かきふらい『けいおん!』 出版:芳文社
N女子大学の女子寮で一人暮らし
唯・律・澪・紬の四人は、高校卒業後はN女子大学の女子寮で一人暮らしを始めています。
部屋割りは近いようで毎朝互いの部屋にいって起こす距離感にあり、同年代や先輩と同じ寮で新生活をスタートしました。なお、相変わらず唯を中心に騒がしいので唯の隣室の女の子から怒られることも。
唯は教師を目指して教育学部を選択
唯はN女子大学受験時に教育学部を選択したことがわかりました。
なお、唯が教育学部を選んだ理由は山中さわ子のような教師になりたいという憧れであり、寮生にどんな先生だったのかと問われた際には「えっとね、すごく美人で人気があって音楽の授業教えるのうまくて…」と話し始めるとそのまま長文をペラペラと喋り続け、最終的には「毎日お菓子食べてだらだらする先生になるのが夢」としめました。
なお、放課後ティータイムの四人の学部はそれぞれ違うようですが、他三人の学部学科は不明。
新しい友達
同じ女子寮で生活し軽音部に所属する和田晶・吉田菖・林幸の三人と何かと縁があり、大学生活ではこの三人を交えて物語が進んでいきます。なお、三人のバンド名は「恩那組」。
晶はロック系の恐い見た目の女の子ですが、入学式の際隣で居眠りしていた唯に肩に涎を垂らされたり女子寮では隣室だったりと何かと奇縁があり、プライベートでの姿が可愛かったため唯が一方的に気に入りいじられるキャラに一転。また、唯と同じ教育学部で講義もかぶっていたため、早朝の目覚まし担当をやらされるなど何かと唯の面倒を見るポジションに。
晶とバンド「恩那組」を組む菖と幸も、幸は澪と、菖は律と学部が同じため親交を深め仲良しに。
女子寮生活では放課後ティータイムの四人に恩那組の三人を交えた七人で集まってお菓子を食べながら喋るようになりました。
大学の軽音部に入部
N女子大学進学後も軽音部に入部し四人で放課後ティータイムを継続しています。
この大学の軽音部で活動しているバンドは10グループあるらしく、バンド毎にコマ単位で練習時間の予約をする仕組み。そのため、メンバー同士の学部学科が被っている放課後ティータイムと恩那組は自ずと顔を合わせる時間が多く、恩那組の練習時間中に放課後ティータイムがお菓子を食べてくつろぐことも。
一方で、所属バンドが多いため大学の前期を終えても未だに会ったこともない部員もいるようです。
また、軽音部にはいつプロになってもおかしくない腕を持ったバンドがいるという噂があるも正体は不明。しかし、澪が忘れ物を取りに部室に戻った際に偶然吉井が学生制服を着用していた場面に遭遇したことをきっかけに、吉井と廣瀬が制服コスでバンドを組んでおり、特別に聞かせてもらった演奏力がプロレベルであったことから吉井たちが噂のバンドと判明。
現在は就職活動や卒論でみんな忙しいためバンドは活動していない模様。また、吉井が制服コスにこだわるあまり年齢を理由にバンドを引退したものの、廣瀬はいつか吉井が制服コスにこだわらずギターを手にしてバンドが再結成できることを望んでいます。
なお、このことについては口止めをされているため澪しか知りません。
放課後ティータイムと恩那組で一年生バンド対決
大学生になって知り会った和田晶がプロになるために音楽をやっていることを知った唯は音楽について考えるようになり、やがて『自分は何のために音楽をやってるのか』と悩んだ知恵熱のせいで一時的にまともになってしまいます。
その際、『そんな時は対決よ。恩那組と戦って勝った時に答えが見えてくる』という吉井部長の提案で今年度の学園祭で放課後ティータイムと恩那組は勝負する運びとなり、当日の学園祭で一年生同士のバンド対決を開始。なお、吉井部長の魂胆はプロを目指すバンドが学園祭に出演すれば軽音部の知名度が上がり部員が増えて部費が上がるという思惑だった模様。
投票の結果、恩那組の勝利となりましたが勝負の勝ち負け関係なく唯はアキラを祝福し抱擁しました。
肝心の唯の答えについては明記されていないものの、本人が「プロってものが何なのかわからないし、そもそも目指したら簡単になれるものでもないだろうし…。でも音楽やるのは楽しいしずっと続けたいし、続けたらどうなるのか知りたい」と前向きなことを語っているため、現時点では楽しいから音楽を続けているという解釈か、大学生の間に答えに辿り着くのではないかと思われます。
ちなみに、大学編の物語は学園祭のバンド対決で勝負がついたところで終了。
梓との再会はない
唯は夏休みに実家に帰省して家族やたまたま平沢家を訪れていた和と顔を合わせていますが、梓とは会っていません。
メールや電話で話したりはしていますが梓の方が軽音部が忙しいようで全然会えておらず、唯も梓が一生懸命に部長をやっているからには学園祭が終わるまでは邪魔をしないように会わない決心をしているようです。とはいえ、梓に会いたい衝動はある模様。
しかし、本作では梓との再会は描かれずに終わりました。
なお、唯たちが卒業した後の梓たち桜高軽音部メンバーを描く『けいおん!highschool』において、梓はライブで驚かせたいという理由で学園祭まで唯たちには会わない決心をしていることが判明しています。
まとめ
以上「放課後ティータイムの進路と大学編」の紹介でした。
アニメ版は改変やオリジナルエピソードが多い印象でしたが要所要所は原作をふまえて最終回も原作通りにつなげて終了しています。
残念ながらアニメ「けいおん!」は高校生編までしか描かれておらず、アニメ第二期および劇場版以降も製作の兆候はありません。
大学生編は単行本1巻分しかありませんがOVAなどでもいいので映像作品で見てみたいですね。





