単行本95巻第957話で初出しとなったゴッドバレー事件。
ゴッドバレー事件は、38年前に世界最強と呼ばれたロックス海賊団がガープとロジャーの共闘によって打ち破った事件であり、政府によって揉み消された事件の一つとして語られています。
作中内でも重要な事件として扱われているゴッドバレー事件ですが、どうやら事の発端にシャクヤク(愛称:シャッキー)が関係していることがわかりました。
今回はゴッドバレー事件の発端となった海賊島の宝とシャクヤクについてご紹介したいと思います。
| 『ONE PIECE』のアニメを視聴できるのはこちら! | ||
![]() |
||
海賊島の宝とゴッドバレー事件の関連
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』 出版:集英社
第1096話(単行本108巻)、バーソロミュー・くまの回想で描かれたゴッドバレー事件の一端で、コング元帥はバカンス中のガープ中将へ「万が一があっては困る」という理由で天竜人が人間狩りをしているゴッドバレーへ向かうよう要請しています。
その際、ガープは「ハチノスをつつくなとおれは言ってた」「アレは海賊島の宝だ、そりゃ取り返しに来るだろうな」と発言。
この時点ではゴッドバレーで開催される先住民一掃大会の賞金に海賊島の宝が出品されたのではないかと予想はできても、その宝の正体が何なのかまでは掴めていません。
しかし、その海賊島の宝を取り返すためにロックス海賊団が動き、さらにロジャー海賊団までもゴッドバレーへ向かっていることは事実であり、結果的にガープもゴッドバレーに向かうことになったわけです。
では、海賊島の宝とは何なのでしょうか。
海賊島の宝の正体『シャクヤク(シャッキー)』
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』 出版:集英社
38年前のゴッドバレー事件より少し前、当時海のアイドルとして名を馳せていたのが女人国からやってきた『九蛇海賊団』。当時のアマゾンリリー皇帝である船長・グロリオーサ、次代の皇帝となる副船長・シャクヤク、次次代の皇帝となるトリトマなどを要する海賊団です。
とくに『美』で男を惑わしていたのがシャクヤクであり、ロジャーですら彼女の美の前には醜態を晒し手も足も出ずに敗北。シャクヤクは『女帝』の名を冠し、その人気は手が付けられない状態でした。
しかし、42年前(ゴッドバレー事件より4年前)時点でシャクヤクは皇帝を引き継いで九蛇海賊団の船長をしていたものの突如引退。そして、船長を辞めたシャクヤクが向かった先は海賊島であり、海賊島で「シャッキー’S ぼったくりBAR」というバーを開いて暮らし始めます。
海賊島を縄張りにしていたロックス海賊団は白ひげも含めてもれなくシャクヤクにメロメロでした。
一方で、ロジャーは何度かシャクヤクを奪うために九蛇海賊団と交戦しているため、シャクヤクの皇帝退位と海賊島での開店に不服な様子。略奪こそ海賊の本懐と述べ、海賊島ハチノスへ向かいシャクヤクの店に訪れるようになります。
なお、海では一触即発のロックスとロジャーもシャクヤクのルールに従って島内での戦闘は禁止される模様。
シャクヤクの拉致と先住民一掃大会賞金
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』 出版:集英社
39年前(ゴッドバレー事件の1年前)、海賊島ハチノスからシャクヤクが誘拐される事件が発生。シャクヤクにはハチノスを拠点に置く精鋭の海賊たちが護衛としてついているらしく、犯人はわずか数時間の間に当時護衛担当だった首領・マーロンを殺害しシャクヤクを誘拐。
シャクヤクの誘拐時間は瞬く間に全世界に広がるニュースとなり、ロックス海賊団やロジャー海賊団は怒りに震え、彼女のファンである人々からも笑顔が消える大事件へ。世界の経済活動が数週間停止しました。
そして一年後(ゴッドバレー事件の年)、シャクヤクの身柄は海軍監獄船でゴッドバレーへと運ばれ、先住民一掃大会の賞金として出品されることに。また、この時の監獄船にはくまやイワンコフが奴隷として乗船しています。
ちなみにシャクヤクが先住民一掃大会の賞金となったのには、どうやら当時神の騎士団団長のガーリング聖が妻にするために発注したことも関係しているようです。
ロックス海賊団・ロジャー海賊団・ガープ中将の集結
海軍監獄船がゴッドバレーに向かう最中、世界経済新聞社社長のモルガンズ(当時まだ子供)がサイファーポール諜報部に赴き「とんでもない情報」を盾に口止め料を要求。しかし、対応したサイファーポール諜報員は権力のない地方紙を相手にせずいました。
一方で、モルガンズは例え口止め料を貰ってもはなから海賊島へは情報を流すつもりだったらしく、モルガンズが流した情報によってロックス海賊団はシャクヤクが天竜人のゲームの賞金になることを知ることに。そして、シャクヤクの生存とともに噂程度だった天竜人の人間狩りが事実であることも知ります。
また、情報源から悪魔の実が賞金になっていることも知ると、シャクヤクの奪還と悪魔の実やお宝の争奪を目的にロックス海賊団一同はゴッドバレーへ出航。同じく、ロジャー海賊団にも情報が回っておりシャクヤク奪還に向けてゴッドバレーへ出航すると、第1096話で描かれた通りガープもロジャー海賊団がゴッドバレーへ向かったことをコング元帥から聞いて出航。
こうして、天竜人の先住民一掃大会の場となるゴッドバレーにロックス海賊団・ロジャー海賊団・ガープ中将が集結する事態となりました。ちなみにそれ以外の海賊もシャクヤク奪還に上陸していたらしく、島内はカオスです。
なお、ロックスは故郷のゴッドバレーに妻子がいたため、シャクヤク奪還は表向きな理由であり、妻子を逃がすためにゴッドバレーへ向かいました。世界政府はつねづね伝説の海賊デービー・D・ジョーンズを先祖に持つ一族であるロックスを抹消したいと思っていましたが、天竜人が集まるゴッドバレーにロックスがやってきたのは誤算だった模様。
偶然、あるいは運命的にもシャクヤクを誘拐し賞金にしたばかりに天竜人が集まる場所にロックスを招く結果となったのです。
ゴッドバレー事件当日
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』 出版:集英社
ゴッドバレー事件(先住民一掃大会=人間狩り)当日、バッカニア族やデービーといった希少な奴隷たちが出品される中、シャクヤクは今大会の大目玉商品として出品されます。
この一級品の商品を手に入れるため天竜人たちはどんな手を使ってでも大会で優勝しようと活気づく中、ソマーズ聖は彼女を奴隷に、ガーリング聖は彼女を妻にしようとそれぞれの思惑が動きます。
そして、大会開催からしばらくしてロックス海賊団がゴッドバレー東の海岸に上陸。続けて西の海岸にロジャー海賊団が上陸。海賊たちの上陸により海兵は応戦しますが押し切られてしまい、大会は中断となり、神の騎士団が出陣。三者三様の思惑が交錯する戦況の中、遅れてガープ中将が上陸し強者がゴッドバレーで暴れる展開に。
その他の海賊団も上陸しているためゴッドバレー全体は戦場と化しますが、ロジャー海賊団やロックス海賊団、その他の海賊たちのほとんどはシャクヤク奪還目当て(白ひげやグロリオーサ、シキなど)です。
レイリーによるシャクヤクの奪還
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』 出版:集英社
一方で、ソマーズ聖は海兵たちに海賊の足止めをさせつつシャクヤクを連れ出そうとしますが、シャクヤクは手錠をはめられた状態で海兵たちを撃退。そのため、ソマーズ聖は自分でシャクヤクを連れ出そうとしますが、シャクヤクはソマーズ聖に攻撃。蹴り技で骨を折られるソマーズ聖ですが、不死の肉体であるためすぐに再生すると、能力で作ったトゲの金棒で反撃します。
そして、海賊たちがシャクヤクを奪い返すためにやってきたことと、このまま大会が進んでも彼女がガーリング聖のものになるのはほぼ間違いないとみると、誰の得にもならないようにここで殺害することを決意。遠路はるばるやってきた海賊たちが満身創痍で辿り着いた先でシャクヤクの惨殺死体を見ればどんな顔をするだろう──と考え、その場で彼女をなぶり殺しにしようとします。
しかし、ソマーズ聖が金棒を振り上げ、シャクヤクが死の恐怖で震えた刹那、ソマーズ聖の背後に現れたのはシルバーズ・レイリー。
4年前、シャクヤクが皇帝を退位し海賊島ハチノスで店を開く前(ロジャー海賊団と海戦した際)に秘かに渡していた『私を迎えに来て』という紙切れ。シャクヤクは以前からレイリーに恋をしていたためそのラブレター同然のメッセージが書かれた紙きれを渡していましたが、当時のレイリーは束縛が嫌でハチノスの店にも顔を出していませんでした。
その塩対応の最中に起きたのがシャクヤクの誘拐騒動であり、彼女の身を案じてレイリーは気が気でありませんでしたが、大会の賞金として出品される情報を聞いてゴッドバレーへ向かうことを即断。そして、ロジャー海賊団とともにゴッドバレーに上陸し、白ひげと鉢合わせしたロジャーが鍔迫り合いに持ち込み手が塞がるとロジャーはレイリーにシャクヤク奪還を託します。
こうした経緯で、レイリーは一人戦場を駆け抜けるとシャクヤクの窮地に間に合い一太刀でソマーズ聖を討ち倒すのでした。
ソマーズ聖を倒したレイリーはシャクヤクから貰ったラブレターの意に沿って「遅くなった、迎えに来た」と手を伸ばすと、シャクヤクは涙ながらに「レイさん、遅いよぉ」と胸に飛び込みます。
こうして目的通りシャクヤクを取り返したロジャー海賊団。後は彼女を守りながらゴッドバレーから撤退するだけとなりました。
シャクヤクのその後
ゴッドバレー事件後、ゴッドバレーから無事に逃げおおせたロジャー海賊団の船内にレイリーに寄り添うシャクヤクの姿が描かれています。
レイリーはシャクヤクを抱えて逃げる際に「シャッキー、君に言っておかなきゃならない事がある…!!」と口にしていましたが、シャクヤクが「言わないで、全部わかってる…」と述べたため先に続く台詞は謎。そのため、ゴッドバレーから彼女を奪還した後、二人がどのような関係に落ち着いたのかは分かっていませんが、レイリーに寄り添うシャクヤクの頭上にはハートが出ており、レイリーもシャクヤクの肩に手を回して受け入れています。
シャクヤクは初登場した本編498話時点でシャボンディ諸島で酒場を経営して過ごしており、レイリーは留守にしがちなものの酒場には必ず戻っていることから、その後はレイリーがシャクヤクの想いに応えてうまくやっていることが窺えます。
一方で、作中ではレイリーとシャクヤクが恋仲にあるのか、はては結婚し夫婦となっているかなどの情報開示は一切ないため、具体的な二人の関係性は不明。
ですが、単行本コーナーのウソップギャラリー海賊団に投稿されたレイリーとシャクヤクのイラストに尾田先生が『カッコイイ夫婦♡』とコメントされていることから、二人は夫婦仲にあるのではないかと考察されています。
仮に夫婦であるとすればレイリーとシャクヤクの子供もいずれ登場するか、あるいはすでに登場しているかもしれませんね。
まとめ
以上「海賊島の宝の正体シャクヤクとゴッドバレー事件の関係」の紹介でした。
シャボンディ諸島編で初登場した酒場店主のシャクヤクですが、当時から元海賊という設定からレイリーの知り合いということもありロジャー海賊団か九蛇海賊団関係者と考察されていました。
しかし、まさかのゴッドバレー事件のきっかけとなった主要人物にまで上り詰めるとは想定外です。
一方でゴッドバレー事件をきっかけに意中のレイリーとは急激に距離が縮まっていますが、レイリーがシャクヤクの想いにどう答えたのかは読者にはまだおあずけ状態。二人が夫婦なのか、ちょうどいい距離感に落ち着いているだけなのか確定する日が待ち遠しいですね。
| 『ONE PIECE』の漫画を読めるのはこちら! | |
![]() |
ONE PIECE 作者:尾田栄一郎 |










