漫画『ONE PIECE』の登場キャラクターで、麦わらの一味の戦闘員ロロノア・ゾロ。
彼はルフィの一人目の仲間であり、親友くいなとの約束を果たすべく悪名であろうとも世界一の大剣豪になり天国まで名を届くことを夢にしています。
そんなゾロの出生に関してワノ国篇が重要なファクターとなるわけですが、本編とは関係ないため単行本の質問コーナーSBS内でしれっと発表されています。
今回はロロノア・ゾロの血筋についてご紹介したいと思います。
◆ この記事で紹介する内容は? |
『ONE PIECE』のアニメを視聴できるのはこちら! | ||
ロロノア・ゾロの血筋
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』 出版:集英社
東の海のゴア王国付近の島にある小さな村──シモツキ村。
ゾロはシモツキ村で生まれ、剣術道場「一心道場」の師範コウシロウに剣術を学び育ちました。しかし、ゾロの血筋については本編ではなく単行本のおまけコーナーSBSにて明かされることになりました。
また、ワノ国篇にてシモツキ村とワノ国・霜月家の関係や、コウシロウの苗字も判明しました。
ロロノア家の家系図
ゾロの祖父は霜月フリコであり、ワノ国出身です。
シモツキ村に村の剣士であるロロノア・ピンゾロと結婚しロロノア・アラシが誕生。
そして、ロロノア・アラシは盗賊の娘であるテラと結婚しゾロが誕生します。しかし、アラシは海賊との戦いで死亡し、テラは病死。ゾロは早い段階で天涯孤独となったようです。
ロロノア家の名付け法則
ロロノア一族の名前の由来としては博戯『チンチロリン』が元になっているようです。
- フリコ:博打で采を入れて振る壺皿を指す「壺振り」のこと。
- ピンゾロ:2個の采の目にそろってピン(1)が出ること。
- アラシ:サイコロの出した数が3個とも一致したもの。
- テラ:おそらく賭博の際に場所を提供する者に対し支払われる金銭「寺銭」のこと。
- ゾロ:ゾロ目。
『チンチロリン』には「ションベン」や「クズ」といった用語もあるため、ゾロに子孫ができればいずれは変な名前のキャラクターが誕生してしまうのでしょうか。
シモツキ村と霜月家の関係
55年前、ワノ国の刀鍛冶にして剣豪の霜月コウ三郎は、大業物21工の一振り『閻魔』を作り上げて光月おでん(当時4歳)に贈った後、ワノ国の侍達25人を連れて冒険(違法出国)に出ました。
その中には霜月フリコもいます。
そして、東の海のとある島に上陸するとそこで山賊に襲われていた人々を救うことになります。村人に剣を教えている過程で、コウ三郎は村の娘と恋仲になり10名の船員と定住を決意しました。
こうしてシモツキ村が作り上げられるのです。
コウシロウとくいなはコウ三郎の子孫
コウ三郎は村の娘と結婚しコウシロウが誕生。
そして、コウシロウが結婚してくいなが誕生。
つまり、コウシロウとくいなは霜月家の血筋を引いており、105巻SBSにて苗字が『霜月』であることが判明しました。
くいなから見て霜月コウ三郎は祖父にあたり、ゾロはコウ三郎が亡くなった後にくいなの祖父だと知っています。
大業物21工の一振り『和道一文字』もコウ三郎の作品であり、コウ三郎からコウシロウへ、コウシロウからくいなへ、そしてくいなからゾロへと受け継がれています。
ゾロの初期の二本の刀
ゾロが初期に帯刀していた二本の刀は霜月コウ三郎がシモツキ村で打った刀です。
コウ三郎曰く「そんなモンしか打てなくなった」というナマクラであり、13年前に練習用の刀としてゾロに無償で渡したもの。年老いたコウ三郎最後の作品の可能性かは不明。
コウ三郎の人生最高の一振りは地獄の大王の名を与えた『閻魔』であり、幼いゾロに対し「弱者が恐れ妖刀と名付けたらそれは誉れである」と刀の在り方とそれを服従させる剣士の重要性を説きました。
【※補足】スナッチの意味
ゾロが霜月コウ三郎から習った掛け声「スナッチ」ですが、単行本103巻のSBSにてスナッチの意味が判明。
薩摩藩の示現流に「チェスト」という掛け声があり、諸説あるものの「知恵を捨てろ」という言葉が「チェスト」に変わったという話を作者が好きだったとのこと。
そこから着想を得ると、そのままの流用では世界観が損なわれるため「知恵も名も捨てる」という決死の掛け声として「捨名知」という言葉を作ったそうです。
伝説の侍「霜月リョーマ」の子孫
幼少期のヤマトが出会ったゾロと瓜二つの侍の名前が「霜月牛マル」という名前であり、滅びた郷の大名であることが明かされています。
そして、単行本105巻SBSにて、ゾロの祖母「霜月フリコ」の弟が元鈴後の大名「霜月牛マル」であり、スリラーバークでゾロが出会った伝説の侍「霜月リョーマ」の子孫だということが判明しました。
つまり、ゾロは「霜月リョーマ」の遠い子孫にあたります。
また、同じ霜月家のコウシロウやくいなもリョーマの遠い子孫だと思われます。
まとめ
ロロノア家の家系図と霜月家の血筋のまとめ
- ロロノア家の家系図
- 祖父:霜月フリコ(ワノ国出身)
- 祖母:ロロノア・ピンゾロ(村の剣士)
- 父:ロロノア・アラシ
- 母:テラ(盗賊の娘)
- 霜月フリコは霜月コウ三郎らと共にワノ国を違法出国し東の海の島に上陸、その後シモツキ村を作りピンゾロと結婚した
- ゾロの父母はすでに他界している
- ロロノア家の名前の由来は博戯『チンチロリン』の用語が元ネタ
- シモツキ村と霜月家の関係
- 55年前、刀匠兼剣豪である霜月コウ三郎がフリコなどを含む25人を連れてワノ国を違法出国
- 東の海のとある島に上陸し山賊に襲われていた人々を助ける
- 村人に剣を教えている段階で村に10名が定住を決意
- シモツキ村が誕生する
- 霜月コウ三郎は村娘と結婚し霜月コウシロウが誕生し、その娘である霜月くいなが誕生する
- 霜月フリコはロロノア・ピンゾロと結婚し、孫にロロノア・ゾロが誕生する
- コウ三郎の作品『和道一文字』はコウシロウ→くいな→ゾロへと渡る
- ロロノア・ゾロの血筋
- 幼少期のヤマトが出会った侍の一人は元鈴後大名「霜月牛マル」であり、霜月フリコの弟
- 霜月牛マルは伝説の侍「霜月リョーマ」の子孫
- ゾロはリョーマの遠い子孫にあたる
本編内でエースやサンジといった主要キャラクターの出生が語られたようにゾロの出生もワノ国で語られると思われていましたが、本編ではゾロの血筋を仄めかす描写がすこし描かれる程度であり、何と単行本の質問コーナーで背景が明かされました。
シモツキ村の誕生もワノ国から違法出国した霜月家が関係しており、ゾロもくいなも霜月家にルーツがあることが分かりました。
遠縁ながらリョーマの血を引いていながら階段に負けたくいながますます不憫になりますが、ゾロもすごい人物の血統でした。
『ONE PIECE』の漫画を読めるのはこちら! | |
ONE PIECE 作者:尾田栄一郎 |
|
『ONE PIECE』のグッズはこちらから! | |
ONE PIECEのグッズ関連 |
|