漫画『るろうに剣心』に登場する緋村剣心の師匠・比古清十郎(ひこせいじゅうろう)。
彼は飛天御剣流の理を重んじるためどの勢力にもつかず時代時代の苦難から人々を守り、今となっては半隠居生活を送っていますが、その実力は剣心が「最強」と固唾をのむほどです。
では、比古清十郎は緋村剣心や志々雄真実よりも強いのでしょうか。
今回は比古清十郎のプロフィールと強さについてご紹介したいと思います。
◆ この記事で紹介する内容は? |
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比古清十郎とは
引用元:和月伸宏『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』 出版:集英社
年齢 | 43歳(初登場時) → 47歳(北海道編) |
星座 | 蠍座 |
身長 / 体重 | 189cm / 87kg |
血液型 | O型 |
出身地 | 京都 |
刀 | 桔梗仙冬月 |
流派 | 飛天御剣流 13代目伝承者 |
比古清十郎(ひこせいじゅうろう)とは、緋村剣心の恩人かつ師匠であり、13代目飛天御剣流継承者です。
筋肉質で高身長という剣心とは真反対な恵まれた身体を持ち、時代時代の苦難から人々を守る飛天御剣流の理を第一義に重んじる剣豪ですが、飛天御剣流はその強さ故に加担した側に勝利をもたらすことから幕末の動乱の最中でもどちらの陣営にも不干渉を貫き静観しました。
剣心曰く性格は陰険でぶっきらぼうで人間嫌いで斎藤より数倍タチが悪いとのこと。剣心が14歳の頃に喧嘩別れして以来会っていません。
明治11年には、人付き合いをせず暮らすために新津覚之進と名乗り芸術家として生計を立て山小屋暮らしをしています。なお、真の天才は何でもこなしてしまうらしく、陶芸界ではちょっと注目の新人として有名とのこと。
京都動乱編では、剣心が志々雄真実との闘いを見据えて15年前にやり残した飛天御剣流奥義の伝授を請うために面会しており、「九頭龍閃」と「天翔龍閃」を授けました。
なお、とても43歳には見えない容姿から、剣心の容姿もあることから飛天御剣流には不老の秘術があるのではないかと弥彦と操が邪推しています。
比古清十郎のプロフィール
比古清十郎の本名
比古清十郎の本名は明かされていません。
そもそも『比古清十郎』とは飛天御剣流の開祖の名前であり、代々流儀の全てを会得した者・伝承者がその名前を受け継いでいく仕組みであり、現代の比古清十郎は13代目になります。なお、『比古清十郎』自体は隠し名であり、普段は世間に知れないように隠匿している名前であるため、常人がこの名前を知ることはありません。
また、新津覚之進(にいつかくのしん)という名前は芸術家として隠居するために名乗っている名前であるため、それが本名かは作中で言及されていません。
比古清十郎のモデル
比古清十郎のモデルはありません。
和月伸宏先生が「師匠」という言葉から連想したイメージで描いたキャラクターが比古清十郎であり、結果として自信家のひねくれ者に出来上がったそうです。
デザイン上のモチーフとしては、和月伸宏先生の読切作品『戦国の三日月』に登場した比古清十郎ですが、更にそのモチーフとなったのは小畑健先生の『魔神冒険譚ランプランプ』に登場する飛剣魔人ハーメルンです。
『るろうに剣心』に流用するにあたって『戦国の三日月』のデザインを全体的に簡略化しており、髪型も変化を加えています。剣心とは異なる男臭さを演出するために外套の下はマッチョボティーにしたそうです。
比古清十郎の白外套
比古が身に纏う白外套は重さ十貫(37.5kg)あります。
この白外套には、飛天御剣流伝承者の力を平時押さえるために肩当と筋肉を逆さに反る撥条が仕込まれています。
比古清十郎の名とともに代々伝えられてきた代物であり、この白外套は飛天御剣流伝承者の証でもありますが、奥義を会得した剣心に授けようとしたところ剣心が14代目を名乗る意志がないこと、加えて白外套が大きすぎて不格好になるという理由から拒絶されました。
比古清十郎と緋村剣心の関係
剣心は幼い頃に両親を病気で失い人買いに連れられていましたが、道中で野盗の襲撃を受けてしまいます。そこに出くわしたのが比古清十郎であり、比古が到着した頃には剣心以外の人間は野党に殺されていたため、せめて敵討ちとして野盗を全滅させました。
比古は剣心に麓の村にいくように促して立ち去りますが、後日村で剣心の所在を確認したところ訪れていないことを知り事件現場の山へ向かうと、剣心が野盗を含めた全員分の墓を立てて弔っている姿を見て目を瞠ります。
野盗だろうと人買いだろうと死ねばただの骸──。
幾分か立派な石が置かれた三つの墓は会って一日も立ってない娘たちのものでしたが、自身が唯一の男であり、身寄りがないという理由から命を捨ててでも守らなければと奮い立ったものの守れなかったとして墓ぐらいは立派なものにしたかったと話すと、比古は剣心の面倒を見ることに決めたのです。
また、剣心の本名は「心太」ですが、それでは優しすぎて剣客にそぐわないとして「剣心」と名乗るように述べており、その日から飛天御剣流の弟子として迎え入れるのでした。
飛天御剣流の修業においては、手取り足取りといった優しい指導ではなく、全て一度身をもって受けて学びとるスパルタ指導。比古は手加減しているものの、当時の修行を振り返る剣心は「よく生き延びたもんだ…」と軽くトラウマを抱えています。
剣心が神谷道場で説いた「剣は凶器、剣術は殺人術。どんな綺麗事やお題目を口にしてもそれが真実」という言葉は比古清十郎の受け売りであり、京都編で剣心と再会した際には改めて同様の言葉を吐き志々雄真実という幕末の亡霊は剣心自身の行いが生み出した説教しました。
また、飛天御剣流の理はあくまでも権力・派閥に属さない自由の剣であり、代々継承者が『比古清十郎』を隠し名としてきたのも権力に利用されないためであると諭し、剣心が与した維新志士は動乱を収め明治政府を築いたもののその裏事を隠すために都合の悪い存在を一方的に闇に葬ってきたことを突きつけました。
一方で、剣腕はあっても僅か14歳という精神的に成長していない子供が維新志士に加わり動乱の最中に飛び出し左頬と心に消えることのない傷を負ったことを気に留めており、薫から剣心が10年もの間流浪人として人助けをしながら全国を歩いていたことを聞かされると、遠回りながら今の剣心が飛天御剣流の真の理を自然に会得したと得心し飛天御剣流の奥義伝授を許可しました。
奥義伝授の際には「お前一人が全てを背負って犠牲になるくらいで守れる程、明治という時代は軽くねえはずだ。そして同様に人一人の幸福も軽くない。お前がここで犠牲になればただお前に会いたいという気持ちひとつで京都に来た娘が一人確実に不幸になる。覚えておけ、どんなに強くなろうとお前は一介の人間。仏や修羅になる必要はないんだ」と師匠として、そして育ての親として剣心が再び道を間違えないよう言葉を贈っています。
その後も「俺がお前に飛天御剣流を教えたのはお前を不幸にするためではないことだけ覚えておけ」と言ってのけたり、剣心の頼みを断りながらも十本刀の奇襲から葵屋を守るなど、中々に弟子愛を見せています。
比古清十郎は作中最強
比古が作中で本気を出したのは、おそらく剣心に奥義を伝授する際に白外套を脱いだ一戦だけですが、奥義伝授のために比古の九頭龍閃を剣心が天翔龍閃で破るという流れがあるため、実戦での本気の実力は未知数のままです。
しかし、単行本12巻(新書版)の幕間で比古清十郎の制作秘話が綴られており、作者や担当から「実力的に剣心より強い」「(担当曰く)トランプにたとえればジョーカー」と言われています。本当はもっと早く登場させたかったというのが作者の本音ですが、万能すぎて使いどころに困ってしまうというのが実情で登場が遅れてしまったようです。
つまり、飛天御剣流の理によって比古がどの勢力や権力に加担しないのは、彼が言う通り飛天御剣流が強すぎて加担した側に確実に勝利をもたらすためであり、歴代継承者の中でも体格に恵まれた比古が闘えばあっという間に解決してしまう恐れがあるため意図して前線に立たせないようにしたと考えられます。
比古の強さを示す戦闘シーンが剣心との修業と十本刀の不二戦しかありませんが、一週間も剣心と戦いかすり傷一つだけという実情と、不二の巨体相手に白外套をつけたまま仕留めるあたり、比古の作中最強は固いでしょう。
比古清十郎は緋村剣心より強い?
比古清十郎と緋村剣心とでは、比古清十郎の方が強いと言われています。
作中で描かれている通り、剣心は比古との修業において一週間も闘いながら手も足も出ていません。
比古の腕は剣心自身が「間違いなく最強」と認めており、同じ飛天御剣流の技で打ち合っても剣心は比古にかすり傷程度しか与えることはできませんでした。例えば、九頭龍閃を打ち合っても腕力と重量を上回る比古の方が威力も早さも勝り、剣心が放つ九頭龍閃は比古のものに圧倒的に劣ってしまいます。
単行本12巻(新書版)での公式的見解や、作中で比古自身が「お前の九頭龍閃はもちろん、他のどの技も通用しない」と断言しているため、実戦で剣心が比古に勝てる見込みはないでしょう。
ちなみに、修行時でも比古は白外套を着用していたため、実力的に剣心は本気を出していない比古に遠く及ばないばかりか、本気を出した比古を前にすると明確に自身の「死」をイメージしています。
比古清十郎は志々雄真実より強い?
比古清十郎と志々雄真実とでどちらが強いかは作中や作者が公言していないためわかりませんが、設定上、実際に闘えば比古清十郎の方が強いと考えられます。
剣心への奥義伝授に至る直前、比古は「何だかんだいって飛天御剣流の剣客として志々雄を放っておくわけにはいかんだろう。俺自身が出張れば一番てっとり早えんだが、今更そんな面倒臭え事は御免だ」と述べているように、比古が自ら出向けば志々雄を倒せる雰囲気を醸しています。
比古と剣心の比較通り、飛天御剣流の技は全て剣心よりも比古の方が強く、剣心は白外套状態の比古に一度もまともに勝てていません。そして、志々雄は15分という制限はあるものの宗次郎や蒼紫と闘い消耗状態である剣心と実力伯仲かやや上回る程度の強さです。
志々雄は剣心(逆刃刀・不殺・連戦による満身創痍を抱えている状態)にギリギリ競り勝てる程度の実力ですので、到底比古には敵わないでしょう。
とはいえ、志々雄は剣心よりも強いそうなので、作中内では比古に次ぐ実力者です。
北海道編の登場
新たな敵・劍客兵器の登場に伴い、剣心は北海道各地で実験戦闘を開始する劍客兵器を止めるべく、敵に対抗できる戦力を呼び寄せることになりました。
剣心が頼った人物の一人が比古清十郎でしたが、翁に連絡を取ったところ、陶器の取引先曰く良い土と水と美味い酒を探しに行くと告げてふらりと出かけてもう丸一年も留守にしていることが判明しています。
そのため、今の所、登場は小舟程度の大きさの船に佇む比古の後ろ姿の一コマのみであり、劍客兵器との闘いに参戦するかどうかは未定です。
翁が比古と連絡を取れる手掛かりを探している段階ですが、比古の登場はあまり期待できない状況です。
まとめ
比古清十郎のプロフィールと強さのまとめ
- 比古清十郎のプロフィール
- 緋村剣心の恩人かつ師匠で、13代目飛天御剣流継承者
- 年齢は43歳、筋肉質で高身長、自信家な性格
- 比古清十郎は飛天御剣流の開祖の名前であり、本名は不明
- 比古清十郎のモデルは読切作品『戦国の三日月』の流用と、小畑健先生の『魔神冒険譚ランプランプ』に登場する飛剣魔人ハーメルンがモチーフ
- 白外套は飛天御剣流伝承者の証であり、重さは十貫(37.5kg)
- 比古清十郎と緋村剣心の関係
- 幼少期両親を亡くした後に人買いに連れられていた(心太)は、道中で野党の襲撃に見舞われて人買いや同じ身売りの娘たちを皆殺しにされたところで比古清十郎に助けられる
- 比古は心太を飛天御剣流の弟子として迎え入れる
- 「心太」では優しすぎて剣客にそぐわないため「剣心」と名乗るように述べる
- 剣心が14歳の頃に口論の末喧嘩別れとなる(剣心は人々を救うために維新志士となる)
- 比古清十郎の強さ
- 本気の実力は未知数
- 単行本12巻(新書版)にて作者・担当が「実力的に剣心より強い」「(担当曰く)トランプにたとえればジョーカー」とコメントしている
- 作者の発言に加えて比古自身が「お前の九頭龍閃はもちろん、他のどの技も通用しない」と断言し、白外套状態の比古に剣心はまともに一撃すら入れられていない
- 志々雄と剣心の実力差はほとんどないと考えたれるため、志々雄よりも強いと予想される
飛天御剣流の理から中々表舞台に現れずその実力も未知数な比古ですが、公式で「ジョーカー」と言われるあたり、基本的には強さ議論の外枠の存在なのかもしれません。
設定的には、全登場キャラクターの中で一番強いのは志々雄真実と思われますが、比古が参戦するとたちまち荒れてしまうのが実情です。
北海道編では酒を捜しに一年程前から行方不明になっているため劍客兵器との闘いに参戦するのかしないのかはっきりしていませんが、もし比古が参戦すれば初めてまともな戦闘データがとれるかもしれませんね。
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るろうに剣心 裏幕―炎を統べる― 作者:和月伸宏 |
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