【呪術廻戦】最終回のネタバレ!宿儺戦の反省会・生存者の判明・虎杖たちのその後と宿儺の指の最後の一本の行方は?

呪術廻戦単行本1巻 呪術廻戦

漫画『呪術廻戦』は、週刊少年ジャンプ2024年44号(2024/9/30発売)にて完結しました。

呪いの王・両面宿儺を倒すために虎杖悠仁たち高専呪術師は総力戦で挑み見事勝利を掴みましたが、その後、生存者や死滅回遊はどのような結末を迎えたのでしょうか。

今回は呪術廻戦の最終回について触れていきたいと思います。

この記事で紹介する内容は?
  • 新宿決戦の決着とその後
  • 宿儺戦の反省会
  • 主要キャラのその後

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【呪術廻戦】新宿決戦の決着とその後

新宿決戦の生存者

新宿決戦の参加者で生存者・死亡者は以下の通り。

※太字は戦闘参加者、他はサポート要員

生存者 虎杖悠仁、伏黒恵、釘崎野薔薇、乙骨憂太禪院真希、狗巻棘、パンダ、秤金次、星綺羅羅
東堂葵、加茂憲紀、西宮桃、三輪霞、新田新
楽巌寺嘉伸、庵歌姫、家入硝子、日下部篤也、伊地知潔高、猪野琢真、冥冥、憂憂
日車寛見髙羽史彦来栖華(天使)、シャルル・ベルナール、甘井凛
死亡者 五条悟鹿紫雲一脹相
宿儺、裏梅、羂索

ちなみに宿儺が倒したのは五条・鹿紫雲・脹相の3名のみとなります。

両面宿儺との決着

宿儺との戦いは虎杖悠仁が伏黒恵の肉体から宿儺を引き剥がすことで勝利を収めています。

犠牲者は五条悟、鹿紫雲一、脹相の3名。

その他の呪術師は怪我の大小はあれど全員が生存しています。

五条から続く連戦の末、最終的には高専が所有する宿儺の指の最後の一本に対し釘崎野薔薇が芻霊呪法「共鳴り」を打ち込むことで術式と領域展開の発動を阻害。その状態の宿儺に虎杖悠仁が必中術式を当てることで宿儺から宿儺の指を吐き出させると、とどめの黒閃で伏黒恵から宿儺を引き剥がすことに成功。

伏黒から引き剥がされた宿儺に向けて、虎杖は「宿儺…もう一度やってみよう。誰かを呪うんじゃなくて、誰かと生きるために。誰にも受け入れられなくても俺だけはオマエと生きていける」と手を差し伸べますが、宿儺は「ナメるなよ、俺は呪いだぞ…!!」と拒み消滅していきました。

裏梅の死亡

最終決戦、宿儺の手下である裏梅は秤金次が足止めをしていました。

しかし、宿儺が敗北したことで裏梅は「終わり」を宣告。宿儺が負けた時点でこれ以降の戦いは意味がないと判断し、氷凝呪法で自らの首を凍らせていくとそのまま首を砕いて自決しました。

 

死滅回遊の結末

死滅回遊は、『永続するゲームを終わらせる』という無理難題の縛りを自分自身にかけることで理不尽なゲームを成立させています。

そして、羂索の目的は『天元と人間の超重複同化』であり、死滅回遊を終わらせることで実行可能。

そのため、羂索は天元を手に入れた後に意図的にゲームにバグを生み出すことで『夏油傑、伏黒恵、氷見汐梨を除く全泳者の死亡をもって死滅回遊を終了する』という総則を追加し死滅回遊終了の兆しを作りました。

その後、宿儺、裏梅、羂索が高専術師によって討ち取られたわけですが、彼らの死亡後に死滅回遊がどうなったのかは言及されていません。一応、真希によって「死滅回遊は機能を失った」と死滅回遊が終わったことが触れられていますが、どのような理由で機能を失ったのかは不明です。

なお、受肉タイプの泳者の措置が話し合われているらしく、一か八か来栖華と虎杖悠仁の協力の下呪物と被害者を引き剥がす方針でほぼ確定とのこと。

また、米軍に拉致された泳者を取り返しにいく算段であることも語られているため、今後は日本とアメリカの問題に発展する可能性もあります。

死滅回遊後も依然として「呪霊の存在は東京にしか発生しないモノ」と公表されたままであるため、東京は未だ不可侵領域となっています。


伏黒恵の生還

宿儺を引き剥がされた際、生得領域で伏黒は宿儺と対話します。

宿儺に肉体を奪われて姉を殺害し、一度差し出された手を拒み、自分が虎杖を助けたことで渋谷で大勢の人間が死亡したという事実を突きつけられます。

宿儺は伏黒はもう真っ当に生きていくことはできないとして大人しくしていればいいと詰め寄るのでした。

しかし、伏黒が宿儺の切迫する態度からこのまま虎杖によって引き剥がされたら宿儺が死亡することを察すると、「もう一度誰かのために生きてみようと思う」と決意して虎杖の呼び掛けに応えることにしました。

宿儺を引き剥がされた後は治療を受けて後日目を覚ましています。

釘崎野薔薇生存ドッキリ失敗

新宿決戦終結後、虎杖と釘崎は『釘崎野薔薇生存ドッキリ』を実行するために大きな箱を用意して伏黒を驚かせようと画策します。

しかし、伏黒が目を覚まして廊下に出たところ釘崎が箱に入るところに遭遇しドッキリは失敗に終わることに。

気まずい空気の中、伏黒は呆れたように「すまんな」と言い放つのでした。

 

五条悟からの手紙

五条悟は生前一年生に向けて手紙を遺しており、それを家入硝子に託し、家入は虎杖に預けていました。

そして、伏黒が目を覚ましたところで虎杖は手紙を二人に手渡しています。なお、五条らしからぬ行いに釘崎は「書いてるとこを想像すると若干キモい」と辛辣な様子。伏黒も引き気味。

虎杖は入れ替わり修業中に直接話したという理由で、手紙は伏黒と釘崎の2通のみ。

手紙の内容

  • 釘崎:母親の情報(居所など)
  • 伏黒:「残念ながら恵の父親はもういないよ~!僕が殺したから!めんご!」

手紙を読んだ釘崎は「げ」と困惑しつつも興味がないと紙をクシャクシャに。

伏黒に関しては突然忍び笑いしたことで二人が興味を持ち内容を確認するも、なぜ伏黒がこの内容で笑えるのか理解できずドン引き。しかし、伏黒が笑顔で「いいんだよ」と答えたため、二人は理解できずとも納得しました。

五条から虎杖へ向けた言葉

虎杖は五条と直接話したため手紙は残されていません。

虎杖が五条と直接話したのは入れ替わり修業の最中であり、五条は『未来の話』として「今の僕が僕の終わりだとしてみんないつか僕より大人になる日がくる。そんな中、一人くらい僕のこと忘れて僕とは全く違う強さを持つ人間がいた方がいい」と話します。

らしくない五条に虎杖は困惑しつつも「忘れるわけない」と応えますが、五条はそんな虎杖に「期待してるよ、悠仁」と伝えるのでした。

後日、虎杖はとある呪詛師に五条がくれたこの言葉を告げて励ますことになります。


宿儺戦の反省会

伏黒が目覚めた後、新宿決戦参加者は一ヵ所に集うとその流れで反省点をあげる反省会ならぬ『反省回』が描かれました。

反省点①五条悟のヘマ

今回の宿儺復活においては、五条悟が上層部の命令に従って虎杖悠仁を死刑にしなかったことがそもそもの発端です。

虎杖悠仁の秘匿死刑に関しては、宿儺の指を数本取り込んだところで執行していれば渋谷事変の大惨事も引き起こされなかった可能性が高いため、結果として虎杖が宿儺を倒したとしても被害を顧みると五条の措置が正しい判断だったのか疑問が生じます。

なお、日下部曰く発端は虎杖を殺さなかった五条のヘマであるものの、虎杖自身は羂索の呪術テロの被害者であり、現状が間違っていたとは考えていません。それぞれの真実が擦り合わさって今があると考えています。

そのため、今回のことで責任を感じている虎杖や伏黒には罪悪感を持たずに子供らしくしてくれとの発言をして肩の荷をおろそうとしました。

反省点②羂索の奇襲役

新宿決戦において、宿儺の次に重要視されるのが羂索の存在。

天使の発案で羂索にぶつけるのは髙羽史彦が最適だと判断した一同でしたが、高羽は人を殺害できないため奇襲役を誰にするかが最大の争点となりました。

結果、奇襲役は乙骨と東堂が行いましたが、真希は自分が行くべきだったと討論しています。

しかしながら、乙骨でも東堂の補助なしで奇襲を成功させられたかと言えば際どいラインであり、仮に真希が奇襲役であれば呪力がないため東堂の『不義遊戯』の術式対象にならないため補助はできません。

また、羂索討伐時に最も警戒すべき呪霊操術の暴走を食い止めるにはやはり乙骨とリカの力は必要不可欠でした。

乙骨が羂索の下へ向かったために新宿では多くの死傷者を出してしまいましたが、結果を考えるとやはり乙骨を羂索にぶつけたのは最適解だったと言えます。

反省点③日車寛見の「処刑人の剣」の作戦

宿儺戦において勝利の鍵となるのが日車が術式で所有する『処刑人の剣』。

斬られた者を例外なく死に至らしめる処刑人の剣は、まさに一撃必殺の能力を有しているため宿儺に当てれば確実に勝利できる手段でした。そのため、高専呪術師は日車を守る形で処刑人の剣を当てる隙を作ろうとしたわけですが、対戦中に宿儺に当てることはできませんでした(宿儺が自ら斬り落とした腕に当てることはできた)。

そこで挙がったのが狗巻棘の呪言であり、狗巻の呪言はボイスレコーダーに録音しても効力を発するため予め呪言を吹き込んだボイスレコーダーを日車に持たせるべきだったのではないかと論争に発展しました。

しかし、現実として宿儺は高専呪術師を前にいつでも日車を殺せる状況の中、戦いを楽しんで遊んでいたため日車が『処刑人の剣』を出すまでの猶予があったわけであり、仮に乙骨が現場にいるような状況であれば瞬殺されていました。

そして、呪言自体は対策されやすい術式であるというのが呪術師の総意であったため、日車自身が呪言のボイスレコーダーは乙骨の領域結界の中で外敵のいない状況で使うべきだと判断しました。

また、仮に宿儺が元気な状態でボイスレコーダーを使用していれば狗巻は反動で死亡していました。

しかしながら、もし宿儺が消耗した状態で日車が健在であれば『処刑人の剣』とボイスレコーダーの合わせ技で楽に勝てていたのは事実です。ただ、宿儺を消耗させる人材が乙骨や日車しかいないのが人材不足の痛いところです。


反省点④助っ人外国人の存在

宿儺戦の反省点は多く挙げられますが、中でも「宿儺に楽に勝てた」はずの反省点となったのがミゲルとラルゥの存在です。

決戦前に乙骨が彼らの説得に向かいましたが、宿儺と戦うよりも天元と日本にいる人間の超重複同化の被害が日本国外に及んだほうがマシだと考えていたため協力を保留にしていました。しかし、二人は話し合った末に『五条と乙骨が負けた後、宿儺が領域を使えなくなった場合』に限って参戦することに決めたのです。

なお、乙骨にはそのことを伝えていなかったのか乙骨は「二人が来ない」とあまり期待していなかった模様。

しかし、実際には助けに来てくれたため「あの助っ人外国人!アイツらが初めからいたら話は変わったろ!」という真希の的確なツッコミに一同は「それはそう」と共感を示すのでした。

仮に彼らの参加が事前に話し合われていたとすれば、ミゲルが戦力となり、ラルゥの心身掌握による『こっちを向いてキューティーハニー』で宿儺の注意を引いたところに狗巻の『呪言』のダメ押しを合わせれば日車の『処刑人の剣』を確実に当てられた、という可能性があります。

いずれにせよ二人の参加が分かっていれば作戦は変わっていたでしょう。

反省点⑤東堂と憂憂の責任?

今回、東堂は宿儺の領域に備えて外界から仲間を逃がす大役を与えられていました。

しかし、実際には宿儺の呪力が強すぎて領域の中心にいる虎杖と脹相の呪力を補足し損ねるという失態を犯しています。

しかしながら、宿儺の呪力総量についてはどうしようもないほか、虎杖と脹相以外の領域内にいた呪術師は全員不義遊戯で避難させているため、むしろ被害を最小限に抑えたことへの賞賛の方が大きいでしょう。

なお、同じく中心にいた猪野は憂憂が回収したらしく、猪野は自分よりも脹相が助かるべきだったと責任を感じていますが、仮に憂憂が脹相を回収していれば宿儺の『竈』で虎杖が死亡していたため伏黒から宿儺を引き剥がすことができなくなってしまいます。

そのため、領域対策に控えていた東堂と憂憂ですが、あくまでも伏魔御廚子を予想していたため『竈』は不測の事態であり、状況的には犠牲者を抑えただけでもすごいことだと思われます。

ちなみに呪力のない真希に関しては三輪がマーカー役として控えていたため東堂に補足されています。

MVPは憂憂

今回の作戦のMVPは憂憂。

  1. 術式の応用で入れ替え修業を担当
  2. 術式で乙骨の戦地移動を支援
  3. 星綺羅羅とともに負傷者の回収を担当

憂憂はまさに陰の功労者と呼ぶに相応しい活躍を果たしました。

なお、途中テンパって綺羅羅を置いていった模様。


主要キャラのその後

主要キャラのその後について触れていきます。

虎杖悠仁、伏黒恵、釘崎野薔薇のその後

決戦後、日常に戻った3人は任務に戻ります。

伊地知の報告では「二週間前から同棲中の婚約者の顔が変わって見える」という内容であり、現地に赴いたところ呪霊の可能性は低く、被害内容が嫌がらせの範囲内であったため死滅回遊泳者の生き残り(覚醒タイプ)と推理。

虎杖と釘崎が油断する中、伏黒が冷静にこの迷惑な呪詛師を捕獲するのでした。

そして、呪詛師が凹んでいたところ虎杖は五条とのやり取りを回想すると、間違えたと思えるなら大丈夫、反省したら今度は俺たち(呪術師)の仕事を手伝ってくれ、「期待してる」と笑いかけるのでした。

乙骨憂太のその後

五条悟が敗北した場合、憂憂が遺体を回収し家入硝子が肉体を保全、そして乙骨憂太がリカに羂索を捕食させて『肉体を渡る術式』で五条の肉体を使い戦うという最終手段が練られており、乙骨は実際に決行しています。

その際、

  1. 羂索の術式が常時または断続運転タイプであれば肉体と魂どちらかが維持できず死ぬ
  2. 術式が間欠的に運転するタイプなら即死はないがいずれ死ぬ
  3. 術式が単発の場合5分経過しても無下限術式は使えるが肉体の移動が完了した時点で乙骨の術式は破棄され五条悟の肉体で生きていくことになる

などの未知数な問題点が挙げられました。

しかし、リカが家入が処置した乙骨の肉体に留まり反転術式で修復・維持していたことで宿儺戦後は乙骨自身の肉体に戻ることができました。

なお、乙骨の額には『肉体を渡る術式』の象徴である縫い目が刻まれることに。

 

二年生、三年生のその後

呪術高専東京校の二年生、三年生は虎杖たち同様に復帰して任務にあたっているようです。

なお、パンダは鹿紫雲戦で二つの核を失っているため小さいままですが、乙骨の肩に乗っている姿が描かれているため、高専に所属したままのようです。戦力になるのかは不明。

秤金次と星綺羅羅も高専の制服を着用していることから復学している模様。

京都校のその後

東堂、三輪、西宮、新田に関しては新宿決戦に参加して生存、その後反省回にも登場していますが、東京校のようにエピローグに登場していません。

また、真依やメカ丸についての言及はなし。

加茂に関しては、加茂家が羂索に乗っ取られた際に父親が殺害されているものの、本人は父親を嫌っていたためあまり気にしていない様子。当主になれなくなって以降は死滅回遊に参加し、新宿決戦前には虎杖の特訓を手伝いましたが決戦前には家族を傍で見守るために不参加を表明し離脱。

新宿決戦後は母親との葛藤が解消されたようで、母親の再婚相手である義父や異父兄弟と打ち解けている様子(義弟を肩車している)が描かれました。

日下部篤也のその後

日下部は宿儺に敗北しますが、寸での所でラルゥに命を救われています。

今回の作戦の要の一つであるのが領域対策に全員が習得した『簡易領域』。考案者である蘆屋貞綱が呪詛師への技術流出を防ぐために一門相伝の縛りを作ったわけですが、代替わりを重ねる内にシン・陰流は公益性を失って簡易領域は営業秘密になりました。

つまり、現在のシン・陰流は技術を独占して門弟を招き無理な縛りを科しており、現当主に至っては門弟の寿命を吸い取っていることが発覚。また、仕組み上当主が誰かわからないようになっているため、寿命の契約は事実存在するもののどう履行されているのかわからないという問題がありました。

シン・陰流のあらゆる縛りは当主にしか解くことができませんでしたが、冥冥が『ゆくゆくは憂憂が当主になって門弟から毎月月謝を頂く』という約束のもと現当主を探し出して殺害。

当主が死ねば高弟の中の誰かが当主になるという仕組みから日下部篤也がシン・陰流の当主になりました。

そのため、簡易領域の縛りや寿命の問題についても解決しています。

日車寛見のその後

宿儺に敗北する寸前に『処刑人の剣』を虎杖に託して散った──と思われた日車は生存していました。

日車は決戦前に呪術師が死ねば死後呪いが強まり呪具化することがあると確認を取っており、自身の役目として宿儺に敗れた場合は『処刑人の剣』を残そうと考えていましたが、虎杖に譲渡した瞬間からあっという間に消滅してしまっています。

そのため、日車の思惑は失敗に終わったかと予想されていましたが、実際には日車が死んでいなかったため処刑人の剣は消滅したと判明。

生存後は「生き残ってしまった」という後悔の念を抱きつつも、虎杖との約束通り自首しています。しかし、呪術界総監部の圧力によって日車は不起訴に。日車曰く、総監部は日車を術師としてこき使いたいらしく介入してきたとのことですが、日車は遺族の代理人である弁護士(事務所の部下)に自分を正しい判決が与えられるように後を託しています。

その後、正しく裁かれたのかは不明。

 


髙羽史彦のその後

対羂索のカードとして投入された高羽ですが、彼は羂索との戦いで満足したのか最後は死装束に扮して永眠する──という決着を迎えており、生死不明の状態でした。

しかし、決戦後にファミレスで謎の相方とネタ合わせをしている姿が描かれたことで生存が確定

高羽はこの相方と『下ネタ』について討論しているようで、同じ下ネタでもエロ系と子どもが好きな下品なものはまったく違うという説明をしていますが、相方はまったく理解できなかった模様。

なお、この相方は台詞の吹き出しで顔が隠れているため誰かは確認できないものの、見切れた髪型と耳の特徴は夏油傑そのもの。

羂索のその後

羂索は髙羽史彦の術式影響力によって呪力の接近を感じ取ることができず乙骨憂太の接近を許してしまうと、東堂葵の不義遊戯によって場所を入れ替えられた乙骨の一閃によって首を撥ねられて敗北しました。

その後、羂索の遺体は乙骨が『肉体を渡る術式』をコピーするためにリカが捕食しているため、羂索は死亡したと考えられています。

しかし、新宿決戦の後日、高羽がファミレスでネタ合わせをしている相方の容姿が台詞の吹き出しによって顔は隠れていても髪型や耳の特徴が夏油傑そのものであったため、羂索は生きているのではないかと予想されています。

とはいえ、羂索は完全に敗北を受け入れたように最後の相手が高羽で良かったと述べていたため、やはり乙骨にやられた段階で死亡しているように思えます。

ここで考えられる可能性としては高羽の術式『超人コメディアン』。高羽がウケると確信した想像を実現できる術式ですが、五条悟にもできうる術式と公言されているため、この術式によって羂索が蘇生されていてもおかしくはありません。

あるいは、羂索(夏油傑)の容姿に似せただけの一般人の可能性もありますが、高羽の相方については一切不明となっています。

この人物が羂索なのか一般人なのかは作者のみ知ることに。

 

来栖華(天使)のその後

決着の後日、来栖は伏黒と対面しますが二人きりで会うのは気恥ずかしい様子で壁に手をついていました。

しかし、天使は宿儺が搦め手を使った(死滅回遊で伏黒に受肉した宿儺が色仕掛けで来栖の警戒を解いた)時点で伏黒恵の中の来栖華に関する記憶が既に掘り起こされていると発言。つまり、幼少期に伏黒が来栖を助けた記憶を伏黒は思い出している状態と説明し、今更恥ずかしがることはないとアドバイスします。

一方で、伏黒は宿儺に乗っ取られていたとはいえ来栖の右腕を引き千切ったことを気にして「責任は取る」と述べると、「これからは俺が来栖の右腕になるよ」と宣言。

その瞬間、来栖は伏黒が自身に告白をしたと解釈したのか目を見開いて頬を紅潮させると口許に手を当てて「式はいつにしますか?」と喜ぶのでした。

なお、伏黒は「そういう、意味では、なく、任務が、あるので、あとで、話そう」とカタコトな口調でその場から逃げる模様。

その後、伏黒と来栖の関係がどうなったのかは不明。

 

天元のその後

羂索によって呪霊操術で取り込まれた天元ですが、羂索は事前に宿儺と継承の儀を済ませていたため、羂索死亡後呪霊操術で取り込んだ天元は宿儺の下へ飛んでいき、宿儺が継承しました。

しかし、宿儺が死亡したため死滅回遊で同化の儀の親が消滅。作中で、天元の行方は不明となりました。

新宿決戦後、虎杖によって伏黒恵から剝がされた宿儺の残骸の中に吸収された天元が残置されていたらしく、日本にある天元の結界は宿儺の残骸を据え置くことで暫く安泰の様子。

しかしながら、天元自体の自我や会話の可否については不明であり、今後は天元の結界について対策と代替案を練る必要性があるとのこと。

宿儺の残骸を据え置くことでどの期間結界を維持できるのかは分かりませんが、楽巌寺が歌姫と新田明に「そう焦るな、皆まだ若いんだ」と述べているため、少なくとも半世紀は継続すると予想されます。

伏黒津美紀のその後

渋谷事変にて、羂索はマーキング済の非呪術師に遠隔で無為転変を発動させて目覚めさせています。

これによって伏黒津美紀の肉体には1000年前の呪術師である万が受肉することとなり、死滅回遊編で万は宿儺と戦闘。結果、敗北し死亡することとなりました。

新宿決戦後、津美紀の遺体は家入硝子が処置をしたらしく、伏黒は津美紀を火葬後伏黒家の墓に納骨して冥福を祈りました。立会人は家入であり、伏黒は家入に感謝を述べています。

 

家入硝子のその後

家入硝子は高専生徒時代から喫煙していますが、現在では禁煙して5年目になります。

そして、渋谷事変では学生時代を思い出して再び煙草を吸い始めていますが、伏黒とともに伏黒津美紀を納骨した際に煙草を箱ごとゴミ箱に投げ捨てるといった描写があるため、再び禁煙を迎えたようです。

学生時代を思い出した=再び喫煙という行動から、今回禁煙に入ったのは五条と夏油(肉体を奪った羂索)の死による学生時代への訣別かもしれません。


大道鋼と三代六十四のその後

死滅回遊編、呪霊と化した禪院直哉と対峙した禪院真希と加茂憲紀は、受肉泳者である大道鋼と三代六十四の助けを経て勝利することができました。

直哉撃破以降は消息不明であったものの、新宿決戦後には大道と三代ともに存命であることが判明。師弟関係ではないものの、真希は世話になった彼らに会いに訪れると大道に呪具の刀をプレゼントして死滅回遊泳者のその後の措置について説明しました。

なお、真希は未だ東京が不可侵領域であることを説明した上でそれとなく東京に身を隠すようにアドバイス。

大道は斬るモノに困らない東京に向かうことが示唆されますが、三代は呪霊ととる相撲はつまらないと発言しているため自由に生きるつもりの様子。

そして、別れ際に真希が「オマエらを庇うのはこれっきりだ」と伝えると、大道は「儂を消すときは貴様が来い。斬ってやる」と述べて真希との再戦を約束しました。

シャルル・ベルナールのその後

死滅回遊で秤金次と戦い、新宿決戦では乙骨憂太に術式をコピーさせるためにアバラを差し出した泳者シャルルですが、新宿決戦自体には不参加。

新宿決戦後、後日談として編集者の監視のもと読切に向けて原稿を書いている姿が描かれています。

なお、締め切りに追われているのか編集者は腕時計に視線を落としつつ急かしており、シャルルは文句を言いつつ必死に漫画を描いている模様。

甘井凛のその後

新宿決戦篇では、『自分の中の糖分を増幅させて何かしらの形で出力する』術式を用いて医療班に配属され家入硝子と新田新の補助を担当しました。

彼の補助のおかげで乙骨憂太が五条悟の肉体に乗り移ることに成功。

新宿決戦後、過去の行いを反省して回想に登場した被害者に謝罪する姿が描かれています。なお、街中で呼び止めて直接頭を下げて謝罪するものの、被害者男性は渋い顔を浮かべた後に黙って立ち去るのでした。

しかし、甘井はその反応は当然のものとして受け入れて「そらそうだ」と述べると、「あー、まともになりてぇな」と今後に向けて心情を吐露するのでした。

宿儺と裏梅のその後

宿儺は消滅後、循環する魂の通り道と呼ばれる真っ暗な空間にいました。

そこには魂に干渉する術式を持つ真人の残滓が待っており、真人は「身の丈で生きてる」という宿儺の発言が嘘ではないかと訊ねます。そして、宿儺の人生は「復讐」であると予測するのでした。

宿儺は真人の予測通り異形の忌み子として生まれた身で周囲から蔑み虐げられていたらしく、自らの呪いに焼き殺されることを恐れて臓腑に蠢く呪詛を吐き出していただけでした。しかし、それも宿儺にとって自身の身の丈のあった生き方であったため、決して嘘ではありませんでした。

一方で、違う生き方を選ぶことができたきっかけが二度あったとも告白しており、もしかしたら違う生き方ができていたことを示唆しています。

その後、「次があれば生き方を変えてみるのもいいかもしれない」と述べると、裏梅と思しき子供を傍らに循環する魂の通り道を進んでいきました。

なお、真人が丸くなった宿儺がつまらないと癇癪を起こすも、宿儺は「当然だろう、負けたんだからな」と敗北を認めて裏梅と思しき子供の手を引いて道を進んでいくのでした。

循環する魂の通り道という名前の通り、おそらく輪廻転生へ向かっていると思われます。

 

宿儺の指

宿儺の指に関してですが、最終回にて宿儺の指が『摧魔怨敵』の封とともにどこか鬱蒼と茂った場所にポツンと立つ百葉箱に安置されている様子が描かれています。

釘崎が「アンタそういえばあれどうしたの」と訊ねて虎杖が「んー、捨てた」と返しているため、おそらく百葉箱に置いたのは虎杖。

虎杖曰く「もう特に危険はない」とのことなので、以前のように呪いを呼び寄せる心配はない模様(宿儺が消滅したため?)。そのため、魔除けとして百葉箱に入れられています。

宿儺が消滅する際、十九本の指が消えれば残り一本もその影響でもう魂を繋いでいけないと伏黒が話している通り、残る一本には宿儺の魂がないため虎杖のいう通りおそらく無害に近いと考えられます。

なお、百葉箱は直射日光が差し込まないように扉が北向きになるように設置するのが原則です。

最終話では扉越しに宿儺の指の指先が扉と反対側を指していることから『南向き』に置かれていることが分かっています。

ここで作中で語られた「新しい自分になりたいなら北へ」「昔の自分に戻りたいなら南へ行きなさい」という七海が語った冥冥のアドバイス。

もし、七海や五条に当てはまるように宿儺もこのパターンが当てはまったとすれば宿儺は「南」を選んだことになりますが、果たして…。

 


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まとめ

呪術廻戦の最後のまとめ

  • 新宿決戦の決着とその後
    • 味方の死亡者は五条悟、鹿紫雲一、脹相の3名
    • 敵の死亡者は両面宿儺、裏梅、羂索の3名
    • 虎杖悠仁が伏黒恵から宿儺を引き剥がして伏黒を救う
    • 宿儺は虎杖悠仁の救いの手を拒み消滅
    • 裏梅は宿儺が消滅したため自決
    • 死滅回遊は機能を失い「天元と日本にいる人間の超重複同化」は失敗
    • 五条悟は虎杖(直接話す)・伏黒・釘崎に手紙を残していた
  • 宿儺戦の反省会
    • 反省点①五条悟のヘマ → 虎杖秘匿死刑を実行しなかったため
    • 反省点②羂索の奇襲役 → 乙骨が最適解で問題なし
    • 反省点③日車寛見の「処刑人の剣」の作戦 → 現状の戦力と配役では対策されやすい狗巻の呪言と組み合わせるのが難しい
    • 反省点④助っ人外国人の存在 → これに関しては事前に知っておきたかったと共感
    • 反省点⑤東堂と憂憂の責任? → 宿儺の領域対策に控えていたものの宿儺の強すぎる呪力の中で虎杖と脹相の呪力を補足するのは至難である
    • MVPは憂憂 → 入れ替わり修業や負傷者の回収で大活躍
  • 主要キャラのその後
    • 虎杖悠仁、伏黒恵、釘崎野薔薇は通常任務に復帰し迷惑呪詛師を捕縛
    • 乙骨憂太は自分の肉体に戻る
    • 二年生も通常任務に戻り、三年生も復学
    • 京都校のその後は不明
    • 日下部篤也はシン・陰流の当主になり、簡易領域の縛りや寿命の問題を解決(前当主を殺害したのは冥冥)
    • 髙羽史彦は羂索と思しき相方とネタ合わせをする
    • 来栖華は伏黒に「責任は取る」「これからは俺が来栖の右腕になるよ」と言われて「式はいつにしますか?」と喜ぶが、そういう意味で言ったわけではない伏黒は任務に逃げる
    • 天元は宿儺の残骸の中に吸収された状態で残置されているらしく、現在、日本にある天元の結界は宿儺の残骸を据え置くことで暫く安泰するらしい
    • 伏黒津美紀の遺体は家入硝子が処置をして火葬し、伏黒と家入が伏黒家に納骨している
    • 家入硝子は学生時代への訣別か再び禁煙を行う
    • 大道鋼と三代六十四は真希に死滅回遊泳者の措置を聞いた後、自由に生きる。大道に関しては真希との再戦を約束する
    • シャルル・ベルナールは編集者に急かされながらも新人の読切原稿を描く
    • 甘井凛はまともになるために過去のいじめ被害者に謝罪するが無視される
    • 宿儺と裏梅は「循環する魂の通り道」を通り輪廻転生に向かう…?
    • 宿儺の魂が抜けた宿儺の指の最後の一本は、虎杖がどこかの百葉箱に魔除けとして安置する。曰く「もう特に危険はない」ようだが、本当に無害なのかは不明

最後は総力戦で3名の死者を出しつつも宿儺を倒した主人公。

謎の反省回を挟んだところでエピローグに入り、最終章に登場したキャラクターの生死やその後も描かれましたが、依然として不明なところも多く残っています。

とくに羂索と思しき高羽の相方や、宿儺の指の向きに関しては非常に気になるため、今後公式ファンブックなどが発売されて作者が触れてくれることを祈るばかりです。

また、死滅回遊のその他の泳者の安否も気になるので、こういった情報も何らかの媒体で言及されるといいですね。


呪術廻戦 画集 Vol.1

原作:芥見下々 出版社:集英社

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