【GANTZ】和泉紫音の死因は交通事故?過去のミッションや自由を選んだ経緯は?

和泉紫苑 GANTZ

漫画『GANTZ』に登場する和泉紫音は、過去に100点を獲得し自由を選択した元ガンツの部屋の住人です。

では、和泉はなぜ死んだのか、そして、なぜ『記憶を消されて解放する』を選択したのでしょうか。

今回は和泉紫音の死因や解放されるまでの経緯をご紹介したいと思います。

この記事で紹介する内容は?

  1. 和泉紫音の死因
  2. 和泉紫音が解放されるまでの詳細
  3. 和泉紫音と吸血鬼(氷川)の対峙
  4. 和泉紫音が『記憶を消されて解放される』を選択した経緯
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和泉紫音の死因

和泉紫音の死因は衝突事故です。

偶然エンジンキーを差し込んだままのベンツ(近所のヤクザの乗用車)を発見した和泉は無断で乗り込むとそのまま逃走。

持ち主から通報を受けて警察が出動すると、和泉はパトカーとカーチェイスを繰り広げますが、和泉が何台かのパトカーを振り切った直後に大型のダンプカーと衝突し死亡しました。

なお、死亡直前の和泉の心境は「ああ、終わったな」と淡泊。

和泉がガンツの部屋の住人になってから解放されるまでの動向

ノベライズ『GANTZ/MINUS』の主人公・樫原大樹と神功明里。明里は以前からガンツに参加する経験者であり、大樹は和泉が死亡する一つ前にガンツの部屋の住人になった新参者。

そして、前回生き残った数名の参加者の中に和泉が加わることになります。

西丈一郎も和泉と同じ日に死亡しガンツの部屋の住人となりました。なお、死因は帰宅すると母親が首つり自殺をしていたことから飛び降り自殺。

【はなこさん星人編】和泉の初参加ミッション

今回の新規加入は和泉紫音と西丈一郎のみ。

死亡後、部屋に転送されてきた和泉。時間がないため大樹が「オレたちはこれから戦わなきゃならない」と簡潔に説明すると、和泉は殺し合いならばやってもいいと少し曲がった解釈で受諾。また、明里がこれから行われるのは本物の命がけの戦いであり、武器も用意されていると追記すると、「そりゃいい、それが本当ならぜひやりたいね」と発言したことで、大樹は和泉に邪悪さを見ます。

とはいえ、大樹たちにフランクな和泉は自己紹介を終え、ガンツについての説明を受けると、ガンツに浮かび上がる内容や大樹たちの言葉を素直に受け入れてスーツを着用。

そして、自分が本気でやりあえる存在がいるのではないかと日常では忘れていた興奮を呼び覚ましつつ転送開始。

転送先はロータリーを挟んだ駅舎の向かい側であり、初めて出会った星人は人面犬。突然飛び掛かる人面犬を紙一重で回避すると、和泉が居た場所の手すりが引き裂かれ、和泉は高揚。Xショットガンを放つも一発目は失敗。しかし、すぐにロックオンの仕様に気が付くと素早い人面犬を仕留めるのでした。

競技や喧嘩では味わえない血の沸き立つ感覚を覚えます。

その直後、人面犬の群れに襲撃されると一人で奮闘。しかし、経験者であり明里を敵視する高岳という男が和泉を手助けすると、和泉に共闘を持ち掛け手を組むことに(和泉は高岳の目論見を予想しつつ、情報を得るために受諾)。

高岳が運転するガンツバイクのリアシートに乗った和泉は、駅舎外のロータリーではなこさん星人や無数の口裂け女、人面犬を引き連れて戦う大樹と明里(二人もガンツバイクに乗っていたが、はなこさん星人の攻撃で転倒している状況)と遭遇。和泉は冷静にXショットガンで星人をロックオンし次々と討伐していきます。

が、西が発射したYガンに接触した高岳のバイクが転倒し、はなこさん星人(ガンツバイクよりも巨大)が伸ばした腕が高岳を捕獲。なお、和泉はバイクの転倒より早く降りており、少しの間で戦い方や点数などの情報を教えてくれた高岳がはなこさん星人に咀嚼される様子を見ているだけ。また、高岳の命乞いには耳を傾けず、大樹から見ても和泉は笑っているように見えた模様。

そして、和泉は生きたまま咀嚼される高岳に向かってXショットガンを放つとはなこさん星人の口許を破壊。しかし、はなこさん星人と戦う直前で明里がYガンではなこさん星人の腕を捕獲したため、和泉は興ざめすることに。Xショットガンではなこさん星人の頭を乱射し破壊するのでした。

はなこさん星人の頭を潰した和泉は痙攣する巨体に近づいて止めを刺そうとしますが、接近した途端に舌が和泉に巻き付いて捕縛。が、和泉は笑っている模様。

しかし、はなこさん星人が何かしようとしたところで明里が再びYガンで捕縛し『上』に送ったことで和泉は解放されますが、和泉は戦いの邪魔をする明里に不快感を示しており、大樹は苛立たし気に明里を見る和泉を見やります。

また、和泉はバイクが転送する原因を作った西に「なんであんなマネをした」と問い詰めており、西は精一杯尊大な表情を作ってわざとではないと説明しながらも「おまえたちが運悪くあんな場所にいただけだ」と返答。

そのため、和泉はスーツのフルパワーで西の鳩尾を蹴り上げるのでした。なお、西もスーツは着用していますが嘔吐するほどの衝撃を受け昏倒。

転送後、和泉の採点は10点。

明里には初めての人間の点数ではない、ボス相手にあんなふうに戦えるのは何回も戦って場慣れしているようだったと感心されますが、和泉はボスをかすめ取られたことを皮肉ります。

そして最後に和泉は明里と大樹に今度からは自分の獲物に手を出すのはやめるよう忠告するのでした。

【トラ星人編】和泉は〈鍵〉というワードを知る

二度目のミッションは動物園で、星人は園内の動物たち。

転送後、すぐにトラ星人を目指してバイクを走らせる和泉は道中で巨像と対峙。あっけなく討伐すると物足りなさを覚えつつも、ボスを目指してバイクを走らせます。

その後、トラ舎に到着するものの無数の星人に取り囲まれ、雑魚を討伐。

そして、和泉を取り囲む星人が不意に「こイつがそウか?」「オマエ〈鍵〉か?」「おまエが〈鍵〉ならコロス」など奇妙な言葉を話すと、和泉は意味を理解できないものの星人が殺す気で向かってくるのならば大歓迎とこの変化を受け入れることに。

しかし、和泉が星人たちとの戦いを楽しもうとした直前にトラ星人が出現。ようやく出会えたボスの実力を確かめようとする和泉ですが、トラ星人は「こいつじゃない…」と和泉を一瞥した途端にそっぽ向くと「〈鍵〉を喰えると期待していたがとんだ雑魚だ、つまらん」と吐き捨てるのでした。

そのため、和泉は髪の毛が逆立つほど激怒しトラ星人と戦闘。

これまでのどの星人よりも強いボスとの戦いに「ハンパねえ!」と歓喜する和泉。

が、今回のミッションでステルス機能を習得した西がいつの間にか周囲にやってきており、Xガンでトラ星人の後頭部を破壊。トラ星人が倒れると姿を現した西に和泉は怪訝な態度を示します。

和泉は戦いを邪魔した西を殴り飛ばし、西は再びコントローラーで周波数を変えようとしますが、トラ星人が復活。

トラ星人が西にやられた傷に別の星人の死体をねじこむことで肉体を再生(ビルのような大きさに変貌)すると、和泉は再び戦えることに歓喜。なお、西は怖くて凍り付いている模様。

しかし、いざ第二ラウンドが開始すると和泉はトラ星人の攻撃が見えず驚愕の表情。辛うじて回避するものの、放たれた腕の表面から無数の触手が伸び出ると和泉を拘束し、スーツの力をもってしても解くことが叶わずやや焦燥しますが、明里の介入によって触手から解放されることに。

なお、和泉は触手に締め付けられた際に足を怪我した模様。

その後、トラ星人を大樹と明里が追い詰めると、止めを刺す直前で和泉が足を引きずりながら登場し、二人に対し「どうしてオレのジャマをするんだ!」と激昂。大樹を殴ろうとしますが怪我の痛みで未遂に終わるものの、自分の戦いを邪魔された不満をぶちまけるのでした。

しかし、大樹に宥められるとすでにトラ星人をYガンで『上』に送った明里を睥睨しつつ唾棄することに。

ミッション終了後の採点は合計33点(前回10点のため、今回23点)。

【ひょうほん星人編】ひょうほん星人の予言を受ける和泉

次の標的はひょうほん星人であり、何とトラ星人編の採点直後に続けざまに開始されるという異例。

また、本作のラスボスとなるひょうほん星人は本編のぬらりひょんやオニ星人などに並ぶ屈指の強敵であり、虐殺を愉しむ残忍な星人です。

和泉たちが転送された場所は廃校であり、偶然にも転送場所は明里と近かったため、二人で一時的に行動することに。

明里を挑発する和泉でしたが、明里の様子がすっかり様変わりしていたのを見て興覚め(明里はトラ星人編で100点を獲得し恋人の汐原懐里を再生するも、緊急ミッションのせいで離れ離れに。また、これまで懐里を再生するために気丈に振る舞っていただけであり、その雰囲気は緩和。そのため、和泉から見てすでに明里は戦士でなくなったためやや落胆)。

しかし、和泉は和泉でトラ星人の放った『鍵』というワードを気にかけており、トラ星人にとって自分が『鍵』ではなく雑魚と認識されたのが我慢ならない様子

とはいえ、明里の調子が変わったため今後は自分の邪魔にならないだろうと前向きにとらえるのでした。

そして、廃校の廊下を移動中に二階の床から突き抜けて落ちてきた懐里を発見。

しかし、この懐里はひょうほん星人の擬態であり、懐里は和泉を攻撃。和泉難なく回避するものの、懐里に違和感を覚えると、擬態を見抜いたわけではありませんが理由がどうであれ攻撃をしてくる懐里を殺す選択を下し戦闘へ。

明里が懐里を庇うために和泉に攻撃したため、和泉は選択の余地もなく1:2になり、明里の攻撃を回避しているところへ懐里の攻撃が襲い掛かると、懐里の剣が和泉の腹部を貫通し倒れることに。

そして、懐里が和泉の止めを明里に促したところで、ようやく明里も違和感に気づきます。

明里が懐里を斬りあげると、ガンツスーツの下からひょうほん星人が露出。明里は懐里が死んだことを悟ると泣きじゃくり、ガンツの世界に絶望してしまうのでした。

そして、和泉の意識がぼんやりとしている最中、明里はひょうほん星人に殺害されることに。

そんな中、和泉は身動きが取れないものの「てめェなんかにやられッぱなしでたまるか…」と未だ闘争本能は衰えていませんでしたが、ひょうほん星人は和泉のやる気を買って唐突に未来の一部分(カタストロフィ)を見せるのです。

  • 赤く染まる空から飛来する巨大飛行物体と巨人と戦うガンツの戦士たち
  • ホストのような恰好の男たちとマンションの駅前で戦い少女を庇って死ぬ自分

その光景を見せられた和泉は「ありえねェ…」と当惑しますが、ひょうほん星人はこれは全て和泉の運命であると告げ、この未来のためにここで和泉は殺さないと宣告するのです。

その後、しばらくして大樹が駆けつけますが和泉の顔からは表情が抜け落ちており、視線は焦点が合っていないほど動揺していました。

そのまま和泉はしばらくフェードアウトしますが、大樹がひょうほん星人を追い詰めたところで再起。和泉が放った斬撃がひょうほん星人の副腕を切断したことで間接的に大樹が助かりますが、ひょうほん星人に刺された腹部からの出血がひどく、和泉は痛みからその場にすぐうずくまることに。

しかし、和泉がひょうほん星人の目を引いたことで大樹の時間を稼ぐこととなり、大樹は激闘の末にひょうほん星人をYガンで『上』へ送ることができました。

大樹がひょうほん星人を倒したことで部屋への転送が始まりますが、部屋へ戻った和泉の目にはひどい苦悩の色が透けており、大樹や西のことが眼中にないように空を睨んでいました。

今回のミッションで生き残ったのは和泉、西、大樹の三人だけでしたが、ひょうほん星人を倒して100点を獲得した大樹がここで『記憶を消されて自由になるを選択』したため、以降から経験者は和泉と西のみとなりました。

なお、今回の緊急ミッションはひょうほん星人ただ一体しか標的がいなかったため、和泉の点数は今回0点であり、33点から変動はなし。

なお、転送前にひょうほん星人が〈鍵〉はクロノケイという人間であると大樹に話しており、和泉はそれを聞いています。

 

【ジーンズ星人編】ひょうほん星人の予言を危惧する和泉

ひょうほん星人編からしばらく経過し、メンバーの顔触れも増えている様子。

和泉は以前の明里のようにリーダーとして新たな面々にアドバイスをしているらしく、河内、茨木、南といったそれなりの戦力を育成し数回のミッションをクリアしていました(西は相変わらずステルス機能を使って自由にコツコツ得点を稼いでいましたが、和泉にとって西は役に立たないかわりに足も引っ張らないとして特に気にしていない様子)。

一方で、パニックになって誰彼構わずXガンを乱射する非戦力のメンバーの処遇に関しては『邪魔になる人間は敵として扱ってよい』と戦力になるメンバーに教えているようで、大樹や明里がいた頃と考え方はあまり変わっていない模様。

ただ、戦力を求めるためかある程度は新規者にも説明をして統率を担っていることから、本編で西が和泉が前にリーダーをしていたという発言に偽りはありません。

そして今回の標的はジーンズ星人であり、場所は新宿。

和泉は河内ら三人を引き連れて数の多いジーンズ星人を討伐しており、一応戦力外のメンバーも救助している様子。

しかし、和泉が求めているのは強敵との戦いであり、不意に脳裏に過ぎるのはひょうほん星人が見せたカタストロフィの光景でした。

ただ、その壮絶な修羅場に自分が立っていないという事実に不満が募るのでした。

もしかしたらひょうほん星人が見せた光景は心理的に追い詰めるための精神攻撃であり、いくらひょうほん星人でも未来を正確に映像化することはできないと察すると、この戦いの循環に身を置くためにさらなる無敵の強さが必要だと考えたのです。

そのため、これまで全ての星人を独り占めする勢いだった和泉は戦力を整えようと仲間を育成してきたわけですが、西はひょうほん星人後の和泉の変化を面白おかしく揶揄うのでした。

ただ、西に言われた通り、ひょうほん星人以降の和泉の行動は予言から少しでも身を守ろうとする本能的な行動だと否定できない部分がありました。

また、西に以前の和泉はとんがっていたが今の和泉はつまらないと言われると、和泉は何も言い返すことができませんでした。

【ジーンズ星人編】吸血鬼の乱入、和泉vs.氷川

ミッション中に河内たちは数体のジーンズ星人の斬殺死体を発見すると、突如乱入してきた黒服の男──氷川と戦闘し致命傷を負わされることに。

河内の問いかけに『ハンターに面白いのがいると聞いてやってきた』と答える氷川。

そして、和泉がその場に駆け付けると氷川は河内に止めを刺そうとしますが、和泉は一瞬早く刀を伸ばして氷川を牽制。そのまま氷川に飛び掛かると、二人はもつれるようにどこかの店へ飛び込みますが、和泉はガンツスーツを着た突進を受けても無傷で起き上がる氷川を見て警戒し距離を取ります。

しかし、和泉が警戒したのはそれだけではなく、その黒服の男がひょうほん星人が見せた未来で自分を殺した男とそっくりだったからです。

そのため、和泉は氷川と対峙する最中、内心はパニックに陥りそうでした。ひょうほん星人が見せたカタストロフィを目にすることなく、ここで自分は死ぬのか──予言通りになってしまうのではないかと。

しかし、和泉は逆にこれは予言を変えるチャンスだと意気込むのです。

ここで未来で自分を殺すこの男を倒せばすべてが逆転すると考えました。

そうして和泉は氷川と斬り結ぶと集中力が研ぎ澄まされて時間が急速に引き延ばされる感覚に入ります。それは氷川も同様のようで、和泉は自身が望んでいた強敵の出現が叶い愉しくなっていました。

が、和泉が戦闘を愉しんでいるところでミッション終了の転送が開始。

氷川は和泉の異変(この頃はまだガンツの転送や仕組みを知らないため)を察して「おいおい、逃げンのか?」と残念そうにしますが、和泉は「逃げるわけねーだろ!」と強制的な転送に苦悶。

そして、目のあたりまで転送が進み「くそッ、まだ終わッてねーッ」と悔しそうに叫ぶ和泉に向けて、氷川は「再戦はいつでも歓迎だ。今度会ッたら、また戦ろうぜ」と告げるのでした。

なお、部屋に戻った和泉は未来を変えるチャンスを逃したことに怒り床を叩きつけた模様。

和泉紫音は『記憶を消されて解放される』を選択

ミッション終了後、和泉は未だにひょうほん星人の予言や言葉にとらわれていました。

予言通り未来で自分を殺すはずの男が実在したこと──。

〈鍵〉となる人物・クロノケイを殺害するために、あの強敵であるひょうほん星人が大樹を捉えて成り代わろうとして墓穴を掘ったこと──。

ひょうほん星人の言葉には確信めいたものがあり、どうしてもただの精神攻撃だと断言できない部分がありました。

それ故に和泉は自身のプライドにかけてひょうほん星人の予言を信じるわけにはいきませんでした。

なぜならすでにひょうほん星人が見せた朱い空の下──カタストロフィの世界に囚われていたからです。

そんな葛藤を抱えた和泉の採点は今回で100点を獲得し、100点メニューが表示されます。

河内たちに促されて採点が始まっていたことにようやく気が付いた和泉は、100点メニューにある『より強力な武器』に目が行くと、この戦いの連鎖の中で永遠に戦い続けるにはそれがベストだと判断しました。

しかし、次瞬和泉が発した言葉は「1番を」という意図しない答えだったのです。

和泉自身もそれが自分が発した言葉だとは思わず、辺りを見回しますが、西を含めた誰もが驚いた表情を浮かべていました。

和泉はまだまだこの世界で戦うために二番を選ぼうと考えますが、それでも己の口から発するのは「1番を頼む」という心理とは相反するものでした。

しばらくしてその発声が自分のものと気が付いた和泉は「ち、違う、オレはそんなつもりじゃ…」と狼狽えますが、河内たちが絶望のいりまじった驚きを浮かべる中、和泉の転送は始まりガンツの部屋から解放されるのでした。

和泉のその後

自由になった和泉は何やら生々しい夢を見ていたと記憶の混乱を覚えつつ、ベッドの上で起き上がります。

「やけに生々しい夢だッたな…、黒い球とか、クロノケイとか…」

自然と出て来た言葉の中で、和泉は自身が述べたクロノケイというワードを不思議に思いつつ、軽い頭痛を抑えるためにこめかみに手をやります。

すると、掌から黒い球が転がり落ちるのです。

そこには殴り書きのようなフォントで「また来てくだちい」と浮かび上がっており、和泉はそれを見た途端に急に関心がなくなってしまいます

そのため、黒い球は机の引き出しの奥にしまっており、それきり忘れてしまうのでした。

和泉がひょうほん星人に見せられた光景と予言

和泉がひょうほん星人に見せられた光景は未来の一部です。

赤く染まった空から巨大な飛行物体が飛来し、地表に火柱を立てながら人型ロボットを降下させると、人類を蹂躙。人型ロボットの中身は巨大な人間──巨人でした。

そして、人型ロボットに対抗する黒いスーツを着た人間たちの戦いを見せられたのです。

この光景こそカタストロフィ編の光景であり、巨人と戦う黒いスーツの人間たちはおそらく玄野計たちか世界のどこかのガンツチーム。

和泉はこの最大の修羅場で戦うことを望むようになりますが、和泉はこの戦いに参加する前に死亡すると予言されています。

和泉紫音が死ぬ未来

続けてひょうほん星人が見せたのは和泉紫音が死ぬ未来でした。

和泉がカタストロフィに参戦できない理由はこの未来で死ぬからであると告げるひょうほん星人が見せた光景は、和泉が住むマンションがある駅前。

そこで和泉は剣を構えてホストのような恰好をした四人の男たちと互角の戦いを繰り広げた末に、残るリーダー格の男との戦闘中に見知らぬ少女を庇って死んでしまうのです。

本来、和泉であれば見知らぬ少女を無視して攻撃を繰り出せば仕留められる間合いでしたが、ひょうほん星人が見せた未来の和泉はその少女を庇う選択をして死亡してしまいます。そのため、この未来を見せられた当時に和泉は当惑しています。

そして本編で起きた通り、和泉は彼女である篠崎涼子を庇い氷川に斬られて予言通り死亡しています。

ひょうほん星人の予言通りカタストロフィには参加できませんでした。

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まとめ

  • 和泉紫音の死因は衝突事故(盗んだベンツでパトカーに追いかけられている最中にダンプカーと接触)
  • 和泉紫音は現実では味わえない強敵との戦いを望んでいる
  • 【はなこさん星人編】では、合計10点を獲得
  • 【トラ星人編】では、合計33点を獲得
  • 【ひょうほん星人編】では、変動なし
    • ひょうほん星人に『カタストロフィ』と『自分が死ぬ未来』を見せられる
    • 〈鍵〉がクロノケイと知る
  • 【ジーンズ星人編】では、100点を獲得
    • ミッション中に吸血鬼(氷川)と戦闘になるが転送で中断
    • 三択の中から『記憶を消されて解放される』を選択する
  • 自由になった和泉の掌から『また来てくだちい』と文字が浮かぶ黒い球が転がるが、和泉は部屋の記憶がない

本編では、依然にガンツチームのリーダーを務めていたと西に言われる和泉でしたが、ノベライズにて和泉がガンツの住人になり解放されるまでの詳細が明かされました。

何をやっても満たされない人生をむなしく思う和泉が望む世界はガンツの中にありましたが、ひょうほん星人の予言を受けたのを契機に次第に最大の修羅場であるカタストロフィの場に参加できない事実を受け入れられず、本人も自覚がないまま本能的に解放を選択してしまったようです。

和泉がこのまま残っていれば玄野計参加時からかなり運命が変わっていくような気がしますが、やはりどうやってもカタストロフィ直前に和泉は吸血鬼に殺されてしまうのかもしれませんね。

カタストロフィに和泉が参加していればどうなっていたのか見てみたいものです。

 

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