漫画『僕のヒーローアカデミア』に登場するトップヒーロー・オールマイトは、平和の象徴として君臨した最高のヒーローでした。
神野区の戦いで引退したオールマイトですが、元サイドキックのナイトアイから凄惨な死を迎えるという予知をされています。
では、オールマイトが死ぬと予知された戦いはどこで、誰との戦いなのでしょうか。
今回はオールマイト死亡の予知とオール・フォー・ワンとの戦いについてご紹介したいと思います。
この記事で紹介する内容は?
- オールマイト死亡の予知とは?
- オールマイトが死亡する戦いはどれ?
- オールマイトvs.オール・フォー・ワンの詳細
- オールマイト死亡予知の回避
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ナイトアイが予知したオールマイト死亡の未来
引用元:堀越耕平『僕のヒーローアカデミア』 出版:集英社
サー・ナイトアイはオールマイトの元サイドキックで5年間共に活動をしていました、
ナイトアイの個性は『未来予知』であり、彼が視る未来は外れるという前例のない確固たる未来。そのため、誰かの未来を視る際には慎重を期します。
6年前、オールマイトはオール・フォー・ワンに呼吸器官をやられる重傷を負わされて弱体化しますが、それでも平和の象徴として前線に立とうとしていました。そんなオールマイトを心配したナイトアイは彼の未来を視てしまうのです。
『このままいけばオールマイトは敵と対峙し言い表せようもない程、凄惨な死を迎える』
これがナイトアイの視た未来であり、オールマイトはいずれ敵に敗れて殺されるという予知を受けました。
ナイトアイはこの未来を変えるべくオールマイトに引退を進言しますが、オールマイトは平和の象徴として在り続ける道を選択。予知した未来を変えるために勇退を説得し続けるナイトアイとオールマイトは、結局価値観の相違で対立することとなりコンビは解消されることになったのです。
予知は変えられる
ナイトアイは自らの個性による予知は変えられないものだと思っていました。
オールマイトが死ぬ未来を視たあと、ナイトアイはオールマイトが殺される未来を変えたくて変える術を模索してきましたが自分ではどうにもできなかったことから、予知した未来は『変えられない・変わることはない』という前提が植え付けられていたのです。
しかし、死穢八斎會との戦いで緑谷出久がナイトアイの視た予知を変えたことで、ナイトアイは予知は変えられることに気付きます。
ただし、未来を変えるには己が強く望む未来、疑念が入る余地のない強いヴィジョンを望むエネルギーが必要であり、そのエネルギーが収束され放たれた結果未来を変えられるのではないかと考えたのです。
オールマイトが死ぬ未来はどの戦い?
ナイトアイが視たオールマイトが死ぬ未来はどの戦いなのでしょうか。
物語開始時点から数えて、オールマイトはこれまで二度全力で戦っていますが、いずれもナイトアイの予知した未来ではありません。
- USJ襲撃事件
- 神野区の悪夢編
USJ襲撃事件では上位脳無と初めて邂逅し油断した結果ピンチに陥りますが、A組の加勢によりピンチを脱し、逆転勝利。
神野区戦では因縁のオール・フォー・ワンとの激闘が描かれ、オールマイトはOFAの残滓で辛勝することができましたが、事実上の引退に直結した戦いに。しかし、生き残ることはできたため、これもナイトアイの予知した未来ではありません。
では、ナイトアイの予知した未来はどの戦いなのかと言えば、それは単行本39巻第396話から始まる最後のオール・フォー・ワン戦でした。
ナイトアイがオール・フォー・ワンと気づかなかった理由
ナイトアイはオールマイトが死ぬ未来を視ているわけですから、なぜその相手がオール・フォー・ワンと気づかなかったのでしょうか。
実はナイトアイが未来でオールマイトを殺す相手がオール・フォー・ワンと気づかなかったのには理由があります。
最終章でオールマイトがオール・フォー・ワンと対峙した際、オール・フォー・ワンはエンデヴァーを筆頭に多くのヒーローと交戦した結果、肉体を大きく損傷しています。そのため、殻木球大が複製した壊理の個性『巻き戻し』を使用して肉体を若返らせています。
つまり、オールマイトが対峙したオール・フォー・ワンは本来の爛れたようなのっぺらぼうではなく、今代の人類が見たことがない青年の姿だったのです。
したがって、オールマイトはオール・フォー・ワンと対峙した際にナイトアイの『あなたは敵と対峙し言い表せようもない程、凄惨な死を迎える』という予知を思い返し、彼の予知が生きているとすれば間違いなくこの瞬間だと確信しています。
オールマイトとオール・フォー・ワンの最後の戦い
引用元:堀越耕平『僕のヒーローアカデミア』 出版:集英社
オールマイトvs.オール・フォー・ワンは、単行本39巻第396話~単行本40巻405話に収録されています。
敵主力の分断作戦で超常解放戦線の主力をいくつか撃破したヒーロー側ですが、肝心のオール・フォー・ワン(『巻き戻し』の個性で若返った状態)はエンデヴァーたちを撃破して目的を果たすために死柄木弔のいる仮設要塞トロイアへと進軍していました。
そして、オール・フォー・ワンの進路上に立ちふさがったのがもはやOFAのない無個性のオールマイト──八木俊典だったのです。
アーマード・オールマイト&エルクレス|オールマイトのパワードスーツ
オールマイトが乗っていた車(エルクレス)とスーツケースは特注のパワードスーツ及びサポートアイテム。
展開し装着することでアーマード・オールマイトに変身できます。
このパワードスーツと車は無個性のオールマイトが少しでも戦えるようにと自ら考案し設計を頼んだもの。
そして、オールマイトに頼まれたパワードスーツを作成したのはメリッサ・シールドであり、メリッサはパワードスーツにA組生徒の個性を取り入れています。開発費用にはオールマイトの全財産を使用。
なお、このスーツを着用したオールマイトは無個性でありながらさまざまな能力を行使することで全盛期に近い動きを再現できますが、超突貫でアメリカから送ってもらったため動作テストなどのすっ飛ばしているため安全性が保障されていません。
そのため、能力値は高いながらも耐久やエネルギーの消耗がネック。
メリッサ・シールドとは?
劇場版『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄~』の登場人物であり、6年前、オール・フォー・ワンに負わされた怪我が原因でアメリカへ逃亡した際に出会ったデヴィット・シールドの娘。
オールマイトvs.オール・フォー・ワン
オールマイトは仮設要塞トロイアで死柄木弔を相手にする緑谷出久の戦いを邪魔させないため、オール・フォー・ワンを数分・数秒足止めしようと立ちはだかります。
一方でオール・フォー・ワンにとってオールマイトは己の人生に於いて最も邪魔で最も弄り甲斐のあった玩具であり、無個性のオールマイトが立ちはだかる理由が足止めであることも承知していましたが、そんなオールマイトが「私が来た」と笑顔を見せたことから苛立ちが勝ることとなり、彼を無視することができませんでした。
そのため、オールマイトとオール・フォー・ワンは再び激突することに。
オール・フォー・ワンの攻撃を避けずに猛進するオールマイト。オール・フォー・ワンの放つ高出力の攻撃はサポートアイテムの装甲を消耗することで回避および軽減・防御しますが、開幕から装甲の66%を消失。
しかし、オールマイトはパワードスーツに仕込んだA組生徒たちの個性を使用することでオール・フォー・ワンの動きを一時的に封じ込めると強烈な連打を打ち込むのです。(黒鞭で拘束→チャージズマの電流で再生妨害→セロファンで巻き取り引き寄せ→シュガーマンでビルドアップし→シュートスタイルのスマッシュ連打)
オールマイトが攻撃を避けずに猛進できたのはOFAがあったからこそですが、無個性の癖に全盛期のように猛進してくるオールマイトに苛立つオール・フォー・ワン。オールマイトはオールマイトで初手に遠距離攻撃を仕掛けて弱らせてから個性を奪うオール・フォー・ワンのやり方は個性がある奴との戦い方だと指摘すると、「私が与えられてきたもの全てをぶつける!長い付き合いだわかるだろ!?親友!!過去一度たりとも負ける気で戦った事はない!!」と煽ります。
この開戦の様子を塚内がいる司令部はモニター(なお、ラブラバが勝手に全世界に配信)しており、当初、オールマイトの出撃を聞かされていなかった塚内はオールマイトが死に場所を決めていたことに歯噛みして傍観することしかできませんでしたが、無個性となってもオール・フォー・ワンと対等な戦いを演じるオールマイトの姿を見てかつての平和の象徴の姿を思い出すのでした。
オールマイトvs.オール・フォー・ワンの激闘
オールマイト曰くオール・フォー・ワンはOFAを手に入れるために激しい怒りを宿したそうで、オールマイトは時間を稼ぐためにそこに付け入り自分から目を離せないように彼を挑発し続けているとのこと。オールマイトの口数が多いのはそのため。
そして、オールマイトの思惑通り、煽られたオール・フォー・ワンは再び雑に複合した個性を大規模放出してオールマイトを吹き飛ばします。
オールマイトはオートガード『ツクヨミ』で衝撃を防ぎますが、この一撃でマントは損壊。左上腕骨と鎖骨を粉砕する大怪我。しかし、スーツの動作補助を最大に引き上げ戦闘を継続。
一方でオール・フォー・ワンは「無個性でも戦れる程度とは!」というオールマイトの煽りが逆鱗に触れたようで、出涸らしのゴミクズが勘違いしていると激怒。パワードスーツをゴミ袋と揶揄し、道具は限界を超えることはなく壊れて失うだけだと非難。
スーツが破損しても挑んでくるオールマイトに向けて、あくまでもオールマイトの時間稼ぎに釣られたわけではなくゴミ拾いできる程のゆとりが自分にはあると主張するのです。
しかし、オールマイトは圧倒的不利な立場でありながらもスーツの補助を受けてさらに猛進すると、オール・フォー・ワンに接近し『ピンキー』で超酸を体内に直接注入。
この攻撃によりオール・フォー・ワンはまた一段階『巻き戻し』で若返ることに。そして、ゴミと乏した道具に徐々に追い詰められていく苛立ちからオール・フォー・ワンは大規模な爆発を引き起こし再びオールマイトを吹き飛ばすのでした。
建物ごと吹き飛ばされたオールマイトは数十・数百メートルを超えて近くの建造物の屋上へ叩きつけられます。不運にもその方向は雄英の仮設要塞トロイアの方角であり、図らずもオール・フォー・ワンは雄英に接近してきますが、オール・フォー・ワンは雄英ではなく目の前にオールマイト目掛けて飛んでいきます。
一方でオールマイトは肋骨骨折に全身打撲、負傷により呼吸器に異常がある状態。屋上のフェンスにぶつかって転落を免れましたが、すでに虫の息。しかし、走馬灯を交えながらもすぐ近くの上空にオール・フォー・ワンが接近するとスーツが破損する音を立てながらオールマイトは立ち上がるのです。
なぜなら、目の前のオール・フォー・ワンは青年の姿からさらに一段階若返っていたため、自分の攻撃が効いていると確信を持てたからです。
オール・フォー・ワン自身が自覚しているのかは定かではないものの、おそらく体内に超酸を注入したことで酸を体外に出すため自損するほどの不可で先ほどの大爆発の個性を使ったのが原因。そのダメージによって『巻き戻し』が進行したのではないかとオールマイトは予測。
オール・フォー・ワンを足止めするだけの予定が、足止めに続けて巻き戻しの進行で一段階若く退行させた事実がオールマイトを奮い立たせると、再び人の役に立てた喜びをかみしめて高らかに笑い始めるのでした。
そして、オールマイトはエルクレスから『ウラビティ』と『インゲニウム』、『テンタコル』と『フロッピー』を展開し装着することで機動力の底上げと立体面にも対応準備。また、『ショート』と『テイルマン』で武装します。
オールマイトはオール・フォー・ワンは肉体の大きな損壊を繰り返すと巻き戻しが加速すると仮定。そのため、サポートアイテムを最大出力で稼働し一気に大ダメージを狙えるタイミングを探ります。
しかし、オールマイトの策略を見越したオール・フォー・ワンは数ある個性で休む間もなく反撃開始。逃げ隠れするオールマイトを色んな個性で路地裏から誘い出すと、執拗に追いかけ回します。
そして、攻撃を躱して必死に逃げるオールマイトから笑顔が消えていることを指摘すると、戦闘映像を観ているみんなの前で「法灯は消える」と述べてオールマイトに強烈な一撃を与えます。(この一撃は『テイルマン』で防御しますが、下半身を損傷)
が、オールマイトは「私の灯が消えようとも私の灯を受けた誰かが照らす。そうして照らされた闇がりにわたしもまた瞬けるのだ」と豪語すると、予め上空に打ち上げていたエルクレスから『CAN’T STOP TWINKLING☆』を射出。上空からオール・フォー・ワンにレーザーを浴びせるのです。(『テンタコル』を切り離し、レーザー照射と同時に出力全開のスラスターでオールマイトは照射域外へ脱出。また、アーマーには特殊光学樹脂『インビジブルガール』が塗布されているためレーザー熱をわずかに軽減可能)
エルクレスのエンジンがオーバーヒートを起こしバッテリーが持続しない状態ですが、レーザーの射出を緩めればオール・フォー・ワンが這い出てくるため、オールマイトはすかさず音波振動『イヤホン=ジャック』を放ち、レーザーの照射域からオール・フォー・ワンが抜け出せないように妨害。
しかし、オール・フォー・ワンは触手のような個性を飛ばしてレーザー照射を浴びる中からオールマイトへと反撃します。
スーツ越しにダメージを負うオールマイトですが、『クリエイティ』と『グレープジュース』の複合拘束弾を投擲し、意地でもオール・フォー・ワンをレーザー照射域内へ留めるのでした。
先代OFA継承者・志村菜奈との回想
オールマイトはオール・フォー・ワンとの戦いの最中に志村菜奈との出会いから最期までを回想しています。
- 棒切れ一本で敵と戦う学生時代のオールマイトを助けて呆れる志村菜奈
- 学生時代に「弟子にして下さい」と志村菜奈を追いかけるオールマイト
- 平和の象徴が必要であり、無個性には役割がないから自分が象徴になると告げる学生時代のオールマイト
また、戦いには志村菜奈とオール・フォー・ワンの戦闘データも参考にしています。
ステインの参戦と共闘
レーザー照射でかなりの大ダメージを与えたはずですが、エルクレスは限界を迎えて暴発。
オール・フォー・ワンはダメージの回復で『巻き戻し』が発動しているようですが、すでにオシャカに近いパワードスーツとエルクレスを失ったオールマイトには太刀打ちする術は残されていませんでした。
しかし、オール・フォー・ワンが「笑顔を忘れたな、親友」と皮肉を込めて止めを刺そうと個性を使用としたところ、オール・フォー・ワンの体が不意に動かなくなるのです。
オール・フォー・ワンに反撃に出ようと飛び出したオールマイトの視界に入ったのは、なんと瓦礫についたオール・フォー・ワンの血を舐めとるステインの姿でした。ステインは個性『凝血』を使ってオール・フォー・ワンの動きと止めると、「征け!オールマイト!!」と加勢します。
すぐにステインの意図を汲んだオールマイトはオール・フォー・ワンを中心にステインと挟撃する形に。
九死に一生を得たとともに反撃の好機が訪れたオールマイトでしたが、オール・フォー・ワンはステインが何かを仕掛けてくることを予期しており、事前に『凝血』対策を講じていたらしく、奪った個性の中から『強制発動』と『瀉血』を発動することで一時的に血を捨てて『凝血』の支配を解くと、ステインを捕捉。
再び『凝血』を使おうとするステインでしたが、オール・フォー・ワンは抗原変態で血を書き換えたため、ステインが拾ったオール・フォー・ワンの血液を舐めても『凝血』は発動しませんでした。
蟒蛇の頭のような腕でステインの体を捕捉し嚙み砕くとステインは骨を折られる音とともに吐血。そして、助けに飛び掛かるオールマイトに構わず遠方に振り投げると、ステインはビル群を何棟も突き抜けて上階の壁でようやく静止。深刻なダメージにより仰向けに倒れたまま動けない模様。
オール・フォー・ワンはオールマイトを無視してステインの近くに浮遊すると『凝血』を奪うことを宣言。オール・フォー・ワンにとってステインは敵連合や死柄木弔の成長に大きく貢献してくれたヴィランですが、すでに役目を終えているため個性を奪えば用済みの存在。
そして、ステインはオール・フォー・ワンに止めを刺される直前に両手を上にかざすと「英雄が何たるかは全部おまえが教えてくれた。生きて勝て、俺の全て──」と独白し、その生涯を終えるのでした。
また、オール・フォー・ワンは発言通りステインの個性を奪っています。
オールマイトの敗北
ステインをあと一歩のところで助けられなかったオールマイト。
オールマイトはオール・フォー・ワンのすぐ後ろまで飛び掛かっていましたが、オール・フォー・ワンは振り返ると奪った個性の一つであろう高密度の衝撃波のようなものを放出。
しかし、衝撃波がオールマイトに直撃する直前、何と壊れたはずのエルクレスが割り込むと最後のシールドを展開しダメージを軽減してくれたのです。
とはいえ、ダメージは甚大であり、サポートアイテムも今の一撃で全損。オールマイトは地上で仰向けに倒れていました。
そんな中、オールマイトを激励する志村菜奈の幻覚、続けてナイトアイが自分を見下ろしている幻覚を見てしまいます。サポートアイテムが全損した上に脚も負傷しているためもう戦えないと弱気になるオールマイト。
しかし、オールマイトはまだ死んでいないと気力を取り戻すと地べたを這いつくばりながらも「来いよ」と笑って見せるのでした。
が、オールマイトの奮闘もむなしく、オール・フォー・ワンのいる位置と仮設要塞トロイアは泥ワープ圏内。オール・フォー・ワンの今一番の目的は死柄木弔に個性を譲渡し完成させることであり、OFAに邪魔されずに円滑に目的を遂行するため死柄木弔を泥ワープでこちらに転送するには充分な距離まで近づいていました。
緑谷出久と死柄木弔の戦いの邪魔をさせるわけにはいかないと必死にオール・フォー・ワンの関心を引こうとするオールマイトでしたが、すでに満身創痍で動けないオールマイトの相手は二の次であるため、オール・フォー・ワンは泥ワープを展開し死柄木を転送させようと試みます。
しかし、死柄木は自らの意思で泥ワープを拒みオール・フォー・ワンの目論見は失敗。
そのため、結局仮設要塞トロイアまでオール・フォー・ワンが出向かなければならなくなるのですが、オール・フォー・ワンはオールマイトの足を掴んで仮設要塞トロイアまで持ち運ぶと、平和の象徴が敗北した姿を中継中のカメラの前に晒すのでした。
オールマイトの自爆
死柄木弔と交戦中の緑谷出久は師の窮地を感じ取り焦燥に駆られます。
出久の中のOFAの面影が本人より一足先に別れを告げたことで、オールマイトの死を感じ取り、死柄木を放置できない局面でどうしようもない感情に襲われていたのです。
しかし、当のオールマイトは唐突に上体を起こしてオール・フォー・ワンの首に手を回すと笑顔を浮かべます。その瞬間、余力のない無個性の人間を前にオール・フォー・ワンは確かに寒気を覚えたのです。
そして、オール・フォー・ワンは志村菜奈との最期の戦いを想起させると、彼女が最期に述べた「オール・フォー・ワン、おまえはオールマイトに負ける…必ずね。だって、おまえより俊典の方がイカレてる」という言葉を思い出します。
次の瞬間、オールマイトが腕に装着してたパーツが発光するとオール・フォー・ワンはオールマイトが自分もろとも自爆をしようと試みていることを察知。
一方で爆発の直前にオールマイトが見たのは走馬灯。幼少期に母とともにアンパンマンの絵本を読んで主題歌を歌っているオールマイトの姿が描かれます。それが彼がヒーローを目指した原点であり、自分がしてきた道を振り返っていました。
しかし、いざ自爆を試みた刹那、オール・フォー・ワンは体から螺旋状の棘を突起させるとオールマイトの腕の装備を貫いて破壊。その瞬間、オールマイトの自爆は阻止されたのです。
オール・フォー・ワンはこれまでの体験から手負いのヒーローの恐さは身をもって知っていたため、オールマイトが全てを出し切るのを待っていました。
そのため、オールマイトの最後の手札を潰したオール・フォー・ワンはようやく高揚。今のオールマイトには死に方すら選べないと中傷するのです。
そして、オールマイトの血を摂取したオール・フォー・ワンはステインから奪った『凝血』を使ってオールマイトの動きを止めると、全ての手札を出し切ったオールマイトは初めて絶望の表情を浮かべるのでした。
オールマイトの公開処刑
舞台は仮設要塞トロイア近辺の上空。
オール・フォー・ワンは身動きが取れないオールマイトの首を掴むと、その光景は全世界に中継されることに。しかし、ここでスターアンドストライプとともに日本へやってきたX-66の部隊が飛来。
オールマイトはスターアンドストライプの憧れの存在。彼の窮地を救うべく、X-66は陣形を組みレーザー一斉照射を構えて突撃しますが、オール・フォー・ワンは腕を振りかぶっただけで全ての機体を撃墜します。
そして、オールマイトの体を天にかざすように持ち上げると、その中継を見ていた世界中の人々が平和の象徴が今まさに殺されようとする瞬間に息を吞み、祈るように画面にくぎ付けになります。
オールマイトが逝く──死ぬ。
オールマイトの死が時代の節目となることをオール・フォー・ワンは理解していたため、中継されやすいよう報道ヘリが撮影できる上空で大々的にオールマイトに止めを刺そうと考えたようです。
オールマイトは爆豪勝己に救出される
オールマイトが今まさに殺される──緑谷出久は死柄木弔を相手に泣きながら『嫌だ──誰か──』とすがるように心の中で叫んでいました。
そんな中、噴煙の奥におもむろに立ち上がる影が一つ。
出久が視線の端で捉えた影の正体は致命傷を負って生死の境をさまよっていたはずの爆豪勝己であり、爆豪は虚ろな表情で立ち上がると自身の原点を想起(幼い頃、出久と一緒にオールマイトのカードを当てて喜んでいる光景)。
彼が立ち上がった瞬間、出久と爆豪の視線が交わると、互いに意思疎通したのか爆豪は爆破を利用した移動方法で出久の方角へ高速移動。対して出久は黒鞭で死柄木弔を牽制しながらも片方の手に『変速』を纏わせると、爆豪をキャッチしそのまま体を捻って遠心力を経て『変速』を乗せた爆豪をオールマイトがいる方角へ投げ飛ばすのです。
その一部始終を見て間に合わないと述べる死柄木ですが、出久はナイトアイが死ぬ間際に言っていた『…エネルギーなんじゃないかと思うんだ。己が強く望む未来、望むエネルギー。皆が強く一つの未来を信じ紡いだそのエネルギーが収束され放たれた結果(未来は変えられた)』という言葉を思い返していました。
一方で爆豪は神野区戦で自分のせいでオールマイトを終わらせた時のことを想起。
そして、出久が乗せた変速と爆破の加速で相乗的に加速していった爆豪はオール・フォー・ワンがオールマイトを殺すよりも早くその腕の中からオールマイトを奪い取り救出するのでした。
ナイトアイが予知したオールマイトが死ぬ未来は変えられた
ナイトアイが予知したオールマイトの死は確かに今回のオール・フォー・ワン戦でした。
また、オールマイトは死を回避した瞬間にナイトアイの幻覚を見ており、幻覚のナイトアイも確かにここが己が見た夢の終わりであってオールマイトが死ぬ場所だったと述べています。
しかし、皆が強く望んだエネルギーが収束し動いたことで、オーバーホール戦の緑谷出久のように運命が捻じ曲がった結果、オールマイトが死ぬ未来が回避されたと説明しています。
この場合は皆が強く望んだ未来が爆豪に働いたようです。
そのため、死に場所を失ったオールマイトには緑谷インコと交わした「ちゃんと生きて守り育てる」という約束だけが残るのでした。
まとめ
- オールマイトはナイトアイに『オールマイトは敵と対峙し言い表せようもない程、凄惨な死を迎える』と未来を予知されている
- オールマイトが死ぬ未来は単行本39巻第396話~単行本40巻405話収録のオール・フォー・ワンとの戦いを予知したもの
- オールマイトは自ら考案し設計を頼んだパワードスーツとサポートアイテムを装着しアーマード・オールマイトとなりオール・フォー・ワン戦に望む
- オールマイトはオール・フォー・ワンを何度か追い詰めるが敗北し公開処刑を迎える
- 爆豪勝己がオール・フォー・ワンからオールマイトを救出したことで、オールマイトは命を拾う
- ナイトアイが予知した未来は変えられた
ナイトアイが予知した未来はこれまで覆せない絶対的なものでしたが、緑谷出久が初めて未来を変えたことで、オールマイトの未来も変えられる予感はありました。
そして、ナイトアイが予知した未来は『巻き戻し』で若返ったオール・フォー・ワン戦のことであり、オールマイトの死に場所は確かに最終章でのオール・フォー・ワン戦でしたが、世界中の人たちが強くオールマイトの死を拒んだことでそのエネルギーが収束しオールマイトが死ぬはずの未来を変えることができました。
とはいえ、まだ死柄木弔が残っているので誰がこの先どうなるかはわかりません。
ナイトアイが予知したオールマイト死亡は回避されましたが、その後に新たな死亡フラグがないとも限らないので、今後も目が離せません。
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