シャボンディ諸島編で登場した11人の超新星の一人、ジュエリー・ボニー。
彼女は年齢を操る能力を持つ女海賊であり、登場の度に意味深な言動を取り考察界隈をわかせていましたが、エッグヘッド編にてその正体が明らかにされました。
今回はジュエリー・ボニーについてご紹介したいと思います。
この記事で紹介する内容は?
- ジュエリー・ボニーについて
- ボニーとくまの関係
- ボニーの目的
- ボニーとサボの関係
- ※ボニーの年齢・母・病気・海賊団結成・サターン聖との関係のネタバレ
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ジュエリー・ボニーのおさらい
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』 出版:集英社
【名前】 | ジュエリー・ボニー |
【年齢】 | トシトシの実の使用時:推定22歳 |
【懸賞金】 | 1億4000万ベリー→3億2000万ベリー |
【所属】 | ボニー海賊団 |
【船名】 | ジュエリー・マルゲリータ号 |
【悪魔の実】 | トシトシの実(超人系) |
【出身】 | 南の海 |
【誕生日】 | 9月1日 |
【血液型】 | F型 |
【星座】 | おとめ座 |
【趣味】 | 食事、ジェンガ |
【好きな食べ物】 | ピザ(マルゲリータ) |
【嫌いな食べ物】 | にんじん |
【初登場】 | 単行本51巻第498話『11人の超新星』 |
【声優】 | 木内レイコ→高木礼子 |
ボニーとは、シャボンディ諸島編で登場した11人の超新星の内の一人の女海賊船長。
20代前後の若い女性の容姿をしており、二つ名は『大喰らい』。品行方正とは言えず、言葉遣いや作法はややルフィに似て大雑把。
作中では天竜人に刃を向けようとしたゾロを庇ったり、頂上戦争後では「なにもかもあいつのせいだ。すぐに探し出してやる、行くぞ、新世界へ」と意味深な発言。
麦わらの一味より2年早く新世界入りするも新世界の燃える島にて黒ひげ海賊団に敗北し政府との取引に使われたところ、海軍本部元帥赤犬が自ら出陣したことで取引は失敗。しかし、この時にボニー海賊団は海軍が連行したものと思われ、ボニー海賊団は崩壊。また、赤犬は「お前が政府から逃げ出したと聞いた時ァひやりとした」と述べているほか、一方のボニーは「お前達!絶対に許さねェからな!」と反発し、ボニーと政府の因縁をちらつかせていました。
以上のように意味深な台詞と登場の仕方が多かったボニーですが、海軍に捕まったと思いきや何とパンクハザード編後に麦わらの一味とハートの海賊団、そしてキッド海賊団とオンエア海賊団とホーキンス海賊団がそれぞれ海賊同盟を結成したニュースが新聞の一面を飾った際に政府から逃亡し街中でピザを食べながら新聞を読んでいる姿が再登場。
さらに2年後のホールケーキアイランド編後に開催された世界会議では、ソルベ王国王太后コニー(老婆)に変身してバンゲア城から神々の地『天竜門』を超えており、その際にも自我を失くして天竜人の奴隷となったバーソロミュー・くまの姿を見て涙を流し「絶対に許さねェ」とくまとの関りを匂わせいます。
そして今回、ワノ国の後に麦わらの一味が上陸したエッグヘッドにてボニーの全てが明らかになるのでした。
ボニーとくまの関係の判明
ボニーとくまの関係が判明したのは単行本105巻第1062話『科学の国の冒険』。
未来島エッグヘッドの海域に侵入した麦わらの一味は猛吹雪の中で暖水渦(暖まった暖水塊が押し出されたもの)に遭遇すると、中に巻き込まれていたジュエリー・ボニーを救助。しかし、ボニーを助けたルフィはチョッパーとともに海に落ちてしまい、ジンベエが海に飛び込み三人を救出。ルフィ、チョッパー、ジンベエ、そしてボニーはサウザンドサニー号と別れてそのままエッグヘッドの海岸付近の洞窟に上がることに。
そして、ボニーの目的がエッグヘッドにいるDr.ベガパンクだと判明すると、ボニーの口から『父がベガパンクの手によって改造人間になり、今は人間としての自我を失った生物兵器にされている』ことを打ち明けられるのです。
加えて、この時点ではくまが父親だとルフィたちには知られていないものの、ボニーの独白の背景にバーソロミュー・くまの姿が描かれたことで、ボニーの父がくまであることが確定するのでした。
また、エッグヘッドの街に入った際に『警備のくま(エッグヘッドのパシフィスタ)』と遭遇しルフィが反撃に出ると、ボニーがルフィと止めて「お父さんなんだ」と語ったことでルフィたちもボニーが言っていたサイボーグにされた父親がバーソロミュー・くまのことだと知ることに。
ボニーの目的
ボニーはエッグヘッドに侵入した時点までバーソロミュー・くまは特殊な種族という生い立ちから力尽くで改造人間にされたと思っており、エッグヘッドでベガパンクに会ってくまを元に戻すよう詰め寄るために訪れたのです。
また、なぜくまを改造人間にしたのかその答えを聞くためでもありましたが、ベガパンクはくまとの約束により理由は決して話せないが『自我を失う決断はくま自身が選んだこと』として回答を断固拒否。
しかし、研究所の一室に厳重に保護された機械の中にニキュニキュの実の能力で生み出した『くまの記憶(スリラーバーグでルフィの痛みを弾き飛ばした時のような肉球型の物体)』を発見。
『くまの記憶』に触れることでなぜくまが改造人間になったのかをボニーは知ることになるのでした。
なお、この時点でベガパンクがボニーに渡す物があると言っていますが詳細は後に判明。
ボニーとサボの邂逅
単行本90巻第908話『世界会議開幕』でボニーはマリージョアのバンゲア城から神々の地へ侵入し、その際に生物兵器となったくまを見て号泣していますが、同時期に革命軍のサボ、モーリー、リンドバーグ、カラスもマリージョアに潜入しておりくまの身を案じています。
そして第1083話『あの日の真実』では、神々の地でボニーとサボが邂逅していたことが描かれました。
革命軍が聖地に乗り込んだ目的は『天竜人の象徴の破壊による宣戦布告』『食糧庫の破壊』そして『でき得る限りの奴隷たちの解放──くまの奪還』でしたが、サボはバンゲア城を移動中にボニーと邂逅。
ボニーは革命軍の記事を追いかけていたらしくサボたちがくまを奪還する目的でマリージョアに侵入したものと推察。また、サボもくまから娘がいることは聞かされており、互いの素性は察している様子。
そのため、ボニーはくまの身柄は革命軍に頼んでおり、ボニー自身はエッグヘッドに向かいベガパンクにくまの意識を取り戻す方法を聞きにいくことを話しています。
互いに救いたい人は同じという理由で協力関係を結んでおり、バンゲア城で別れています。後にサボはコブラ王暗殺を擦り付けられ、ボニーはエッグヘッド近海の海流で麦わらの一味に助けられることになるのでした。
ボニーとくまの関係と年齢や正体のネタバレ
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』 出版:集英社
エッグヘッド編で判明したボニーの情報は以下の通り。
- ボニーの実年齢
- ボニーの正体・誕生・母親
- ボニーの過去と病気
- ボニー、くま、ベガパンク、戦桃丸、黄猿の関係
- ボニー海賊団の結成
- ボニーとサターン聖の因縁
- ボニーの悪魔の実について
以下はボニーについてのネタバレになりますのでご注意ください。
ボニーの年齢
公式ではトシトシの実の使用時は推定22歳と書かれていますが、エッグヘッド編にてボニーの年齢が12歳(2年前に10歳の誕生日まであと半年だったため11歳の可能性もあり)と判明。
普段の姿はトシトシの実で成長した推定22歳のボニーの姿になります。
ボニーの母・ジニー
ボニーの母は4歳から奴隷だったジニーという女性で、エンポリオ・イワンコフの妹にあたります(※血縁関係は不明。妹分の可能性もあり)。
38年前、西の海のゴッドバレーで起きたとある事件の最中に出会ったくまとジニーとイワンコフ。その後三人で協力してくまはニキュニキュの実を入手しゴッドバレーを脱走・脱出。脱出後はくまの故郷である南の海のソルベ王国でつつましく生きていくことに。なお、イワンコフは自由を謳歌するためにソルベ王国を出航。
そして22年前、くま25歳、ジニー29歳の頃、ソルベ王国ベコリ国王が奴隷政策を発起し、くまやジニーといった国民が反発。この時、後に革命軍となる自勇軍のドラゴンとイワンコフが介入しソルベ王国は間一髪悪政から逃れることになり、くまとジニーもこの時に自勇軍に加入。
しかし、14年前、革命軍東軍軍隊長となったジニーは天竜人に攫われてしまうのです。連れて行かれた理由は前々から天竜人に目をつけられており、妻(第8夫人)にするために政府の船で連行された模様。
ボニーの誕生
ジニーが天竜人に攫われて2年後(12年前)、ジニーは小舟で突然ソルベ王国に帰還(くまと二人で暮らしていた思い出の教会へ)。
この時、ジニーは赤子を抱えて帰還しており、その赤子がボニーになります。
しかし、ジニーは自然光を浴びると青く石のように皮膚が固まる病気によって余命僅かであり、ボニーを連れて帰還した際には電伝虫を通して革命軍に連絡を取るも『お別れの通信』として自分の状況を報告するのみ。ソルベ王国の教会に帰ったことはくまやイワンコフ、ドラゴンには伝えませんでした。
ジニーが帰ってこれたのは単純に病気になったので天竜人に捨てられただけであり、ジニーは自分の体が動かせる内にボニーが生きていけるように天竜人の住まう地からソルベ王国へと戻ってきたのでした。
くまは、ジニーの帰る場所はゴッドバレーの一件以降一緒に暮らしたソルベ王国の協会しかないと考え、すぐにソルベ王国へ出航しますが、死に目に会えたジニーの全身は病気によって皮膚のほとんどが固まっている状態。
ジニーを抱えて思い出を振り返るくまは号泣するも、ボニーを見据えて「ジニー、安心してくれ…。この子はおれが育てる」とジニーが命と引き換えに連れ帰ったボニーの育ての親となることを誓うのでした。
その後、まもなくジニーは病死。しかし、くまは慣れない育児を自分によくしてくれる人たちに教わりながら男手一つで育てていきます。
なお、ボニーが哺乳瓶を飲む姿を見てジニーの子供時代を思い出し涙目。初めて「おとーさん」と呼ばれたときには号泣。その後も、革命軍として各地で人々を救いながらボニーを育てていきました。
ボニーの父親は不明
今回の回想でボニーの母親がジニーということが判明しましたが、父親については言及されていません。
ボニーの病気『青玉鱗』の発症
無情にもボニーが5歳(それより以前)の頃にジニーと同じ病気を発症。
左目の近くに症状が現れ始めると、くまはボニーの身を案じて日光に当たらないように教会内で育てていくことに。そのため、太陽光などの自然光をなるべく遮断。
ボニーは病気のせいで『顔の石』を近所の子供たちに馬鹿にされてしまいますが、思いのほか活発なボニーは言葉遣いも悪く意地悪を言う子供には飛び蹴りをかましたりとそこそこ元気な様子。
この時、くまはボニーの病気が治ったら旅行したい場所はないかと質問。(※くまの『旅行するならどこに行きたい?』という定番の台詞はボニーに聞いたのが始まりの模様)
その際、ボニーは本で見たことがあった空島に行きたいと申し出ると、太陽が近いからニカがいるかもしれないと意気揚々。空島へ行くには大冒険になると考えたくまは、空島はボニーが20歳になってからの旅行先に。19歳になった時には魚人島へ行く約束をし、将来旅行する場所を決めていきました。
一方でくまは正体不明の病気を治すために各地を転々と回っており、ようやくこの病気の正体が『青玉鱗』という難病だと突き止めることに。この病気は日光・月光全ての自然光を浴びると石が全身に広がっていくものであり、なおかつ自然光を完璧に防いでも時間による進行は止められないというまさに指定難病。
この難病を知る医師と出会ったものの、医師の見解では現在の医療で治療方法はなく、余命は持って5年。ボニーが10歳の誕生日を迎える前には亡くなってしまうと宣告されるのでした。
教会裏で話していたくまと医師の会話をたまたま聞いていたボニーでしたが、良くも悪くも『10歳』の部分しか聞こえておらず、くまは苦渋の末に『10歳になるまでは治らない』と嘘をついてしまいます。
これによりくまはボニーを何としても治療できる方法を探すことに。
ボニーの悪魔の実『トシトシの実』の発現
ソルベ王国国王の座に就いたくまでしたが、この頃、ボニーは無意識で成人ほどに成長した姿で教会内を爆走していたところ、くまや旧知の年寄りたちが目撃し驚愕。
老人の一人が悪魔の実の図鑑を開いてボニーが食べたのは『トシトシの実』と特定。成長したボニーの姿はジニーとよく似ています。しかし、ボニーがいつどこで悪魔の実を食べたのかは不明。
また、ボニーは無意識で能力を発動したため、自在に変身はまだできない模様。
※ボニーが『トシトシの実』を食べた時期は『サターン聖との因縁』に続きます。
ボニーの病気の治療
くまが国王の座についてしばらく経つと、ベコリ王は世界政府を味方につけて海外からデマカセの記事を作成。ソルベ王国の南部を放火したのはくまであり、暴力で王位を奪ったと新聞に掲載。
ソルベ王国にベコリ王が帰還しようとすればくまが迎撃を決意。しかし、海軍船とともにベコリ王を迎撃したため、くまは海賊として手配されることとなり犯罪者に。国民に危害が及ぶことを恐れソルベ王国を離れると、航海をしながら『青玉鱗』を治せる医者を探し回りました。
そして、航海中に再会したのが革命軍のドラゴンたちであり、ボニーの病気の件を相談するとドラゴンから『Dr.ベガパンク』の名を聞くことに。当時、パンクハザードの事故のせいでベガパンクの研究所が移転することになり、今ならば警備が手薄とのこと。
ドラゴンからこの情報を得たくまは最後の希望を抱いてベガパンクに会いに行く決心を固め、ボニーを連れて海軍科学班第8研究所(後のエッグヘッド)へと赴きベガパンクと接触を図るのでした。
ベガパンクはボニーの診断をして『青玉鱗』は治ると即答。治療方法は新しい幹細胞を作り移植するといったやり方で、改造人間を作るような手間と莫大な費用がかかると説明。
莫大な費用を用意することはできませんが、くまは費用のために自らがバッカニア族であることを打ち明けると、ベガパンクはくまの血液の提供とクローン兵を作る許可を貰い受けることを条件にボニーの手術費をゼロにすると交渉し、くまは承諾しました。
しかし、この海賊くまと海軍科学班ベガパンクの個人間の取引を世界政府は知っており、海軍と黄猿を派遣。また、五老星の一人、サターン聖へ繋がる電伝虫を通して、くま、ベガパンク、黄猿、そしてサターン聖の四人が話し合うこととなり、三つの条件を追加。
- バーソロミュー・くまが王下七武海に加盟(既に懸賞金2億9600万の海賊だったため、海軍の面目を保つ目的)
- バーソロミュー・くま自身が海軍の人間兵器になること
- 最終的に一切の『思考』と『自我』を捨てること
サターン聖はこの三つの条件を呑み込めばボニーを助ける莫大な費用を払ってもよいと迫りますが、くまはもっと無理難題を想定していたらしく、サターン聖に非人道的だと非難するベガパンクの言葉を遮り「ありがとう」と礼を述べて条件を受け入れるのでした。
これにより交渉は成立し、ボニーの治療にベガパンクの力を正式に借りれるようになり、『青玉鱗』の手術に半年、術後は一年もすれば外に出られるようになると言われ、くまはボニーが10歳の誕生日までに元気になれると知り安堵の涙を流しました。
ボニーは世界政府に人質にとられる
ボニーの治療の見込みができたのも束の間、サターン聖は次のことを宣告。
ボニーの病気が治ればくまが世界政府に従う必要がなくなるため、ボニーを人質として術後の身柄は世界政府が預かると宣言。くま本人には改造手術を受けながら七武海の海賊として海に君臨してもらい、術後以降はボニーとの接触と逃走を禁止。
これらを破ればたちまちボニーを奴隷に落とすと脅迫するのです。
くまは絶対にボニーに会わないことを約束しますが、ボニーには病気のこと・人質のことを話さない、加えて術後は政府の施設ではなくソルベ王国の教会で養生させて欲しいと懇願。この条件を呑んでくれれば従うと必死に申し出ると、サターン聖はくまの条件を吞みました。
ボニーとベガパンク、戦桃丸、黄猿の関係
くまがベガパンクの下を訪れた際、当然当時ベガパンクの助手であった戦桃丸もその場におり、くまとベガパンクの交渉の際に世界政府から派遣された黄猿もサターン聖との交渉の場にいます。(※戦桃丸だけはサターン聖との電伝虫の通信時に描かれていない)
ボニーの手術は半年の期間が必要であり、半年間はくまもボニーと過ごすことができるため、くまはボニーと海軍科学班第8研究所(後のエッグヘッド)に滞在。黄猿はくまの監視のために研究所に残留。
そのため、くしくもこの5人は半年間同じ食卓を囲み楽しく生活送ることになったのです。(※研究所なので他の職員もいる模様)なお、ボニーは治療のために、くまはクローン兵のためにそれぞれ治療や研究に扱われる描写あり。
また、日常風景としてボニーが戦桃丸に乗ってお馬さんごっこしている様子を見て手をふるくまと微笑ましく笑っている女性職員、くまの似顔絵におとうさんと描いて見せるボニー、寝ているくまの上に乗って寝るボニー、巨大なピザを5人で囲んで楽しそうに食べる姿、5人で『解放の戦士・ニカ』のようにドントットットと踊るシルエットなど盛りだくさん。
任務とは言え、黄猿の楽しそうな姿は貴重です
共同生活を送ること半年後、ボニーの治療は良好。ベガパンクからもう一年もすれば綺麗に治ると告げられると、くまは改めてベガパンクに感謝を伝えます。ボニーもベガパンクたちに懐いているようで「ありがとう!治ったらまた来ていい?」と笑顔。
最初に述べた通り、ボニーの治療と手術に半年を要した後は、くまの要望通りボニーはソルベ王国の教会で養生することとなり、ベガパンク、戦桃丸、黄猿そして研究所の人たちと別れてソルベ王国へ帰郷するのでした。
ボニーとくまの別れ
ソルベ王国に帰還したくまとボニーは、旧友たち(教会に住んでいた頃に仲良くしていた年寄りや住民たち)の歓迎を受けて病気があと一年もすれば完治し10歳になる頃には外出できると報告。
しかし、くまはサターン聖との約束通りボニーの術後からは面会できないため、今の自分は海賊であることを理由に国を一年以上離れることをボニーに伝えます。それまでの世話を旧友たち、そしてコニー王太后に頼むのでした。
くまはもう二度と会えないことは伝えないまま、航海中は手紙を送ることを約束。さらに今度会う時は海の上で一緒に水平線を見ること、そして旅行に連れていくことを約束するのでした。
くまは旅立ちの前にボニーの頭を撫でて「ありがとう、ボニー。生まれてきてくれて」と笑顔を向けるとボニーは喜びました。
サイファーポールの介入
くまがボニーを連れて帰郷した際に登場したのが医師に扮装したサイファーポールNo.8諜報部員のアルファ(カリファと瓜二つの女性)と数人の医師。
アルファはベガパンクの言いつけでボニーの病気完治までの付き添いと毎日の検温や健康管理を行うことを告げると、優しい口調でボニーに挨拶。また、完治するまで不審人物をボニーに近づけないため、教会の表に宿泊小屋を建設して徹底監視。加えてくまにだけ伝わるように脅しを行うと、くまは小声でソルベ王国には戻らないことを誓います。
ちなみにアルファがボニーに飲ませる一日一回の薬とは見かけだけの偽物でただの不味いラムネ。
くまの手紙
時系列は3年前(ルフィ16歳時点)。
くまは約束通り王下七武海として航海しながら世界の美しい風景を手紙にしたため、ボニーの喜ぶ姿を想像しながら手紙を送っていました。
一方でボニーはくまの手紙を今か今かと待ちぼうけ。
コニー王太后や皆は、その内手紙は届くと励ましますが、実は教会へ届けられる新聞と手紙の管理は世界政府から派遣されたアルファが管理しており、月に10通ペースで送られていたくまの手紙は全てアルファが破り捨てていたのです。
くまは自我を失う残り一年の間、ボニーに送る手紙の文末には一生分の想いを綴るため必ず『愛してる。また送るよ』と添えていましたが、アルファの妨害により一通たりともボニーに届くことはありませんでした。
そして時間は流れてくまの手紙が一向に来ないままボニーは9歳の誕生日を迎えることに。
未だに手紙を待ち続けるボニーは皆が眠っている間にポストを確かめるも何も届いていなかったため、教会で一人声を殺して泣きだすのでした。
ボニーの脱走
半年後、ボニーの『青玉鱗』は皮膚から消えて完治をむかえます。
しかし、ボニーが外出を願うとアルファは10歳の誕生日まで看護するように指示されているため外出は駄目だと諭します。ボニーはベガパンクが一年で治ると言ったと主張しますが、それでもアルファは食い下がらずに外出を禁止させました。
そんな中、コニー王太后が小声でアルファたちが世界政府の諜報部員であることをボニーと皆に伝えます。また、諜報部員が町で泥酔していた際にボニーの病気がすっかり治っていると喋っていたことも調査済み。
そのため、ボニーの病気が完治している状態であと半年も教会に閉じ込める理由、くまが一通も手紙を送ってこない理由を不自然に思い、コニー王太后の発案でボニーは漁師のギョギョたちとともに海に出てくまに会いに行くことになりました。
ボニーの世話を行っていたコニー王太后たちはこれまで念のため徹底してアルファたちにボニーの悪魔の実の能力を隠していました。
そして、ボニーの脱走作戦決行時、ボニーはトシトシの実の能力でコニーほどの老婆に変身してコニー王太后に扮装し教会を脱出。この時、ボニーは初めて大地の上を歩き、土、草、空、太陽を見て感激。その様子を教会の窓から見送る皆は号泣。
コニー王太后に言われた通り港に辿り着いたボニーは変身を解除して漁師のギョギョたちと合流すると、そのまま出航します。一方でアルファは教会にボニーがいないことに気が付きパニック。なお、コニー王太后がボニーのコスプレで登場するとあまりにヨボヨボすぎて「ウソつけェ」と発狂。
アルファはすぐにボニーを追跡すべく六式を使って水上を走って追いかけると、人質が逃げた場合は死なない程度に暴力を振るって完全拘束に移行するという指示を受けていたため、かえって任務が楽になるとポジティブに思考を切り替えます。また、脱走の幇助をする漁師は殺害して良しとして、船を見つけると月歩で船体に飛び掛かりました。
一方でボニーや漁師たちは追手の存在に気が付くと、ボニーはくまと話したニカの会話を想起。
ニカの姿はどんなものなのか──誰もニカの姿は知らないものの、その体はゴムのような性質を持ち空想のままに戦ったそうだと答えるくま。
ボニーはくまから聞いたニカの姿を想像するとトシトシの実の能力で自分が想像したニカの姿『ゆがんだ未来・ニカみたいな未来』へと変貌し膨らんだ腕でアルファを殴り海に沈めるのでした。
こうしてボニーはギョギョたちとともにくまを探す旅に出るのです。
ボニー海賊団の結成
ボニーの海賊船はソルベ王国を脱出する際に協力してくれた漁師たちの船であり、船員もそのままのメンバーになります。(※ボニーを迎え入れた際に既に船をピザ仕様に改造済)
コニー王太后曰く、ギョギョたちはただの漁師ではなくそこいらの海賊も海獣も名を聞いただけで黙るほどのチンピラとのこと。彼らならボニーをきっとくまに会わせてくれるだろうと信じてボニーを託しました。
そして、人質ボニー脱走はすぐに世界政府に通達されることとなり、くまを探す漁船はやがて麦わらの一味に並ぶ新世代の海賊船『ボニー海賊団』として名を馳せていくのでした。
ボニー海賊団の旅の目的
ボニー海賊団の旅の目的は音信不通のくまの捜索とニカの捜索です。
時系列は2年前(麦わらの一味が東の海を航海している頃)、船長となったボニーは基本的には大人の姿で活動。くまの目撃情報があった島に向かっては海軍と衝突し着実に名を上げていくものの、依然くまはボニーに会わないようにニキュニキュの実の能力でワープし邂逅を阻止。
また、ボニー海賊団は海賊らしくあるため、欲しい物は奪い取る(悪者から)、人助けはしない(なるべく)という鉄の掟を掲げるほか、大人として口紅をし始めたり、くまと再会した際にボニーと分かるように『青玉鱗』があった頬に模様を描いています。
その後、後の最悪の世代として麦わらの一味などと同じ時期にシャボンディ諸島に上陸します。
ボニーがニカを夢見る理由
ボニーがニカの存在を信じる理由はくまが解放の戦士ニカのようになりたいという子供の頃からの夢を語ったためです。
病気で外出できなかったボニーにくまは『自由になれず苦しんでる人達を救えるヒーローになりたかった。解放の戦士ニカのように』と話しており、ニカは自分の憧れであることも語っています。
また、ニカがリズムにのって笑いながらやってくることも教えており、回想では辛い環境の中で二人して『どんどっとっと♪』とリズムに乗って踊る様子も描かれています。
そのため、ボニーはニカが現れれば自分のことも自由にしてくれるのではないかと夢見るようになりました。
トシトシの実で再現する『ゆがんだ未来・ニカみたいな未来』はボニーが思い描いたニカの姿になります。
くまの記憶を見終えたボニー
第1102話『くまの人生』にて、くまの記憶を全て見終わったボニーは、くまが自我を失う直前にベガパンクに託した「10歳の誕生日おめでとう」という伝言を聞いて号泣しています。
また、すべてを知ったボニーは、くまの記憶を覗けばボニーが傷つく、それに親友との約束であるために真実を言えなかったというベガパンクに謝罪をしています。
ちなみにボニーはくまの記憶を見ているので革命家ドラゴンがくまの親友であり、その息子がモンキー・D・ルフィであることも知っています。
10歳の誕生日プレゼント
ベガパンクが渡す物があると言っていたのはくまが用意した『太陽を模したサファイアのネックレス』でした。
ベガパンクはくまからこれはお守りと伝えられていましたが、何か意味があるのかはこの時点では不明。
赤犬との会話
2年前、新世界の燃える島で赤犬に連行される直前、実はボニーは赤犬から「奴は志願して戦闘兵器に生まれ変わった」と言われていたことがエッグヘッド編で判明しています。
この時のボニーは赤犬の言葉を信用していませんでしたが、赤犬は本当のことを言っていたようです。
ボニーとサターン聖の因縁とトシトシの実
ベガパンク抹殺命令後、エッグヘッドに偶然麦わらの一味が上陸したこともあり、現在のエッグヘッドにはCP0のロブ・ルッチとカク、大将黄猿とパシフィスタ、海岸には可能な限りの軍艦が控えているというバスターコール以上の包囲網が敷かれていました。
威権チップの優先度が高いベガパンク(猫含む)がパシフィスタを操り、ギア5ルフィが黄猿と、ゾロがルッチと激闘を繰り広げる最中のこと。エッグヘッドに魔法陣が出現。ついに五老星の一人サターン聖がエッグヘッドに上陸するのでした。(※准将以下は五老星にまみえる事が禁止されていたため海岸に撤退。また、サターン聖の姿は悪魔の実なのか蜘蛛足を生やした巨体に変貌)
くまの記憶を見た後のボニーはすかさずサターン聖に斬りかかるもののあっという間に捕獲されることに。
そして、サターン聖はくまが生まれながらに奴隷階級にあったことと絶滅種バッカニア族の生き残りであることを明かすと、ボニーは全ての元凶はサターン聖であると改めて確信。
ボニーは大人しく殺されるくらいならばと『ゆがんだ未来・ニカみたいな未来』を使用して反撃に出ますが、なぜか能力が弱体化して攻撃力を失ってしまいます。
サターン聖に攻撃は通用しなかったものの、彼はボニーが『ニカ』の名前を知っていたことに一瞬驚愕。しかし、くまの娘であるなら名前を知っていてもおかしくないと納得するほか、現在のボニーの中では『ニカ』と『ルフィの白い姿』は繋がっていないと予想。
また、この時にボニーの『トシトシの実』はサターン聖が実験して与えたものと判明。
サターン聖は直接悪魔の実を食べられない赤子に『エキス』で能力を与えられるかの実験を行っていたようで、ボニーはその成功例。しかし、実験自体は成功したもののトシトシの実自体は不要の実と述べており、トシトシの実はいかなる未来に変身できるが現実を知る度に選べる未来が狭くなっていく能力と解説。
加えて、母ジニーの『青玉鱗』はサターン聖による薬物実験の結果であり、青いアザは副作用の失敗例とのことで、ボニーはその遺伝でした。
したがって、ボニーにとってサターン聖とはくま、ジニー、自分の人生を最悪なものに変えた直接の原因なのです。
ボニーと黄猿と邂逅
エッグヘッド脱出においてボニーは黄猿とも邂逅。
その際、黄猿はボニーがベガパンクを恨んでいることを知っていたため、ベガパンクに抹殺命令が下ったことを報告していますが、『くまの記憶』を覗いたボニーにとってすでに敵は世界政府。反撃に出ます。
なお、黄猿に蹴り飛ばされる模様。
しかし、黄猿は攻撃直前に「任務意外で知り合いを傷つけさせねぇでくれよぉ」と口遊んでいるほか、蹴りの威力もほとんどダメージがないレベルで放っています。が、ボニーは蹴り飛ばされた先でバリアに直撃してそこそこのダメージを受けてしまっており、落下を瀕死の戦桃丸がキャッチしています。
また、ボニーがサターン聖に捕まった際には、黄猿はルフィと相打ちで倒れている最中に戦桃丸やボニーのことを心配している様子が描かれていますので、黄猿が仕事を優先するのか、旧友を優先するのかは今後の展開次第。
ボニーと戦桃丸の邂逅
エッグヘッド編において戦桃丸の立ち位置は海軍本部科学班として完全にベガパンク側です。
そのため、ベガパンク抹殺命令が下った際にはベガパンクを守るために麦わらの一味と協力しベガパンクをエッグヘッドから逃がすために貢献。CP0と交戦、さらには黄猿とも戦闘になり既に満身創痍の状況。
しかし、黄猿に蹴り飛ばされた先でバリアに衝突し落下するボニーを受け止める様子が描かれており、その際には「ボニー、逃げろ。海軍が来る」と述べたあとで気を失って倒れています。
まとめ
- ジュエリー・ボニーの正体は12歳の子供
- ボニーの母はジニーという女性で、イワンコフと兄妹、くまとはゴッドバレーで出会った仲間で恋仲
- ジニーはサターン聖の薬物実験で『青玉鱗』に侵されて病死する前に赤子のボニーを連れて神々の地を脱出しソルベ王国へ帰郷
- くまはボニーの育ての親
- ボニーの父親は不明
- ボニーの『トシトシの実』はサターン聖がエキスにして与えた実験の成功例
- ボニーは5歳の頃に『青玉鱗』が発症
- ボニーの『青玉鱗』を治すためにくまはベガパンクを頼り、サターン聖の介入により生物兵器になる条件を呑む
- ボニー、くま、ベガパンク、戦桃丸、黄猿の関係は、『青玉鱗』を治すまでの半年間を共に研究所で過ごした仲で、一緒にピザを食べたり解放の戦士ニカの踊りを踊った仲
- ボニーにとってサターン聖とは、母と父、そして自分の人生を滅茶苦茶にした元凶であり仇の人物
エッグヘッド編でボニーの素性が明かされましたが、彼女は天竜人に人生を壊された被害者の一人でしたね。
それも五老星のサターン聖直々の実験体でもあり、エッグヘッド編はサターン聖との因縁を断ち五老星の一角をついに落とすのかもしれません。
また、ボニーは黄猿とも親交があるので今回の戦いで黄猿がどのように行動するのかも注目ですね。
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ONE PIECE 作者:尾田栄一郎 |
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