【金色のガッシュ!!】高嶺清麿は考古学者になった?ガッシュと再会し27冊の魔本を復活!アンサー・トーカーはどうなった?

金色のガッシュ2 金色のガッシュ!!

漫画『金色のガッシュ!!』の主人公の一人・高嶺清麿は、稀有な能力「アンサー・トーカー」を持つガッシュ・ベルのパートナーです。

前作の最後には中学を卒業し高校に進学すると、外伝でも人間界からガッシュの助けとなった清麿ですが、続編では大人になって登場し、再び魔界のいざこざに巻き込まれようとしています。

では、高嶺清麿はどんな大人に成長したのでしょうか。

今回は続編『金色のガッシュ!!2』の高嶺清麿についてご紹介したいと思います。

この記事で紹介する内容は?
  • 13年後の高嶺清麿
  • 高嶺清麿がとある村にこだわる理由
  • 高嶺清麿とガッシュ・ベルの再会
  • 27冊の魔本と無数の棺について
  • 『金色のガッシュ!!2』における高嶺清麿の動向

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13年後の高嶺清麿は考古学者になっている

13年後の高嶺清麿

引用元:雷句誠『金色のガッシュ!!2』 出版:バーグディンボード

13年後、清麿は14歳→27歳になり、世界中で新しい遺跡を発見した考古学者として有名になっています。現在はエジプトの貧しい村で助手とともに遺跡の調査を行っているようです。

遺跡がないと言われている貧しい村にこだわり研究・発掘に時間を浪費しているらしく、高嶺清麿教授が動くということで今回の発掘費用もエジプトの文化庁が予算を捻出しているようです。

その予算は貧しい村の学校兼孤児院の摂理や畑の改良に回されていましたが、肝心の遺跡が一つも発見されないためいつからか予算の支給が止められてしまったため、現状余裕のない生活を送っています。

一方で、生活の余裕がないというのに身寄りのない子供たちを何人か集めて切り詰めた生活を送っていることから、助手のザハラからは「もう子供を預かる余裕はない」と怒られている模様。

清麿がエジプトの貧しい村にこだわる理由

清麿が村にこだわる最大の理由は魔本に描かれた模様と同じマークが記された岩を発見したからです。

清麿はその岩を起点にピラミッド構造における石の積み方を分析し地面の奇妙な石の積み方を紐解いていくと、やがて洞窟に差し掛かったところでおよそ3000年前に作られた遺跡へ辿り着いたのです。

そして、遺跡に入るための扉には『3015年の後、友の世界が再び大いなる厄災に襲われた時の為、この扉の奥に希望を残す』と魔界の文字で予言が刻まれていました。

  1. 厄災が訪れる3015年が今年に該当
  2. 予言が魔界の文字で記されている=『友の世界』は魔界を指し示す

予言を読み解いた清麿は上記の理由から今年ガッシュのいる魔界で厄災が起きると考え、『魔界に何かがあった時』に備えていつでもガッシュたちを救えるようにエジプトのこの村に滞在し続けていた──というのが滞在の理由でした。


ゼリィとオルモとの邂逅と『カード』との戦い

ゼリィとオルモは人間界に転移すると、ジギーに言われた通り『きよまろ』という人物を村で探していましたが、敵組織の追手で『カード』の構成員であるワイグ&ギルのペアの襲撃を受けてしまいます。

その際、ザハラから「化け物みたいな赤ん坊を抱いて探し回ってる奴がいる」と聞いた清麿は目の色を変えてゼリィとオルモを探すように指示し、赤ん坊のオルモを守るためにワイグ&ギルに立ち向かうゼリィの心意気に胸を打たれ加勢にやってきました。

清麿が対峙したのは、テッド、チェリッシュ、レインそしてジギーを殺害したワイグであり、ワイグは清麿の二倍ほどの巨躯。ただの人間である清麿に勝ち目はありませんが、清麿は持ち前の慧眼で的確に攻撃を回避すると、ザハラがゼリィたちを避難させる時間を稼ぎました。

また、敵に『ガッシュは民を見捨て負けを認めて死んだ』と告げられると、ガッシュが民を置いて彼らに負けるはずがないと怒りを露に否定。しかし、ワイグがガッシュの『ザケルガ』を使用したことから、その術を誰よりもよく知っている清麿はガッシュの死を否定しつつも涙を滲ませるのでした。

なお、『ザケルガ』の攻撃で建物は破壊されましたが、術の直撃は避けていたため派手な爆炎に紛れて敵に気づかれず撤退することができました。

清麿を助けたのはゼリィとオルモに付いてきた犬型の魔物であるミッピ。倒れた清麿の袖を引いて救助すると、清麿はミッピに「ガッシュは絶対にお前達を見捨ててはいない。お前達も必ずオレが助ける」と励ますと、ミッピは涙を浮かべて応えるのでした。

ガッシュからの手紙

ゼリィから──さらには敵からもガッシュの死亡を知らされた清麿はガッシュの死を認めようとせず暫くの間苦悩し続けていましたが、『清麿…頼んだぞ…』というそこにはいないガッシュの声を聞きある決意をします。

そして、ゼリィから魔界と敵の情報を聞き出すと、正体不明の敵であるが逃げるばかりではなくいずれ立ち向かわなくてはないならないことを告げました。

とはいえ、敵と戦うにはあまりにも情報が欠落しすぎている現状ですが、清麿はゼリィとオルモはガッシュからの手紙であり、ガッシュが出した『オレを探してくれ』というメッセージだと受け取るのです。

そのため、今こそ遺跡で見つけた予言の日だと考え、ゼリィたちを連れて遺跡へ向かうことにしました。

いざ3000年前の遺跡へ

清麿は助手のザハラ、そしてゼリィとオルモとミッピの4人と1匹でこの村で発見した3000年前の遺跡へ向かいます。

その際、ワイグ&ギルの追跡を受けますが、追跡を振り切りながらも数々の難関を抜けて遺跡の入口がある最深部へと進んでいきます。

清麿は最深部の入口より先はまだ入ったことはありませんでしたが、今回パズルのような仕掛けを解くとカラクリが作動し扉が解錠。その際、扉のブロックに描かれた文字が『命の欠片を持ちて希望は光となろう』という文章を構成するものの、現段階では意図は分からないままでした。

そして、扉をくぐると中には無数のミイラと幾つかの石の魔本が置かれていたのです。

しかし、中に入ったところでワイグ&ギルが追いつくと、清麿は石の魔本を手に持ってゼリィを呼ぶと彼女の呪文である『ベリル』を唱えますが、石の魔本は反応を示さず術は発動しませんでした。

一方でギルは二度と蘇らないように復活のできない業火で全ての魔本を燃やしたことを暴露すると、清麿は今手に持っている石の魔本は使用不可能であることを悟ります。

石の魔本では戦えないことを知ったゼリィは絶望しますが、清麿が自分の命に替えてもゼリィたちを守ると宣言するとゼリィは清麿の言葉にガッシュの姿を重ねるのでした。

そして、調査道具の鞄からピッケルを取り出すと、生身でありながらワイグに一対一で挑み続けます。

また、戦闘中に清麿は『ガッシュなら見捨てない』と己を鼓舞すると、お互いに大きくなって恥ずかしくない姿で再会すると約束したガッシュへの想いを綴るのでした。


ガッシュの復活と再会

清麿の姿がガッシュと重なった時、ゼリィとオルモはガッシュの記憶を覗き見ることになります。

と言うのも、ゼリィとオルモは敵の襲撃を受けて一度死亡しましたが、ガッシュが二人の亡骸を発見すると己の身体と命を引き換えに二人を肉体ごと蘇生しました。また、その際に自身の『命の欠片』をゼリィとオルモに入れたのです。

自分たちの中にガッシュの『命の欠片』が宿っていることを思い出したゼリィですが、依然遺跡では何も変化は起こらず困惑。何か一つ足りないものがある──そう考えたところで思い出したのがジギーが託したガッシュが清麿に宛てた『清麿の似顔絵が書かれた一枚の紙』であり、ジギーがこの紙を持って「命をかけた最後の賭け」と述べていたことを思い出します。

ゼリィが紙を渡すと清麿は紙を広げて内容を目に通し、笑みを浮かべます。

実はこの紙には清麿の似顔絵の他にもう一つ『清麿にしか見えない第一の呪文ザケルの一ページ』が書かれていたのです。

清麿は自分にだけ読める文字を見つめると、全てのピースが揃ったように再び石の魔本を手にします。

そして、石の魔本に紙を添えると魔本は輝きを増して開くと、ゼリィとオルモの中から『命の欠片』が飛び出して棺の中のミイラへ入り込み、棺の中からガッシュが飛び出すのでした。

ガッシュの復活に必要と思われる四つの要素

  1. 紙(第一の呪文ザケルの一ページ)
  2. ガッシュの命の欠片(ゼリィとオルモの中)
  3. 石の魔本
  4. 棺(中にミイラ)

パートナーが呪文を魔本に入れる必要があるのかは定かではないものの、呪文を魔本に入れる、そして命の欠片が入る依り代となるミイラが揃うことで復活したと考えられます。

清麿とガッシュの連携で敵を撃退

再会の言葉は必要とせず、二人は一度互いに視線を交わすと、清麿は活き活きとした表情で第一の術『ザケル』を唱えて敵を牽制します。

ガッシュの復活は敵も想定外の現象であるほか、清麿が復活させた魔本についても想定外であったため当惑。

ワイグ&ギルは戦闘を継続しますが、清麿は13年前のようにガッシュに的確な指示を送り敵を翻弄。相手の動きを誘導してスーツケースを手放したところで中にあるガッシュの術の瓶を奪取すると、その瓶の中身を魔本に移すことで『ラシルド』と『ザケルガ』を使用可能にします。

100名の魔物の子の戦いを生き残ったとされる清麿とガッシュの強さを見誤っていた敵は、奥の手を使うことに。『合力』と呼ばれる、魔物から奪った術を取り込むことで一定時間抑制された力を解き放ち強くなる手段を使用し、ワイグが変貌。

この奥の手のリスクは命を消耗することであり、ワイグに与えられた時間は45秒。サポーターであるギルがワイグの術を自在に操り印だけで人間には厳しい業火を巻き上げますが、ガッシュがマントで防衛しながら回避します。

そして、ワイグが捨て身の攻撃に出たところで、清麿は業火による不完全な視界の中でワイグの急所を見抜くと指先で急所を指し示してガッシュの『ザケルガ』で撃ち抜き撃破するのでした。

なお、ワイグ撃破後、残されたギルが弔い合戦のように自身に『合力』を使用しようとしましたが、ベルエルから帰還命令が出たため撤退を余儀なくされます。

また、敵を退けた後、ガッシュは清麿に飛びつくと「よくぞ変わらぬ姿で、昔と同じ頼れる姿でいてくれた」と感涙し再会を喜んでいます。

 

27冊の魔本の復活

ワイグ&ギルを退けた後、清麿はガッシュや子供たちを家に送るとザハラを連れて再び遺跡へ戻ってきました。

と言うのも、遺跡に残された残りの石の魔本をどうにかできないかと考えた上であり、清麿はダメ元で赤い魔本の一ページを破り石の本に近づけてみるという実験を行いました。

すると、石の魔本は輝きを取り戻すと本の色もページも真っ白であるものの紙の魔本に変化したのです。

赤い魔本のページで同様の作業を繰り返すとページが無くなってしまうため、復活した本からそれぞれ一ページだけ拝借し残りの魔本を全て紙の本へ。

清麿が遺跡で復活させた魔本は計27冊であり、紙の本に戻った後はそれぞれの本の持ち主の下に戻るように天高く浮遊し飛んでいくのでした。

遺跡の棺(ミイラ)の所在

清麿は当初観光の目玉にならないかと村の収入源に活用する方法を提案しますが、ザハラが「目玉にはなるがまた化け物がコレ目当てで来たら嫌だ」と拒否したため、清麿は棺を保全する手段としてとある人物に協力を頼みます。

その人物とはアポロ・ジェネシスであり、今作でもアポロは清麿のサポートを買って出て裏方として活躍しています。

具合的な描写はないものの、おそらく遺跡に安置されていた棺はアポロが回収しており、必要に応じてヘリコプターで運んでいる模様。そのため、ベルモンド家に『カード』が来襲した際にはブラゴを復活させるためにヘリコプターでフランスまで棺を運び届けるアポロが描かれました。


現在は仲間集めのために世界を渡る

ガッシュの復活と27冊の魔本を復活させた清麿ですが、依然魔界を襲った正体不明の敵への打開策は浮かばないため、敵への対抗手段として仲間を集めることになりました。

そのため、現在生きていて所在が掴める魔物とその本の持ち主の下を訪れる予定を立てますが、敵勢力はガッシュが蘇ったことで『魔本』と『本の持ち主』を警戒。敵は敵で、本の持ち主を抹殺する計画を始動し、所在の掴める者から『カード』の刺客を送り込むことになりました。

すると本の持ち主の危機を知らせるように復活させた魔本が清麿の前に出現すると、清麿は危機的状況にある本の持ち主の場所へ導かれるように出立し救出。そして、そのパートナーの魔物と本の復活に尽力する──ということを繰り返すことになります。

したがって、清麿は現在『カード』の襲撃を受けた本の持ち主の下を訪れてはパートナーと本の復活を手助けして回っている状況です。

既刊4巻時点で、

  • キャンチョメ&パルコ・フォルゴレ
  • ティオ&大海恵
  • ブラゴ&シェリー・ベルモンド

のペアを救出および復活済であり、現在はナゾナゾ博士とヴィノーを助けに向かっています。

大人になった清麿はアンサー・トーカーを使えない?

本作でも人間離れした状況把握能力で魔物に準じた『カード』を相手に的確な判断で攻撃を回避し反撃する、といった能力値の高さを見せた清麿。

その能力は本当に人間なのか疑わしいと『カード』に懐疑的に見られる清麿ですが、どうにも今作ではアンサー・トーカーの力を使用していないように思えます。

と言うのも、清麿が『答えを出す者アンサー・トーカー』の能力を使用すると目が渦巻き状に描かれるのですが、今作では徹頭徹尾目が渦巻き状に描かれることはなく、作中のナレーションにおいてもアンサー・トーカーの能力には触れられていません。

一方でワイグ戦では的確に敵の急所を導き出すというアンサー・トーカーでなければできない芸当を見せているわけですが、おそらく今回の『カード』との戦いでは清麿は持ち前の頭脳と分析能力で敵の攻撃を予見しているだけだと推測されます。

清麿のアンサー・トーカーについては前作でも後天的に身に付けたものであるため不安定であると明言されている通り、デュフォーとの訓練で引き出してある程度コントロールできていたアンサー・トーカーもクリア戦から12年経過しているせいか、能力が閉ざされている可能性もあります。

とはいえ、ワイグ戦では明らかに攻撃の軌道を予見するなどアンサー・トーカーの片鱗らしき能力を見せているため、再び目覚める日は近いかもしれません。


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まとめ

13年後の高嶺清麿とその動向のまとめ

  • 清麿は14歳→27歳になり、世界中で新しい遺跡を発見した考古学者として有名になっている
  • エジプトで魔本に描かれた模様と同じマークが記された岩を発見したため、付近の貧しい村に滞在し、エジプト文化庁の予算で学校兼孤児院の摂理や畑の改良を行っているが、遺跡を発見できていないという理由から予算が打ち切られて生活を切り詰めている
  • 約3000年前に作られた遺跡で『3015年の後、友の世界が再び大いなる厄災に襲われた時の為、この扉の奥に希望を残す』という魔界の文字で残された予言を見て、『魔界に何かがあった時』のために備えていた
  • ゼリィとオルモと邂逅し魔界の状況を知ると遺跡へ向かいガッシュ・ベルを復活させる
  • 遺跡に眠っていた石の魔本27冊を復活させる
  • アポロ・ジェネシスと連絡を取り遺跡に安置されていた無数の棺を回収してもらう
  • 現在は復活させた27冊の魔本の持ち主を助けに回って仲間を集めている

清麿は13年後に世界中で遺跡を発見した有名な考古学者になっていました。

そして、エジプトのとある村に固執していた理由は、そこで魔界の危機を予言する遺跡を発見したためであり、ガッシュの身に何か起きたときすぐに動けるようにと近くの村に滞在し続けていました。

清麿の能力値は洗練されており、パートナーなしでもある程度戦えるまでに成長していましたが、当時と変わらない信念を持つ頼れる男のままでいたことは読者もガッシュと同じ思いを抱いたかもしれません。

相変わらず人助けに奔走する清麿ですが、久方ぶりのガッシュとのタッグは見ていてとても爽快です。

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