『ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミアILLEGALS-』の主人公、灰廻航一。
彼はオールマイトに出会えなかった緑谷出久というテーマで凡人として描かれてしますが、シンプルで戦闘に使えないと思われた個性「滑走」が強すぎると話題になっています。
では、航一の個性「滑走」の真の能力とは何なのでしょうか。
今回は灰廻航一の個性「滑走」の本当の能力についてご紹介したいと思います。
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灰廻航一(はいまわりこういち)のプロフィール
引用元:古橋秀之・別天荒人『ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミアILLEGALS-』 出版:集英社
本名 | 灰廻航一(はいまわりこういち) |
年齢 | 19歳→22歳or23歳 (大学1年→大学4年) |
誕生日 | 2月22日 |
身長 | 172㎝ |
好きなもの | カレー |
個性 | 滑走 |
『僕のヒーローアカデミア』のスピンオフ作品『ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミアILLEGALS-』の主人公。全体的にほっそりとなよなよした青年で、仁波大学の一年生。最終回時点で大学四年生になっています。
鬱憤が溜まった時にはオールマイトパーカーを着用し手当たり次第にいいコトをして周って気分を上げるという活動をしており、正式なヒーローや自警団ではないにも関わらず「親切マン」のあだ名で一部有名に。
元々は幼少期にヒーローに憧れた人間の一人であり、咄嗟に言葉や行動が救助活動を行ってしまう本質的にヒーローの資質を持っています。
使用者の理性を弱め個性を極端化するドラッグ『トリガー』の出所を探るナックルダスターと出会い半ば無理矢理弟子入りさせられたことで師弟関係を築き、親切マン改め「ザ・クロウラー」の名で自警団活動を開始します。
個性「滑走」の能力
航一の個性「滑走」は、リング状の力場によって若干の反発力や吸着力を生み出すシンプルな能力です。
「滑走」は移動系の個性に該当し、発動条件は三点以上の接地(体の部位の何れか三点が触れること)。イメージとしては、接地部分から反発力(所謂、斥力)を生んで滑走する仕組み。
標準的な速度は自転車と同等レベルであるため現状ヒーロー活動には不向き。逆にスピードを出し過ぎるとコントロールが難しくなりスリップするなどの不安点があります。また、ブレーキ機能がないため、普段は靴底のゴムなどでブレーキの役割を代用しています。
加えて、滑走の個性は地面だけではなく建物の外壁や天井といった、あらゆる平面に三点が接地できれば発動することが可能。
例えば、三点接地という条件をクリアできれば、高層ビルの外壁を駆け上がることも、逆さまの体勢でも発動可能。また、進行方向は前後左右と自由自在であり、その場で回転も可能。移動系の個性の中では小回りの利く便利な個性となります。
しかし、これらはあくまでも許可を持たない者が公共の場で「個性」を使用すると違法使用になるという法律上、全力で個性を使ったことがない航一が普段使用している範囲の能力になるため、劇中で徐々に自身の個性について学び成長していくことになります。
「滑走」の応用
本来、航一の個性にブレーキの機能はありませんでしたが、ターボヒーロー『インゲニウム』こと飯田天晴のアドバイスを受け、逆向きに急加速することで加速の勢いを相殺するというやり方でブレーキを実現するに至ります。
これにより高速移動から現場の小回りまで対応できる個性に昇華。純粋な速度はインゲニウムの通常速度と同等であり、インゲニウムのサイドキックよりも速いようです。
なお、土下座中に「滑走」を使用して攻撃を避ける『秘技・土下座で回避』という自虐技がありますが、それすると相手を逆撫でさせるため結局は逃げるために個性を使用することになります。
能力向上その①:吸着
ある時期を境に接地部分から「反発力」を生むだけにとどまらず、逆に吸引力・吸着力(引力)を生むようになりました。
実はこれまでも無意識にカーブや向かい風などで体は地面から離れそうになった際に「踏ん張る」感覚で無意識に行っていた個性の応用であり、吸着を意識するようになってからは能動的に使用可能に。
最終的にはスムーズに壁走りも可能となり、立体的な動きを取り入れることでインゲニウムや彼の事務所IDATENの追跡を振り切るまでに成長します。
能力向上その②:投射攻撃
現在こそ三点接地が発動の条件になっていますが、子供時代に立ったまま「滑走」を使用しコケた体験から無意識に安定した姿勢でなければ個性を出せない癖が身についてしまったようで、度重なる戦闘経験と個性使用によって滑走と同じ反発力を片手でも出力できるようになりました。
この発想に至った初期時は安定した姿勢、腰を落として足元を固定する力士のような体勢から掌底とともに輪っかのような反発力を飛ばす攻撃フォームを編み出します。名付けて『KGD(※気合いを、ギュッとして、ドーン)』。
威力は生身の拳打程度の弱いものから空き缶を貫通する人が死ぬレベルのものまで集中次第で調節可能であり、特訓によって連射や発動の体勢の縛りなども緩和されます。狙撃のように遠距離から射抜くことも可能です。
能力向上その③:空中ジャンプ
元々「滑走」の個性の応用としてほんの少しだけ浮き上がることができていた航一ですが、大学4年生の頃には3年間の自警団活動で鍛えた成果か、不格好ではあるものの空中に力場を作り跳躍できるようになりました。
大学4年初期の時点で空中ジャンプは最大で2連続でしたが、No.6(オクロックⅡ)との戦いで跳躍飛距離は上昇し、息継ぎのタイミング次第では2回以上連続使用可能に。最終的には、空を翔るように移動可能になっており、人一人抱えても飛翔するように空高くまで跳躍できるようになりました。
能力向上その④:高速移動
No.6(オクロックⅡ)の猛追を受ける最中に無意識に発動した応用技の一つで、「滑走」の足場の力場を変形させることで飛躍的にブーストをかけることが可能になりました。
一時的になりますが、ブーストによってこれまでの高速移動がさらに加速することになり、人一人抱えてもNo.6(オクロックⅡ)から距離を取れる移動速度を維持できます。
能力向上その⑤:力場防御
「滑走」の個性発動時の反発力を任意の場所に展開することで相手の攻撃を防ぐシールドとして活用できるようになります。
No.6(オクロックⅡ)の爆発攻撃を咄嗟にガードした際、奇跡的に「滑走」の個性で爆圧を散らして威力を抑えたのがこの応用技の発見であり、手足以外からも力場を展開することで360度死角のない守りを可能にしました。
これにより、力場を展開し「防御」しつつ「KGD」を放つという二段構えができるようになります。
個性「滑走」の本質
登録上、航一の個性は「滑走」ですが、その本質は「反発力を生み出す」ものであるため正確には「斥力を出力」する個性です。
最終的には「高速移動」「投射攻撃」「力場防御」に加えそれらの行動をトリガーする本人の無意識動作が組み合わることで、優れた個性に昇華(むしろ本来の使い方に至る)。No.6(オクロックⅡ)最終形態との戦闘ではジェット機のように高速で空を飛び回るほか、全力空中ジャンプの連続使用、自由な体勢から弾幕のような投射攻撃など、プロヒーロー顔負けの空中戦を実現。
また、骨折時には骨折箇所周辺を周りから固めるイメージで個性を使用しギプスのように固定するといった応急処置も可能であり、「飛行」の個性を持つキャプテン・セレブリティ同様に個性を全身に纏うことで宙に浮くほどの身軽さを手に入れます。
最大出力時の投射攻撃においては巨人のような図体でエネルギー体となったNo.6(オクロックⅡ)の肉体に大きな風穴を空けるほど。AFO曰く『この異常な威力は一個人の身体から絞り出されるレベルのもではない』らしく、AFOをもってしても航一の個性の成長と進化は驚くべきものであり、航一の潜在能力には目を見張るものが・強力な個性であると賞賛しました。
最終話の一年後ではキャプテン・セレブリティのサイドキックとしてアメリカでプロヒーローをやっており、空中でエンジントラブルが起きた旅客機を個性で制御(空中の高速移動で旅客機に接触し、足場の力場を逆噴射させる形で勢いを相殺)し着水させるといった成長を見せています。
個性「飛行」に修正
「ザ・クロウラー」の名前でヒーロー活動をしていた航一ですが、最終的には空中をも自由に飛び回れるようになったため「ザ・スカイクロウラー」に改名し文字通り空を自在に駆け回っています。
こうした活躍と個性の成から個性の登録も「滑走」から「飛行」に修正されました。
まとめ
以上、灰廻航一の個性「滑走」についてのまとめでした。
元々幼少期に立ったまま「滑走」をしようとしてコケたことが原因で無意識に安定した姿勢じゃないと個性を出せない癖がついてしまったのが本来の力を出せなくなった原因であり、物語を通してNo.6(オクロックⅡ)との戦いで本質を見極め潜在能力を引き出せるようになりました。
航一の個性は反発力を生む──つまり斥力を放出する能力であるため、作中の使用例を見る限り驚異的な個性であることは間違いありません。
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ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-
作家:古橋秀之 / 別天荒人 / 堀越耕平
出版:集英社 『ヒーロー』。政府認可の下、生まれ持った強力な‘個性(チカラ)’を生かし、世のため人のために活躍する「選ばれし存在」。だが世界には、俺たちのようなショボい‘個性’の「選ばれなかった者」も存在する。そんな俺らが向かう先、それは『非合法(イリーガル)ヒーロー』!? |
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