【聲の形】植野直花が西宮硝子をいじめた本当の理由は?悪口やラクガキは警告で硝子に嫉妬していた?その後二人は和解して友達になったの?

聲の形 聲の形

『聲の形』に登場する植野直花は、小学生の頃に聴覚障害を持つ西宮硝子をいじめていました。

では、当初は障害を持つ硝子の手助けを行っていた植野はどうして硝子をいじめ始めたのでしょうか。

今回は植野直花が西宮硝子をいじめた理由や二人の関係のその後についてご紹介したいと思います。

この記事で紹介する内容は?
  • 植野直花が西宮硝子をいじめる・嫌う理由
  • 植野直花が西宮硝子の和解について
  • 植野直花が西宮硝子の関係のその後

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植野直花が西宮硝子をいじめた理由とは?

西宮硝子をはぶる植野直花

引用元:大今良時『聲の形』 制作:京都アニメーション

植野直花が西宮硝子をいじめるようになったのは石田将也がきっかけです。

というのも、植野は当時から将也に好意を寄せており、その将也がどうすれば喜んでくれるのかということに労力を割いていたところに硝子が転校してくると、将也は楽しそうに聴覚障害を持つ硝子への悪戯を始めました。

その時、将也があまりに楽しそうに硝子に悪戯をするものだから硝子をからかえば将也が喜ぶと思い至り、気づけば将也の真似をして一緒に硝子へ悪戯をするようになりました(この時点ではまだ嫌がらせの範疇)。

当時将也をヒーロー視していた植野にとって、将也の提案に反対する理由がなかったというのが一番の理由ですが、植野の安直な考えが硝子をいじめる前段階となったのです。

佐原が硝子に歩み寄った際には佐原に対しても陰口を初めて彼女を保健室登校に追い込んでおり、それが将也が西宮硝子を迫害する最後のピースを埋めることに繋がると、将也による硝子への悪戯が本格的ないじめに発展し一緒にいじめを行うようになりました。


植野が硝子をいじめる・嫌う理由

植野が硝子へのいじめを加速させた理由は主に三つです。

  1. 石田将也への片思いから西宮硝子を恋敵として敵視

  2. 障害を持つ西宮硝子は転校してきたことで学生生活が壊された

  3. 植野は障害への理解と配慮が足らなかったが硝子も植野への理解を怠った

    当初こそ硝子のサポートを頼まれて寄り添っていた植野ですが、上記三つの要因が重なった結果、硝子を敵視してハブくようになり最終的にはいじめに発展させていきました。

①植野は硝子が将也のことを好きだと勘違いして嫉妬している

島田たちは将也をいじめの標的にすると毎日机に落書きをしましたが、なぜか朝早くにはその落書きが何者かに消されていたのです。

気になった植野が朝早く犯人を確かめてみると、将也の机の落書きを消していたのは硝子だと判明。その瞬間を目撃した植野は硝子が将也に気がありタイミングを計って自分が落書きを消していたことを将也に打ち明けて振り向かせる算段だと考え至るのでした。

男子は好きな女子にちょっかいを出す──。

将也にちょっかいを出されたことで硝子は自分が将也に好かれていると思って、いつもクラスメイトにいじめられてもヘラヘラ笑う余裕を見せていた──。

というのが当時の植野の思考回路が導き出した答えであり、勘違いによる嫉妬心からより一層硝子へのいじめの内容が過激になっていきました。

そのため、当時小学生だった植野の中では西宮硝子とは障害を武器に周囲に性格のいい自分を演出しているハラグロ女という認識で固定されることになり、容赦なく攻撃するようになったのです。

②青春を硝子に壊されたと考えている

植野は小学生時代の青春が壊されたのは西宮硝子が転校してきたからだと考えています。

元を辿れば硝子をいじめたクラスメイト(とくに将也のやったこと)が一番悪いのは確かですが、硝子の障害を理由に日々の授業や合唱コンクールに関しても後れを取る形となり、距離を置いても踏み込んでくる・直接的な拒絶をしても作り笑いで歩み寄ろうとしてくるなどの硝子の行動が裏目となって植野たちの日常はがらりと変わってしまったのです。

小学校には障害を持つ児童のために特別支援学級があるはずであり、設定上重度の聴覚障害を持つ硝子が水門小に転校してきたのも『聴覚障害向けの教室がある』ということが一番の理由でした。しかし、実際には硝子の担任を始め生徒らの迎え入れる準備はおざなりで、聴覚障害への理解も進んでいない現状でした。

その結果、本来ならば何も悪くないはずの硝子の存在はクラスの日常を壊す害虫として将也に目を付けられることになり、将也は硝子を転校に追いやりました。

しかし、将也は確かにいじめの主犯格であるもののすべての責任が彼にあるわけではありません。が、担任を始め、将也に好意を持つはずの植野でさえも保身のためにすべての責任を転嫁し、将也はクラスから孤立しいじめられる側に転落することになりました。

これらの経緯は本来なら学校側、そして担任が事前に準備をしていれば防げたことですが、登場人物すべてが自分勝手だったことから6年生という小学時代の節目となる青春はあっという間に壊れてしまったのです。

そこで植野がいきついたのが西宮硝子さえ転校してこなければ将也がこんな目に遭うことがなかった・島田や広瀬や自分とも疎遠になることはなかったという安直な考えであり、硝子が障害を理由に大人を使って報復したせいで将也との時間を壊された逆恨みしている部分があります。

硝子へのいじめに関しては反省しているのかは作中で語られていませんが、植野は硝子をいじめたが硝子は大人を使って日常を壊したため、いじめの件に関しては当時はお互いが必死で行動した結果だったとしてお互い様だと思っています。

③植野は硝子の障害を理解できていなくて、硝子は植野を理解しようとしなかった

遊園地回で植野は将也が島田たちと仲良くなるチャンスを作るために、まずは自分と硝子が和解してみせると意気込んで観覧車で二人きりの時間を作り対話に臨みました。

その際、硝子の障害についての理解や配慮が足らなかったのが彼女を嫌いになった原因の一つであることを告白しています。

しかしながら、硝子の側も自分のことを理解しようとしなかったのも植野が硝子を攻撃するようになった原因の一つでもあると付け足しています。

硝子が他者とのコミュニケーションを図るツールとして用いる筆談ノートですが、健常者の植野にとってそのノートの共有は強制力のあるものであり、硝子が学校行事(合唱コンクール)に参加することは他の参加児童に受賞の機会を諦めさせる空気を読まない行為に該当します。

そのため、植野は『もう自分たちに関わらないで欲しい』という警告の意味を込めて筆談ノートへの悪口の書き込みという攻撃を行ったわけですが、硝子は警告を無視して作り笑顔を浮かべて関わろうとしました。その結果、将也や植野は硝子を迫害し続けますが、硝子は結局自分では弁解や文句の一つも言わず逃げ出すように大人を使って仕返しをしてきた──というのが植野の認識になります。

当時はお互いに必死で、結果的に植野たちも傷つき将也は友達を失ったため、互いの喪失を思えば当時のいじめ問題についてはお互い様とさえ思っており、現在でも上っ面だけの作り笑いを浮かべて謝る硝子を見て植野は『5年前と同じで自分のことを理解しようとしていない』と痛感し、過去に硝子に抱いた感情は間違いではなかったと確信しました。

しかし、過去は過去として、今なら嫌い同士でも平和でいられる可能性を示唆し、植野は自分から硝子へと和解の握手を求めますが、植野の「私はあなたが嫌いだし、あなたは私が嫌い」という言葉に対して硝子が「違います、私は私のことが嫌いです」と否定したため、これほどまでに敵意を剥き出しにしながら心情を吐露したというのに昔のように繕った謝罪だけして逃げていた頃と何一つ変わっていないと植野は受け止めて激情に駆られるのでした。

硝子の文句一つ返さないその態度(※硝子にとっては相手の気分を損なわせないための合理的な生き方として身に沁みついてしまった性分であり、解決したい悩みの一つだった)が5年前と変わらず自分と話す気がないという確信を植野に抱かせることに繋がり、和解への一歩は失敗に終わってしまいます。

硝子の何も言わないという癖に関しては結絃も思うところがあり、観覧車の一部始終を録画した映像を将也と見た際には「植野さんって人がイライラするのわかる」と共感を告げています。このことから、植野が硝子を攻撃する最大の理由は何をされても弁解や本心を口にしない硝子の悪い癖にあるのかもしれず、植野は佐原とは話し合って納得し反省できたからこそ仲良くなれたと語っていますが、硝子に関してはその話し合いの一歩さえも叶わなかったからこそヒステリーを起こしたのかもしれません。

なお、嫌いなものが一緒というところにはシンパシーを感じて気が合うと思ったことを後に将也に述べています。

最初は硝子に向き合っていた

忘れてはいけないのが硝子が転校してきた当初、植野が授業の聞き取りなどができない硝子に対して色々と面倒を見ていたことです。

これに関しては将也も当時のことを振り返った際に忘れてはいけない事実として胸の内にとどめており、観覧車での二人のやり取りを映像で見た後は、硝子をからかっていた自分よりも植野の方が硝子に向き合っていたと痛感しています。

結果、植野が観覧車で硝子に言った言葉は贖罪に生きる将也が本当の意味で硝子に向き合うようになるきっかけとなりました。

また、硝子も植野に言われた言葉をきっかけに彼女の言葉に応えようと少しずつ自分を変える努力を始めており、結絃も硝子の変化を嬉しく思っています。


植野と硝子の和解は?

佐原と植野の髪型をセットする西宮

引用元:大今良時『聲の形』 出版:講談社

劇中で植野が硝子に謝罪したのは集合場所(遊園地へ移動する前)で軽く謝った場面だけです。

その後、硝子は自分が壊してしまった将也の友人関係を取り返すために映画製作のメンバーを集めようと行動に移しますが、植野だけは連れてくることができていません。

将也が復帰した文化祭当日、廊下で将也が「みんなのことをもっと知りたい」と向き合ったことで映画製作のメンバーで文化祭を見て回ることになり、将也視点では植野の×印が取れています。そこでは、文化祭を楽しむ硝子や植野の姿が描かれていますが、二人が接触しているコマはありませんでした。

とはいえ、その後に植野と硝子が衝突するような描写もないものの、和解とはいかないまでも、自然と一緒のメンバー(遊園地および映画製作のメンバー)に馴染む程度の関係になっています。

将也が周囲と向き合うようになった文化祭で植野と硝子のわだかまりも解消された──と考えることもできますが、直接的な謝罪描写がないため植野と硝子が和解したのかは依然不明です。

しかしながら、植野が将也に謝罪した際に「あの子のこと好きになれないし、好きになりたくないって思っている」と本心を語ったところ、好き嫌いが全てではないし、時間はこれからたっぷりあると将也に背中を押されたため、時間をかけて植野なりに硝子と向き合っていくのではないかと予想されます。

そのため、植野が硝子と和解するにはこれから先多くの時間を費やすことになるのかもしれません。

植野と硝子は少しずつ仲良くなっている?

硝子は観覧車で植野に言われたことをきっかけに本心を綴った手紙を送りました。

内容の一部には「笑顔を作り、あたりさわりのない返事をすることによって相手の気分を損なわないように取り繕ってきました」と書かれており、硝子が何も弁解せず取り繕った謝罪を述べていたのは植野が言ったようにその方が楽だからそういう仕草が染みついていただけでした。

その一方で、硝子が楽な方向に逃げて合理的に生きるようになったことでクラスの皆に迷惑をかけることになり、それが硝子の最大の悩みのタネとなっていました。しかしながら、硝子は一番の悩みに植野が気づいてくれたことがともて嬉しいと文にして伝えています。

残念ながら将也の怪我の一件で手紙の内容は裏目に出てしまい、植野が再び癇癪を起して暴走したため硝子との和解は遠退いてしまいますが、硝子が自分が壊してしまった将也の友人関係を取り戻そうと頑張った結果、植野は硝子の行動に根負けしたのか直接の謝罪を交わすことはないもののいつの間にかまた一緒に集まるようになりました。

原作漫画では映画製作の作品審査会の打ち上げでファミレスに行ったところ、植野が結絃にお子様ランチをすすめたのがツボにはいった硝子はお腹をかかえて笑う姿を見せたことにより、逆に植野は何が面白いのかわからず若干引く姿を見せています。しかしながら、硝子が腹の底から笑っている様子を見た将也と結絃は感動しており、植野と硝子の関係性が一歩進んだことが見て取れる何気ないシーンとなりました(公式ファンブックによると、硝子は結絃がからかわれているのを見たことがなかったこと、そのツッコミを入れたのが植野であったことが嬉しいのが相まって笑いのツボに入ったそうです)。

劇場版アニメでは植野は硝子に悪口を言うために手話を覚えるというらしくない歩み寄りを見せており、硝子に手話の間違いを指摘された照れ隠しから退散する姿が描かれています。

謝罪に関しては遊園地で述べたのが植野のすべてであると思われますが、将也退院後は何気ない日常で植野と硝子が絡むことが以前より増えており、植野はツッコむことが多く、硝子はよく笑うようになりました。

これも将也が植野にいったきっかけの一つになったのかもしれません。

植野と硝子は卒業後も交流がある

最も意外なのは、植野と硝子は高校卒業後も交流が続いているということです。

植野は佐原と一緒の進路(不確定)で上京しており、硝子は理容師の資格を取るために東京の理容室で働いています。

そのため、同じ東京暮らしということもあり、硝子と佐原はよく遊んでいるそうですが、何と硝子と植野も同じ東京暮らしということで何かと交流がある日々を送っていることが予想されています(公式ファンブックによる『その先の未来』より)。あくまでも、その先の未来という作者の予想になりますが、最終回で描かれた成人式後の二人の関係は将来的にそのようになっていると考えられます。

また、成人式で帰省した際には硝子が植野と一緒に佐原の髪型をセットしている姿が描かれていることから、理容室で働いている硝子が植野の髪型のセットも引き受けたのではないかと思われます。

加えて、成人式の会場で離れた場所に座る将也と硝子が手話で会話していると植野が「イチャついてんはねーよ!」と慌ててツッコミを入れていたところ、二年後の植野と硝子の関係性は高校編の植野と佐原の関係性に近づいているのかもしれません。

本当に少しずつですが、硝子は将也と友達になれたように、いずれは植野とも本当の意味で友達になれるのかもしれませんね。


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まとめ

植野直花が西宮硝子をいじめた理由や和解についてのまとめ

  • 植野は硝子が転校してきた最初の頃は彼女に向き合って面倒を見ていた
  • 植野が硝子をいじめたきっかけは将也が喜んだから
  • 植野が西宮をいじめた理由は主に三つ
    • 石田将也への片思いから西宮硝子を恋敵として敵視

    • 障害を持つ西宮硝子は転校してきたことで学生生活が壊された

    • 植野側は障害への理解と配慮が足らなかったが硝子側も植野への理解を怠った

  • 高校編の遊園地をきっかけに本心を話し合う
  • 植野は依然として硝子を好きになれないと述べるが、将也に『好き嫌いが全てではないし、時間はこれからたっぷりある』と背中を押されたため少しずつ向き合うようになると予測
  • 映画製作の打ち上げで植野が結絃にお子様ランチをすすめたのが硝子のツボに入り笑う
  • 卒業後は同じ東京暮らしということもあり、植野と硝子は交流が続いている
  • 結局、劇中で植野が硝子に謝罪したのは遊園地回の冒頭一度きり

植野が硝子を嫌う・いじめる原因は硝子自身の性格と嫉妬が入り混じったことにありました。

当初の悪口やラクガキは植野なりの警告ということでしたが、硝子に対する嫉妬が加わった結果、酷いいじめに発展してしまいました。

一方で、観覧車での一件に関しては、結絃も以前から硝子に対して抱いていた不満を植野がはっきりと言ってのけたためビンタの報復はうやむやにしており、将也も植野が自分以上に小学生の頃から硝子と向き合おうとしていた(結果は攻撃する手段となるも)ことを知り自分を顧みるきっかけとなりました。

良くも悪くも自分を正しいと思い込んで行動する植野ですが、同じく自分を正しいと思い込んでいる川井と異なるのは植野なりに相手を理解しようとした上で敵か味方かを判断しているところであり、反省し悩む時間を設けているところです。

とはいえ、本当の意味での謝罪はしていないし、嫉妬に関しては本当に植野の勘違いなのでそこだけはしっかりと謝って反省してほしいですね。


聲の形公式ファンブック

聲の形 公式ファンブック

作者:大今良時
出版社:講談社

 

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