【聲の形】真柴は過去に眉毛の太さでいじめられた?石田を殴った理由とサイコパスな背景を紹介

聲の形 聲の形

劇場版アニメ『聲の形』に登場した真柴智は、社交的なイケメンでありクラスで浮いていた石田将也と友達になろうと歩み寄ってきた人物です。

しかし、読者・視聴者からは『クズ』『サイコパス』などと不名誉な声があげられていますが、いったいなぜ真柴はそのように低評価をうけているのでしょうか。

今回は真柴智の人間性や過去についてご紹介したいと思います。

この記事で紹介する内容は?
  • 真柴智(ましばさとし)とは
  • 真柴智の過去
  • 真柴智のサイコパスな言動
  • 真柴智の反省と変化

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真柴智(ましばさとし)とは

真柴智

引用元:大今良時『聲の形』 制作:京都アニメーション

真柴は東地高校に通う高校3年生であり、石田将也のクラスメイトの男子。

気さくな性格で顔立ちが整っているため、男女ともに顔が広く、わりと女子人気の高い存在です。正義感が強い一方で掴みどころの無い翳りを見せることもありますが、基本的には弱者の味方。

作中ではクラスで孤立する将也と友達になりたいという理由で近づいてきました。

眉毛が太いのが特徴です。

真柴の過去

今でこそ凛々しい眉が特徴的な真柴ですが、幼少期は眉毛の太さが原因で周囲にからかわれていました。

周囲から「まゆげ」「けむし」「きもちわるい」と揶揄われていた真柴は自分の眉毛にコンプレックスを抱くようになり、時には剃刀で眉毛を細く整えることもありましたが、眉毛を整えたら整えたで誰もお前の眉毛になんか興味ないと冷笑されるといった体験をしています。

眉毛のことで真剣に悩んでいた真柴はクラスメイトの心無い言葉で傷ついたりしていますが、悪口以外に真柴がどのような扱いを受けたのかは劇中で描かれていません。ただ、真柴が将也に「(鞄持ちをさせられている女子小学生を見て)僕あーいうのほっとけないんだ、カバン持たされる方だったから」と語っていたことから、直接的ないじめを受けていたようです。

結果、真柴のいじめはクラス問題となり先生がクラスメイトを𠮟りつけたことで解決したみたいですが、実際には先生も生徒と同じく面白がって傍観していたり、問題となった際には自分は悪くないと罪のなすり合いに発展する生徒も続出しました。

西宮硝子同様に消化不良あるいは遺恨を残す結果に終わったのかもしれません。


真柴がサイコパスと言われる理由 / その夢

真柴がクズというよりもサイコパス扱いされている理由は彼の夢の抱き方にあります。

真柴は過去にいじめられる側でしたが、ある時自分をいじめていた同級生の男女と偶然鉢合わせると彼らが身籠っていることを知ります。

その時真柴の脳裏に浮かんだのがその子供が通う小学校の担任を務める自分の姿でした。教師になれば自分をいじめていた人間の子供がどのように成長するのかを一挙一動見ていられる──という理由で真柴は教師の道を目指したのです。

そこには一切の復讐心(直接的に子供をどうこうするという名目はない)はなく、純粋にいじめっ子の子供がどのように成長しどんな間違いを犯すのかただ親の顔を思い出しながら見ていたいという歪んだ思想から生まれた夢でした。

そのために真柴は学校教論参考書を開き将来へ向けての勉強を始めています。

鞄持ちをさせられる子供を助けるが…

将也と真柴が映画製作の舞台として水門小学校を使わせてもらえないかと交渉に赴く途中、公園で女子小学生の集団が一人の女子に鞄を持たせている場面に遭遇しています。

その際、将也は気まずそうな表情を浮かべていましたが、真柴はすかさずいじめられていた子から鞄を奪い取ると地面へ叩きつけるようにして放り投げるのです。

その衝撃的な光景に将也といじめられていた子は呆然と立ち尽くしてしまいますが、真柴が続けて女子小学生たちが押し付けた鞄を全て投げ捨てる(一つは女子の足元にぶつかる)と女子小学生たちは異変に気付いて振り返り真柴へ批難の声をあげます。

しかし、真柴は「自分の荷物くらい自分で持てよ」と無表情で告げると、女子小学生たちは息をのんだように何も言えず萎縮してしまうのでした。

言いたいことを言い終わった真柴は何事もなかったかのように将也を呼んで公園を立ち去ると、「僕あーいうのほっとけないんだ」と平然といつもの調子に戻りました。

なお、真柴のこの行動によって女子小学生たちといじめられていた子がその後どうなったのかは不明。

竹内先生にペットボトルの中身をぶちまける

水門小学校に到着した将也と真柴はさっそく職員室に赴いて映画製作の脚本を見せて打ち合わせすることになりましたが、竹内が将也に気づいたことで竹内が脚本を確かめることになりました。

しかし、竹内は将也が硝子をいじめていたことは話さなかったものの、西宮硝子の一件に関して『あのクラスはハズレくじ』『肩書を利用して周りに迷惑かけてもいいと思い込んでいる一家』などと西宮家を誹謗中傷する言葉を吐くほか、将也に関しても硝子のいじめは成長のきっかけになったと本人たちの気持ちを度外視した発言をするのです。

加害者であった将也は何も言えずに俯くしかできませんでしたが、真柴はここでおもむろにペットボトルを取り出すと蓋を開けて中身を竹内にぶちまけるという奇行を取り、そのまま無言で職員室を立ち去りました。

真柴がこのような行動を取ったのは単純に竹内という人間が嫌だと感じたからやったことでしたが、将也は自分が我慢していたことを平気でできる真柴の性格をうらやましいと感じていました。

しかしながら、真柴の行動は異常ながら竹内への制裁としてはいい仕事をしたと思った読者はいるかもしれません。

石田将也を殴る

美登鯉橋にて将也の過去が浮き彫りにされたため、真柴は部外者ながら石田将也がどんな人間だったのかおおよそ理解することができました。

そのため、、贖罪として硝子に接する将也の今の姿を見て「いくら善人になったつもりでもいつか報いは受けるんだな」とどこか他人事のような感想を呟いています。

そして、以前、真柴が将也に対して「西宮硝子をいじめた主犯はどんな奴なのか」「主犯は今どんなツラをして生きているのか」「そいつが目の前にいたらぶっとばしたい」と述べていたため、将也は真柴に向けて「前、殴りたいって言ってただろ?やりたきゃやれよ」と言ってのけると、真柴は「え、いいの?」と遠慮なく将也を殴り飛ばしました

また、硝子のいじめに関しては関係のない真柴が将也を殴ったため、結絃は「何様だよお前」と釘を刺しますが、真柴は「他人様」と笑顔を浮かべて立ち去っています。

この時の真柴の心情については公式ファンブックで語られており、「いくら善人になったつもりでもいつか報いは受けるんだな」という台詞には理解したい存在だった将也という人物像が浮き彫りになって気分が楽になった、将也を殴ったことに対してはいじめた側の人間に制裁が実行できてエクスタシーを感じていることが明かされています。

川井みきへの対応

真柴は川井に対して「かわいい」と感想を零すこともありましたが、美登鯉橋の一件で川井みきという人間がどのような人間かを理解したつもりでいます(真柴は、川井はいじめる側の人間だが、同時に悪意をもって行っているわけではないと考えている)。

一方で、無自覚でクズな行いができる川井がそれまた無自覚に他人に優しくできる一面を見て素直に優しい人間でもあることに驚きを見せており、川井という人間に対しては三番目くらいに好きだと将也たちに心中を吐露しています。

しかしながら、二年後の成人式では川井におねだりされて指輪を買ってあげたことが判明していますが、真柴自身には特別に深い意味はなく、真柴と付き合っているつもりになっている川井とは裏腹に真柴自身は川井とは「なあなあ」な感じを楽しんでいることが判明。

また、川井みきのその先の未来の項目に、川井は真柴に猛アタックを続けるも付き合ってないのではないでしょうかと綴られているため、真柴は今後も川井の気持ちに応えない可能性が濃厚です。

可能性の未来のことなので真柴が本当に川井を弄んでいるだけで終わるというのは仮定の話になりますが、それでも川井に対してはっきりと付き合うなり断るなり告げずに「なあなあ」な感じを楽しんでいる真柴は最低の男です。

真柴はロリコン?

真柴の中で『好き』の順位は、一番が自分、二番が小さい子供、三番が川井みきです。

そして、小さい子供が好きというのは真柴が子供の頃に見た自分と同世代の子供の姿へ執着からであり、子供に対する支配欲があります。

すべては過去の自分を引きずっている証ですが、この小さい子供への執着というのは『ロリコンと言ってもいいレベル』と綴られています。

とはいえ、実際に子供に欲情するといった異常性は作中でも描かれていないので、作者による過剰表現かあるいはその片鱗があるから川井からの猛アタックを無視しているのかもしれません。


真柴が石田将也に近づいた理由

真柴が将也に近づいた理由は自分が普通だと実感するためでした。

というのも、真柴は過去のいじめ体験から構成された人格のせいか人と比べて自分が変わっていることに悩んでいました。一方で自分より変わっている人間は世の中に腐るほど存在するとも考えており、その一人が橋から飛び込んだことで停学処分を受けたと話題の石田将也でした。

眉毛のことでいじめられたときから真柴は『普通』を目指しており、自分は『普通』だと言い聞かせてきました。

そんな時期に話題となった将也に近づいたのは将也と比べたら自分は普通だと実感できるからでしたが、実際には将也という人間は噂とは違った人のために生きているというのがひしひしと伝わるばかりであり、将也と一緒にいるとむしろ自分が愚かに思えるだけでした。

しかし、それがまた将也に興味を抱く理由に繋がったのかもしれません。


真柴の反省

真柴の性格は将也たちと出会うまでかなり歪んでいましたが、西宮硝子と石田将也、そして二人を渦巻く周囲の人間関係を知った後は彼なりに思うところがあったようです。

石田将也の贖罪を見届ける

美登鯉橋で将也のことを殴った真柴ですが、文化祭では将也を殴ったことに対し謝罪し報いを受ける意思を伝えています(なお、将也は殴り返さず許した模様)。

将也の入院が報告された当初、本当はまた度胸試しで自分から飛び降りたのではないかと邪推するクラスメイトと同じく真柴は将也の行動が人助けであることをにわかに信じていませんでしたが、実際に永束が主張した通り人助けのために動いた真面目で熱い男だとわかると将也への評価を一新しました。

いじめられる側だった真柴はいじめる側の人間の子供がどのような過ちを冒すのかを見るために教師を目指したわけでしたが、いじめる側だった将也の反省ぶりや贖罪の意思、そして過去にいじめていた硝子への向き合い方は本当に将来自分は教師になるべきかどうかを考えさせられる体験となり、真柴の考え方を見つめ直す機会となりました。

和解後は将也へ心を開いたように自分の進路についても打ち明ける関係になっています。

西宮硝子の生き方に学ぶ

真柴の考え方に最も影響を与えたのは西宮硝子の存在です。

硝子は聴覚障害を持っていたことから幼少期から壮絶ないじめを受けてきた弱者であり、真柴が最も共感する守るべき存在です。

しかし、美登鯉橋と将也の入院をきっかけに硝子は『自分が壊してしまったものを取り戻したい』とみんなをもう一度呼び集めるという行動に出ました。

真柴は硝子が落とした手帳から硝子の行動理由を知ると「西宮さんは変なことを考えるなぁ」とどこか漠然と上の空にいましたが、自分のいじめが問題にあがった際にもクラスメイトが罪のなすりつけあいを行いみんなの関係がこじれたことを思い出しました。

本来ならばいじめられた側が負うべきではない責任ですが、真柴は硝子の生き方から自分の考え方・成長を見つめ直すことになり、自分もいじめた側と同じく勝手な人間であったと再確認することになります。

やるべきことを見つけようとする

石田将也と西宮硝子を間近で見た真柴は、本格的に進路を決める時期になって将来について見つめ直すことにしました。

進路自体は杭瀬大学を選んだようですが、本当に教師になるかどうかは『自分に相応しい夢を見つけた気になっていた』と反省しギリギリまで悩むことにしています。

なお、高校を卒業すれば何者でもなくなるからそれまでに自分がやるべきことを見つけようと奮い立ったものの、大学生となった二年後も未だやりたいことが見つかってないと焦りを見せています。

成人式で一歩を歩き出す

最終話の成人式では、映画製作のメンバーと記念写真を撮った後、昔のクラスメイトを発見して彼らの下へ向かう姿が描かれました。

「行かないと。僕、話したいことあったんだ」

ですが、作中での真柴の登場はこれが最後であり、その後真柴が元クラスメイトとどのような話をしたのかは不明のままとなりました。

しかし、公式ファンブックにて真柴は『彼らの口から昔のことを聞きたいと思っている』ことが明かされており、この時の真柴に復讐心や謝罪をしてほしいなどの気持ちはなく、当時のクラスメイトと会話をして自分がどんな気持ちになって心がどう感じるのかという興味で動いていたことがわかりました。

その結果、真柴がどう感じてどう行動するのかまでは語られていませんが、将也たちと出会う以前の真柴では考えられない行動だったと思います。


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まとめ

真柴智の過去とサイコパスの一面のまとめ

  • 小学生時代に眉毛の太さのことでいじめられていた
  • いじめをきっかけにいじめを見過ごせない性分になり、いじめる側には容赦せず、サイコパスな性格になった
    • 自分をいじめた人間の子供がどのように成長するか近くで見届けるため教師を目指す
    • 二番目に子供が好きな理由が子供の頃に見た自分と同世代の子供の姿へ執着を抱いているからであり、執着のレベルは『ロリコン』と言っても過言ではない
    • 鞄持ちをさせられていた小学生を見かけると鞄を持ち主に投げ返して「自分の荷物くらい自分で持てよ」と言ってのける
    • 竹内先生が過去のいじめ問題を将也の成長に繋がったと美談に変えると、持参したペットボトルの中身を竹内へぶちまける
    • 川井みきにアプローチを受けるがその関係性をなあなあにして楽しんでいる(二年以上確定)
  • 将也に近づいたのは将也と比べたら自分は普通だと実感できるからだが、実際に将也と過ごしていると自分が愚かに思えた
  • 石田将也と西宮硝子のいじめの真相を知った後は、二人の関係性を見て自分の考え方を見つめ直し『自分がやるべきこと』を見つけようと新たな一歩を踏み出す
  • 成人式でかつてのクラスメイトと話しにいったのは、当時のクラスメイトと会話をして自分がどんな気持ちになって心がどう感じるのかという興味からである

劇場版アニメではややマイルドになった真柴ですが、原作漫画を読むとその異常性が作中誰よりも際立っていることがわかります。

元々いじめられていた側だった真柴はいじめる側を絶対に許さないといった思想に成長しましたが、それと同時に歪んだ思想を持つようになり、クズというよりも作中の誰よりもサイコパスが目立つ存在となりました。

ただ、最終的には石田将也と西宮硝子のおかげで考え方を見つめ直すことができたため、今後も本当にやばい方向へは向かっていないでしょう。

川井みきのことに関してはいくら彼女が作中最も嫌われているキャラクターと言えど関係性を明確にしないまま楽しんでいるのは最低なので、どこかのタイミングで受け入れるか拒絶するかはっきりしてあげてほしいですね…。


聲の形公式ファンブック

聲の形 公式ファンブック

作者:大今良時
出版社:講談社

 

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