漫画『きのこいぬ』の登場キャラクターであるプラム。
プラムは、上原家に現れたきのこいぬの色違いであり、きのこいぬと同様に人語を理解し携帯電話で打つこともできます。
きのこいぬはほたるの家の庭に生えていたピンク色のきのこから生まれましたが、プラムはどのようにして誕生したのでしょうか。
今回はプラムの正体についてご紹介したいと思います。
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プラムとは
引用元:蒼星きまま『きのこいぬ』 出版:徳間書店
プラムとは、上原家に現れたもう一匹のきのこいぬです。
ピンク色のきのこいぬとは違い、こちらは紫色の個体。やや吊り上がった目とごにょごにょした口許が特徴のきのこであり、極度の恥ずかしがり屋な性格。好物はおにぎり。つばきに付き合わされてホラー映画を見た影響で怖がりかつネガティブな発想をすることが多くなりました。
「プラム」という名前はきのこの色がプラム色なのが由来であり、名付け親は上原母娘。
初登場は単行本4巻 / アニメ第6話からです。
プラムの誕生
あんずが土手で散歩中のきのこいぬ達を見かけた日は強風が吹いており、この時にあんずはきのこいぬの胞子を体に付着させてしまいます。
そして、帰宅時に干していた布団を取り込んで押し入れにしまうと、胞子が押し入れの中に付着し半年後には「プラム」が生えていたのです。
この頃にはすでに夕闇ほたるが「きのこいぬ」というタイトルの本を出していたため、押し入れでプラムを発見した上原母娘はすぐに「きのこいぬ」に関係があると悟りました。
曰く元は同じなのに二人の胞子の匂いは異なる模様。
プラムの正体
プラムの初登場時に、きのこいぬはほたるに「兄弟がいる」とメールで話していることからプラムときのこいぬの関係は「兄弟」で確定です。
しかし、プラムはきのこいぬの胞子から生まれたもの。胞子は次世代を作るためのもので、本来であればプラムはきのこいぬの「子供」と定義されるはずです。
しかしながら、きのこいぬがプラムを「兄弟」と言っているところから、葉山教授はきのこいぬが「粘菌の性質を利用して胞子を活かしている」と推察。粘菌は二つに切り裂くと独立した二匹になるという性質を持っていることから、きのこいぬは別の何かと結びついてプラムが生まれたと仮定したのです。
したがって、きのこいぬが述べた通り、プラムはきのこいぬの分裂個体(兄弟)となります。作中でもきのこいぬが意味不明なのは今更な話なのでとくに議論されることなく受け入れられました。
なお、きのこいぬ同様にアメーバ時代の記憶は覚えていません。
きのこいぬとの関係性
プラムはレギュラーキャラクターとなって以降、頻繁に登場しています。
主に飼い主(?)である上原母娘が留守にする際にほたるを頼り預けるようになったのが発端であり、ほたるが仕事に取り掛かっている間は二匹で遊んで時間を潰しています。
また、ほたるはきのこいぬにスマホを買い与えており、基本的にはきのこいぬはプラムとトークアプリを介して文字で会話。二匹が揃えば「メール早打ち」や「早文字書き」、「ボール遊び」に「ジェスチャー対決」などで遊んでいます。通話では「ファン」という鳴き声で会話も可能。
ほたるが知人の服屋でジャンパー(きのこいぬの「K」、プラムの「P」のロゴが入った)を購入したことから、冬場のお出かけ時にはジャンパーを愛用。
たまにほたるに連れられてきのこいぬと一緒に近所を散歩するようにもなっており、ご近所とはすっかり顔馴染みです。
プラムが焦げる…!?
ほたるとこまこが付き合うことになった一部始終を見ていたプラムは、携帯端末を通してつばきに実況していましたが、二人の告白シーンを目撃すると顔が赤面しヤカンが沸騰するが如く体温が上昇──そのままショートしたように煙を上げて丸焦げになるのでした。
なお、次の回でプラムの身体は見事なおコゲ状態となっていましたが、とくにこれといって身体に害はない様子。普段通りに過ごしていると徐々に白く戻っていくのでした。
なぜ、このような現象が起きたのかは本編でも解明されていません。作中でつばきが述べたように意味不明な原理でした。
プラムがおにぎり好きな理由
プラムが生まれた日、つばきは何か食べ物を与えようとしますが、自身はおにぎりしか作れないためプラム用に小さなおにぎりを握ってみました(※あんずは留守)。
しかし、プラムがおにぎりを手に取った瞬間、つばきは突然涙。何でも、昨日離婚したばかりであり、おにぎりを見ていると離婚の原因がおにぎりしか作れない自分にあるのではないかと気持ちが沈んでしまったとのこと(※離婚理由はおにぎりが原因ではないことは判明している)。
この時、プラムはつばきの頭を撫でて慰めてあげたのですが、この時の出来事がプラムにとって「いろいろな思い出」となり、プラムにとっての「おにぎり」は上原家に初めて来た思い出そのものなのです。いつの間にか、おにぎりが大好きになりました。
今ではきのこいぬのように自分で握ることもできますが体の構造的に三角に握るのは難しいとのこと。しかし、たまに三角に握れる模様。こだわりとしては三角のは一番最後に食べます。
なお、ミニおにぎり用のノリはあんずが切って用意しているそうです。
まとめ
プラムの正体や生まれた理由のまとめ
- プラムの正体
- きのこいぬの「兄弟」
- きのこいぬの胞子から誕生
- あんずが土手できのこいぬ達を見かけた日、胞子が服に付着したまま帰宅し洗濯物を取り込んだ際に押し入れの中に胞子が残り、そこにプラムが生えた
- 粘菌は二つに切り裂くと独立した二匹になるという性質を持っていることから、きのこいぬが「粘菌の性質を利用して胞子を活かす」結果、分裂したと考えられている
- プラムがおにぎりを好きな理由
- プラムが誕生した日につばきが与えた食事が「おにぎり」だった
- プラムにとって初めておにぎりを食べた日は「いろいろな思い出」があった日となり、大好きになった
極度の恥ずかしがり屋なプラムですが、慣れると甘えてくる可愛いキャラクターです。
本人もきのこいぬ同様にアメーバ時代のことは覚えていませんが、きのこいぬはプラムに異変が起きると何か察知するようです。
上原家の人間にはかなり懐いているらしく、ほたるがつばきに詰め寄った際に足を小突いて守ろうとしていたことから、きのこいぬがほたるを大好きなように、プラムも上原母娘のことが大好きなのが伝わってきますね。
ただ、プラムの胞子からも新しいきのこが誕生するのか気になるところです。
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きのこいぬ 作者:蒼星きまま |
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