漫画『呪術廻戦』は、2018年に連載開始し2024年9月に完結しました。
その最終話にて宿儺は復讐に生きていたことが明かされましたが、意外にも人生の中で違う「生き方」を選ぶ機会が二度あったと告白しています。
宿儺の生き方を選ぶきっかけとなった人物とは誰なのでしょうか。
今回は宿儺の生き方を選ぶきっかけとなった人物候補をご紹介したいと思います。
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両面宿儺は忌み子
引用元:芥見下々『呪術廻戦』 出版:集英社
呪術廻戦最終話にて、宿儺は消滅後に循環する魂の通り道で真人と邂逅します。
その際、真人は宿儺に聞きたいことがあると前振りしたうえで、『身の丈』で生きているだけだというのは嘘ではないかと訊ねました。
真人曰く、宿儺の人生は異形の忌み子として生まれた自分を蔑み虐げた者達への復讐──であると述べます。
しかし、宿儺はそれ以外の生き方を知らないとして、それが自分の身の丈であると告白。したがって、嘘はついていないと返すのでした。
真人が述べた予測を否定しなかったということは、宿儺は忌み子として虐げられてきた過去を持つのでしょうか。
宿儺が「復讐」に生きた理由
真人の疑問に答えた宿儺でしたが、「それ以外の生き方を知らない」という部分において訂正を加えます。
「…いや、違う生き方を選ぶこともできた。きっかけは二度あった」
二度のきっかけについて語られることはありませんでしたが、宿儺は自らの呪いに焼き殺されることを恐れて臓腑に蠢く呪詛を吐き出さずにはいられなかったとして復讐という生き方を選択したそうです。
「きっかけは二度あった」の人物候補
宿儺が違う生き方を選ぶことができたかもしれない「きっかけは二度あった」の台詞の背景に描かれた二人の後ろ姿。
- 一人は性別不詳の着物姿の子供(少年風)
- 一人は巫女姿の成人女性
時代背景的に平安時代かそれ以前の人間だと考えられますが、後ろ姿のみの描写となるためキャラクターの特定は難しくなっています。
しかしながら、最終話では真人との対話を終えた後に宿儺が子供の頃の裏梅と思しき子供の手を引いて循環する魂の通り道を歩いていく姿が描かれたため、前者の人物は裏梅だと予測されます。
そして、最終話掲載後に話題となったもう一人の人物ですが、黒髪長髪の巫女という特徴以外は一切不明。
では、もう一人のきっかけとなった人物は誰なのでしょうか。
候補①万(よろず)
万とは、構築術式を扱い烏鷺亨子が率いていた日月星進隊と並ぶ藤氏直属征伐部隊・五虚将を返り討ちにして藤原家へと取り立てられた平安時代の呪術師。
新嘗祭に招待された両面宿儺に一目惚れをして以来、ぞっこん。
黒髪・長髪・平安時代に生きた人物と三項目も当てはまるキャラクターですが、羂索が「昔から君達は万の一方的な片想いだろ」と述べていたり、宿儺自身「万はどうでもいい」と発言していることから、巫女≠万と考えられます。
服装については、基本的に万は裸で過ごしており、祭事でも着物を一枚羽織るだけなので正装が巫女服なのか不明。容姿の特徴は大体合致する部分が多いものの、宿儺自身が興味のない相手なのでおそらくきっかけとなった人物ではないようです。
候補②天元
天元とは、日本国内のあらゆる結界の強化と行使を行う呪術界に欠かせない結界術のスペシャリストであり、五条過去篇で描かれた通り定期的に星漿体と同化することで理性と自我を保ち進化してきた呪術師。
九十九由基との会話中に性別が女性だと判明しています。
宿儺や羂索、1000年前の呪術師にも認知されていることから当然平安時代から存在する呪術師であり、進化の過程で奇しくも両面宿儺に酷似する容姿となったことからも何かしら関係はありそうですが本編では語られていません。
そのため、宿儺が生き方を選ぶきっかけの一人ではないかと予想されていますが、単行本23巻の幕間で描かれた人間の頃の天元の姿は白髪です。また、無地の着物と帯姿であることから巫女とは考えづらい服装です。
候補③羂索(けんじゃく)
羂索とは、探求心を満たすために1000年前から暗躍する呪術師であり、『肉体を渡る術式』で幾人もの人間に乗り移り不幸を作り出した本作の元凶。
本作でも描かれた通り、過去には加茂憲倫や虎杖香織、平安時代には戦闘向きではない男の体に乗り移っていました。
宿儺とも旧知の仲で、宿儺自身呪物化の際には羂索の協力を借りているほか、羂索は宿儺の復活に協力的かつ軽薄な態度をとっても処罰されない間柄。
実は本編で羂索の性別が明かされておらず、虎杖香織の肉体を乗っ取り虎杖悠仁を出産している過去から本来の性別は女性ではないかと予想されていることもあるため、巫女が羂索の可能性は十分にあります。
しかしながら、物語上利害関係として組んでいるようにしか見受けられないため、宿儺が生き方を選ぶことができたきっかけの人物にしては関係性が淡泊ではないでしょうか。
候補④天使
天使とは、およそ1000年前の呪術師であり、死滅回遊編では自身の信条から受肉の過程で器の自我を殺し沈めた受肉体の一掃を目的に登場。信条に従い、器となる来栖華とは共生を選択しています。
本編では堕天(=宿儺)を何としても屠りたいと告白し、堕天の殺害を交渉材料に高専陣営に協力しました。
宿儺は過去に藤原北家直属・日月星進隊と五虚将を殲滅し、天使が所属する安倍家の精鋭と菅原家余党で編成された・捏漆鎮撫隊を退けているため、1000年前に宿儺は天使と戦っていることになります。
並びに万が天使と面識があるため、宿儺と天使は敵対関係にあったことが想像できますが、二人の過去については一切不明。単純に別勢力で敵対するだけの関係だったのか、何かあっての敵対なのか、考察の余地があります。
また、受肉前の天使本来の姿が描かれていないため、候補の中ではある意味で一番可能性があるキャラクターです。
宿儺は「愛」を知っている
万は「絶対的な強者、それ故の孤独、あなたに愛を教えるのはこの私」と宿儺に愛を説きましたが、宿儺は愛を知らないのは心外であり、理解した上で愛など下らないと断言しています。
この発言から、忌み子である宿儺は誰かから「愛」を与えられて理解したことになりますが、愛を与えた人物=生き方を選ぶことができたきっかけの人物なのかは不明です。
しかし、忌み子として呪詛を吐き出さずにいられなかった宿儺に「愛」を理解させた人物が本当に存在するのならば、その人物が生き方を選ぶことができたきっかけとなった可能性はかなり高いでしょう。
ただ、結局宿儺は愛を下らないものと認識して「復讐」の道に生きているため、該当の人物を殺したか、別離しているとも考えられますので、愛を与えた人物=生き方を選ぶことができたきっかけの人物であれば万の可能性は極めて低くなります。
となると、残る天元・羂索・天使が怪しいところですが、大穴で本編で登場していないキャラクターの可能性も考えられるのではないでしょうか。
宿儺の身の丈
宿儺は違う生き方を選ぶことができたかもしれない二人の人物と出会うほか、愛を理解していながらも「他者に満たしてもらおうなどと考えたこともない」と発言しています。
加えて、他者は総じて食らいたいときに食らい目障りならば殺す面白ければ遊んでやるだけの存在であると認識しており、それらの行為は自身の身の丈で生きているに過ぎないという考え。
また、人間の味は多種多様で刹那的であるとして、身の丈の生き方としては死ぬまでの暇つぶしとして啜る分には丁度よいと述べています。
まとめ
両面宿儺の生き方を選ぶ「きっかけは二度あった」の人物候補のまとめ
- 宿儺は、異形の忌み子として生まれた自分を蔑み虐げた者達への復讐として生きた
- 復讐を選んだ理由は「自らの呪いに焼き殺されることを恐れて臓腑に蠢く呪詛を吐き出さずにはいられなかった」から
- 宿儺は違う生き方を選ぶことができたかもしれないきっかけが二度あり、きっかけを与えた人物が二人(後ろ姿で)描かれる
- 一人は裏梅と予想されている
- もう一人は黒髪長髪の巫女という特徴以外不明
- 候補①万
- 候補②天元
- 候補③羂索
- 候補④天使
- 候補⑤未登場のキャラクター
- 宿儺は「愛」を理解したうえで下らないと発言しているが、少なくとも「愛」を理解させた人物がいることになる
死ぬまでの暇つぶしとして弱者を啜ってきた宿儺でしたが、最終話でその根底にあるのが忌み子として生まれた自分を虐げてきた者たちへの復讐であることが判明しました。
復讐というよりは強者として割り切った感じがありますが、動機も含めて宿儺の身の丈の生き方だったようです。
最終話で明かされた「生き方を選ぶことができたかもしれない二度のきっかけ」となった二人の人物の正体が気になりますが、意外と公式ファンブック②などが発売されればあっさりと回答されるかもしれませんね。
呪術廻戦 画集 Vol.1 原作:芥見下々 出版社:集英社 |
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