呪術廻戦に登場する脱サラ呪術師こと『七海健人』。
七海は『ナナミン』の愛称で読者にも親しまれる人気キャラの一人ですが、渋谷事変で惜しくも退場してしまいました。
そこで今回は『七海健人とはどういった人物なのか』という疑問を解決するため、七海のプロフィールから術式に呪術師に戻ってきた理由などを一挙にご紹介したいと思います。
この記事で紹介する内容は?
- 七海健人のプロフィール
- 七海健人の声優『津田健次郎』さん
- 七海健人と虎杖悠仁の関係性
- 七海健人の術式『十劃呪法』について
- 七海健人の黒閃記録
- 七海健人の過去
- 七海健人が呪術師に戻った理由
七海健人のプロフィール
引用元: 芥見下々『呪術廻戦』 出版: 集英社 掲載誌: 週刊少年ジャンプ
【名前】 | 七海健人(ななみけんと) |
【年齢】 | 28歳 |
【身長】 | 184㎝ |
【等級】 | 1級呪術師 |
【術式】 | 十劃呪法 |
【趣味・特技】 | 酒、自炊 |
【好きな食べ物】 | パン、アヒージョ |
【苦手な食べ物】 | 平麺 |
【ストレス】 | 残業 |
【初登場】 | 単行本3巻 / アニメ8話 |
【声優】 | 津田健次郎 |
脱サラという記号から生み出されたのが七海健人であり、キッチリとかき上げた短髪とサングラスにスーツ・ネクタイ姿がトレードマーク。母方の祖母がデンマーク人です。
七海の家系に呪術師は居ません。
上司後輩問わず口調は敬語。褒めも貶しもしない代わりに事実に即し己を律するのが七海健人という男です。
脱サラ設定で呪術師に復帰した1級呪術師ですが、1級の中でも攻撃力は高めで戦闘経験や分析能力に長けており、虎杖悠仁にとっては五条悟よりもある意味で先生のような指導者であり上司でした。また、七海は思想的に上層部のやり口は嫌いですが規定側なので従っています。
なお、五条悟のことは信用し信頼もしていますが尊敬していないときっぱり断言。また、他人任せな抽象的な質問は嫌いとのこと。
仕事に私情は持ち込まない主義ですが、人の痛みや苦しみにはそれなりに感受性が高く虎杖と同じように人のために怒れる人間です。
ちなみに補助監督の伊地知潔高から見た七海は『大人オブ大人』。
七海健人の声優『津田健次郎』さんとは?
◇ 津田健次郎さんの情報 ◇
- 愛称:ツダケン
- 出身:大阪府出身
- 生年月日:1971年6月11日
- 職業:声優、俳優、ナレーター
- 事務所:アンドステア
- 『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』… 海馬瀬人
- 『テニスの王子様』… 乾貞治
- 『TIGER & BUNNY』… ファイヤーエンブレム / ネイサン・シーモア
- 『Free!』… 御子柴清十郎
- 『ONE PIECE』… ヴィンスモーク・ヨンジ
- 『進撃の巨人』… ハンネス(2代目)
- 『僕のヒーローアカデミア』… オーバーホール / 治崎廻
サングラスをしている理由
呪霊の中には『見られている』と気づいた途端に襲ってくるものが結構いるらしく、術師にはグラサンなどで視線を悟られないように対策している人がいるそうです。
七海もこれに該当するそうで、そういった理由でサングラスを着用しています。
七海の身長の判明
公式ファンブックには主要キャラクターの身長対比表がありますが、これには概算しか記述されていないため詳しい身長は分かりません。
しかし、単行本3巻第20話『幼魚と逆罰-弐-』の幕間に七海健人の簡単なプロフィールが掲載されており、身長は『184くらい』と明記されています。
また、ファンブックの方にも七海は五条悟より5㎝低いとされていますので、七海の身長は184㎝なのでしょう。
七海健人と虎杖悠仁の関係性
七海は規定側であるため、上層部の判断は嫌っていても宿儺という爆弾を抱える虎杖悠仁が術師であることを認めていませんでした。
虎杖と出会った当初は『宿儺を抱えていても己は有用であることを示す』ことに尽力を注ぐように注意しており、基本である呪力の残穢の見方、戦闘での適切な意見と指示、術式の開示による術式効果の底上げのメリットなどを教えています。
また、大人は子供を優先して守る義務があるとして、虎杖を子供として扱うなど、虎杖から見ればまるで保護者と師匠の中間のような存在でした。
なお、少し天然なのか緊迫する戦闘中に指導や説明を挟むため虎杖も自分に向けて話しているとは気づかずツッコむこともしばしば。
七海の分析は公平であり、実戦経験の少ない虎杖の逕庭拳を見るなり伸び代があると判断。100%の体術に100%の呪力を乗せられるようになれば化けると分析。五条悟が虎杖を連れてきたことに納得しました。
真人に改造人間にされた人間を前にブチ切れる虎杖を見て『この子は他人のために本気で怒れるのだな』と感心。
一般人を改造人間に仕立てた犯人『真人』の居場所を残穢から辿り把握していながらも虎杖には嘘を吐いて別の任務を与えていますが、虎杖がまだ子供という理由で虎杖を連れていくリスクを排除したと語っています。
置いて行かれた虎杖が足手纏いにされたことを「仲間が死にました。でも僕はそこに居ませんでした。何故なら僕は子供だからです」で片づけられるのが嫌だと七海に詰め寄った際には、それでも人間を改造する呪霊=真人と戦うことで虎杖が人を殺めてしまう可能性を拭い切れずに拒否。
呪術師である限りいつかは呪詛師=人間を殺す日も来るだろうとしつつも、それは今ではない、子供であるということは決して罪ではないと虎杖を諭しました。
七海の指示を無視し里桜高校に虎杖が乗り込んだ際には、任務を後輩術師に一任し虎杖のもとに駆け付けており、真人と戦う虎杖の救援に到着。人を殺せない虎杖のことを現実と理想の擦り合わせができていない馬鹿な子供と罵る真人に対し『彼は今まさにその擦り合わせの真っ最中』と答えて虎杖の成長の可能性を口にしました。
また、虎杖が初めて人を殺した際には、宿儺の気まぐれだろうと命を助けられたことを素直に感謝しつつ、『正しい死とは何か?』という問いかけに死は万人の執着であるものの同じ死は存在しない、それら全てを正しく導くというのは自分を苦しめる行為であると持論を語っており、今回虎杖が居なければ七海が死んでいたようにこれから先虎杖を必要とする人が大勢現れると励ましました。
そして、虎杖とともに任務をやり遂げたあとは虎杖が既に呪術師であることを認めています。
七海のニックネーム『ナナミン』
虎杖が「七海先生ー!!」と発言した際に七海は教職ではないので先生は辞めて欲しいと伝えています。
すると虎杖は「じゃあ…ナナミン…」とあだ名をつけると、七海は「ひっぱたきますよ?」と若干キレ気味。
しかし、その後の虎杖はずっと七海のことを『ナナミン』と呼んでいるため七海は諦めたのでしょう。伏黒や猪野も『ナナミン=七海健人』であることに半信半疑でしたが、虎杖がナナミンと呼んだ相手が本当に七海であると知った折には呆れていました。
ナナミン誕生は単行本3巻第21話に収録。
『大人とは?』七海の持論
七海にとっての大人になるとは、枕元の抜け毛が増えていたり、お気に入りの総菜パンがコンビニから姿を消したりと、そういった小さな絶望の積み重ねが人を大人にするというもの。
ある意味で真理ですね。
七海健人の術式『十劃呪法』とは?
七海の術式は『十劃呪法』。
どんな相手にも強制的に弱点を作り出すことが出来る術式で、対象の長さを線分した時『7:3』という比率の点に攻撃を当てることができればクリティカルヒットを出すことが出来ます。
これは格上の者にもそれなりにダメージを与えることができる術式であり、呪力の弱い者であればナマクラ(呪符を巻いた鉈)でも両断できるとのこと。
また、線分するのは全長やウィングスパンのみにあらず、頭部・胴・上腕・前腕などの部分までは対象として指定できるほか、生物以外にも有効です。
時間外労働の『縛り』とは?
※七海は残業が嫌いです。
七海は時間による『縛り』を課すことで自らの呪力を制限しており、指定した時間外になると呪力を増すことができます。
時間内は80~90%に抑えることで時間外は縛りと合わせて110~120%の実力が出せるそうです。なお、制限を破って時間内に100%を出すことも可能ですが、その分時間外は101%とかになるとのこと。
時間外労働の際は愛用の武器ではなくネクタイを左手に巻いて肉弾戦に切り替えるとともに、必殺技『瓦落瓦落』を放つことが可能。
作者いわく残業は人生のデメリットであると断言。
十劃呪法『瓦落瓦落(がらがら)』
十劃呪法を込めた一撃で破壊した対象に呪力を篭める拡張術式の一つ。
下水道での真人との初戦で七海が放った技であり、外壁を殴りつけることによって呪力が壁を走りぬけ倒壊。呪力の篭った瓦礫が降り注ぐ相打ち覚悟の広域攻撃です。
七海は領域対策を持っていない
七海は領域展開を打開する策を持ち合わせていません。
シン・陰流簡易領域も使えないため、領域展開を使う敵に相対した時はただ耐えることしかできないのです。
七海健人は黒閃の連続発生記録保持者
黒閃とは、打撃との誤差0,000001秒以内に呪力が衝突した瞬間空間が歪み呪力が黒く光る現象──いわばクリティカルヒットのこと。黒閃を決めると術師はアスリートで例えるゾーンに入った状態になります。
普段意図的に行っている呪力操作が呼吸のように自然に廻り、自分以外の全てが自分中心に立ち回る全能感に近い模様。
生じた威力は平均で通常の2,5乗と言われており、狙って出すことのできる呪術師は存在しないそうです。
そのため、黒閃経験者と未経験者とでは呪力の核心との距離に天と地ほどの差が生じ経験者は別次元に立つとされています。
そんな中、七海は去年夏油傑が引き起こした京都での百鬼夜行で1級呪霊数体相手に黒閃を4発連続で決めています。本人は運が良かったと語っていますが、七海が1級術師の中でも強く描かれているのは黒閃を決める実力とクリティカルヒットを狙える十劃呪法の術式の相性によるものかもしれませんね。
七海健人の高専時代の過去
引用元: 芥見下々『呪術廻戦』 出版: 集英社 掲載誌: 週刊少年ジャンプ
七海健人は高専時代、五条悟の一つ下の学年に在籍しており、同期の灰原雄とコンビを組んでいました。(※伊地知潔高は一学年下の後輩)
五条の過去が語られた懐玉・玉折編にも五条のバックアップとして少しだけ登場しています。
しかし、恐らく七海が二年生の頃(一年生の伊地知が幕間で描かれているため)に同期の灰原雄が任務中に死亡するという悲劇が起こり七海も負傷。任務内容はなんてことない2級呪霊の討伐だったものの実際に遭遇した産土神信仰の土地神は1級案件の仕事だったのです。
七海と灰原の仕事は五条悟が引き継ぎましたが、この時七海は「もうあの人一人で良くないですか?」と疲弊しながら本音を呟いています。
呪霊を祓い、呪霊に殺される仲間、そのマラソンゲームに嫌気がさした夏油と同じく、七海は呪術師から一度離れることを決意。
そのため、夏油傑が呪詛師になったことに関しては責める気にはなれないと語られているほか、渋谷事変で伊地知潔高が呪詛師に刺されて倒れているのを見つけた時には心底ブチ切れていました。
七海健人が呪術師に戻った理由
事実を即し己を律するというのが七海の在り方であり、それは社会も同様だと勘違いしていた時期が七海にはありました。
他人のために命を投げ出す覚悟を時に仲間に強要しなければならないという呪術師は七海にとって『クソ』みたいな職業であり、それが理由で七海は一度呪術業界から逃げ出し一般職に就いています。
しかし、社会人二年目にして伸び代のないクズ株を口八丁で購入させるという会社の利益しか顧みない職場と上司に嫌気がさしており、客に対して真摯である対応を心掛ける七海には合いませんでした。
『やり甲斐』や『生き甲斐』とは無縁の人間で30~40歳までに適当に稼いで残りの人生は物価の安い国でフラフラと人生を謳歌する──、そんな理想を追いかけて高専を出て4年後、寝ても醒めても金のことだけを考える日々。
七海は呪いも他人も金さえあれば無縁でいられると考えるようになります。
そんなある日、ちょくちょく通っていた名も知らぬパン屋の女性店員に目の隈を指摘されると、逆に七海は店員の肩に蝿頭(4級に満たない雑魚の呪霊)がついているのを確認。店員の心配をよそに七海は逆に店員に疲れが溜まっているのでは質問すると、店員は最近肩が重く眠りも浅いと述べます。
すると七海は突然自分がお金を預かって持ち主をよりお金持ちにする仕事をしていると語り始めると、自分の仕事は自分が居なくても誰も困らないがパン屋は無いとパンを食べたい人が困ると話しを展開。そして、そういった人間のサイクルから外れた仕事の方が金払いが良い事実はおかしな話だと語ります。
一見自慢話に思える語りに戸惑う店員に一歩前に出るように伝えると、店員が前に出ると同時に七海は手を払って蝿頭を祓除。すると店員は身軽になった体に驚くと、七海は「違和感が残るようでしたら病院へ」と淡々と事後処理をして店を出て行くのでした。
店員が感謝を伝えるも振り返らずに歩き始める七海。ですが、店員の『ありがとう』が生き甲斐とは無縁の人間だった七海の考え方を改めることになり、七海はその日の内に高専に伺いたてる連絡をして呪術師に復帰することにしたのです。
七海いわく呪術師はクソですが一般企業の労働もクソであると気づき、同じクソならより適性のある方を選択したとのこと。
また、里桜高校で真人の領域展開に呑み込まれた際には感謝既に大勢の方から貰ったという理由で『悔いはない』と語っています。
七海はパン屋の女性店員と再会した?
七海の回想で登場してそれっきりのパン屋の女性店員ですが、七海が呪術師に復帰してからパン屋を訪れたのかは作中では明らかにされていません。
しかし、公式ファンブックで回想以降は避けているわけではないもののあのパン屋には訪れていないと明記されています。
七海健人のまとめ
- 七海健人は28歳、184㎝、1級呪術師
- 声優は『津田健次郎』さん
- サングラスをしている理由は呪霊に視線を悟られないため
- 七海と虎杖悠仁の関係は、上司と部下であり、虎杖にとって尊敬できる人
- ニックネームの『ナナミン』は虎杖考案
- 術式は強制的に弱点を作り出すことが出来る『十劃呪法』
- 時間による『縛り』を課すことで自らの呪力を制限
- 七海は黒閃の連続発生記録保持者(4回)
- 七海は高専時代五条悟の一つ下の学年に在籍
- 同期の灰原雄の死後、呪術師を辞めて就職するが、呪術師に出戻る
個性的な術師が目立つ中で七海は脱サラした呪術師として別の意味で目立ち魅力あるキャラクターでした。
物事を公平に見て分析する性質や虎杖に教鞭をふるう姿は理想の上司そのもので、爆弾を抱えている虎杖にとって七海の存在はかなり大きかったことでしょう。
虎杖と同じように他人のために怒れる、そして冷静にブチ切れる姿は本当にカッコいいですね。
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