【懐かしドラマ】竹内結子主演ドラマ「ランチの女王」あらすじ・結末まとめ|なつみは誰と結ばれる? | 漫アニぶろぐ

【懐かしドラマ】竹内結子主演ドラマ「ランチの女王」あらすじ・結末まとめ|なつみは誰と結ばれる?

ランチの女王アイキャッチ フジテレビ

ドラマ『ランチの女王』は、下町の洋食店「キッチンマカロニ」を舞台に繰り広げられるホームラブコメディ。

ランチをこよなく愛する女性・麦田なつみ(演:竹内結子)と、個性豊かな鍋島四兄弟が織りなす人間模様が描かれました。

今回は当時の若手実力派が勢揃いしたことでも話題になった作品、ドラマ『ランチの女王』についてご紹介をしたいと思います。

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ドラマ『ランチの女王』の作品概要・あらすじ・キャスト・各話・最終回ネタバレ

ドラマ『ランチの女王』は、2002年7月1日から9月16日まで毎週月曜21時にフジテレビ系で放送された全12話の連続ドラマ。

脚本は大森美香を中心に、演出は水田成英、川村泰祐、唐木希浩らが担当。ジャンルはホームドラマとラブコメディを融合させ、ランチを生きがいにするヒロインが洋食店の男所帯に住み込みで働き始め、家族の再生や恋愛、過去の清算を経験していく物語として構成しました。

主題歌にスリー・ドッグ・ナイトの「Joy to the World」が使われ、毎回登場する洋食メニューの描写も本作の見どころの一つとなっています。

物語のあらすじ

カフェで働く麦田なつみは、毎日のランチを何よりの楽しみにしている。ある日、見知らぬ男性・鍋島健一郎に「父親が倒れたので婚約者のふりをしてほしい」と頼まれ、仕方なく彼の実家である洋食店「キッチンマカロニ」を訪れる。

そこで出されたオムライスの味に深く心を奪われたなつみは、健一郎が再び店の金を持ち逃げして姿を消した後も、住み込みで働くことを決意する。

店を切り盛りしていたのは、頑固な次男・勇二郎、要領のいい三男・純三郎、自由奔放な四男・光四郎、そして寡黙な父・権造。男所帯の日常に飛び込み、不慣れな仕事をこなしながら、なつみは少しずつ家族の一員のような存在になっていく。

しかし、権造の急逝、なつみの過去を知る元カレの出現、店の存続を巡る問題など、穏やかな日常は次第に揺らぎ始める。兄弟たちとの関係が深まる中で、なつみ自身も自分の居場所と本当に大切にしたいものを問い直していく。笑いと涙、そして恋が交錯する中、キッチンマカロニを舞台にした人間模様が丁寧に描かれていく──。

主な登場人物(キャスト)

■麦田なつみ(竹内結子)

ランチタイムを何よりの生きがいにしている明るい女性。カフェで働きながら、毎日のランチを専用のノートに克明に記録するほど食事を愛している。幼少期に母親を亡くし、生活苦を理由に父親にも捨てられ、祖母に育てられた過去を持つ。ある日、鍋島健一郎に巻き込まれて洋食店「キッチンマカロニ」を訪れ、そこで食べたオムライスの味に衝撃を受ける。健一郎が店の金を持ち逃げした後も「帰りを待つ」という名目で住み込みで働き始め、男所帯の日常に溶け込んでいく。頑固な勇二郎、軽妙な純三郎、自由な光四郎らとの交流を通じて、徐々に家族のような絆を築く。元カレ・矢崎修史の再登場により過去と向き合わされ、心を揺さぶられながらも、最終的には勇二郎との関係を選び、店と人とのつながりに自分の居場所を見出す。ランチを愛する理由が、単なる食欲ではなく、温かい人間関係への渇望だったことが、物語を通じて明らかになる。

■鍋島勇二郎(江口洋介)

鍋島家の次男で、キッチンマカロニの料理を実質的に支える中心人物。頑固で口数は少なく、最初はなつみの住み込みに強く反発する。料理への情熱は誰よりも強く、父・権造から受け継いだ味を守ろうとする責任感が強い。なつみがミスを重ねるたびに厳しく当たるが、その根底には店を守る必死さがある。権造の急逝後は、デミグラスソースの製法が伝わらなかったことで店の存続に危機感を抱き、兄弟たちと向き合う。なつみに対しては徐々に心を開き、彼女の明るさに救われる部分も大きい。終盤ではなつみを巡る争いに加わり、最終的になつみと結ばれる。無口で不器用ながら、誠実に生きる姿がなつみの心を動かした。

■鍋島純三郎(妻夫木聡)

鍋島家の三男。要領が良く、現実的で軽妙な性格。なつみにいち早く好意を抱き、積極的にアプローチする。兄弟の中では最も柔軟で、変化を恐れず、なつみの存在を自然に受け入れる。店の将来や自分の進路についても真剣に考え、時になつみに本音をぶつける。勇二郎が頑固に構える中、なつみとの距離を縮めようとする姿が目立つ。恋のライバルとして勇二郎と対峙する場面もあり、三角関係の一端を担う。最終的になつみの選択は自分ではなかったが、兄弟としての絆や店への思いは最後まで変わらない。明るく場を和ませる存在でありながら、内面では将来への不安や愛情の行方に悩む、等身大の青年として描かれる。

■鍋島光四郎(山下智久)

鍋島家の四男。学生らしい無邪気さと自由奔放さを残す青年。友人のミノルと親しく、店を手伝いながら自分の進路を模索している。家族のいざこざを少し離れた位置から眺めつつ、時に率直な言葉で本質を突く。なつみの明るさにすぐに親しみを覚え、兄弟の中では比較的早く打ち解ける。権造の死や店の危機を通じて、家族の大切さを実感し、成長していく過程が丁寧に描かれる。恋の中心にはならないものの、なつみや兄弟たちを支える存在として機能し、物語に軽やかさと希望を添える。最終的には家族の再生を静かに見守る立場となる。

■鍋島健一郎(堤真一)

鍋島家の長男。調子が良く、トラブルメーカー的な存在。2年前に店の改装資金を持ち逃げし、家族から疎まれている。物語冒頭でなつみを「婚約者」として連れ帰り、再び売り上げを持ち逃げして姿を消す。無責任に見える行動の裏には、家族への複雑な感情や居場所のなさがある。終盤で再び現れ、なつみを巡る争いに加わるなど、最後まで波乱を呼ぶ。最終的には家族と一定の和解を果たすが、完全な更生というより、鍋島家の歪んだ愛情の象徴として機能する人物。なつみを巻き込んだ最初のきっかけを作った張本人であり、物語の起動力を担っている。

■塩見トマト(伊東美咲)

勇二郎の元恋人で、しっかり者の女性。なつみとは対照的な現実的な視点を持ち、鍋島家や勇二郎との関係に関わる。過去の恋愛の経緯から、勇二郎の心に未練やわだかまりを残している。なつみの登場により、三角関係の一端を担い、物語に緊張感を加える。仕事や将来に対して冷静に判断しようとする姿勢が目立ち、感情的になつみや兄弟たちとは異なる立場から事態を見つめる。恋の決着がついた後も、勇二郎や店との関係は完全に断ち切られるわけではなく、大人の女性としての存在感を残す。

■牛島ミノル(山田孝之)

光四郎の友人で、店を手伝う少年。寡黙で不器用だが、料理の世界に触れながら少しずつ成長していく。なつみや兄弟たちとの交流を通じて、居場所を見つけていく存在。言葉少なくとも、行動で店を支えようとする姿が印象的。権造の死や店の危機を経験する中で、単なるアルバイト以上の思いを店に抱き始める。恋の主軸にはならないが、なつみの明るさに救われ、家族のような温かさに触れていく過程が、物語に優しさを加えている。

■鍋島権造(若林豪)

鍋島家の父で、キッチンマカロニの店主。寡黙に店を守り続け、30年変わらない味を提供してきた人物。デミグラスソースの製法を誰にも伝えぬまま、クモ膜下出血で急逝する。その死が、兄弟たちとなつみの関係を大きく動かす決定的な転換点となる。生前は息子たちに厳しく、特に健一郎との確執が深かったが、根底には家族を思う気持ちがあった。最後に用意したお子様ランチが、残された者たちへの静かなメッセージとなり、店を守る決意を促す。物語の精神的な支柱として、死後も影響を与え続ける存在である。

各話の展開とネタバレ

■第1話「恋するオムライス」

カフェで働く麦田なつみは、毎日のランチを何よりの楽しみにしている。ある日、大好きなオムライスを食べようとした瞬間、見知らぬ男性・鍋島健一郎に強引に連れ出される。健一郎は「父親が倒れたので婚約者のふりをして一緒に帰ってほしい」と頼み込む。半信半疑のままなつみは彼の実家である洋食店「キッチンマカロニ」を訪れるが、父・権造は元気そのものだった。

健一郎は2年前に店の修繕費用を持ち逃げした長男で、家族から疎まれている存在だった。なつみはそこで出されたオムライスの味に深く感動する。その夜、健一郎は再び店の売り上げを持ち逃げして姿を消し、なつみは「婚約者として帰りを待つ」という名目で店に残り始める。次男・勇二郎、三男・純三郎、四男・光四郎は戸惑いながらも、なつみの存在を受け入れていく。

■第2話「登場!夏の恋の新メニュー」

健一郎にその日の売り上げをすべて持ち逃げされたキッチンマカロニは、一時的に閉店の危機に陥る。勇二郎は「12万円を稼ぐためにどれだけのハンバーグをこね、オムライスを作ったと思っているんだ」と怒りを露わにし、店をたたむと宣言。純三郎がそれを止めようとする中、黄色いトランクを転がしながらなつみが店に戻ってくる。なつみは「健一郎の帰りを待つ」と告げ、住み込みで働くことを強く申し出る。勇二郎は反発し、なつみの存在を疎ましく思うが、純三郎はなつみを擁護し、店に残ることを認め、なつみは不慣れな接客や厨房の仕事に奮闘する。

ある日、ジャガイモを大量に発注してしまうミスを犯すが、それがきっかけで急遽ビシソワーズが作られることになる。冷たいジャガイモのスープは新たな人気メニューとなり、店に活気をもたらす。なつみの明るさと一生懸命さが、男所帯の空気を少しずつ変えると、光四郎やミノルもなつみに親しみを覚え、日常の中に自然と笑顔が増えていく。

一方、勇二郎はなつみの仕事ぶりに厳しく当たり続ける。しかし、なつみが本気で店に向き合おうとする姿勢を目にするうちに、完全に拒絶しきれない気持ちが芽生え始める。純三郎はなつみへの好意を募らせ、さりげなく近づこうとする。健一郎の行方は依然として知れず、なつみは「婚約者として帰りを待つ」という建前を保ったまま、キッチンマカロニの一員として生活を始めていく。料理を通じたやり取りの中で、なつみと兄弟たちの距離は確実に縮まっていくのだった。

■第3話「涙の…クリーム・コロッケ」

ゲスト:マギー(演:桐谷健太)、谷口(演:モロ師岡)、山城賢介(演:岡田浩暉)

なつみは勇二郎から「3回ミスしたら出ていけ」という条件でキッチンマカロニでの仕事を続けることになる。しかし、不慣れな接客や厨房仕事でミスを重ね、約束通り3回目の失敗を犯したなつみは、あっさりと店を出ていく。約束を破るのを嫌う彼女の潔さに、純三郎は慌てて後を追う。路上でなつみを引き留めようとした純三郎は、思わず抱きしめてキスをしようとするが、待っていたのはなつみの華麗なドロップキックだった。

あてもなく街を歩くなつみの前に、バイクの集団が現れる。からかう連中の中にいたマギーは、なつみの知り合いだった。マギーはかつてなつみが暴走族のトップのあばらをドロップキックで折ったことがあると周囲に紹介し、なつみ自身もその事実に驚く。バイトと寝る場所を探しているなつみに、マギーは手を貸そうとする。

一方、店では純三郎がドロップキックの痛みに耐えながらもなつみのことが気にかかり、光四郎に傷を見せる。なつみから電話が入り状況が動き出すと、なつみは再び店に現れ、オムライス以外のメニューを食べたいと言ってカレーを注文。勇二郎は快く思わないが客として我慢する。しかし、スプーンをグラスの水につけるなつみの仕草にイライラを募らせる。

昼休み、まかないのナポリタンをみんなで食べていると、いつの間にかなつみも混ざっていた。怒った勇二郎は、まかないを勝手に食べたことや、カレー前のスプーンの仕草を厳しく指摘する。それでもなつみのまっすぐな姿勢と、クリームコロッケを巡るやり取りを通じて、兄弟たちの心は少しずつ動かされていく。最終的に勇二郎は「恋愛禁止」を条件に、なつみが住む場所を見つけるまでの間、店で働くことを認める。なつみの過去の一端と、勇二郎の人妻・秀美への気遣いも描かれ、物語に深みが増す回となった。

■第4話「チキンライスをキチンとね」

姿を消していた長男・健一郎が、突然キッチンマカロニの前に現れる。なつみ、純三郎、勇二郎が慌てて追いかけるが、どしゃぶりの雨の中で健一郎は再び逃げてしまう。その際、なつみが健一郎を見て思わず「ユウイチロウさん」とつぶやいた言葉が、純三郎の耳に引っかかる。後で純三郎がかまをかけると、なつみはまたしても名前を間違えてしまう。

翌日、なつみは純三郎にだけ真実を打ち明ける。自分が健一郎の本当の婚約者ではないこと、家族にバレたら店にいられなくなるから秘密にしてほしいと頼むのだ。純三郎は約束し、なつみと「二人だけの秘密」を共有できたことに有頂天になる。一方、権造は突然、伝統のデミグラスソースを純三郎に引き継ぐよう命じる。勇二郎は複雑な表情を見せ、店を辞めることを考え始める。

ランチタイム、谷口が娘のまり子を連れて来店し、チキンライスを一つだけ注文して店を出てしまう。なつみはまり子のためにチキンライスを二つ用意し、外で待つ谷口を呼びに行く。夜、谷口が再び訪れ「チキンライスが美味しかった。もう一度あれを食べるために生きてみたい」と礼を言う。その言葉になつみは涙を流し、自分も同じように思ったことがあると打ち明ける。料理を通じて人とつながる温かさと、なつみの内面が静かに描かれる回となった。

■第5話「おかわり!ふっくらごはん」

ゲスト:塩見葱代(演:花原照子)、江木(演:豊原功補)

キッチンマカロニの定休日、なつみは純三郎、光四郎、トマトたちと海へ出かける。なつみと純三郎が少し良い雰囲気になりかけたところへ、光四郎が割って入り、突然なつみに「好きだ」と告白する。なつみは光四郎を弟のようにしか見ていないと伝え、場は微妙な空気に。

その日の帰り道は大渋滞。酒井の車内で純三郎と光四郎がなつみへの想いを巡ってもめ始め、困ったなつみは「本当にお兄さま(健一郎)を愛している」と言って車を降り、トマトの車へ移る。しかし、そちらでもトマトとミノルが口論中で、結局なつみは酒井の車に戻る。

店に帰ると、権造が純三郎に伝統のデミグラスソースの作り方を教え始める。だが純三郎はなかなか同じ味を出せず苦戦する。夕食時、雑誌にキッチンマカロニが掲載されると聞いて盛り上がる一同の前で、勇二郎が「明日からしばらく休む」と宣言。純三郎は反対するが、権造は静かにそれを認める。翌日、スーツ姿の勇二郎が出かける。勇二郎は外の世界でランチを食べ、自分が本当に大切にしたいものに改めて気づく。夜、勇二郎は店に戻ると、「ライスはふっくら上品に盛れ」と普段通りの口調で厨房に立つ。なつみを巡る淡い恋の動きと、勇二郎の一時的な離脱、権造と息子たちの静かな交流が交錯する回となった。

■第6話「親父の最後のお子様ランチ」

ゲスト:水野千鶴(演:中島ひろ子)、涼(演:鎌田拓充)

キッチンマカロニの朝、純三郎と光四郎は体の痛みを我慢しながら仕込みを続けている。ミノルに訳を聞かれると、昨夜勇二郎に殴られたことを明かす。実は勇二郎はなつみに誤って蹴られて腰を痛めており、純三郎と光四郎はなつみと一緒にいたことで「恋愛禁止」を破ったと誤解され、殴られたのだった。ランチタイムになり、引退を宣言した権造も店内を見回している。そんな中、ミノルは昨日、千葉県警の刑事がなつみを訪ねてきたことを思い出す。権造は「知らない」と追い返し、刑事が来たことを誰にも言うなとミノルに念を押していた。

店には水野親子が訪れる。息子の涼がメニューにないお子様ランチを欲しがり、権造は自ら作ることを決める。かつて常連だった水野を覚えていた勇二郎も、静かにその様子を見守る。権造は最高のデミグラスソースを完成させ、お子様ランチに込めた父親としての想いを言葉少なく涼に届ける。旗を立てたプレートを前に、親子の静かな交流が描かれる。

しかしその後、権造はクモ膜下出血で倒れる。突然の死に、一家は深い悲しみに包まれる。デミグラスソースの製法を誰にも伝えぬまま亡くなったことで、店の存続が危ぶまれる。残された者たちは、権造が最後に残した味を涙ながらに口にする。なつみは家族の一員のように悲しみを分かち合い、兄弟たちを支えようとする。父の死をきっかけに、勇二郎はすぐに店を開ける決断を下し、家族の絆が改めて問われることになる。物語が大きく転換する、静かで重い回となった。

■第7話「ハンバーグ!昔の恋人!!」

ゲスト:佐々木敏明(演:石黒賢)、矢崎修史(演:森田剛)、アイス売りの青年(演:上地雄輔)

父・権造を亡くしたキッチンマカロニは、悲しみを抱えながらも店を開け続ける。なつみは権造に自分の素性を明かせなかったことが心残りだった。夏休みに入った光四郎は、母方の田舎がある千葉へ出かけ、彼なりに父の死を偲ぶ。一方、純三郎は権造が遺したデミグラスソースの味を再現しようと苦闘するが、なかなか伝統の味に近づけない。勇二郎は純三郎に厨房へ入るよう命じ、店を守る体制を整えていく。

そんな中、かつての常連客・佐々木敏明が店を訪れる。権造の死を知り「何もかも変わった」と残念そうに帰る佐々木だったが、店の前でなつみとすれ違い、彼女の様子を気にかける。後になつみは佐々木から声をかけられ、過去に警察に関わっていたことを指摘される。佐々木は「自分は警察ではない」と告げ、5年前の出来事を語り始めた。なつみはかつて房総の不良・矢崎修史の彼女であり、修史が現在警察に追われている身であることを知らされる。

なつみは修史の影に怯えながらも、店の日常を守ろうとする。純三郎はデミグラスソース作りに励み、ハンバーグを通じて父の味を継ごうとする姿が描かれる。勇二郎は純三郎になつみへの想いを抑えるよう釘を刺すが、兄弟の間にもなつみを巡る感情が静かにくすぶる。回の終盤、修史の存在が現実味を帯び、なつみの過去が本格的に物語へ影を落とし始める。父亡き後の店の再出発と、なつみが隠してきた暗い過去が交差する、転換点となる一話である。

■第8話「カツ!危険で…悲しい過去」

ゲスト:矢崎修史(演:森田剛)

キッチンマカロニに、なつみの元恋人・矢崎修史が突然現れる。店のガラスを割って強引に踏み込み、「寂しかったよ」となつみを抱きしめる。刑務所を出てからずっと探していたと語る修史に、なつみは拒絶。しかし、逃げようとしたなつみは殴られ、止めに入った純三郎と勇二郎も暴力を受ける。光四郎が携帯で連絡しようとするが、修史に壊されてしまう。なつみを連れて行こうとする修史を純三郎が必死に止め、意識を失うほど殴られてしまう。勇二郎と光四郎は「なつみは自分たちの家族だ」と告げ、修史を制止。そこにトマトが現れ、騒ぎを見て悲鳴を上げると、修史は「何度でもここに来てやる」と言い残し、レジの金を奪って姿を消すのだった。

この騒動をきっかけに、なつみの過去が明らかになる。彼女はかつて不良グループに関わり、修史に騙されて覚醒剤の入った荷物を運ばされ、逮捕された前科を持っていた。警察で事情を聞かれたなつみは「店はもう辞めるから二度と来ないで」と告げ、店を守るために自ら離れようとする。

しかし、勇二郎がなつみを迎えに来て、ビーフカツレツを出し「これを食えば君はもう我が家の一員だ」と伝える。なつみは自分の過去を勇二郎に打ち明け、店に迷惑をかけたことへの申し訳なさと、それでも居場所を感じてしまう複雑な思いを抱える。悲しい過去が表面化し、なつみと鍋島家の絆が試される重要な回となる。

■第9話「危険な元彼と恋のライバル」

ゲスト:矢崎修史(演:森田剛)

店にこれ以上の迷惑をかけられないと考えたなつみは、元恋人の矢崎修史とともにキッチンマカロニを出て行ってしまう。翌日、厨房では純三郎が激しく落ち込み、なつみの不在を嘆く。勇二郎は「どんなことがあっても店を開けなくてはいけない」と冷静を装うが、純三郎は「元気なふりをしているだけだ」と指摘。ミノルも店を守る使命を口にし、トマトはそんなミノルを外へ連れ出す。

そこへ光四郎が飛び込み、テレビのニュースを告げる。修史がコンビニ強盗をしようとしたところ、居合わせた女性がキックで撃退したという内容で、純三郎は即座に「なつみさんだ!」と気づく。

その頃、なつみは修史と歩きながら「なぜ罪を重ねるのか」と問い詰めるが、修史は「俺はそういう男」と開き直る。なつみについてきた理由を問うと、彼女は「これ以上あの店に迷惑をかけられないから」と答える。その一方で、兄弟たちはなつみを家族として想い、テレビ取材の場で彼女への呼びかけを込めたメッセージを発信する。

トマトの説得もあって、なつみは再びキッチンマカロニへ戻る決意をする。修史の影と、なつみを巡る兄弟たちの想い、トマトとの関係が交錯する中、恋のライバル関係が表面化し、なつみの居場所が改めて問われる回となる。

■第10話「マジ!?突然キスと恋の加速」

キッチンマカロニの定休日。純三郎はトマト、光四郎、ミノル、酒井たちとキャンプに出かける。なつみも一緒だと思っていたが、ドアの修理が気になると言ってキャンセルしたため、店にはなつみと勇二郎の二人きりが残される。純三郎は落ち着かず、バーベキューを早めに切り上げて帰宅しようとするが、道路は大渋滞。

一方、二人きりのなつみと勇二郎は、なかなか帰ってこない一行を待たずに夕食を取ると、カレンダーの印に気づき、明日が勇二郎の誕生日だと知る。勇二郎はなぜかそわそわして落ち着かない。そこへ停電が起き、窓を開けた拍子にセミが部屋に飛び込んでくる。セミが大の苦手ななつみは慌てふためき、頭にセミが止まって卒倒してしまう。勇二郎はなつみにまたがる形でお椀をかぶせてセミを捕まえるが、超接近したまま動けなくなり、心臓の音が聞こえるほどドキドキする。

そこに純三郎と光四郎が帰宅。言い訳をしようと勇二郎が立ち上がった拍子にお椀がずれ、セミが飛び出す。すると、慌てたなつみが起き上がった弾みに二人の唇が触れ合い、思わぬキスが成立してしまい、純三郎は大きなショックを受ける。翌日の厨房でも言い訳を聞こうとせず、光四郎がなつみにキスしたと自慢し、純三郎も「自分が最初だ」と言い張るなど、恋の争いは一気に加速していく。

■第11話「兄嫁にプロポーズ」

ゲスト:柏木勝生(演:上田耕一)、桐島なぎさ(演:佐藤江梨子)

勇二郎は純三郎に、なつみを好きになってしまったと告白する。その様子をなつみ本人が目撃しており、気づいた勇二郎は突然走り出す。なつみも後を追い、息を切らせて追いつくが、勇二郎は「純三郎への告白は浅い意味だ」と慌てた言い訳をするだけで、なつみは訳が分からず戸惑う。

一方、近くのラーメン屋では健一郎と矢崎修史が偶然鉢合わせしていた。店ではミノルが光四郎の友人からデートに誘われたことを断り、仕事を優先すると言いながらも心が揺れ、勇二郎に「恋に落ちたのかもしれない」と漏らす。なつみは権造の遺影に「このままじゃいけない」と語りかけ、自分の気持ちを整理しようとする。

純三郎はなつみに「もう諦める」と告げ、自ら一歩引く姿勢を見せる。そこになつみの父親・麦田重雄の友人を名乗る柏木が現れ、重雄が亡くなっていたことを伝える。父の死を知らされたなつみは深く悲しみ、勇二郎が優しく支える。感情が溢れ出たなつみを抱きしめた勇二郎は、ついに「俺と結婚してほしい」とプロポーズする。なつみの心が大きく動き、二人の関係が決定的な段階へ進む回となった。

ランチの女王最終回ネタバレ

■最終話「地球上にランチがある理由 長男帰る!恋のバトルの勝者は?」

逃亡していた長男・鍋島健一郎が突然、キッチンマカロニに帰ってきます。相変わらず調子の良い健一郎は、なつみがまだ店にいるのを「自分を待っていてくれた」と都合よく解釈し、新たに連れてきた女性を婚約者として紹介しようとします。兄弟たちは唖然とし、特に勇二郎は激昂して掴みかかる事態に。そこへ塩見トマトが「ミス日本橋」コンテストへの出場を誘いに現れるも、誰も余裕のない状況でした。

ところが、つけあがる健一郎がなつみに「責任を取って結婚してあげなくちゃ」と言い出した瞬間、なつみのドロップキックが炸裂。それでも懲りない健一郎に対し、なつみはついに「みなさんごめんなさい。私、本当は健一郎さんの婚約者なんかじゃありません」と全員の前で真実を告白するのでした。

なつみは嘘をついていたことを勇二郎に謝罪し、事情を知っていた純三郎も一緒に頭を下げますが、勇二郎は簡単には納得できない様子。嘘を吐かれていたことに裏切られた気持ちに陥ると、なつみは彼を傷つけてしまった罪悪感から家を飛び出してしまいます。健一郎は「みんな俺が悪いんだよ」と反省の色を示しますが、純三郎は「んなことを改めて言わなくても皆思ってるよ」とバッサリ。

しかし、健一郎が亡き権造との約束を守るために「よし、俺決めた。死んだ親父のためにも、なっちゃんと結婚するよ」と言い出し、鍋島家長男の嫁として迎え入れようと提案すると、純三郎は机を叩いて猛反対。驚く兄弟たちを前に純三郎は「俺だってなつみさんを愛してるんだよ」と打ち明けると、光四郎も「ちなみに俺もなっちゃんを愛してるよ」と続け、更には「それに、勇にぃもなんだよね」と勇二郎をも巻き込み、鍋島家兄弟は波乱のなつみの奪い合いに。

一方で、店を飛び出したなつみは街中で捜査員の姿を見かけると、修史がこの近辺に潜んでいると察し、彼を探して回ります。すると、公園の公衆電話が鳴ったのでとってみると、「もしかして俺のこと探してくれてんの」と修史の声が。なつみが修史に東京に戻ってきた理由を訊ねると、彼はキッチンマカロニのご飯を食べにいくと約束したことを持ち出します。修史はすでに目的だった復讐を果たしたようで、後はもうやることがないため、最後にキッチンマカロニのご飯を食べにいくという約束を果たそうとしていました。

なつみは警察が見張っていることを伝えますが、修史は「ありがとな、なつみ」と言い受話器を切ります。

場面は鍋島家に戻ると、兄弟がなつみを取り合い健一郎と勇二郎が取っ組み合いの喧嘩。その最中、健一郎は香川で始めた事業が上手くいっていないためお金を貸してほしいと伝えますが、それが勇二郎の怒りに油を注ぐ結果に。そこへ戻ってきたなつみが割って入り喧嘩を止めると、なつみは仕込みの時間だと勇二郎たちをディナーの準備を促します。前に一度出て戻ってきたのは、勇二郎が店を辞めると言ったから心配だったからであり、自分はこの店のランチを守りにきたのだと改めて伝えると、兄弟たちを権造が遺した「キッチンマカロニ」の開店準備へと駆り立てます。

そんななつみの姿を健一郎は惚れ惚れとした目で見ますが、なつみは「やっぱだめだ私…」と、兄弟たちがいなくなった居間で呟くのでした。すると、しばらく考えた末に、キッチンに向かい「やっぱり私出て行きます」と決意を表明するのでした。その晩、純三郎はなつみを散歩に連れ出し慰めると、彼女から勇二郎にプロポーズされたことを打ち明けられ、彼女の口から本当は結婚を考えたと聞かされます。

一方で修史は大勢の警官に追われながらキッチンマカロニを目指し逃走すると、閉店後に店裏に到着。裏で洗濯をしていたミノルが防波堤のように立ち塞がるも、負けてしまい、騒ぎを聞いて駆け付けた勇二郎も押し切られ、修史はキッチンマカロニ店内へ。勇二郎は修史に「何しにきたんだよ」と問いただすと、彼は「食いに来たんだよ、ビーフカツ。約束したんだよ、なつみと」と一言。その言葉に驚きを隠せず口を紡ぐ勇二郎でしたが、直後、店のドアが開いたと思えば警察が突入し、修史を包囲するのでした。

その場になつみと純三郎が戻ってくると、入口前に立つ警官とパトカーに驚き店内へ。そこでは、修史が「ここでメシを食わせてくれよ」と懇願し、女性警官が「あんたみたいな奴に人並みに食事する資格はない」と言い放っている場面が。また、刑事がわざわざキッチンマカロニに来なければ捕まることはなかったと述べると、暴れる修史を複数人で取り押さえ手錠をかけ逮捕。

修史はパトカーに乗せられる前に再び抵抗し警官を振りほどきますが、なつみが駆け寄り彼をビンタ。それにより抵抗の意志がなくなった修史は再び警官に連行されますが、なつみは「食べられるよ。また食べに来られるよ。この店はここにあるから。ずっとずっと変わらないで、ここにあるから」と叫びます。すると、彼女に続き勇二郎も「待ってるぞ。何年でも待っててやる。食いにこい。だから頑張れよ」と声をかけると、純三郎も「そうだよ、絶対こいよ。ここで待ってるから。ずっとここで」と伝えます。

なつみたちから暖かい声を投げかけられた修史の目には涙が。「なんだよ…」と呟く修史は、なつみや、勇二郎たちの姿を目に焼き付けると大人しくパトカーに乗り連行されていくのでした。

また、直後になつみも事情聴取のため連れていかれることになりますが、勇二郎は「おい、わかってるんだろうな。次出てったら、うさぎ、3だぞ。あんた今まで勝手に二回も家でしただろ。三回目はもう誰も迎えに行かないぞ」と言います。その言葉の意味に気付いたなつみは「帰ってきていいんですか。私、前科あるし、嘘つきだし、私いるとみんなもめごとになるし」と確認すると、勇二郎は「ウチしかないだろ。あんたみたいな危険な女引き取るお人好しは、ウチしかないだろうが」と言い放ちます。

勇二郎の言葉に心を打たれたなつみは涙を流すと、なつみは兄弟たちの笑顔に見送られながらパトカーに乗り警察署へ。

修史となつみの一件後の晩、修史にやられたミノルの治療を終えた直後にトマトはミノルと交際することを純三郎に告白。光四郎は健一郎に自作のキャロットケーキを出しながら将来はコックになる決意を伝えると、権造が貯めてくれていた大学費用を渡します。

事情聴取から戻ってきたなつみが店に入ると、デミグラスソース作りに勤しむ純三郎の姿があり、その背中が権造と重なることに驚くなつみ。しかし、すぐに純三郎が「おかえり」と声をかけたので、笑顔で「ただいま」と返しました。

その後、なつみは「ミス日本橋」コンテストへ出場し見事優勝。賞品として豪華ロサンゼルスの旅ペア券を贈呈されるものの、準ミスの賞品である家族函館旅行に取り敢えてもらい皆で函館へ向かい、かつて父と食べたオムライスが提供される思い出の飲食店を訪れました。

なつみが勇二郎と二人きりになった際にはこれまで食したランチを記したノートを見せ、二人はかつてない距離感でノートを捲り笑顔に。そこには権造を含めたキッチンマカロニの従業員たちの集合写真もあり、二人は懐かしさに目を細めます。そこでなつみは「このまま勇二郎さんの奥さんになりたいと思った」が健一郎が帰ってきたせいでタイミングが狂ったと打ち明けると、もう少し時間が欲しいと謝ります。勇二郎は無言で立ち上がると、怒っていると言いつつ、自分と純三郎の飛行機搭乗券を差し出し「もし俺の搭乗券を引いたら、今すぐここで結婚すること(もし純三郎の方を引けば、この場は諦めてまた兄弟で恋のバトルを楽しむ)」と述べて、なつみに裏側にした二枚の紙を引かせます。

なつみは勇二郎の遊び心に笑いを浮かべつつも、一枚の搭乗券を選択。

その後、純三郎はなつみが勇二郎と結婚する夢を見て目覚めますが、現実ではキッチンマカロニに戻ってきたなつみに起こされ、いつもの日常が再開。季節は秋になり、グラタンのメニューが追加され、忙しくなります。そんな中、純三郎は勇二郎に「まだ結婚してないよね?」と確認を取り、勇二郎がまだ独身のため、あの時なつみが勇二郎の搭乗券を引いていなかったことが明かされますが、勇二郎は「でもな、純。俺は次の夏までには結婚してみせる」と意気込みを語ります。

一方で健一郎から『店の前に何か置いた』と連絡を受けた勇二郎と純三郎が封筒を見つけると、中には8万円と共に「とりあえず8万円返すね」と書かれた手紙が。健一郎もまた、自分を見つめ直して少しずつ歩き出したようでした。

その後、勇二郎はお客がランチを楽しむを姿を見つめると「俺さ、今やっとわかったよ。俺たちは健一郎みたいな人とか、何か寂しかったり、何か楽しかったりする誰かが、いつ来てもここにあるように、そのためにここでずっとランチをやってるんだ」と気づきます。その言葉に純三郎となつみは笑顔になると、なつみは「私わかってた。それがランチなの」と誇らしく笑います。

そして、最後はなつみがオムライスを配膳した際に客から「あれ?お姉さん、ミス日本橋クイーンだよね?」と聞かれると、「ランチの女王です」と笑顔で答えるシーンで終了しスタッフロールと共にエンディングが流れるのでした。

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まとめ

以上、ドラマ『ランチの女王』の紹介でした。

ドラマ『ランチの女王』は、ただの恋愛ドラマではなく、家族の再生と誰かの「居場所」を料理と共にコメディチックに描いた作品です。ランチという日常の喜びを軸に、喪失や再生、愛情の形を優しく、時にコミカルに描き出したことが、名作ドラマとし愛される理由でしょう。

また、若い時代の人気俳優たちが出演していることから、今では貴重な配役です。

ランチの女王アイキャッチ ドラマ「ランチの女王」
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