漫画『NARUTO-ナルト-』の続編である『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』にて、九尾の九喇嘛(クラマ)は死亡してしまいました。
しかし、BORUTOの第二部にて九喇嘛(クラマ)は復活を遂げたのです。
では、九喇嘛(クラマ)はどのようにして復活し、なぜうずまきヒマワリの中で生まれたのでしょうか。
今回は九喇嘛(クラマ)の復活とうずまきヒマワリの関係についてご紹介したいと思います。
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死亡した九喇嘛(クラマ)が生きている理由は?
引用元:岸本斉史・ 池本幹雄『BORUTO』 出版:集英社
尾獣は十尾を起源とする生命体であるため、他の生物同様に『死』は存在します。
しかし、NARUTO(第二部)第503話『ミナトの屍鬼封尽』でクシナが「このまま九尾を引きずりこんで死ぬわ…そうすればこの先九尾の復活時期を延ばすことができる…」と述べているように、尾獣は死亡しても完全に消滅するわけではありません。
尾獣の『死』は永遠ではなく肉体や魂が滅んでも時を経てどこかに必ず『因子』が発生し復活を遂げるのです。 ただし、いつどこで因子が発生するのかは尾獣本人にもわからないそうです。
ですが、九喇嘛は3年前に大筒木イッシキとの戦闘中に重粒子モードを使用したことでナルトの中から消滅し死亡したものの、3年後(予想よりもかなり早い段階)に『因子』が発生し復活を遂げました。
うずまきヒマワリの中に九尾の因子が発生
収録 | BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-『第88話』 |
BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-第81話からBORUTOは第二部(第一部から3年後)に突入しています。
そして、新たな敵である自我に目覚めた神樹(突然変異した十尾)たちが発生しそれぞれが自分のベースとなった人物の所縁のある標的を狙います。
その中の一人・十羅はうずまきナルトを標的に木ノ葉隠れの里へやってきますが、ナルトはすでにカワキが異空間に封印した状態であるため不在。しかし、十羅は自身が尾獣の化身であるため同じ尾獣のチャクラを感知することが可能。
そして、十羅が九尾のチャクラを頼りに辿り着いた人物がうずまきヒマワリだったのです。
ヒワマリの中から九尾のチャクラを感じることに十羅も「妙だな、こいつはいったいどういう事だ…」と困惑を隠せません。
ヒマワリの中に九喇嘛(クラマ)が復活した理由
収録 | BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-『第89話~90話』 |
十羅から逃げる際、九喇嘛がヒマワリの思考(精神世界)に話しかけたことで九喇嘛の復活が確定します。
なお、復活直後のためかその姿はヒマワリが抱き抱えられるくらいに小さな幼体。
3年前、うずまきナルトと共生していた九喇嘛は戦いの中で命の灯が消えてしまいましたが、今度の復活はヒマワリの中でした。
そして、九喇嘛曰く現在九喇嘛とヒマワリは一心同体とのことですが、その理由は定かではありません。
※九喇嘛の見立てでは以下の三つが予想されています。
- 生まれながらに九喇嘛のチャクラの片鱗を受け継いでいた
- ヒマワリに流れる『うずまき』と『日向』の血が手繰り寄せた
- 『運命』である
結果が出ている以上この現状を受け入れるしかないと言う九喇嘛ですが、ヒマワリは当惑しつつも「…あたし、うずまきヒマワリ…よろしくね…九喇嘛」と数秒で九喇嘛を受け入れるのでした。
九喇嘛もまた「話が分かるじゃねェか、ヒマワリ」と共生を認めています。
ヒマワリの資質はナルト以上?
九喇嘛曰くヒマワリのチャクラは他の前任者たちよりも九喇嘛のチャクラとの親和性が高いそうで、ポテンシャルの高さは随一です。
歴代人柱力はうずまき一族のうずまきミトとうずまきクシナ──この二名は九尾の力を抑え込むことに心血を注ぎました。
しかし、三人目の人柱力であるうずまきナルトは九喇嘛と対話することで相棒或いは友のように接し六道仙人以来の理解者となり、九喇嘛はナルトにチャクラを自分の意思で分け与えています。
そして、四人目の人柱力(ヒマワリの場合は人柱力に分類されるのかは不明)となったうずまきヒマワリはどういうわけかナルトを凌駕するほど九喇嘛との親和性が高いのです。
その理由は現在明かされていませんが、九喇嘛の見立て通り『うずまき』と『日向』の混血が関係しているのかもしれません。
ヒワマリの覚醒
収録 | BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-『第91話』 |
ヒマワリは現在10班の猪鹿蝶(シカダイ、チョウチョウ、いのじん)の3名とともに十羅と対峙しており、その最中に九尾の力に目覚めました。
九尾の力を引き出したヒマワリは少年時代のナルトのように瞳孔を開き獣の髭が出現させ、髪の毛を9本の触手(もみあげが2本、後ろ髪が7本)のように操作しており、腹部に風穴を空けられたいのじんを触手で回収すると瞬時に傷口を塞ぐ治癒能力を発揮。
また、十羅を吹き飛ばす体術や尾獣玉を披露しました。
一方でこれまでの人柱力同様に驚異的な治癒力を有しているものの、ヒワマリ本体のチャクラ量は少ないのかすぐに消耗する様子。
絵的にチャクラの衣が出現していないので波の国篇での暴走ナルトに近い印象ですが、尾獣玉をコントロールしているため、能力的には終末の谷か第二部以降のナルト程度には九尾の力を引き出せている状態かもしれません。
最も、ナルトと違って初っ端から九喇嘛が協力的なのがナルトとの一番の違いだと思われますが、九喇嘛自身が生まれたてでチャクラが小さいと考えられるため覚醒状態でも中忍・上忍レベルかもしれません。
まとめ
- 尾獣は肉体や魂が滅んでも時を経てどこかに必ず『因子』が発生し復活を遂げる
- 九喇嘛(クラマ)は、3年後にうずまきヒマワリの中で復活する
- うずまきヒマワリの中で九喇嘛が復活した理由は不明だが、以下三つの可能性を示唆している
- 生まれながらに九喇嘛のチャクラの片鱗を受け継いでいた
- ヒマワリに流れる『うずまき』と『日向』の血が手繰り寄せた
- 『運命』である
- うずまきヒマワリのチャクラは他の前任者たちよりも九喇嘛のチャクラとの親和性が高い
尾獣は死亡しても時が経てば復活する──というのは案外忘れがちな設定であり、前作『NARUTO』からの設定です。
ただ、九喇嘛の復活がたった3年後という近い時期なのは予想外であり、それもヒマワリの中で復活するのは想定外だったのではないでしょうか。
日向の血を色濃く継いでいたヒマワリは早々に白眼を開眼させていましたが、そこに九尾の力を宿すとなるともはや歴代最強になる気がしますね。