漫画『SAKAMOTO DAYS』に登場する敵対組織・×(スラー)一派。
その幹部であり有月からも信頼の厚い楽ですが、世紀の殺し屋展でORDERと連戦し死亡するに至りました。
果たして、楽はどのような最期を迎えたのでしょうか。また、本当に死亡してしまったのでしょうか。
今回は楽(ガク)の死亡と最期についてご紹介したいと思います。
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楽(ガク)は死亡した?
引用元:鈴木祐斗『SAKAMOTO DAYS』 出版:集英社
×(スラー)一派の幹部である楽は世紀の殺し屋展で南雲与市に敗北後、鹿島の治療を受けて息を吹き返しますが、篁と戦い死亡しました。
なお、楽は篁に胴体を貫かれていますが、これまで篁に斬り捨てられてきたキャラクターと違い明確にバラバラにされたわけではないため、生存説も囁かれています。
楽(ガク)の死亡は何巻何話?
楽(ガク)の死亡が描かれるまでの概要は以下の通りであり、死亡は単行本19巻第167話『深淵を覗く』で描かれました。
17巻第149話 | 世紀の殺し屋展襲撃(×一派参戦) 楽と南雲与一、対峙 |
17巻第150話~18巻第152話 | vs南雲与一 |
18巻第153話 | 鹿島、楽を蘇生開始 |
19巻第164話 | 楽、息を吹き返す |
19巻第165話 | vs篁(楽、ハルマ参戦) |
19巻第166話 | vs篁(有月、楽、ハルマ共闘) |
19巻第167話 | vs篁(楽、ハルマ死亡) |
楽(ガク)の死亡と最期のまとめ
楽の死亡と最期は世紀の殺し屋展が開催された単行本16巻第141話~で描かれました。
スラー一派(楽、熊埜御、ハルマ、キャロライナ・リーパーの4名)はヘリコプターから降下し美術館に侵入すると、配備された殺連の殺し屋を瞬殺。×(スラー)一派の目的は麻樹栖の殺害ですが、分散し先に潜入していた有月憬と合流する傍ら、各自ORDERと交戦することになります。
そして、楽が対峙したのはORDERでも一・二の実力を持つという南雲与一でした。
vs南雲与一
楽は篁との再戦を望んでいたため、南雲と対峙した途端にあからさまにガッカリとした反応を見せると、南雲はお互いターゲットではないため会わなかったことにするのはどうかと提案し、楽は了承します。
しかし、両者が背を向けたところで互いに攻撃を仕掛け鍔迫り合いになり戦闘開始。
パワーは楽が上、スピードは五分、楽は戦いながら冷静に南雲の戦闘力を分析。南雲が一段階ギアを上げてきても動作を見切れる自信がありました。が、不意に南雲がサイコロを弾くと、楽は飛来するサイコロに目を奪われることになり、その隙に南雲が一太刀楽に浴びせることに。これにより、楽のギアが上がります。
今度は楽が南雲を押し切り始めると、南雲は『今まで僕が殺ってきた誰よりも強い』と独白。また、楽も一人とここまで長く戦うのは久々であると称し、戦闘に身が入ります。
南雲の戦闘術は戦闘中に何パターンか形態変化する武器を使いブラフを混ぜるやり方であり、都度変形する武器を相手に楽は苦戦。しかし、ゴチャゴチャと考えることを止めると力でねじ伏せることに原点回帰し、まずは自身の武器の頑丈さと重さを利用した打撃で南雲の武器を破壊することに。ですが、南雲の武器は一部亀裂が生じ破損してしまうものの、南雲は武器に仕込んでいた透明な刃を使って接近してきた楽の胴体を貫くのでした。
南雲の武器が何パターンも変形するのはその繰り返しを印象付けて他の手に意識を向けさせないための細工。楽は改めて南雲の戦闘術を分析すると自身にとって『やりづらい相手』と捉えながらも、篁以外にも楽しめる相手がいたことに高揚します。
一方で、南雲から受けた傷は今すぐ手当しなければ死に至る致命傷。しかし、楽はこのまま退くことはせず、あえて制限時間があったほうが燃えると称し、自身が先に死ぬかそれとも勝って生き永らえるかの『ぶっ殺しRTA』を開始。
ついに油断も一切の隙もなくした本気を出すことになり、南雲相手に圧倒する力を見せつけると、南雲もまた本気を出したかのように表情から甘いマスクが消え、怒涛の近接戦を繰り広げるのでした(※なお、南雲は純粋な殴り合いでは楽に勝てないと認めています)。
『SAKAMOTO DAYS』楽vs南雲はこちら! | |
SAKAMOTO DAYS 17巻 作者:鈴木祐斗 |
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『SAKAMOTO DAYS』楽vs南雲はこちら! | |
SAKAMOTO DAYS 18巻 作者:鈴木祐斗 |
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楽の敗北と蘇生
楽vs南雲の決着までの詳細は描かれず、本気の戦いが開始された直後に坂本へ場面転換。しかし、同話の最後にて坂本とシンが南雲の瀕死体を発見し、有月の元に楽が辿り着いているシーンが描かれたことから、楽が勝利し南雲が敗北したことが推察されました。
しかしながら、実は坂本が発見した南雲の瀕死体は南雲本人が楽を自分の姿に変装させたフェイクものであり、南雲は楽に勝利したその足で楽に変装し有月を奇襲していました。
つまり、楽は南雲に敗北した後、南雲によって彼のフェイクの遺体を演じさせられていたのです。
そうとは知らず、坂本は南雲の心肺蘇生を試みる最中、美術館に×(スラー)一派が侵入するのをテレビで見ていた鹿島が現場に到着。坂本は鹿島に救助を求めると、鹿島は渋々南雲の蘇生を手伝うことに。
しかし、鹿島は南雲の救命措置を始めたところで右腕に見覚えのある傷があることに注目すると、目の前の南雲の正体が変装させられた楽であることに気づくのです。そのことを坂本たちに告げずに、鹿島は仲間である楽を救うべく蘇生を継続。すると、南雲の変装術が時間経過で解け始めたことで次第に南雲の特徴であるタトゥーが消えていくことになり、坂本たちも目の前の南雲は南雲の姿に変装させられていた楽であることにようやく気付きました。
そして、しばらく美術館各階で×(スラー)一派とORDERが交戦していると篁が始動。篁の攻撃によって美術館の大部分が斬られて一部地震のような崩落が始まると、楽の指先が動き意識を取り戻すのでした。
vs篁
有月憬、坂本太郎、南雲与一の3名が特A級抹殺対象に指定されたことで篁が参戦すると3名と交戦し、3名は敗色濃厚となりますが、ここで楽が参戦。楽と篁と言えば、殺連関東支部以来の再戦となりますが、今回は×(一派)のハルマも同時に参戦しました。
初手(ミートハンマーによる叩き下ろし)は鞘で防がれ、次の手(振り被り)に至っては回避とともに右腕を刺突され負傷しますが、蹴り飛ばして距離を取ることに。同じく赤子のようにあしらわれたハルマとともに篁の『化け物』具合にどこか戦闘を楽しんでいる様子の楽とハルマ。
一方で、ハルマが殺連を壊滅させるには篁との戦いは避けて通れないと意見すると、二人の覚悟を受け入れた有月も戦闘に加わることになり、3対1で篁に挑みます。
篁は殺気にのみ異常に反応する殺人マシーンであることから『拘束』が目的であればこちらの攻撃は察知できないのではないか──と仮説を立てた有月は、二人に陽動役を買ってもらった隙に乗じて鞭で篁の右腕を拘束。仮説通り、殺気がなければ対処が後手であり、篁は拘束された右腕を切断しようとしますが、楽が武器を投擲して切断を阻害。
そして、この機に乗じて楽とハルマが前傾姿勢で篁へ畳みかけようとすると、ここで状況が一転。
「テメェら俺がボケてると思ってんだろ」
突然、篁が流暢に喋りはじめたことで三人は警戒心から硬直。その間、篁は拘束された右腕を自ら刀で切断するとすぐさま切断した右腕をキャッチして切断面に接合──接着させます。この時、楽は殺連関東支部で切断された自身の腕を縫合してくれた鹿島が言っていた『非常に断面が綺麗で筋繊維がまだ生きていましたから』という言葉を想起。
そして次瞬、篁は瞬足の居合をもってハルマを両断(ハルマは有月を庇い一人だけ篁に斬られて死亡)。
篁が納刀した刹那、重傷を負っていた坂本と南雲はこの混乱に乗じて篁を急襲しますが容易に受け流されてしまうと、2対1でありながら接近戦でも徐々に押し返されていく始末。しかし、二人が篁の『化け物』具合に悪戦苦闘していると、篁の背後を取るように飛び掛かる楽の姿が。
楽は篁の死角を突くように背後から急襲しますが、篁は殺気を察知したのか反射的に振り返りざまに横薙ぎの剣撃を放ち、楽の頭部にヒットします。が、刃が頸筋から口許にまで差し込んだところで楽は刀身を噛み折り頭部の切断を免れていました。
「最高ふぁぜクホジジィ」
楽は折れた刀身を咥えたままそう述べると、篁の襟首を掴み口に咥えた刃を振りかぶります。篁は辛うじて身を反らして直撃を回避しますが、右目から右耳にかけて深い斬り傷を負うことに。しかし、反撃として折れた刀で楽の胴体を貫くのです。
この攻撃が致命傷となり楽はついてにその場に倒れてしまいますが、これ以降、楽が立ち上がることはありませんでした。
『SAKAMOTO DAYS』楽vs篁はこちら! | |
SAKAMOTO DAYS 19巻 作者:鈴木祐斗 |
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楽(ガク)の生存や復活の可能性
残念ながら世紀の殺し屋展以後も楽の登場はなく×(スラー)一派集合時にも描かれていないため本当に死亡してしまったようです。
また後日、篁の人格を構成した有月が殺連の武器製造工場を襲撃しその強さをひけらかすと、熊埜御が「これならさ、楽やハルマがいなくても私たちだけで十分…」と発言しているため、世紀の殺し屋展で篁にやられてしまった二人の死亡はほぼ確定したようなものです。
そのため、今後は回想などでしか楽の登場はないのかもしれません。
まとめ
×(スラー)一派の楽の死亡と最期のまとめ
- 楽(ガク)の死亡は何巻何話
- 17巻第149話:美術館侵入
- 17巻第150話~18巻第152話:vs南雲与一
- 18巻第153話:蘇生開始
- 19巻第164話:復活
- 19巻第165話~第166話:vs篁
- 19巻第167話:死亡
- 楽(ガク)の死亡と最期
- ヘリコプターから降下し空中から美術館に侵入(スラー一派行動開始)
- 南雲与一と対峙し戦闘するが、敗北
- 南雲は楽の遺体を自身の姿に変装させ、自身は楽の姿に変装し有月を奇襲
- 瀕死の南雲(楽)を発見した坂本とシンが救命措置を始めたところに鹿島が美術館に到着し、坂本たちの頼みを聞き入れて南雲(楽)の蘇生を開始する
- 有月憬、坂本太郎、南雲与一の3名が特A級抹殺対象に指定され篁と戦闘を開始した頃、楽が目覚める
- 楽とハルマが篁との戦いに参戦すると、有月と三人で共闘し篁を一時拘束することに成功するが、振り解かれてハルマが殺害される
- 続けて、坂本と南雲が篁と戦う最中に楽が篁を急襲すると、篁の刀の刀身を刃で噛み砕き、咥えた刀身で篁の右目から右耳まで切り裂くものの胴体を貫かれて絶命する
- 楽(ガク)の生存と復活の可能性
- 世紀の殺し屋展以降、登場シーンなし
- 熊埜御が「これならさ、楽やハルマがいなくても私たちだけで十分…」と発言
- 現段階では、本当に死亡したと考えられる
楽は敵対組織×(スラー)一派の影が見え始めた頃からの準レギュラーキャラクターであり、戦闘能力もさることながら愛着の湧くキャラクター性から読者人気の高い敵キャラクターでした。
死刑囚、JCC試験、世紀の殺し屋展と長きに渡って登場した楽ですが、最期はORDERの中でも一・二を争う南雲与市や史上最強の殺し屋と謳われる篁と戦い満足して散っていきました。
かっこいいキャラクターだけに今後登場がなくなることは残念ですが、vs南雲やvs篁を早くアニメで見てみたいですね。
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