尸魂界篇から準レギュラーとして人気を博した吉良イヅルですが、破面篇でも活躍した彼は千年血戦篇の序章で惜しくも命を落とすことになりました。
「故に侘助」での台詞でお馴染みのキャラクターだったイヅルは、果たしてどのようにして死亡したのでしょうか。
今回は、千年血戦篇で死亡した三番隊副隊長吉良イヅルについてご紹介したいと思います。
この記事で紹介する内容は?
- 吉良イヅルの死亡
- 吉良イヅルの復活
- 吉良イヅルの再登場と死人化
- 吉良イヅルのその後
吉良イヅルの死亡は何巻何話?
引用元:久保帯人『BLEACH』 出版:集英社
イヅルの死亡が描かれたのは以下の通り。
- 単行本56巻『494.THE CLOSING CHAPTER PART ONE』
- アニメ千年血戦編第3話『MARCH OF THE STARCROSS』
見えざる帝国が尸魂界の瀞霊廷に進軍開始したこの回、瀞霊廷の影の中から現れた星十字騎士団の精鋭たちが登場。瀞霊廷各地にとてつもない霊子濃度の青い火柱が立ち上ると、それぞれの区画を担当する護廷十三隊が観測、対処に出動します。
そんな中、火柱の一本に対峙するのが三番隊副隊長吉良イヅルと、同隊の席官や隊士たちでした。霊子調査班が火柱の中にサンプル抽出霊圧との適合率93の霊圧を捕捉し滅却師と断定すると、イヅルは身構えます。
そして、火柱の中から星十字騎士団バズビーの姿が露見すると、イヅルは「見えたぞ!!かかれ!!」の号令とともに斬魄刀を振りかぶり突撃していきました。
が、次に瞬間、不意打ちのごとく火柱の中から強力な光線(おそらくバーナーフィンガーだと思われる)が放出されるとイヅルの右胴体に綺麗な風穴を空けており、イヅルは何が起きたのか理解できないまま白目を向くとそのまま糸が切れたように崩れます。
悲鳴も何もリアクションがなかったため、おそらく即死に近い模様。また、胴体に風穴が空いた瞬間に斬魄刀を握る左腕もちぎれて地面に落ちています。
副隊長吉良イヅルの死亡を目にした隊士たちは絶叫。
イヅルの死を前に、第三席戸隠李空が始解を部下たちに指示すると、第三席戸隠李空、第五席吾里武綱、第六席片倉飛鳥が始解。しかし、始解直後に吾里武綱と片倉飛鳥がバズビーにより頭部を地面に叩きつけられて圧死すると、残る戸隠李空もバズビーに殺害されるのでした。
続く495話(アニメ第4話)では、吉良イヅル、戸隠李空、吾里武綱、片倉飛鳥の霊圧消失が報告されたため彼らの死亡が確定しています。
イヅルは第二次瀞霊廷侵攻の一人目の被害者となりました。
BLEACH 単行本56巻カラー版 作者:久保帯人 出版社:集英社 |
吉良イヅルの復活
吉良イヅルの復活に関して言及されているのは以下の通り。
- 単行本70巻収録『520.5 WALK UNDER TWO LETTERS』
- BLEACH 13 BLADEs.
- BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU
単行本70巻収録『520.5 WALK UNDER TWO LETTERS』では涅マユリの研究室で極太の管を挿管され手術している意味深な描写が掲載。
『BLEACH 13 BLADEs.』では、短編小説として涅マユリの死鬼術式で蘇ったイヅルが中央四六室管轄大霊書回廊を襲撃するシャズ・ドミノと戦うエピソードが収録されています。また、上級貴族阿万門家の娘である阿万門ナユラや中央四六室の構成員の何名かの命を救っており、シャズ・ドミノを撃破しています。
また、『BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU』では、イヅルに施されたものがマユリの『死鬼術式』であると瀞霊廷通信で号外されている事が判明。
涅マユリの死鬼術式とは?
イヅルの死体は涅マユリが戦場から回収し死体に実験的な肉体改造手術を施しており、当人の無許可で見事手術を成功させています。
そのためイヅルは死んだまま生きる『死人』となりました。
イヅルはマユリの死鬼術式により再起動していますが心拍も脈拍もない状態であり、右胸はバズビーに撃ち抜かれたために空洞のまま。死鬼術式直後に体内の熱を逃がすために再登場した際には死覇装を片脱ぎしていたものの、大戦後にはマユリの技術力向上により放熱問題が解消されたので穴を晒す必要は無くなっています。
なお、ネット上では『イヅル ゾンビ』とサジェストされる模様。仕組み的には『涅骸部隊(破面の死体を使ったマユリの直属兵隊)』と似たようなものと推察できるので、あながちゾンビという表現も間違いではない…?
イヅルは戦死した三番隊席官の遺体を使って強化
イヅルが死亡した直後、同じくバズビーによって三番隊の席官(戸隠李空、吾里武綱、片倉飛鳥)も相次いで殉職しています。
しかし、マユリは死鬼術式を施す際に彼らの遺体(魂魄)を再利用しイヅルの霊圧や持久力を底上げしました。
そのため、イヅルの霊圧に限っては隊長格に匹敵するものとなっており、イヅルは彼らの死を背負い護廷十三隊の一員として使命を全うすることに務めています。
ただ卍解を使えるといった成長はないのでどの程度強くなったのかはよくわかっていません。
吉良イヅルは『死人』として再登場
引用元:久保帯人『BLEACH』 出版:集英社
復活した吉良は本編で再登場したのは単行本72巻『654.Deadman Standing』に収録。
霊王宮で星十字騎士団及びユーハバッハの親衛隊の一人リジェ・バロを京楽春水と伊勢七緒が打ち取ったかに見えたところ、リジェは首を落とされた直後に霊子が瀞霊廷中に飛び散り『鳥』のような姿で地上に分散しました。
七緒の八鏡剣の効力でやられたリジェは光輪を失ったものの『万物貫通』の能力は健在なのか地上にいた隊士を能力で殺害。そして、神の力を失ったリジェは京楽春水が守ろうとしていた瀞霊廷を蹂躙することに目的を変えると、数体の『鳥』が瀞霊廷に降り立ち破壊を始めるのでした。
そんな中、一体の『鳥』の頭部を斬り裂いて現れたのが戦死した筈の吉良イヅルであり、イヅルはバズビーにやられた風穴を晒すように死覇装を片脱ぎした姿でリジェの前に立ちはだかります。
「ギイギイとよく鳴く鳥だね…、酷く耳障りだ。孔に響くよ」
突然の乱入者に『鳥』の一体をやられたリジェは何者なのかと問い掛けると、イヅルは『死人』と返答。
そして、すかさず二体の『鳥』を瞬殺すると、ぞくぞくと集結する『鳥』の群れを前に「僕なんかが生き残ったところで……護り切れるのかどうか」とネガティブな台詞に反して始解した侘助を構えるのでした。
その後、イヅルの戦闘は描かれませんでしたが後日談として小説でイヅルが鳥をすべて討伐したと明かされています。
BLEACH 単行本72巻カラー版 作者:久保帯人 出版社:集英社 |
吉良イヅルのその後
本編ではリジェ・バロの残滓(鳥の群れ)を討伐する活躍後出番がありませんでしたが、霊王護神大戦から三年後を描く『BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU』では真央霊術院の院生に死神の矜持を説く講演している姿があります。
というのも、大戦後には多くの死傷者が出たために死神も人手不足に陥っているため死神見習制度が導入されたのです。可及的速やかな人員の補充を目指すこの制度により、一昨年は雛森桃、昨年は阿散井恋次が招待され講演を行ったことから同期のイヅルも承諾しました。
その際、真央霊術院学院長『石和厳兒』と再会。彼は特進学級にいたイヅルと違い、第二組に在籍していた院生時代の同期でしたが、卒業後は五番隊に在籍しており、先の大戦で両足を失ったところ、平子真子から学院長を薦められて今の地位に就いています。
また、同じく四楓院夜一も真央霊術院で隔週ではあるものの白打と歩法の講義を行っている模様。しかし、死鬼術式に興味を持った夜一がイヅルの穴を確認しようと死覇装を脱がせた場面を石和厳兒と院生が目撃したため、あらぬ噂が広まることに。その噂が砕蜂に届くと、イヅルは砕蜂と顔を合わせるたびに呪殺されそうなほど睨みつけられたとか。
朽木ルキアと阿散井恋次の結婚報告の場にも出席しており、挙式にも参列し彼らを祝福しています。
大戦から十二年後を描く『獄頣鳴鳴篇』では、虚の軛から解き放たれて穴が肉体の外へと飛び出した虚の襲撃にあった副隊長たちに加勢するように参戦しており、一体を撃破しています。
その際に趣味で辺境警備をしていると判明しており、未だ心がどこか病んだ様子。阿近にも「いい加減、趣味で辺境警備するのやめたらどうだ?」と忠告されているあたり、やはり戦死した席官たちの命を気負いしているのでしょうか。
まとめ
- 吉良イヅルの死亡が描かれたのは単行本56巻494話、アニメ千年血戦編第3話
- 吉良イヅルは星十字騎士団バズビーに殺害された
- 吉良イヅルは死亡後、涅マユリに遺体を回収され無許可で『死鬼術式』を施されて復活
- 吉良イヅルの魂魄には、同じく戦死した同隊第三席、第五席、第六席の遺体が使用されて霊圧を強化されている
- 吉良イヅルは復活後に大霊書回廊でシャズ・ドミノを討伐して、阿万門ナユラや中央四十六室の生き残りを救出している
- 吉良イヅルはシャズ討伐後、瀞霊廷でリジェの成れの果てである『鳥』の群れを殲滅している
- 吉良イヅルはその後、心拍も脈拍もない死んだまま生きる『死人』として生き続けている
- 霊王護神大戦から3年後には真央霊術院で講演、12年後には趣味で辺境警備をしている
吉良イヅルを好きな読者は多いと思われますが、残念ながら千年血戦の序盤で戦死を遂げてしまいました。
しかし、BLEACH 13 BLADEs.や小説などでイヅルの死亡後に何が起きたのかが語られたことで、『死人』となってリジェの前に再登場を果たしたイヅルの背景が見えてきました。
また、死鬼術式によって部下の魂魄を使用されたイヅルは隊長格に匹敵する霊圧を内包していることから副隊長にしながら充分な戦力となっています。
読み切りで描かれた獄頣鳴鳴篇でも登場しているので、もし地獄篇の続きが描かれればイヅルの活躍が再び見れるかもしれませんね。
BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU 原作:久保帯人 著者:松原真琴 |
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