【ネタバレ】映画「デスノート」の結末|前後編の展開、月の死亡、Lの最期など | 漫アニぶろぐ

【ネタバレ】映画「デスノート」の結末|前後編の展開、月の死亡、Lの最期など

映画「DEATH NOTE デスノート」アイキャッチ 映画

「このノートに名前を書かれた人間は死ぬ」

実写映画『DEATH NOTE デスノート』は、人気漫画を原作に正義と殺意が交錯する頭脳戦を描いた作品で、2006年に前後編が連続公開されました。

天才大学生・夜神月と謎の名探偵Lの対決は、公開当時大きな話題を呼び、今なおサスペンス映画の代表作として語り継がれています。

今回は映画『DEATH NOTE デスノート』についてご紹介をしたいと思います。

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映画『DEATH NOTE デスノート』の作品概要・キャスト・あらすじ・結末ネタバレ

映画『DEATH NOTE デスノート』は、少年ジャンプ連載作品である大場つぐみ・小畑健の同名漫画「DEATH NOTE」を原作とした実写映画で、2006年6月17日に前編『DEATH NOTE デスノート』、同年11月3日に後編『DEATH NOTE デスノート the Last name』が公開されました。

監督は金子修介、脚本は大石哲也、配給はワーナー・ブラザース映画。前編約126分、後編約140分で、邦画としては異例の連続公開形式が採用されました。

死神が落とした「デスノート」を拾った青年が、犯罪のない理想の世界を作るために犯罪者を裁き始めたことを発端に、世界的な名探偵と激しい攻防を繰り広げる物語。キャッチコピーとしては「退屈な死神がノートを落とし、退屈な天才がそれを拾った」という一文が象徴的です。

登場人物(キャスト)

■夜神月(藤原竜也)
名門・東応大学に通うエリート大学生。正義感が強く、犯罪がまかり通る社会に強い不満を抱いている。死神が落としたデスノートを拾ったことをきっかけに、自らが神となって理想の世界を築こうと決意。冷静で計算高く、目的のためには犠牲を厭わない冷酷さも併せ持っている。Lとの頭脳戦を通じて、正義の名のもとに徐々に人間性を歪めていく姿が、物語の中心となっている。

■L/竜崎(松山ケンイチ)
世界中の難事件を解決してきた謎の名探偵。しゃがんだ姿勢や甘いもの好きといった独特の仕草が特徴で、常人離れした推理力でキラ事件に挑む。感情を表に出すことは少ないものの、正義への強いこだわりを持ち、月を最大の容疑者として執拗に追い続ける。奇抜な外見の裏に、冷静沈着な策略家としての顔を隠し、物語全体を牽引する存在。

■弥海砂(戸田恵梨香)
人気アイドルとして活動する少女。第二のデスノートを手にし、キラを盲信して積極的に行動を起こす。明るく無邪気な表層の裏に、強い執着心と大胆さを秘めており、月の計画に深く関わることになる。Lや捜査陣との駆け引きの中で、物語に新たな緊張と展開をもたらす重要な人物。

■夜神総一郎(鹿賀丈史)
月の父親であり、警察の幹部。キラ事件の捜査本部長として陣頭指揮を執る。息子を信じようとしつつも、正義を貫く刑事としての葛藤を抱える。家族と職務の間で揺れ動きながら、事件の核心に迫っていく。

■南空ナオミ(瀬戸朝香)
元FBI捜査官で、レイ・イワマツの婚約者。婚約者の死をきっかけにキラ事件の真相を独自に追う。優れた洞察力と強い意志を持ち、月の周辺にまで疑いを向ける鋭さを見せる。感情を抑えきれない一面もあり、極限状態で取り返しのつかない行動に出てしまうなど、物語に大きな転換点をもたらす悲劇的な役割を担う。正義感の強さと個人的な感情が交錯する、印象深いキャラクター。

■FBI捜査官レイ・イワマツ(細川茂樹)
キラ事件捜査のため日本に派遣されたFBI捜査官。真面目で職務に忠実な人物で、Lの指示のもと月の周辺を調査する。婚約者のナオミを想いながらも、捜査を優先する姿勢を見せるが、月の巧妙な策略により命を落とす。彼の死はナオミの行動を促すきっかけとなり、事件の流れを大きく変える重要な転換点となる。冷静な捜査官としての顔と、個人的な想いの両面が描かれる。

■秋野詩織(香椎由宇)
夜神月の恋人で同じく大学生。穏やかで誠実な性格で、月を純粋に信頼し支えていこうとする。事件の渦中に巻き込まれる中で、月の抱える闇に気づかないまま悲劇的な運命を迎える。彼女の存在は、月がまだ人間らしい感情を残していた頃の象徴でもあり、物語に情感的な深みを与える。無辜の犠牲者として、キラ事件の残酷さを際立たせる役割を果たす。

■高田清美(片瀬那奈)
キラ事件を取材する報道関係者で、後にデスノートを手にする人物。仕事への向上心が強く、キラの思想にも一定の共感を示す。レムからノートを受け取った後は第三のキラとして活動を始め、犯罪者を裁く一方で、自身の出世のためにノートの力を利用する面も見せる。月の計画の中で利用され、最終的には記憶を取り戻した月によって命を奪われるなど、物語の転換点で重要な役割を果たすキャラクター。

■夜神幸子(五大路子)
夜神月の母親。家庭的で優しく、家族を大切にする普通の主婦。息子や夫の仕事については詳しく知らないまま、平穏な日常を守ろうとする。事件の真相を知らされない立場でありながら、家族の変化に気づき不安を募らせる姿が描かれる。キラ事件という異常な事態の中で、普通の家庭が抱える日常の脆さを象徴する存在として、物語に現実味を与える。

■夜神粧裕(満島ひかり)
夜神月の妹。明るく無邪気な学生で、兄を慕い、家族の絆を自然に感じている人物。事件の真相を知らないまま日常を過ごしており、月や父親の変化に戸惑う場面も見られる。彼女の存在は、月が守りたかった「普通の幸せ」を体現しており、キラとして行動する月の内面的な葛藤を際立たせる役割を果たす。無垢な視点が、物語に優しさと哀しみを添える。

■ワタリ(藤村俊二)
Lを支える右腕的存在で、捜査の実務や情報管理を担う人物。冷静で有能なサポート役として、Lの奇抜な行動を陰で支える。捜査本部との連絡役も務め、事件の進行に欠かせない役割を果たす。感情をあまり表に出さない落ち着いた態度で、Lの推理を現実の捜査につなげる橋渡し役として機能する。物語の裏側で重要な歯車を動かす、信頼できる参謀的なキャラクター。

■リューク(声:中村獅童)
デスノートを人間界に落とした死神。退屈しのぎにノートを落としただけであり、人間の行動を面白がって観察する立場を貫く。月にノートのルールを教え、時に助言めいた言葉を投げかけるが、基本的には中立を保ち、どちらにも肩入れしない。独特の笑い声と飄々とした態度が特徴で、人間の欲望や計算を嘲るように見下ろす存在。死神らしい冷酷さと、どこか人間を見下したユーモアを併せ持ち、作品に不気味さと皮肉を添える重要な役割を担う。

■レム(声:池畑慎之介)
海砂に憑くもう一人の死神。リュークとは対照的に、感情を抑えきれない面を持ち、海砂を守るために積極的に行動する。デスノートの所有権が移る過程で高田清美にノートを渡し、物語の展開を大きく動かすきっかけを作る。海砂への想いが強く、彼女の危機には自らの命を賭してでも介入しようとする。冷酷な死神でありながら、人間に対する執着めいた感情を見せる点が特徴で、月の計画に利用されつつも、最後は自身の選択で運命を変える。

あらすじ

名門大学に通う夜神月は、犯罪が蔓延する社会に強い不満を抱いていた。ある日、「このノートに名前を書かれた人間は死ぬ」と記されたデスノートを拾う。半信半疑で試した力は本物であり、月は犯罪者を次々と裁くことで理想の世界を築こうと決意する。

そして、正体不明の存在が犯罪者を次々と裁いていくため、いつしかネット上では殺し屋(killer)からもじってその存在を『キラ』と呼び、救世主のように語られ始める社会現象となる。そんな中、世界的な名探偵『L』がキラを捕まえるために捜査に乗り出すことに。

日本にやってきたLはキラの能力と居場所を徐々に特定し、警察と連携して包囲網を狭めていく。一方で、月はノートの力を駆使して追跡者を排除しながら、自身の正体を隠し通そうとする。しかし、両者の知略が激しく交錯する中、第二のデスノートを手にした弥海砂も介入し、事態はさらに複雑化する。

正義を掲げた殺人行為と、それを止めようとする探偵がぶつかり合う中で、絶対的な力を手にした人間の末路が明らかになっていく──。

結末ネタバレ

夜神月は将来を嘱望されるほどの頭脳を持つ優秀な学生である一方で、犯罪が後を絶たず、凶悪な事件が報じられながら法が十分に機能しない現実に強い退屈と憤りを感じていました。

そんなある日、帰宅途中に地面に落ちている黒いノートを見つけます。表紙には「DEATH NOTE」と記され、中を開くと「このノートに名前を書かれた人間は死ぬ」という一文が書かれていました。

最初はいたずらや悪戯だと思い、半信半疑のまま試しに悪名高い犯罪者の名前を書いてみますが、翌日、その人物が死亡したというニュースが流れたためノートの力が本物だと確信。すると月は、次第に興奮と使命感を覚えていき、法では裁けない悪人を自らの手で消し、犯罪のない理想の世界を作ることを決意します。

ノートの持ち主となった月の前に現れたのは死神のリューク。リュークは退屈しのぎにノートを人間界に落としただけで、月の行動を面白がって観察する立場でした。しかし、リュークは月といれば退屈しないという理由からノートの詳しいルールを教え、基本的に中立を保ちます。

それから多くの犯罪者を裁いていった月は世間から『キラ』と呼称されるようになり、ネット上では救世主のように語られる存在に。一方で、連続する不審死が社会現象となり、警察も本格的な捜査に乗り出す事態に。

そして、世界的な名探偵として知られる『L』までもがキラ事件の異常性に興味を持ち動き出します。Lは国際的な組織と連携しながら来日すると、日本で捜査を開始。死刑囚を使った、特定の地域のみに生放送で直接キラを挑発する大胆不敵な行動でキラの裁きを受けることで、見事にキラがいる地域と殺害方法を特定させてみせるのでした。

こうして二人の天才が互いの存在を認識し本格的な対決が始まると、月はLを最大の障害と見なし、ノートの力を使って正体を突き止めて排除しようと考え始めます。一方のLも、キラの能力の正体を探りながら、徐々に包囲網を狭めていきます。絶対的な力を手にした青年と、それを止めようとする探偵の知略戦が、ここから本格的に幕を開けます。

FBI捜査官レイ・秋野詩織・南空ナオミの死亡

Lはキラが日本国内、それも関東地方にいることをほぼ特定し、警察庁と連携して本格的な捜査体制を整えると、FBIから捜査官が派遣され、キラの周辺を探る動きが加速します。しかし、月はこれに気づくと、ノートの力を駆使してFBI捜査官たちを次々と排除していきます。漫画版同様、名前と顔を一致させるための工作をした書類を電車内でレイに書かせると、レイは電車を降りたところで心臓麻痺で殺されてしまうのでした。

レイが月の策略によって死亡した後、その婚約者である南空ナオミは独自に捜査を続け、鋭い洞察力で月を疑うようになります。しかし、月はすでにナオミの名前と顔を把握しており、デスノートを使って詳細な行動シナリオを書き込んでいました。また、月は恋人の秋野詩織を利用する形で計画を進め、ナオミが詩織を人質に取る状況を作り出します。

緊迫した状況の中、ナオミは詩織に銃を向けて発砲すると、その弾が詩織に命中。詩織が月の目の前で命を落とすと、警察が近づく中、ナオミは激しい動揺と自責の念に駆られ自ら銃を自分に向け自殺する形で命を絶つのでした。こうして、表向きは「人質を取ったナオミが詩織を殺害し、自らも自殺した」という悲劇的な事件として処理されます。

しかしこれらはすべて、月がデスノートに書き込んだ通りの展開。月はナオミに『詩織を撃たせ、その後自殺させる』という行動を強制しており、そこには詩織の名前もノートに記されていました。月は詩織の死を悲しみ、キラへの復讐を誓うような素振りを見せますが、それは捜査本部に近づくための演技に過ぎません。

この一連の出来事により、月は父親が率いるキラ捜査本部への参加を認められ、Lとの対決がより本格化。詩織とナオミの死は、月が『理想のため』に身近な人間さえ犠牲にする冷酷さを決定的に示す転換点となっています。

一方で、捜査本部ではキラの能力が「名前と顔を知るだけで相手を殺せる」という方向で絞り込まれていきます。月は内部の情報を利用しながら、自分に疑いが向かないよう工作を続けます。Lの鋭い洞察力は月の嘘を徐々に剥がしていきますが、決定的な証拠がない状況。

二人の天才が互いの思考を読み合い、一手ごとに状況が変わる展開が続き、物語はより深刻な局面へと進んでいきます。正義を掲げた月の行為が、すでに多くの犠牲の上に成り立っていることが、この段階で徐々に明らかになっていくのです。

第二のキラ・第三のキラの登場

後編に入り、物語は一気に複雑さを増していきます。

アイドルとして活動していた弥海砂は、別の死神レムから第二のデスノートを受け取ります。彼女はかつて家族を殺された過去を持ち、その犯人を裁いたキラを『悪を裁く存在』として信仰していました。そのため、海砂は自らもノートを使って犯罪者を消し始めると、テレビ局に映像を送りつけるなど大胆な行動を取り『第二のキラ』として世間の注目を集め、捜査本部を揺さぶります。

月はこの新たなキラの存在を知ると、すぐに利用価値を見出します。海砂と接触し、彼女の持つデスノートと「死神の目」(相手の顔を見るだけで名前と寿命がわかる力)を自身の計画に取り入れようと考えました。死神の目を持つ海砂は月をキラ本人だと直感し、強い好意と忠誠心を抱くようになります。こうして、月は彼女の感情を巧みに利用しながら、Lや捜査陣の目を欺くための布石を打っていきます。

一方、Lは第二のキラを操作する段階で『テープや封筒に付着した繊維や化粧の痕跡』を基に海砂の部屋を家宅捜査。その結果、痕跡の一致などから海砂を有力な容疑者として拘束し、慎重に動きを見守ります。

しかし、月は極めて大胆な作戦で対応。自らもLに疑惑を向けられている状況から自身の拘束を嘆願し、数十日という過酷な監禁生活を送ります。そして、極限状態が迫ったところで自らデスノートの所有権を放棄しキラとしての記憶を一時的に消去することで、記憶を失った月が純粋に事件を解決しようとする青年として振る舞い、父親や捜査メンバーとの信頼を築こうとしました。

また、月の計画通りレムがデスノートを別の人物──高田清美に渡したことで、海砂と月の監禁中もキラの裁きが継続し、二人の疑惑が解消。これにより、二人は引き続き疑惑と監視付きであるものの、拘束を解かれ、月は捜査本部で協力する側として行動できるようになりました。

レムが目をつけた高田清美はキラ事件を取材する報道関係者。彼女は仕事への野心が強く、キラの思想にも一定の理解を示していた人物で、彼女はデスノートを手にすると第三のキラとして活動を始めます。高田はノートの力を自分の出世にも利用し、ライバルのアナウンサーを排除して地位を上げるなど、利己的な使い方も見せるようになります。同時に、キラとして犯罪者を裁く行為も続け、社会に再びキラの存在を印象づけていきます。

記憶を失った月は、Lや捜査本部と協力しながら冷静に状況を分析し、報道関係者に容疑が向けられる可能性を示唆すると、捜査は徐々に高田へと絞り込まれ、彼女の周辺が警戒されるようになります。松田などが接近し、証拠を掴むための動きが活発化。そのため、高田はキラとしての行動を隠そうとしますが、捜査陣の包囲網は狭まり、最終的に逮捕される事態に至ります。

デスノートの存在もこの過程で明らかになり、捜査本部はノートと死神の存在を知ることになります。

しかし、逮捕された高田が確保される中、月はデスノートに触れる機会を得ると、ノートに触れた瞬間失われていた記憶が蘇り自身がキラであったことを思い出すのです。記憶が戻った月は予め腕時計に隠していたデスノートの切れ端を使い、高田の名前を書き込みます。これにより高田は心臓麻痺で死亡し、ノートの所有権は再び月の元へ戻ります。高田は拘束された状態で命を落とし、第三のキラとしての役割を終えます。

ワタリとLの死亡

高田の死後、捜査本部では高田の死因について話し合いが行われます。偶然の心臓麻痺か自殺か、それとも他のキラか。一方で、高田の持っていたノートを調べると月監禁以前の記録がないことから、月は『次の持ち主に所有権が移るたびに(持ち主)が死んでいるのではないか』と嘘の推理。そうすることで、高田以前のキラと第二もキラも既に死んでいると思わせ、自分と海砂の身の潔白を強固なものにしようと企みました。

また、ノートに記されているルールの一つ『ノートに名前を書いた者は13日以内に名前を書き込まなければ死ぬ(所謂『13日ルール』)』を盾に、18日間以上監禁されていた自分と海砂はキラではないという証明をします。

その後、自由になった海砂は月のノートの切れ端からとある場所へ赴くと、埋めてあったリュークのノートを手にして記憶を取り戻しますが、Lを葬るために彼の名前を書いて殺してほしいという月の手紙を読むも肝心のLの名前を憶えていなかったので、Lの名前を知るために二度目の死神の目の契約を迫ります。

一方で、海砂が自由になった途端にキラの裁きが始まったため、死刑囚を使い13日ルールの検証を行うことに。総一郎は自身の立会であればと許可を出し、松田たちを連れて検証のために本部を空けることになります。こうして本部にはLと月の二人きりとなりました。

月はLが意図的にこの状況を作り出したと察しその真意を問うと、Lはこれからワタリが海砂を連れてくると説明。Lは、海砂には何らかの理由で13日ルールが適用されなかったことから第二のキラの線を捨てておらず、現在はもう一冊のノートを使用していると確信を持って述べます。その理屈であれば解放された時に海砂はLの名前を書いて始末しているはずだと月は言いますが、Lは海砂が大学の時に見た自分の名前を監禁の間に忘れてしまっているだろうと推理。

そして、Lが海砂を本部に連れてくる理由は、海砂にもう一度素顔を晒すことで彼女がLの名前をノートに書く瞬間を取り押さえ2冊目のノートを確保するためでした。監視カメラが仕掛けられた本部に招くのは、いつどこで書くか分からない要素を排除するためであり、海砂であればLを殺せる最大のチャンスを活かすためノートを持ってくると考えていました。

証拠さえ確保できれば今度こそ第一のキラ月の行方を吐かせることができる──。月は、Lが総一郎たちを別場所へ向かわせたのは、今度こそ海砂が監禁で死ぬかもしれない計画を彼らに反対されないためだったと理解しました。

そして海砂が本部へ到着すると、レムは海砂の寿命が減っていることを指摘。その発言に興味を持つLですが、ここで月が「竜崎、君がそこまで命を張るというなら、僕も懸ける。海砂を、第2のキラを現行犯で捕まえよう」と遮り、レムは月の目線から自分の役目を悟り部屋を出ます。死神は人間の寿命を延ばすと死ぬ──、初めに月に告げたルールを月は覚えており、月は目障りなレムを排除するために海砂が追い詰められる状況を想定していたのです。

レムは海砂を助けるために自らのノートにワタリとLの名前を書くと、その場で砂になって消滅(月に渡さないために自らノートを燃やす)。一方で、海砂の目の前ではワタリが心臓発作で死亡し、Lは驚愕します。その横で月は「チェックメイト」と不敵に笑うのでした。そして、Lは月が見ている前で胸を抑えながら椅子から転げ落ちてしまいます。

Lは苦しみながらも「死神を使ったのか?」と月の手段を確認。月が「レムは優しい死神なんだ」と優雅に答えると、Lは月の足を掴み「やはり、お前がキラ…」と自身の推理の正しさを知ります。そんなLを見下ろすように月は「名前くらい知りたかったよ、バカ」と吐き捨てると、Lは「私は…間違って…」と言葉途中のまま息絶えてしまうのでした。

『さよなら、L。確かにお前は新世界の神──キラの相手にふさわしかった。何か一つ間違えば死ぬのは僕のほうだったかもしれない。あとは静かに僕の革命が成功するのを見守ってくれ』

月はLの最期を見届けると、笑みを浮かべながらもこれまでのLとの対決を振り返りながらその場を離れていきます。

その後、月はレムが砂になったのを別部屋で確認すると海砂と合流しノートを回収。リュークと再会を果たすも、すぐに最後の仕上げへと取り掛かります。

月の敗北

海砂からノートを受け取った月は、その足で机に向かい総一郎を含む捜査員の名前を綴っていきます。さすがに実の父親の名前を書いたことから驚く海砂でしたが、月は「新世界を造るためだ。どんな大切な人でも犠牲にしなきゃならないときもあるだろ。僕はもう後戻りできないんだよ」と言い聞かせます。

月によって死の前の行動を操られた総一郎はノートを対策室に持ち帰ることになり、月と対面。月は総一郎をノートに書いた手前、最期だろうと思い彼に「僕は父さんを誇りに思う」と伝えると共に、残酷にも「ごめん、時間だ」とタイムリミットを告げますが、総一郎が持っていたトランクを開くと中身は空っぽ。

ノートがないことに驚く月に対し、総一郎は監視映像と月の声を全て見せてもらったと話すと、対策室に総一郎と共に出かけたはずの捜査員たちが銃を構え突入し、月は当惑します。また、その段階で海砂が確保。総一郎が険しい表情で「月、お前を逮捕する」と告げると、死んだはずのLが姿を現すのでした。

月はLが生きてることに驚くも、すぐにノートが偽物であると気付き、海砂が自分を裏切ったと思います。しかし、真相はLが事前にノートをすり替えて先に自分の名前と死因を書いていた(自分が23日後に死ぬと記述)というものでした。Lは本物のノートを取り出して自分の名前が書かれたページを月に見せつけます。デスノートに書かれたことは変更できない、逆に言えば先に書いてしまえばその間は生きていられる──、ノートのルールを利用したLならではの大胆な手段でした。

海砂解放後に使用したノートが本物だったのは一日目だけであり、二日目からはワタリが偽物に入れ替え、海砂を監視し名前を書き込まれた犯罪者がキラに殺されたようにみせるため嘘のニュースを流していたのです。

残すは第一のキラである月の証拠を掴むだけでしたが、月が中々尻尾を見せないため、Lは自分の命を諦めることで今回の作戦を立て、総一郎に協力を仰ぎ決行しました。総一郎は作戦に反対でしたが、Lがノートに自分の名前を書いたのを見せたことで彼の覚悟を汲み、作戦に協力。最後まで息子がキラではないと信じていましたが、待機中に監視カメラから全てを見たことで失意に呑まれながらも、月の逮捕を決意します。

一方でLは、月がレムを使って殺しにきたのは予想外としており、ワタリにまでその被害が及ぶとは思っていなかったため、ワタリの死は自分の最後の失態であると悔やんでいます。

総一郎は月のやることを「断じてお前は正義ではない」と突き付けると、月はノートを手にする前に思っていたことを吐露。法で裁けない犯罪者が街にのさばり世界は腐りきっていたがキラの出現で世界の犯罪は7割減少したことか、総一郎が作りたかった世界はキラが作った優しい世界ではないのかと問いかけます。一方で、演説のふりで時間を稼ぎ、腕時計に仕込んだノートの切れ端を使用しようとしていたことを松田に見抜かれ、腕を撃たれてしまう月。吹き飛ばされた腕時計に仕組まれた紙を拾おうと走る月ですが、次は足を撃たれて倒れてしまいます。

そして、Lは腕時計に仕組まれたノートの切れ端を見て、月がそれを使って高田を殺害したことを確信すると、これまでの謎が全て解決。

月は追い詰められながらも立ち上がり「確かに僕がキラだよ。そして、新世界の神だ」と自らがキラであり神でもあることを告げますが、Lは「違います。あなたはただの人殺しです。そして、このノートは史上最悪の殺人兵器です」と、月に犯罪者の烙印をおします。

月はこうしている間も善人が悪人の犠牲になっていること、無価値な人間や抹殺したほうがいい人間がいること、法律では救えない段階になっていることからキラの必要性を訴えますが、総一郎は「正しくあろうとした人類の努力の積み重ねが法律だ」とばっさり。独りよがりで人の命を奪う事は絶対に許されないと否定します。

これにより話し合いは無意味と悟った月はリュークを呼びLたちの名前を書くように命令しますが、リュークがノートに書き込んだのは『夜神月』の名前。勝利を確信して笑っていた月は、ノートに書かれた自分の名前を見て驚愕しますが、リュークは「残念だが、俺に頼るようじゃお前も終わりだ」と冷たく突きつけます。

ノートに名前を書かれた月は心臓麻痺を起こし倒れるも、最後の力を振り絞り、まだ死ぬわけにはいかないと決死の表情。しかし、総一郎に抱き抱えられながらも、もだえ苦しみつつ「僕のやってきたことは正義だろ。父さんから教えられた本当の正義なんだ」「こんなところで死ぬわけにはいかないんだ」「キラは正義なんだ。父さん、分かってくれよ」と自分を正当化する言葉を遺し絶命するのでした。

総一郎は眠ったように安らかな顔の月に向け、激しい憤怒と悲哀を含ませたような顔で「…月、バカやろう」と小さく吐き捨てると、肩を震わせながら動くことが出来ず、捜査員たちも見知った月の死という現実に後味の悪さを覚えて静まり返っていましたが、キラ事件の終わりを実感します。

一方でLは「デスノートはすべて私が処分します」と宣言すると、リュークはつまらないと吐き捨てどこかへと飛び立っていくのでした。

Lの死とエンディング

月の死後、キラ事件の決着を各諸関係に報告した結果、キラの死は非公表となりました。月の死もキラに殺されたと改竄することで家族に真実を伏せることに繋がるほか、デスノートを焼却したことで海砂は再び記憶を失ってしまいます。

総一郎はLと二人きりで話すと色々な感情を含めて謝罪を口にしますが、逆にLは多くの犠牲を出し月も救えなかった結果を謝罪。一方で、総一郎はLと戦えたことを誇りに思うと伝えると、Lは作業を止め少しの間を空けた後、「そろそろ時間です。一人にしてもらえますか?」と切り上げようとします。

しかし、続けて「私は親というものを知りません。でも、夜神さん、あなたは立派な父親だと感じました。さようなら、夜神さん。ありがとうございます」と、総一郎を労い最後に一瞬だけ笑みを見せて別れを告げます。

Lの言葉を受け取った総一郎は、彼の意志を汲んで部屋から立ち退きますが、ドアを潜る直前に立ち止まるとLに向かって静かに敬礼。その後、黙って部屋を出て行きました。

そして、総一郎が出て行った直後、Lは大好物のチョコレートをかじりますが途端に力尽き手放すことに。手元から転がったチョコレートの横には、亡きワタリの写真が置いてあり、Lは座ったまま静かに息を引き取るのでした。

一年後、幸子と粧裕は月の誕生日ケーキを作りながら月の幼少期を振り返るように思い出話に華を咲かせていました。その日は雪が降り、粧裕は仕事帰りの総一郎を迎えにいくと、二人は駅で合流。その帰り道、粧裕がキラがいなくなったことで犯罪が増えたことを口にすると、総一郎は「キラがいたほうがよかったと思うか?」と質問。

粧裕はそれを否定するとキラは月を殺した──と涙。総一郎は粧裕を慰めるように「月は最後までキラと戦ったんだ」と、優しい嘘を吐きます。

一方で海砂も家族の写真の横に月の写真を置いてローソクで明かりを灯し彼の誕生日を祝っていました。しかし、「私、何か大切なこと忘れてる」と自分の中での欠落を自覚しながらも、何も思い出せないことに葛藤を抱いていました。

そして、東京タワーを回るようにリュークが羽ばたきながら高笑いしている姿を映し、物語は終了するのでした。

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まとめ

以上、映画『DEATH NOTE デスノート』についての紹介でした。

映画『デスノート』は、絶対的な力を手にした人間が「正義」の名のもとに堕落していく姿と、それを止めようとするもう一人の天才の攻防を描いた原作を可能な限り映像化した作品です。

一部キャラクターや設定に変更はありますが、結末は原作と変える展開にすることで、実写版と漫画版で大きく別物にしました。月を追い詰めたLの命を賭した作戦など、実写版ならではの結末は今も高い評価を得ています。

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