【鋼の錬金術師】キンブリーの死亡は何巻何話?ホムンクルスに協力する理由と目的と最期について

鋼の錬金術師

漫画『鋼の錬金術師』の登場キャラクター、ゾルフ・J・キンブリー。

本編中盤から語られたイシュヴァール殲滅戦の過去篇で人物像が判明し、ブリッグズ編から本格的に本編に絡んできた元囚人の国家錬金術師ですが、彼はホムンクルスに加担しエドワード一行の目的阻止に動いていました。

では、キンブリーは何の目的でホムンクルス側に加担し、どのような最期を迎えたのでしょうか。

今回はキンブリーの目的・死亡・最期についてご紹介したいと思います。

この記事で紹介する内容は?
  • キンブリーの死亡は何巻何話?
  • キンブリーの目的・死亡・最期

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ゾルフ・J・キンブリーとは

爆発の音を愉しむキンブリー

引用元:荒川弘『鋼の錬金術師』 出版:スクウェア・エニックス

人間でありながらホムンクルスに加担する国家錬金術師であり、二つ名は『紅蓮』。

長髪を束ねた目つきの悪い男性であり、口調は比較的丁寧かつ穏やか。一方で、意志・覚悟・信念といった人間の本質に価値を見出す性分であり、己の快楽を優先し行動いています。

13年前(以降6年に渡る内戦)のイシュヴァール殲滅戦では、賢者の石を使用し嬉々としてイシュヴァール人を殺戮した後、賢者の石を自分の物にするために上官を殺害。終戦後は上官殺害の罪で投獄されていましたが再びホムンクルスの協力することで出所しました。

キンブリーの死亡は何巻何話?

キンブリーの死亡が描かれたの以下の通りです。

漫画 単行本23巻第92話「皆の力」
アニメ 第52話「みんなの力」

また、エドワードとプライドの闘いで登場したシーンは以下になります。

漫画 単行本26巻第106話「傲慢の深淵」
アニメ 第61話「神を呑みこみし者」

キンブリーの目的

キンブリーの行動理念は『世界の変わる様を見る』ことです。

人間の本質に価値を見出すキンブリーは、人間と進化した人間(ホムンクルス)とで覚悟と覚悟・意思と意思・命と命・信念と信念のぶつかり合いの結果、どちらが勝つのか見てみたいというのが今回ホムンクルスに協力する理由でした。

ただ享楽的に協力しているわけでもなく、人間と進化した人間(ホムンクルス)がぶつかった末に、何が正しいのか・何が強いのか・何が生き残るのか・世界が何を選ぶのか──キンブリーが見てみたい光景はその先にありました。

一方で、ホムンクルスに協力すれば自身の特性(錬金術)を快楽のために使用できるというのも充分な理由の一つであり、ホムンクルスの後援付きというのが魅力的案件。たとえホムンクルスが今の人間を滅ぼしても、大きな世界の流れの中で「人間」は生き残る力を持っていなかったと割り切る柔軟な思考を持ち合わせています。

キンブリーの異端性

国家錬金術師試験には精神鑑定面接が備わっています。

しかし、キンブリーは自身が異端であることを理解していたため常人のフリをすることで形式的な精神鑑定面接をパスしました。

自身がこの世界において異端であることを理解した上で、キンブリーはホムンクルス側に付くことで仮に自分のような人間が生き残ればそれは世界が自分を認めたということであると極論付けており、人間とホムンクルスのぶつかりあいである『存在をかけた闘い』に興じることになりました。

キンブリーは「こんなやりがいのある人生はそうそうありませんよ」と述べています。

エドワードの信念

ブリッグズへ赴いた際、キンブリーはエドワードに国家錬金術師としての仕事を命令しましたが、エドワードはブリッグズに血の紋を刻むという仕事を断りました。

人を殺す覚悟もなく国家錬金術師になったエドワードに不服そうな表情を向けるキンブリーですが、エドワードは「殺さない覚悟」を表明。すると、キンブリーは表情を改めて「殺さない覚悟も貫き通せば真理」とエドワードの信念に納得する姿勢を見せました。

一方で、戦場ではエドワードの信念が付け込まれる隙に繋がると、その脆弱性を説いています。


キンブリーの動向・最後の闘い・死亡

出所後はホムンクルス側の指示通りスカーの始末を請け負いますが、出所明けのため身体が本調子ではなく、スカーとの闘いで致命傷を負い撤退。

賢者の石を使用した治療を受けて復帰するとスカーを追ってブリッグズ山へ出向きますが、アームストロング少将がレイブン中将を始末したため本件においての全面指揮を委譲され、自由に行動開始。しかし、エドワード一行とスカーが手を組んだことで人質であるウィンリィが手中から逃れると、エドワードと交戦しブリッグズ兵の監視から抜け出し、スカー討伐を先延ばしにしてプライドの指令でブリッグズに血の紋を刻みました。

その後は中央各地に散らばるイシュヴァール人(スカーの協力者たち)を殺害して回っており、『約束の日』に備えています。

キンブリーの最後の闘い

『約束の日』前日の晩、プライドはエドワード一行との交戦の末にカナマ近辺の森の中で拘束されていました(ホーエンハイムが地面を巨大なドーム状に変えてアルフォンスごと中に閉じ込める)。

そして、『約束の日』当日にマスタング一派が行動を始めたのを合図にエドワード一行もお父様との決着をつけるべく中央へ向かうと、その場にはハインケル、マルコー、ヨキ、そしてドームの中にいるアルフォンスとプライドが取り残されることになります。

しかし、プライドはアルフォンスの兜を木の棒で叩き軍用の通信符号を放つと、アメストリス国地下を賢者の石で張り巡らせたお父様がこの信号をキャッチし、キンブリーを派遣。マルコーとヨキがカナマに戻り、ハインケルとアルフォンスしかいないタイミングでキンブリーが到着し襲撃するのでした。

キンブリーの奇襲を受けたハインケルは倒れドームは破壊。プライドが解き放たれると、アルフォンスは重傷を負ったハインケルを連れ出そうとしますが、プライドは影の触手でアルフォンスの足を切断し逃亡を阻止。

絶体絶命の中、アルフォンスがハインケルの命を諦めまいと一緒に逃げるためにもがいていると、ハインケルは北の炭鉱で手に入れた賢者の石(エドワードとキンブリーが闘った際にキンブリーが落とした賢者の石を拾ったもの)をポケットに忍ばせておいたことを思い出し、アルフォンスに「世界を守るために使ってやれ」と賢者の石を託します。

賢者の石を受け取ったアルフォンスは錬金術の力を増幅し自身の鎧を治すと、プライドとキンブリーに立ち向かうことを決意。向かってくるアルフォンスを見定めたキンブリーは「良い!非常に良いですよ、アルフォンス・エルリック!」と賞賛し戦闘態勢に入るのでした。

アルフォンスは土埃を煙幕のように巻き上げることで視界を遮ると、プライドの嗅覚を削ぐために風下に移動しキンブリーと組手。さすがにアルフォンス相手に組手はキンブリーでも分が悪く押されてしまいますが、爆破で応戦。しかし、アルフォンスはすかさず外壁を錬成して衝撃を防御。

プライドの影の攻撃にはどんな防御も敵わず貫かれてしまいますが、鎧を切断されようとも賢者の石の使用で即座に再生し、果敢に猛進。増幅した力で武器や足場を素早く錬成し変速的な動きで二人を翻弄すると、閃光弾を錬成し厄介なプライドを無力化──再び土をドーム状に隆起させて影の使えない空間に閉じ込めることに成功します


キンブリーvsアルフォンス

賢者の石の力を目の当たりにしたキンブリーは、同じく賢者の石を使った経験からその効果を絶賛しますが、一つ疑問がありました。

それは賢者の石を手に入れたのになぜ自身の身体を戻るために使用しないのかという疑問であり、加えて、賢者の石があればこの場から逃げることも容易のはずであるのに、アルフォンスは迎撃を選択しました。

逃げ切った後に賢者の石を使い元の身体に戻ればエルリック兄弟の旅の目的もそれで終わるはずなのになぜ私益に使用しないのかというのがキンブリーの疑問でしたが、アルフォンスは元の身体に戻るために使用すれば皆を救えないと述べます。

錬金術師であるキンブリーは何かを得るためには何かを斬り捨てねばならないという考えが根付いており、悲願を達成するためには──この場合「元の身体に戻る」ために「皆を救う」ことは諦めるべきと考えますが、アルフォンスは「元の身体に戻って皆を救えない」と「元の身体は諦めて皆を救う」の二択ではなく、「元の身体を取り戻して、かつ皆を救う」という選択肢を加えるのです。

等価交換の法則を無視し、原則に縛られずに可能性を求めるのも人類の進歩には必要であると論ずるアルフォンスに対し、キンブリーはそれが実現すれば新たな理としてこの世に認められる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と理解を示しますが、第四の可能性として「元に戻れず皆も救えない」という選択肢を掲示し隠し持っていた賢者の石を加えて錬金術の構えをとるのでした。

キンブリーの爆破によって周辺は粉塵が舞い、その威力でドームが損傷し再びプライドが解き放たれることに。

キンブリーは砂利を掴んで気配がある方向へ投げると、鎧に接触する音を聞いて遠隔爆破。すると、アルフォンスが土煙の中から飛び出し、プライドが影の触手でアルフォンスを拘束します。

決着がついた──プライドがそう切り替えた瞬間、アルフォンスは「ここからが人間のしぶといところさ」と豪語すると、プライドはアルフォンスが賢者の石を持っていないことに気づきます。プライドとキンブリーが違和感を察知して周辺を見渡すと、プライドの嗅覚が効かない風下に賢者の石を持ったマルコーが位置していました。

そして、両者が何らかの細工を警戒した刹那、キンブリーの背後から獣人状態のハインケルが飛び出し喉元に噛みつくのでした(土煙の中、アルフォンスは賢者の石をマルコーに渡し、マルコーはハインケルを治療)。

咄嗟に錬金術を発動させようと手を伸ばすキンブリーでしたが、ハインケルは腕を掴み阻止。加えて、ライオンの咬合力によって首が折れる音が響くとともに、鋭い牙が突き刺さり喉元から夥しい出血を伴いだらりと脱力。

プライドはすぐさまハインケルに攻撃を仕掛けようとしますが、ハインケルが瀕死状態のキンブリーを盾にしたため中止。同じホムンクルスでも不要と判断すれば食べるプライドが攻撃を止めたことに違和感を覚えるハインケルでしたが、直後、ヨキが車でプライドを轢いてアルフォンスを解放したことで逃走を開始。

全員車に乗ったところでプライドが立ち上がると、ハインケルはキンブリーを投げ飛ばしてプライドにぶつけ、その隙に一気に山から駆け下りるのでした。

キンブリーの死亡

アルフォンスたちの逃走を許したプライドはその場に取り残されてしまいますが、キンブリーは辛うじて生きている状態でした。

白いスーツが自身の出血で赤く染まり、仰向けに倒れながらも僅かに息をしている状態のキンブリーを見て、プライドは「──君、世界が何を選ぶのか見てみたいと常々言っていましたね。それなのにこんな所で滅ぶなんてさぞや屈辱でしょう」と舌なめずりをします。

「でも安心しないで、君は私の中で生き続けられるのだから」

そうプライドが述べた後、影がキンブリーの身体を持ち上げるとそのまま捕食してしまうのでした。


キンブリーのその後

中央司令部地下最奥にて、お父様は人柱を使って神の力を手に入れました。

しかし、ホーエンハイムとスカーの対策が功を奏しお父様は神の力を維持できなくなり、新たな賢者の石を求めて地上へ飛び立つと、それを追ってアルフォンスたちが地上へ向かいますが、エドワードはプライドと決着をつけるべくその場に留まり闘います。

そんな中、プライドは自身の身体をマスタングの扉を強制的に開ける礎にしたため維持できない状態だったため、新しい容れ物を求めて一か八かエドワードの肉体を奪おうと画策します。

お父様と同じホーエンハイムから生まれた血族であるエドワードの肉体ならば、お父様が用意してくれた容れ物の替わりになれる確率が高いと踏んだ賭けのような行為でしたが、この行動がプライドの一部となったキンブリーの矜持に触れた・・・・・・・・・・・・のです。

突如、身体の操作が効かなくなったプライドでしたが、自身の魂の中──本来ならば自我を保つのが厳しい魂の暴風雨と仮称される中からキンブリーが「実にいただけませんねぇ、人造人間ホムンクルスプライド」と声を掛けてきました。

キンブリーにとって魂の暴風雨──すなわち幾重もの人間の怨嗟の声の中など子守歌同然とのことで、自我を保っていました。

キンブリー曰く、このままプライドがホムンクルスの矜持を持って闘っていれば何をするつもりもなかったようですが、ホムンクルスの矜持を宣いながら自身に危機が訪れた途端に下等生物を見下す人間を容れ物にして逃げ込もうとする姿勢がキンブリーの審美眼に反したために阻止しに現れたと言います。

「貴方、美しくない」

キンブリーによって動きを封じられたプライド。その隙を突いて、エドワードは自身を賢者の石に変えて逆にプライドの中に侵入してきましたが、プライドはその瞬間「殺される」と身構えてしまいます。

しかし、キンブリーはプライドの胸中とは裏腹に「殺す?貴方はエドワード・エルリックをわかっていない!」と一蹴すると、エドワードがプライドの本体を殺さず引きずる出す様を見届けながら魂の暴風雨の中に去っていくのでした。

なお、去り際はエドワードの「殺さない覚悟」を見届けたためか、満足そうな笑みを浮かべつつ振り返り帽子を上げて別れの挨拶めいた動作を行っています。

プライドに捕食されて以降、プライドの中で賢者の石の一つとなって世界が変わる様を覗き見ていたようですが、最期は自身の矜持を貫きエドワードに味方する形となりました。


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まとめ

ゾルフ・J・キンブリーの目的・死亡・最期のまとめ

  • キンブリーの死亡は何巻何話?
    • 漫画:単行本23巻第92話「皆の力」
    • アニメ:第52話「みんなの力」
  • キンブリーの目的
    • 目的は『世界の変わる様を見る』こと
    • 何が正しいのか・何が強いのか・何が生き残るのか・世界が何を選ぶのかを見届ける
    • 自分のような人間が生き残ればそれは世界が自分を認めたということ
  • キンブリーの最期
    • 約束の日当日、カナマ近辺の森の中でプライドの救援に到着
    • ハインケルに重傷を負わせて、賢者の石を持つアルフォンスと交戦
    • 駆け付けたマルコーが賢者の石でハインケルを治療し、アルフォンスが囮になったところでハインケルが背後からキンブリーの喉元に噛みつく
    • アルフォンスたちが逃走した後、重傷を負ったキンブリーはプライドに捕食される
    • エドワードとプライドの闘いの最中、プライドがホムンクルスの矜持を捨ててエドワードの身体を容れ物にしようとしたところ、魂の怨嗟の暴風雨の中からキンブリーの自我が出現しプライドの邪魔をする
    • エドワードの「殺さない覚悟」を見届けた後、再び魂の怨嗟の暴風雨の中に去っていく

キンブリーは異端者でありながら本作の敵キャラとして人気の高いキャラクターでした。

他のキャラクターもそうですが、キンブリーも一貫して自身の信念や信条を曲げずに人生を愉しんでおり、敵味方関係なくその人物が持つ信念と行動に価値を見出し本気でぶつかり、散っていきました。

最期にちょこっと登場しましたが、魂だけとなっても矜持を貫き通すことにはこだわりを持っており、結果的にエドワードを助けて去っていったのがかっこよかったですね。


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鋼の錬金術師一巻表紙

鋼の錬金術師

作者:荒川弘
出版社:スクウェア・エニックス

 
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