ドラマ『Stand Up!!』は、2003年7月から9月にかけてTBS系列で放送された青春コメディードラマです。
主演を務めた二宮和也をはじめ、豪華な若手俳優陣が集結したことで今でも語り継がれています。以下で詳しく振り返ってみましょう。
ドラマ『Stand Up!!』の作品概要・キャスト・あらすじ・各話あらすじ・最終回ネタバレ
『Stand Up!!』は、東京都品川区の戸越商店街を主な舞台に、高校2年生の男子4人が「童貞卒業」を目指すひと夏の物語を描いた作品です。キャッチコピーは「セックスしたい! オトナになりたい!」というストレートなもので、ちょっとエッチでドタバタした青春模様が魅力となっています。
脚本は宮藤官九郎ならびに金子ありささん、演出には堤幸彦さんらが参加し、全11話で構成されました。平均視聴率は10.3%を記録しています。
主要キャスト
- 浅井正平(あさい しょうへい) / 演:二宮和也
物語の主人公で、通称「ショーちゃん」。胃腸が弱く、よくお腹を壊す繊細な高校生。英語の臨時教師・望月いすずに密かに恋心を抱いている。幼なじみ4人の中で一番常識人寄りだが、妄想癖が強くて行動が空回りしがち。「純潔保存会」の会員番号01として、仲間と一緒に青春の悩みを抱えながら成長していく。 - 岩崎健吾(いわさき けんご) / 演:山下智久
正平の親友で、通称「ケンケン」。成績優秀で読書家、鉄道マニアという意外な一面も持つ。幼い頃からモテており、4人の中で唯一彼女がいるが、後に別れる。一人称が「拙者」という独特な話し方をするのが特徴。落ち着いていて頼りになる存在だが、内心では複雑な感情を抱えている。 - 宇田川隼人(うだがわ はやと) / 演:成宮寛貴
通称「ウダやん」。軽音部でリードボーカルを担当しているが、実は音痴。
自他共に認める「エロ王子」で、性に対して積極的で露骨な発言が多い。シャ乱Qのはたけに憧れている。一見軽薄に見えるが、仲間思いで根は優しい。4人の中でムードメーカー的な役割を果たすことが多い。 - 江波功司(えなみ こうじ) / 演:小栗旬
通称「コーくん」。サッカー部に所属する硬派な性格。女子の前では急にかっこつけたがり、ナルシストな面が出る。目を開けて寝る癖があり、一人称は「オラ」。漢字が苦手で読み間違えるなど、抜けたところもある。熱くなりやすいが、仲間を大切にするまっすぐな青年。 - 大和田千絵(おおわだ ちえ) / 演:鈴木杏
通称「チエ」。4人の共通の初恋の相手で幼なじみ。家の事情で引っ越していたが、11年ぶりに変わり果てた姿で戻ってくる。かつての清楚なイメージとは違い、どこか影のある雰囲気をまとっている。実は重い秘密を抱えており、それが物語の大きな軸になる。4人の少年たちに大きな影響を与える存在として物語を動かす。 - 望月いすず(もちづき いすず) / 演:釈由美子
正平たちが通う高校の臨時英語教師。若くて美人で、生徒たちから人気がある。正平が密かに想いを寄せている相手で、彼の妄想の中心人物。教師として生徒に寄り添う姿勢を見せる一方、大人としての悩みも抱えている。物語の恋愛要素を大きく動かす存在。 - 浅井京平(あさい きょうへい) / 演:段田安則
正平の父親で、薬局を営んでいる。町内会の副会長を務めており、真面目で堅実な性格。息子の行動を厳しく見守る一方、親としての優しさも持っている。商店街の人々との関わりも深く、地域のまとめ役的な面もある。正平の成長を陰ながら支える父親像。 - 浅井とも子(あさい ともこ) / 演:片平なぎさ
正平の母親。夫と一緒に薬局を切り盛りしながら、家庭を支えている。息子に対して過保護になりすぎず、適度な距離感で見守るタイプ。家族の中で比較的穏やかな存在として描かれる。正平が困ったときに相談しやすい母親。 - 浅井ゆり子(あさい ゆりこ) / 演:西田尚美
正平の姉。弟に対して口うるさく、時に厳しい態度を取る。実家暮らしで、家族の中では比較的現実的な視点を持っている。正平の恋や友達関係にも口を挟むことが多く、兄妹らしいやり取りが多い。物語に軽快なアクセントを加える存在。 - 岩崎君子(いわさき きみこ) / 演:杉田かおる
健吾の母親で、シングルマザー。ラブホテルを経営しており、4人組がよく入り浸る場所になっている。息子に対して比較的自由に育てているが、内心では心配もしている。大人の女性としての色気と、母親としての温かさを併せ持つ。少年たちの「大人の世界」への入り口的な役割も果たす。 - 久米直也(くめ なおや) / 演:塚本高史
正平たちの同級生で、すでに経験済みの先輩的な立ち位置。合コンを開いたり、性に関するアドバイスをしたりと、4人を刺激する存在。軽く見えて実は役に立つこともあり、物語を進める触媒になることが多い。「純潔保存会」とは対照的なキャラクターとして機能している。 - 加賀エレン(かが エレン) / 演:ベッキー
健吾に関わる女性の一人。明るくて積極的な性格で、健吾との関係に波風を立てる。4人組の恋愛模様に影響を与える準レギュラー。外国人風の名前と派手な印象が特徴的。
その他、隼人の父に酒井敏也、功司の父に清水章吾、和菓子屋の娘に松本莉緒、喫茶店のオカママスターに劇団ひとり、戸越高校体育教師に的場浩司、コギャル軍団のリーダーにAKINA(Folder5)、コギャル軍団の一人に芦名星、別高校のサッカー部マネージャーに水川あさみ、マキの元彼氏としてDAIGOが出演しているなど、脇役も今では実現不可能なほど豪華な人選がされています。
あらすじ
戸越高校2年生の浅井正平(二宮和也)、岩崎健吾(山下智久)、宇田川隼人(成宮寛貴)、江波功司(小栗旬)の4人は、幼馴染として育った親友同士。夏休み前、彼らは自分たちが学年で最後の「童貞」であることを知り、脱童貞に向けて奔走するも失敗続き。果ては、失敗続きで隼人は3人を巻き込み「純潔保存会」を結成することに。
そんな中、11年前に引っ越した幼馴染の大和田千絵(鈴木杏)が突然現れる。幼少期の4人のマドンナだった千絵は、すっかり地味な外見に変わっていたが、彼女には誰にも言えない大きな悩みがあった。夏休みの間、千絵は正平の家に居候することになり、4人は再び一緒に過ごす夏を迎える。
この夏、正平は憧れの教師・いすずに想いを寄せつつ、千絵への気持ちに気づき始める。健吾は彼女がいるのに千絵に惹かれ、隼人と功司もそれぞれの恋模様に奔走。しかし、商店街の大人たちによる「不純異性交遊禁止」の監視は厳しく、大人の目を掻い潜り脱童貞を計画する3人のドタバタの毎日が続く。
その終盤、千絵が戸越にやってきた理由が明らかになるにつれ、物語はコメディから少しずつシリアスな色を帯びていく。4人は友情と恋愛、成長の間で葛藤しながら、夏の終わりを迎えようとする──。
主題歌
引用元:ARASHI – 言葉より大切なもの [Official Music Video]
主題歌は嵐の「言葉より大切なもの」です。
この曲はドラマの雰囲気にぴったりで、優しくて切ないメロディーが青春の甘酸っぱさを象徴しています。
OP映像では戸越の街並みをバックに出演者たちの姿を撮影をしていますが、PVではドラマのOPと同じ構図で嵐のメンバーと一緒に地元の方々が撮影に参加していたことから、聖地巡礼をしたくなる人も多かったようです。
挿入歌としても効果的に使われ、物語の感動を高めています。
見どころ
- 第1話「17歳の性事情」
正平・健吾・隼人・功司の4人は、高校で最後の童貞であることが発覚し、「童貞ボーイズ」と呼ばれる。そんな中、11年前に引っ越した幼なじみの千絵が突然戻ってくるが、かつてのマドンナとは大きく変わった姿に4人は戸惑う。正平はいすず先生に想いを寄せ、デートを申し込む。4人は「純潔保存会」を結成し、結婚まで童貞を守ると宣言するが、内心は複雑な気持ちを抱える。 - 第2話「㊙お泊まり計画!」
健吾は彼女・園子との初体験を成功させるため、海への一泊旅行を企画する。4人は旅費を稼ぐためにアルバイトを始めるが、正平は旅行当日にいすず先生の補習が入ってしまい悩む。計画はなかなか思うように進まず、初体験への道は険しいものとなる。 - 第3話「親達のいない夜!」
親たちが町内旅行に出かけるタイミングを狙い、4人は女子たちとの計画を立てる。しかし大人たちに計画がバレ、熱海へのバス旅行が先に出発してしまう。予期せぬトラブルが続き、少年たちの思惑はことごとく外れていく。 - 第4話「緊張の初体験!」
いすず先生からデートに誘われた正平は大張り切り。健吾や隼人たちも彼を応援するが、千絵は複雑な表情を浮かべる。正平の初デートは緊張と誤解が入り混じり、思うような展開にはならない。 - 第5話「ついに卒業第一号」
健吾が童貞を卒業したという噂が広がり、残る3人は焦りを見せる。久米の誘いで合コンが開かれ、功司や隼人も積極的に動く。しかし「卒業」の真相は単純ではなく、4人の関係にも微妙な影を落とす。 - 第6話「火傷しそうな恋!」
健吾の「卒業」を知った正平たちは動揺する。健吾自身もその後の関係に悩み、園子との間に溝が生じる。正平はいすず先生への想いを深めつつ、千絵の存在も気になり始める。 - 第7話「純潔 VS 恋愛セレブ」
功司のサッカー部が練習試合をすることになり、相手校のマネージャーに美由紀の姿を見つける。功司は彼女に接近しようとするが、うまくいかない。
4人の「純潔」と、すでに経験を積んだ周囲との温度差が浮き彫りになる。 - 第8話「高校生の妊娠問題」
高校生の妊娠が話題となり、商店街や学校でも騒動になる。4人もこの問題に巻き込まれ、性に対する意識を改めて問われる。千絵の過去に関わる影が、少しずつ濃くなっていく。 - 第9話「親友に奪われた恋」
正平は千絵への気持ちが恋なのか友情なのか悩み始める。隼人たちに相談するも、はっきりした答えは出ない。健吾と千絵の距離が近づき、正平の中で複雑な感情が生まれてくる。 - 第10話「傷だらけの初体験」
健吾と千絵が二人きりで温泉に行ったことが大人たちにバレ、厳しく責められる。健吾は千絵との交際を認めてほしいと訴えるが、状況は悪化。千絵が抱える過去の傷(元同級生からの性被害と脅し)が徐々に明らかになる。
最後(最終回)の結末
最終話「童貞の夜明け!」は、これまで積み重ねてきたドタバタと未熟な恋を、意外なほど静かな余韻で締めくくります。
物語は、千絵を傷つけた男への怒りから行動を起こした正平たちが警察に補導される場面から始まります。大人たちは事情を聞き出しようとしますが、4人は千絵の過去に口を閉ざし、ただむしゃくしゃしたからと嘘の理由を告白しますが、後に正平の姉からゆり子から4人が千絵のために動いたということが大人達に明かされました。
その後、健吾は「夏をやり直そう」と提案。もうすぐ戸越を去る千絵のためにみんなで海へ行こうと誘うと、正平の母・とも子が後押ししたこともあり、なんとか大人たちの了承を得て意中の女子を交えた海旅行が実現します。当日に旅館の予約が取れていないなどの問題で4人は宿探しに奔走しますが、念願の宿泊所に到着すると、それぞれが男女同室になり、いいムードに。
正平もまた千絵に「大好きだ」と想いを伝えたことで、二人はキスを交わす寸前まで近づきます。
が、戸越商店の大人たちが駆けつけたことで4人の童貞卒業はまた見送りになることに。
大人たちの合流後、まさかのバーベキューが始まりロマンチックな夜は完全崩壊。しかし、何とも楽し気な姿がそこにはありました。一方で、大人たちは正平たちが泊まるはずだった部屋でそれぞれが夫婦でロマンチックなムードになり一晩過ごすという超展開。
その一方で正平たちと千絵の5人は砂浜に座り、夜明けの空を見上げながら自分たちの気持ちを整理します。そこで正平が口にした「セックスしたいからするんじゃなくて、その人としたいからする」という言葉が、この夏の体験からみんなの同意を誘いました。
結局、誰も童貞を卒業しないまま夏は終わってしまい、千絵は戸越を去ると、季節は冬に。4人との再会で傷を癒やし前を向くことができた千絵の下に正平から手紙が送られてくると、近く千絵の方に正平たちが来るという内容が書かれていましたが、相変わらず童貞卒業を夢見ているようで女の子の紹介を促す文面もあり、千絵は呆れながらも友達と手紙を読み笑みをこぼすのでした。
他の準レギュラーのその後の様子も正平の語りで描かれており、木村と佐々木が結婚したり、久米がホストになったりと、小ネタが続きます。
そして場面は変わり、親の目を盗んで正平たちは家を抜け出し千絵の地元に向かおうとしますが、その手にはコンドームの箱が。4人はコンドームの箱を空高く掲げて回り始めると、意気揚々と戸越の街を進行し、ここで嵐の『言葉よりも大切なもの』が流れED。EDでは、クランクアップの様子が流れ、役者たちとスタッフの楽しそうな風景が。
そしてED『言葉よりも大切なもの』の曲の終了間際に再び物語に戻ると、仲良くスキップをして進む4人の前にまさかの戸越商店街の大人たちが先回り。大人たちはコンドームの箱を指摘すると、「不純異性交遊は禁止だ!」と忠告し、4人は悲鳴を上げて物語は完全に終了しました。
結局、後日談でも童貞卒業のチャンスを阻まれて終わった4人ですが、それが彼らにとっての「オトナになる」第一歩であり、友情と愛情の大切さを教えてくれる温かい結末となりました。
まとめ
『Stand Up!!』は、笑いあり涙ありの王道青春ドラマです。
下ネタを交えつつも決して軽薄にならず心の成長を描いている点が素晴らしい作品でした。今見ても色褪せない魅力があり、当時の俳優たちのフレッシュな演技や、少しだけの出演ながら今では見られない名俳優たちのゲスト出演などが拝める不朽のドラマではないでしょうか。
戸越の商店街を舞台にした人情味あふれる世界観も楽しめるので、夏にぜひおすすめしたいドラマです。
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ドラマ「Stand UP!!」 | |
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小説「STAND UP!」 金子 ありさ / 浅野 美 |
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